F log
F 嫁がある日突然叫びました。
「イイダコの溺れ煮が食べたい!!!!!!」
というわけで気がつくと F のアドレスに F 嫁からリンク付きのメールが。
ポチッとしてみると冷凍イイダコの通販でした(笑)
はいはい承りました。
タコの溺れ煮 (ポルポ・アフォガート/Polpo Affogato) はイタリアはナポリのマンマの味だそうです。
詳しくは昨年 5 月の記事、ナポリ名物 「タコの溺れ煮」 をご覧ください。
この時は番組で特集されていたイイダコが手に入らず、やむを得ずスーパーで売ってる茹でダコで作ったんですよ。
それでも驚愕の美味しさだったので、本来のイイダコ(早春が旬)だったらさぞや旨いことでしょう。
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3 月最後の日曜日、F 嫁は仕事で留守番している F の元に届きましたよ。
香川県の 産直あきんど さんから瀬戸内海で揚がったイイダコ 1 kg が。
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さっそく開梱してみるとドドーンと冷凍イイダコの塊、さすが 1 kg 迫力があります。
マジックの文字が示すようにイイダコの醍醐味、子持ちのメスです。
もっとも水揚げ計量してからタコ墨を処理してくれてあるのでその分目方は減っているようですが。
タコ墨の下処理とか面倒そうなので助かります。
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流水で解凍します。
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その間に調理の準備です。
まずミニトマトですが前回はタコ 400g で 2 パックだったので 4 パック用意しました。
スーパーに並んでいるいちばんベーシックなものです。
高いトマトはものすごいですからねぇ。
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で、大量のミニトマトを半分にカットするライフハックです。
適当な平皿に適当にミニトマトを並べ、同じお皿で押さえて隙間に包丁を滑りこませます。
これが笑っちゃうくらいラクチンなんですよ。
たくさんのミニトマトをカットする際にはぜひお試しください。
ただある程度切れる包丁じゃないと危ないですからお気をつけて。
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その他に用意するものはニンニク、鷹の爪、生のイタリアンパセリ、オリーブオイルです。
イタリアンパセリさえ手に入れば簡単です。
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そうこうしているうちにある程度イイダコの解凍ができました。
一匹はこの程度の大きさで、頭というか胴にはたくさんの卵が入ってます。
ちょっとかわいそうだけど、旨さの誘惑には勝てずよく洗ってぬめりを取ります。
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前回同様、井上誠耕園のオリーブオイルをたっぷりと。
ニンニクを低温から火を通し鷹の爪を加えます。
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ある程度色づいたらイタリアンパセリを投入。
赤、緑、黄(オイル) の色合いがいいですね。
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そしたらすぐにイイダコ 1kg 弱を全量投入。
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さらにミニトマト 4 パック分をこれまた全量投入。
前の記事でも書きましたが、タコとトマトから水分が大量に出るので水は入れません。
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鍋にフタをして中火で 30 分ほど煮立たせます。
フタを開けるとほらもうこんなに水分が出ています。
タコもいい色加減ですが、まだ表面が赤くなっただけです。
これから弱火でコトコト煮ていきます。
オイルの海で溺れるタコがまさにこれです。
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1 時間ちょっと経過した状態です。
水面が下がりある程度煮詰まってきたのがわかります。
タコもますます赤くなってきましたね。
ミニトマトはほとんど皮が剥がれ浮遊している状態です。
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1 時間半を過ぎる頃にはこんな状態です。
ここでタコの大きさによって脚にハサミを入れて食べやすくしました。
スープをちょっと味見してみると…うーむ絶品。
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ついでにイイダコをひとつ取り出して半分にしてみました。
中には卵がぎっしり詰まっていました。
この卵の形が米粒に似ていることから、飯(いい)を持つタコ→イイダコ となったそうです。
味見したいのはやまやまですがそっと鍋に戻しました。
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弱火のまま 2 時間が経過する頃にはここまで煮詰まりました。
あと 1 時間、計 3 時間煮るという簡単だけど気の長い料理です。
3 時間経過して F 嫁が仕事から帰宅する頃には写真の水分がほとんど無くなります。
これ以降はある程度鍋についてかき回したほうが焦げつき防止になるでしょう。
そうそうスープがあるうちに塩で味を整えておきます。
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最終状態の鍋を撮影するのを忘れてしまいましたので盛付け後ですが。
まるで濃厚なラグーソースの様に水気が無くなっています。
鍋にスープが残っているんじゃなく、全体がこの濃度なのです。
これは旨さの塊ですよ。
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定番のお供、バゲットを強めに焼きました。
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ワインは前日だったかな?、マツコの番組でやっていたセブン・イレブンのハイ CP 加州ワインをよく冷やして。
税込 600 円少々でしたが美味しかったです。
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野菜とともに盛付けました。
残しておいたイタリアンパセリを刻んで完成です。
ドンピシャのタイミングで F 嫁が食卓へ。
目がランランと輝いております(笑)
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箸上げならぬスプーン上げのモデルをお願いした F 嫁が第一投ですくったのはなんと!
先程 F が半分にしたイイダコでした(笑)
一口食べた F 嫁は昨年にも増して絶賛の嵐。
食べてみると確かにタコが違うのか、旨味とコクがものすごいです。
味の凝縮ぶりがハンパないです。
今回は煮込み 3 時間を厳守しましたが、前回は時間の制約で半分以下でしたからそれもあるかもしれません。
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もう後はバゲットに載せては食べ、ワインを流し込むマシーンと化し写真がありません。
追加で焼いたバゲットもあっという間に無くなりました。
今回は約 1 kg と多かったので、皿に盛ったのは半分ほどです。
残りはとりあえず冷凍し、後日オリーブオイルを加えパスタソースにして食したいと思います。
F 嫁の野生の本能からたまたま旬の時期にイイダコの溺れ煮を食べることができました。
再度言います、時間はかかりますが抜群に美味しいですよ。