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第11回ドイツ祭り part 1 ドイツ地方警察装備の変遷 20 より続く
2017 年 12 月 9~10 日に行われた 第 11 回ドイツ祭りに バイエルン州警察特別出動コマンド(SEK) として参加したレポート第 2 段です。
part 1 でも長くなりましたがまだまだ続きます。
前回は記念撮影的な「静」でしたが今回は「動」で行きたいと思います。
祭りは土日の 2 日間に渡って行われましたが我々 SEK の2人が参加したのは 2 日目の日曜のみ。
前夜から泊りがけでの参加は気合の入りまくったブンデスの皆さんです。
我々警察勢が到着した日曜朝はまだほとんどの方が夢の中でした。
なぜなら前夜はこんなハードな事になっていたからです。
深夜に集合するブンデスの皆さん。
何やら地図をチェックしています。
まるで何かの訓練の様ですが、まさにマジな訓練だったのです。
数枚の写真でもただならぬ雰囲気がお分かりかと思います。
比較的温暖な房総半島とはいえ12月の午前 0 時。気温は 0 度だったといいます。
そんな中、ガチなブンデスクラスタ達は真っ暗な森へと演習に出発したのです。
この夜の出来事に関しては当ブログでも後に活躍されるシカさんのブログをご参照頂けると分かりやすいでしょう。
第11回 ドイツ祭り at Village1&2 Tag 1
第11回 ドイツ祭り at Village1&2 Tag 2
簡潔かつ的確にまとめられており、おまけに当日の装備がすべてリストとして掲載という資料的価値も大です。
この後で宴会に突入したとなれば日曜朝のお寝坊も仕方ないところでしょう。
いずれにしてもドイツ祭り参加ブンデス勢の本気が垣間見えるシーンです。
さて日曜朝から参加したマルメの鷹さんと F の SEK 2 人組は V2 のセイフティーで着替えたら V1 フィールドに移動です。
ここで記念撮影や昼食を摂ったりするのですが、その前に SEK 2人を撮影して頂きました。
まずはフィールドにおいてある巨大なコンテナ横で。
このコンテナじつは女子更衣室らしいのです。
残念ながらドイツ祭りに女性の参加はなくこの日は空き家でした。
ドアがあれば突入したくなるというのは警察系特殊部隊の性ですね(笑)
トップ写真はこの別アングルです。
空はきれいな青空なんですがわざわざ暗い中に侵入します。
カメラマンさんも一緒に中に入ってあれやこれやとワガママなリクエストに応えて頂きました。
本当に感謝しかありません。
これはレプリカのブリーチングラムを構えている写真です。
もう一枚。
慣れないのでなかなか格好がつかないです。
ローライト下っぽい写真も。
前 log でも書きましたがこの日はドイツ人に成り切ろうとカラーコンタクトを入れてます。
あまり目立ちませんでしたが、これなんかは瞳の色が薄く見える気がします。
「フラッシュバン行きまっせ」の図。
ハンドガンのマルメの鷹さんを背後から MP7 でバックアップです。
当たり前ですがこういった写真は一人では撮れないので、今回本当に2人で参加出来たことは幸せでした。
前 log で掲載した全体の記念撮影の後、昼食を待つ間の一枚です。
空手、合気道の心得があるマルメの鷹さんがサーシャさんを相手に護身術の訓練をしているところです。
若いだけではなく武道の経験者ということでエントリー時のしなやかな動きにも納得です。
それにしても後方で雑談するブンデス諸氏がいい味出している写真です。
こうしてみると軍と警察の合同訓練である GETEX と言えなくもないですね(笑)
記念撮影といえば前 log で土手のツーショットを撮って頂きましたが本当の狙いはコレでした。
ブンデスのみかと思っていましたが、警察の方もどうぞと誘われて便乗致しました。
特殊効果の専門家がいらして土手の後ろ側に仕掛けをセット。
直前からのカメラ連射でこのショットとなりました。
ブンデスの撮影では人数が多く対比で炎が小さ目でしたが 2 人ならこの通り。
実際瞬間の爆圧と炎の熱気を背中で感じました。
ドイツ祭りでは昼食が自炊と聞いてはいましたがここまで本格的とは思いませんでした。
カレーやお弁当が中心のサバゲーランチとは一線を画するマジなドイツ料理でした。
鍋の向こう側でジャガイモを剥いている兵士が雰囲気ありますね。
食事が完成すると「飯が出来たぞ~」を知らせる花火が上がります。
ちなみに手前が料理長の RICK さん、奥が祭り主催の MG3 さんです。
お二方とも 3 月のコスプレチッタ 各国 LE 合わせ にベルリン制服警官コスで参加。
MEK ボッチだった F を助けて頂きました。あの時は本当にありがとうございました。
屋外の連結テーブルには温かい料理がズラッと並んでいました。いや~見事!
左端のマルメの鷹さんも思わずスマホで撮影です。
おっとドイツの前国防大臣閣下も激励にお越しじゃないですか(笑)
あっという間に腹を空かしたフレック迷彩の列が出来ます。
配膳の順番では 飯盒持参者優先 という鉄の掟があります。
これが連邦軍の正式な飯盒の持ち方らしいです。
こんなところまで凝るドイツ祭りはやはり最高ですね。
飯盒を持参しなかった組は紙皿を渡され最後に回されましたがもちろん美味しさに差はありません。
紙皿でおかわりにも行ったメニューはソーセージ入りトマトスープ、マッシュポテト、ベジタブルミックス、ザワークラウト、
そして固くて酸味のあるドイツパンでした。途中で生ハムの支給もありましたよ。
いや~料理はどれも素晴らしく美味しかったです。
ケータリングチームの皆さんは朝から仕込み、調理でたいへんでしたね。ごちそうさまでした。
以降ドイツ祭りに参加される方は飯盒が必須とご記憶下さい。
昼食の後は V2 フィールドに移動してまた撮影です。(写真は再掲)
こちらの建物は廃業した◯◯ホテルとの事で、少々古めかしいものの 2 階建ての建物が使い放題です。
まずはカメラマンさんに 2 階に昇ってもらい、正面の階段から侵入します。
この写真、偶然ですが後方マルメの鷹さんのフラッシュライトで MP7 のシルエットが壁に写っています。
バイザーストックの影も分かるこの写真はお気に入りの一枚です。
そういえば昼食時に V1 のセイフティーでブンデスの方々にこの MP7 を手に取ってもらう機会がありました。
FAB DEFENSE のバイザーストックに対し、口々に「エロい」とお褒めの言葉を頂戴しました(笑)
確かに軍、警察用ではあまり見かけない曲線ですね。
午後になった森の中なのでだんだん暗くなってきました。
もちろん建物内はいわゆる廃墟なので照明も通電もありません。
最後は駆け上がって…
暗い廊下から光が差す室内の様子を伺います。
この写真もコントラストが高く手前味噌ですがカッコいいです。
室内はメッチャ狭く一人づつしか通れない入り口もたくさんあります。
この LHT 製ワンポイントスリングは左のショルダーから伸びていますがスイッチングがすこぶる楽です。
もっとも MP7 が小型軽量だからというのもあります。
ブルパップ+ショートバレルでコンパクトとはいえステアーを取り回すマルメの鷹さんはたいへんです。
頭上注意の狭い通路を通過するマルメの鷹さんですが、この 2 枚の写真はいいですね。
午前中の女子更衣室同様、縦に 2 人の写真です。
壁面の弾痕がキルハウスっぽくていいですね。6 mm ですけど(笑)
外に出ると EGB の皆さんがハシゴ(脚立)を使った撮影をされてました。
2 階窓に向かうシカさんは左手に前 log 終わりに登場した自作のエントリーツールを持っています。
こういう写真を見ると誤解されるかもしれませんが、サバゲーではないので BB 弾は撃たないんでよ。
あくまでシチュエーションごとの写真を撮るのが主眼なんです。
メインの建物から移動して別のドアに移りました。
背中のブリーチング用ショットガンで蝶番をふっ飛ばしドアを蹴破ろうとするマルメの鷹さん。
もちろん日本文化の外開きなのでポーズだけですが。
ならばと外に開いて突入の真似事です。
実際のメソッドを知るわけでもなく、なんとなく適当にクリアリングしていきます。
まぁ自分たちがカッコいいと思う写真が(カメラマンさんの御協力で)撮れれば満足なんですが。
やはり連邦軍の教練本と言わないまでも基本的なルームエントリーくらい勉強したいですね。
さて楽しかったドイツ祭りもあっという間にお開きの時間が近づいてきました。
そこで望外のシチュエーションを作って頂く事が出来ました。
ウェットスーツ~フレックと多彩な変身を遂げた ワカヅマさん ですが最後は私服で犯人役を買って出て頂きました。
トレーニングナイフを振りかざす容疑者にテイザーを向ける SEK です。
この犯人はこの写真直後に左ポケットから拳銃を出した為、ステアーの餌食になりました(という想定)。
更に身体を張って頂いたのは当記事前半にリンクでご紹介した シカさん です。
軍支給のパーカーライナーが雰囲気のある犯人に一役買っています。
拘束される寸前、いきなりナイフを取り出した犯人。
マルメの鷹さんがトレーニング用の特殊警棒ですかさずはたき落とします。
そしてブーツでナイフを蹴ろうとします。
それでも諦めない犯人の左手をムギュ~とブーツで踏みつけナイフを確保。
後方では F がハンドカフをかけようとしています。
本来なら地べたに完全に横たえさせ、膝で犯人の背中をぎゅうぎゅうに押さえながらですがさすがにそこまでは。
最後の最後で警察らしい逮捕シーンを撮らせて頂き感謝します。
ワカヅマさん、シカさん、本当にありがとうございました。
という訳で延々とお送りしてきた「第11回ドイツ祭り」のブログはこれにて終了です。
スタッフの皆さん、カメラマンの皆さん、そして初参加の老コスプレイヤーを暖かく迎えてくださった参加者の皆さんありがとうございました。
遠く北海道から参加してくれたマルメの鷹さんにも本当に感謝です。
何人ものカメラマンさんに 2 人の写真をたくさん撮って頂き良い冥土の土産になります。
…と言いたいところですがたくさん課題が見つかったのも事実です。
祭りが終わった直後からマルメの鷹さんとは様々なやり取りをしました。
もちろん煩悩に満ち溢れた生々しい話です(笑)
ですから 2018 年はまだもう少し頑張ります。
そして来年のこの時期、再びドイツ祭りに参加できる事を目標にしたいと思いました。