F log
VFC MP7A1 バイエルン州警察SEK仕様 より続く。
しばらくぶりに ドイツ地方警察特別出動コマンド のコスプレについて書こうとした矢先、
ドイツ西部ザールラント州ザールブリュッケンにおいて立てこもり事件発生の速報。
ドイツ各州の治安当局ご担当者様におかれましては気の休まる間もない日々。
今のところ何事もない地域でも、次は我が身と緊張感が高まっていると思います。
SEK/MEK がニュース映像に頻出するというのは、極々一部的には別の感情もありますが明らかに異常事態です。
この状況が早く収束しますように。
さて、前回は MP7 バイエルン州警察 SEK 仕様ということで特別編でした。
前々回最後での懸案、バイエルン州警察 SEK が Ops-Core に載せていたゴーグルの件です。
パッと見でスミス・オプティクスのブギーと決めつけていましたが、画像を確認するとどうも違いました。
ツイッターの TL に疑問を呈したところ、速攻で SWISSEYE / INFANTRY ではとのレスが帰って参りました。
いやぁ本当に本当にありがたい。
もちろん TL 全体は玉石混交ではありますが、趣味人の集まる極所はたいへん有意義な情報で溢れています。
頂くばかりで自分から有益な情報を発しているとはとても言えないのが申し訳ないところです。
RICOH GR
SWISSEYE / INFANTRY をさっそく入手しました。
RICOH GR
形状はブギーより縦に長く、全体的にしっかりしています。
ブギーの様な吸排気穴は無くてシンプルな構成です。
ベルクロ付ゴム紐はクリア、スモークともにサンド系の色でした。
RICOH GR
ヘルメットに装着する方法はいくつかあるのですが、オーソドックスに後頭部まで伸ばしベルクロ止めとしました。
本職さんの用にフォリッジグリーンの Ops-Core、ACR2 のメットカバーならそうでもないのですが、黒ヘルだと目立ちますね。
RICOH GR
正面から見るとブギーとの違いが良く分かると思います。
この製品はアジアンフィットモデルではなく、鼻の高い欧米人様となっています。
RICOH GR
ツイッターのアイコンをこの写真にしたのもこの頃でした。
黒一色の中で TAN のベルクロがアクセントとなった事が幸いし気に入ってます。
快傑ツイッターは次々懸案をクリアしていきます。
続いてはやはり納得がいっていなかったネックアーマー、スロートアーマーです。
ツイッターでお世話になっている仏 LE クラスタのでぃあぶろさんから FirstSpear の実物アーマーをお譲り頂いたのです。
FirstSpear MASS - Modular Armor Supplement System
RICOH GR
上の写真では首周りが三重になっているのが見えると思います。
既存の BW 系ネックアーマーの上から仮設置した写真で、一番外側がスロート、真ん中が首の後ろ部分のネックです。
一番内側が既存のネックアーマーで、この後取り外しました。
インナーには NIJクラスIIIA の防弾素材が使用されており、厚みといい適度な重さといいやはりレプとは桁違いです。
もちろんドイツ LE が FirstSpear を使用はしていないと思いますが、雰囲気的に大大満足です。
でぃあぶろさん、ありがとうございました。
RICOH GR
で、さっそく床で抜け殻にしてみました。
オーダーで作って頂いた NRW 州 SEK 仕様のブリーチングラムも持たせしました。
RICOH GR
首周りがしっかりしたのでたいへん収まりが良いです。
テイザーは左レッグリグ基部に G-Code のアダプターで吊ってありますが、MP5 マグポーチと干渉します。
この位置的には気に入っているのですが、アーマー胸部あたりに移動が必要でしょうか。
MP5 を中心とする黒装備はバイザーヘルメット以外だいたい固まってきました。
とはいえ FAB ストック仕様の MP7 が強烈な印象を残したバイエルン州警察 SEK がどうしても気になります。
RICOH GR
昨年大晦日から新年にかけて出来したミュンヘンのテロ予告。
対応の為に出動したバイエルン SEK の面々です。
手前の SIG さんを除き、MP7A1 がプライマリーとなっています。(光学サイトはバラバラ)
ぐにゃりと曲がった特徴的な FAB ストックが見えますね。
この MP7 に惚れて出来るだけ再現した のが前回のエントリーになります。
当然被服系も気になりますが、ARC'TERYX と LHT のコラボといわれる BDU は Steingrau-Oliv (ストーングレイ・オリーブ) という非常に微妙な色合いです。
そして ARC'TERYX の特徴的なニーパッド収納システムがたいへん気に入ってしまった訳です。
同色の入手は難しいですが、同じ Arcteryx で近い物を入手してみました。
RICOH GR
BDU 上、ARC'TERYX LEAF Assault Shirt AR。下、 ARC'TERYX LEAF Drac Pants です。
パンツについては本当はタロスパンツが欲しかったのですが入手が難しく、少し厚手生地の Drac Pants にしました。
カラーは双方とも Crocodile です。
RICOH GR
瓢箪型が特徴的な ARC'TERYX のニーパッドをポケットに仕舞い、ベルトをパンツの外に出し後ろに回してあります。
これがやりたいのですよ。
KSK ホーゼの様な二重の裾が特徴的ですね。
このパンツの股下(インシーム)はレギュラーサイズです。
日本に正規輸入されているのはレギュラーのみなんですがご覧の通りやや短いんです。
これでレッグリグを装着すると明らかに裾が上がってツンツルテンになってしまいます。
この状態では裾を引きずるくらいが正解で、その為には股下トールサイズが必要となります。
ただ日本には入ってこないんですねぇ。
本国に打診しても 「日本には正式な代理店があるのだから送ることはできない」 との回答です。
グローブにしてもシューズにしても平均からズレるサイズだとたいへん苦労します。
RICOH GR
一応着込んでみましたが‥
いくら彩度を弄ったりしても Steingrau-Oliv には程遠い茶系です。
この BDU については本稿最後に再び登場します。
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話は変わって AMD のマウントがいまひとつ気に入らなかった Aimpoint T2。
よりシンプルな LaRue Tactical Aimpoint Micro QD Mount LT660 に交換することにしました。
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右が旧マウントで AMD T1-11 です。
写真上がマズル方向、レバーの位置は左右逆で、LaRue Tactical の方が少し長いですね。
RICOH GR
取付けはレバーを引いてロック解除、装着してレバーをスイングし、再び押し込んでロックです。
RICOH GR
FAB ストックは展開時もいいんですが、折り畳んだところもまたカッコいいのです。
T2 はまだまだかと思っていましたが、先日バイエルン州警察の使用例が見つかりました。
今後は順次更新されていくと思いますが、MP7 に載っている光学サイトはホロの方が多数派ですからねぇ。
RICOH GR
いずれにしても SEK 仕様 MP7A1 はこれでほぼ完了です。
あとは残りの 30 連マガジンの加工をどうするかです。
RICOH GR
そして MP7 用の装備として二種着込んでみました。
基本となるアーマーその他の装備はふたつともほとんど同じです。
RICOH GR
まずはドイツ LE でよく見かけるジーンズにアーマーのパターンです。
この妙なポージングは何かというと…
RICOH GR
はい、バイエルン州警察の本職さんを真似してるんですねw
この撮影時には写真を確認せず、 F の頭の中にあるものだけで装備を着用しました。
ヘッドセット、ニーパッドは大失敗の記憶違いでした。
Glock FM78/81 の位置はドンピシャですが、その前側にハンドガンのシングルマグポをつけなければなりません。
それにしてもネックアーマー、スロートアーマーの効果は絶大でゴツくてカッコイイですね。
RICOH GR
もう1パターンはトップ写真にもあるフレックパンツ仕様です。
上 BDU は RG としましたがこれとて同じ様な使用例はあります。
グローインの NRW 州警察パッチはあくまで雰囲気です。
バイエル以外としたかったのですが、手元には他にハンブルク州警察しかありませんでしたので。
被写体ブレですが、真ん中 G36C の方はショルダーアーマー抜きのフレック& RG の様にみえます。
まぁニ穴のバラクラバはともかく、やはりバイザーヘルメットは再現出来ていないのですが‥
ちなみに F のセカンダリーのセカンダリー、G19 の位置はこの方に影響を受けています。
RICOH GR
自画自賛でたいへん恐縮ですが、この MP7A1 は本当にカッコイイです。
手前味噌でたいへん恐縮ですが、この MP7A1 は本当に気に入ってます。
RICOH GR
ここから BDU やアーマーを Steingrau-Oliv に持っていくのはたいへん難しいかもしれません。
でもせっかく MP7 を再現したのだから、その他の装備もこの写真を目標に頑張ってみます。
その為にはまずは BDU。
この写真の上下に出来るだけ近づけていきたいと思います。
LHT が一般に売ってくれればすぐに解決なのですが。
難敵、Steingrau-Oliv をなんとか攻略したい。
とはいえ自力では絶対に無理。
これまた快傑ツイッターでのご縁が役に立つ事になりました。
RICOH GR
デザイナーでありジーンズから BDU までカスタムメイクやリペアの仕事をされている LVR 長谷川さん と
ご縁があって彼のアトリエを訪ねて参りました。
写真は中央の作業台にサンプルを載せて奥にいらっしゃる長谷川さんに相談をしているところです。
F の背後には複数のプロ仕様ミシンがありました。
依頼は2つ、まずは左の黒いオーバーオールの裾伸ばしです。
ただ伸ばすだけでなく KSK ホーゼタイプの二重裾をリクエストし、こちらは問題なく受理されました。
もう1つは件の Steingrau-Oliv についてですが、いろいろややこしい問題を孕んでいるのですぐには結論が出ません。
まぁ急ぐ話でもありませんし、いま海外に発注している更なるサンプルが到着したらそれを元にもう一度アポイントを頂こうと思ってます。
長谷川さんにはお忙しいところにお邪魔し、かなり長い間お話しさせて頂きました。
作業の邪魔をして申し訳ありませんでした。
帰りには TAYLOR and STONER さん の店舗をご紹介いただき、そちらにも足を運ぶことが出来ました。
酷暑の東京都内でしたが、たいへん有意義な時間となりました。
あいかわらず行きつ戻りつのドイツ地方警察特別出動コマンド装備でした。