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ドイツ地方警察装備の変遷 22 ゥレプの福音

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ドイツ地方警察装備の変遷 21 より続く



上のリンクにあるように昨年 12 月に行われた「ドイツ祭り」に同志であるマルメの鷹さんと バイエルンSEK GETEX演習合わせ
というコアなコスプレで参加させて頂きました。
正直言ってかなりの熱量を注ぎ込んだので、プチ燃え尽き症候群になりましたよ。

その後は当日たくさん撮って頂いた写真を愛でながらまったりと過ごしていましたが、向上心の塊であるマルメの鷹さんに触発され
再びナイロンに手を出すことになりました。




ブンデス諸先輩の間ではすでに有名だったゥレプを発注することになったのです。
ゥレプに関しては詳細を控えますが、マルメの鷹さんにサンプルの写真を見せてもらった時は心臓が止まるかと思いました。

いや大げさでなく。

なにしろその画像にはマルメの鷹さんと私が熱望しつつも叶わなかったそのものが写っていたのでした。
そうなると居ても立ってもいられず、初めて聞いた右も左も分からない海外送金のハードルも乗り越え海を超えてオーダーに至ったのでした。

というと何かを成し遂げた様に聞こえますが、9割方マルメの鷹さんのお膳立てで私はそれに便乗させて頂いた次第です。
この場を借りてあらためてマルメの鷹さんに御礼申し上げます。




ま、イントロが長いのは拙ブログの悪癖。
とっとと本題に参りましょう。

じりじりするような長い待ち時間を経て到着したのはこちら。



RICOH GR


まぁ既にトップ写真でバレバレですが。
ドイツ地方警察が使用している MEHLER vario system のボディーアーマー S2-Spezialeinsatzweste のレプリカです。

MEHLER vario systemは国内外の公的機関のみへの販売で、よほど古いモデルでもなければ一般に流通することはまずありません。
特にドイツ地方警察が使用しているS2ベストはSEKコスプレイヤーにとって憧れであり最大の障壁でもありました。

ドイツ祭りでの我々は形よりも色味を優先し、それぞれが手に入るアーマーに装備を盛り盛リにして凌いでいました。
それでもある程度の雰囲気は出せたと僅かな自負はありましたが、このレプリカを見てしまったら………です。



細かな事を申せばキリがありませんが、最大の特徴はショルダー部です。
代替品として使用していたP6とは形がまったく異なります。

ショルダーアーマーは取付用のベルトが2本タイプ、それに色味がグレイがかっているところまでバッチリ再現してあります。
アーマーを腕に巻きつけるベルトも同色で、端には実物同様つまみが加工されており芸が細かいです。

ベルトパッドもセットに付属していますが、これまた謎だったアーマー背部から下に伸びる太いベルトが見えます。

上下ともベルクロ止でベルトパッドの重量をサポートする仕組みの様です。
今まではサスペンダーを使用してましたが、この部分が後ろから見えると本職っぽくて非常に良いです。

グローインは各種の形がありますが、これは先細りの全面MOLLEタイプの物です。
残念ながら既存のダミーアーマーでは形が異なり入りませんでした。

前後にはハードアーマーとソフトアーマーがインサート出来ます。
ハードは前後ともダミーが入っています。これはマルメの鷹さんに余剰をお譲り頂いたものです。






RICOH GR


ソフトアーマーはAGGのダミーソフトアーマーがありましたので合わせてみます。
微妙に形が違いますがそこはソフトなので折ったり曲げたりして押し込みます。

これは血気盛んな頃に購入した「リアルウエイトタイプ」で重いのが難点です。
これで身体の前後に厚みが生まれました。






RICOH GR


首の後ろを守るネックアーマーは流石に入れるものが無いので、コスプレ界御用達のリアラボードをカットして使います。
適度にアールをつけて収まりがよくなりました。





RICOH GR


同様にショルダーアーマーにもリアラボードをカットしてインサートします。
Zentauronのショルダー用実ソフトアーマーがあるのですが、これにも形が異なり上手く入りませんでした。





RICOH GR


若干硬めの印象が残りますがリアラボードを挿入したあとはこんな感じです。
ホードの厚みは10mmでだいたい厚さはよいと思います。





RICOH GR


ゥレプが届いたのは平日の夜でその日は床で撮影のみで着用する予定ではなかったのですがつい…
UF-Proのコンシャツと合わせてベルトパッドを除く装備を着てみました。

う~ん非常に良いですね。
前述したショルダーアーマーのベルトの色、そしてベルクロのやや緑がかった色味もまるで実物です。

到着するまではいわゆるSGOのカラーを心配していたのですがまったくの杞憂でした。







RICOH GR


その週末、現用のLHT P6から装備類をゥレプに移植します。
P6からしたら「実物のオレからレプリカに乗り換えるのか!!」とさぞプライドが傷ついていることでしょう(笑)

左はドイツ祭りの際に撮影された盛り盛りの装備、右はそれらを取り去った素のP6です。
唯一、Zentauronのグリッドカマーバンドだけは付けたままになっています。







RICOH GR


下はタスマニアンタイガーのベルトパットにクレイのサスペンダーをつけた現行です。
それから上のゥレプ付属のベルトパッドに移植します。

TTのベルトパッドはODで緑がかっているので必死に日光で退色させました。
こうしてみるとゥレプのベルトパッドはかなり角度がついていますね。





RICOH GR


そしてP6時代のキモである背中のLHTアサルトパックを取り外します。
これば現状なかなか手に入らない様で、eBayで落札出来た自分は超ラッキーでしたね。






RICOH GR


そして前面も盛っての全体像はこうなります。







RICOH GR


逆側から。






RICOH GR


前面はLHTのMP7用マグポーチ2連×2個、LHTのフラッシュバンポーチ1個です。
同じくLHTのラジオポーチは左サイドに、スリングはP6からLHTのワンポイントを移植しましたが暫定です。






RICOH GR


グローインはまだ詰め物をしていないのでペシャンとしています。
前面にはホリゾンタルユーティリティーポーチを取付けました。

前面には本職の装着例に倣い、バイエルン州警察のカラーパッチを貼ってあります。






RICOH GR


やはりこのアサルトパックはカッコいいですね。
両サイドにフラッシュバンポーチを取り付ける方法は個人的にとても気に入っています。

ショルダーアーマーの取付け方法はちょっと悩んでいるところでこれは暫定的に上から付けただけです。






RICOH GR


スロートアーマーはとりあえず柔らかいスチロールを入れてありますがこれも最終的に考えなければなりません。
本職の写真を見るとけっこう柔らかい印象なんですよね。

そしてスロートの先端は本職のマネをしてアーマーの中に仕舞ってみました。
サイドワインダー2は定番の位置に、マルメの鷹さん謹製のPOLIZEIパッチ刺繍版は真正面に取付けました。







RICOH GR


ベルトパッドは左サイドにテイザー、右後方にターシャリのGlock19、ダンプポーチにメディックポーチ、セカンダリーのマグポーチです。
セカンダリーは未だカスタム作業(主に刻印)が終わらず、ホルスターとともに未装着なのが残念です。

個人的に好きな樹脂製ハンドカフとASPスカラベカッターも今まで通りストリームライトのキーホルダーに取付けました。
GK-Proのハンドカフポーチは行き場を失い暫定的にカマーバンドに取り付けてあります。






RICOH GR


個人的に一番好きなアーマーとベルトパッドを繋ぐ部分。
長さの調整が必要ではありますが、ちょっと着てみたらとてもよい感じなんです。

やはりこの部分はゥレプのキモだと思うのです。














後は前述したセカンダリー、H&K SPF9 とマガジンが到着し、Safarilandのホルスターが揃えばとりあえず完成…












ではありませんでした。

ゥレプならぬ、ドレプ が3月半ば辺りにやって来ます。
バイエルン州警察特別出動コマンド(SEK)のコスプレはまだまだ続きます。







ドイツ地方警察装備の変遷 23 に続く








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