Quantcast
Channel: F & F嫁の “FFree World”
Viewing all articles
Browse latest Browse all 386

第11回ドイツ祭り part 1 ドイツ地方警察装備の変遷 20

$
0
0

F log



ドイツ地方警察装備の変遷 19 より続く




この連載も 20 回を数えるまでになりました。
前回でいわゆる“黒装備”である ハンブルク州警察 MEK は一段落という事になりました。

プライマリーである MP5 はある程度満足いく仕様になったものの、その他の装備ではまだまだな部分ばかりです。
とはいえ差し迫ったイベントに追い立てられるように“茶装備”に邁進することになりました。



それは開催 11 回目となる伝統あるイベント ドイツ祭り です。

(仮)ドイツ祭り ブログ

ロングレンジdeドイツ祭り ツイプラ



先月は青山の ドイツ・フェスティバル 2017 で舌鼓を打ってきたばかりですがもちろん似て非なるものです(笑)
要するにドイツ縛りで開催される濃い‥いや特濃のコスプレ会、オフ会ということです。

※サバイバルゲームではないので基本的に発砲しません。

ドイツ祭りの中心は間違いなくブンデスヴェーア、ドイツ連邦軍装備の皆さんです。
もちろん軍だけでなく警察系にも門戸は開かれています。

上記ブログからお借りしたドレスコードは以下になります。

参加資格

WWⅡ終結後1946年以降ドイツで使用されたBDUを着用しそれに準じた銃を使用すること。
GSG9やSEKなどだけでなく旧東側装備、官庁装備(警察系)もOK
ドイツ連邦軍装備、SEK、BGS、GSG-9等現用装備
東西ドイツ軍装備、初期BGS等旧装備

下記の銃で規制範囲内の物
ハンドガンに関しては制限無し

【SMG】
MP5系,UZI(MP2),MP7,UMP,Vz61
【アサルトライフル】
G36系(MG36含む),G3系(除くSAS,MC51,HK51),G1(FAL),FA-MAS,
AK系,M16,CAR15,SIG551,SIG541,AUG系,HK33E
【スナイパーライフル】
G3SG-1,PSG-1,APST-96,WA2000,G22,G24,MSG90,G82(バレット)
【ショットガン】
SPAS12,M1100,M870,ベネリM1
【LMG,その他】
MG42,MG3,MG4,HK21(23),RPK,M60E3,HK69


ドイツ地方警察装備をやっている者として以前より気になっていたイベントではありました。
ただほとんどがブンデス装備らしいので年齢の事もあり単身で参加するのを躊躇していました。

今回、F が重過ぎる腰を上げた理由はただひとつ、一緒に参加するドイツ地方警察装備の同志がいたからでした。
それがトップ写真、バイエルン州旗を掲げた左側、マルメの鷹 (@boomerang_sg)さんです。



北海道は旭川在住のマルメの鷹さんとはツイッターでやり取りさせて頂いていましたが、先月末に東京でお会いする事 が出来ました。
前にも書きましたが、彼の装備は F と同じ バイエルン州警察特別出動コマンド(SEK) なんです。

それだけでも貴重な人材ですが、バイエルン SEK の中でも装備再現が 2017年 3 月の GETEX 演習時とピンポイントで一致なのです。
GETEX 演習はドイツ南部のムルナウという軍の駐屯地で行われ、連邦軍と州警察の合同対テロ訓練でした。




しつこいくらいに掲載したこの写真。
同演習時のバイエルン州警察 SEK ですが、この先頭の方に惚れたのです(笑)

まぁミリコス、ボリコスなどはたった一枚の写真から泥沼の装備地獄へ陥る事が多々あります。
例によって完全再現は不可能に近いので類似の装備、おまけに複数隊員のミックス装備となっております。





ドイツ祭り直前の“開き”はこちら。
アーマーは LHT P6 改ですが、まぁこの辺りは妥協せざるを得ないところです。

とはいえハンブルク警察 MEK の MP5 同様、この MP7 もある程度再現できていると思います。

以前にも書きましたが自分は、装備が好き→その装備に合致した小火器を所持する…
のではなくて、小火器に惚れる→その小火器に合致した装備を収集する…なんです。

なので F のコスプレは MEK にしても今回の SEK にしてもまずプライマリーありきなんです。





第11回ドイツ祭りは 2017 年 12 月 9 日(土)~ 10 日(日)にかけて開催されました。
ブンデス有志の方々は土曜日より泊まり込みで夜間行軍の訓練(からの宴会)も行うという逝きっぷりです。

我々 SEK 組は 2 日目の日曜日朝から参加することにしました。
土曜日午後に旭川から飛んで来られたマルメの鷹さんは千葉市内のホテルに御宿泊。

事前に送っていた装備品も無事にホテルに到着したようで一安心。
日曜の朝、F がクルマでホテルまで迎えに行きました。






こちらがマルメの鷹さんです。
二十代の若さ、絵に描いたような好青年で 180 cmを超える長身とあればこれはモテますな~

こんな趣味さえなければ‥ですが(笑)


マルメの鷹さんが着用されているホーゼは UF-Pro の STRIKER HT COMBAT PANTS です。
一応ブラウン・グレイという色ですが、いわゆる SGO の色に見えます。

ジャケットは代替品で仕方なくですが、アルファグリーンの PCU レプリカを着用しています。
GETEX 演習時は雨が降っており、各隊員は防水ジャケットに類する物を着込んでいます。

それがなかなか手に入らずやむを得ず似ている PCU としたものです。
それでも袖のベルクロを黒に取り替えるなど、少しでも似せる工夫はしています。

この写真は朝 8 時半頃ですが、F がクルマで迎えに行ったのもまったく同じ上下。
途中のコンビニで飲料を調達した際には、大男二人がまったくのペアルックで入店するというちょっと笑える状況でした。





バイエルン州警察特別出動コマンドのフル装備に身を包んだマルメの鷹さんです。
プライマリーは AUG ですがショートバレル化、TLR-2 マウントと SEK 仕様にされています。

さらにグリップ後方にスイベルを増設、ワンポイントスリングで吊って良い角度になるよう工夫されてもいます。
そしてこの装備のチャームポイントは背中にありますが、それはまた後のお楽しみ。






さてこの様に長くなる感じ満々のブログですが、撮って頂いた写真もたくさんありますので 2 部に分けます。
今回は背景と記念撮影的な「静」、次回は in Action ならぬ in Aktion (ドイツ語) として「動」をお送りします。

この場をお借りして良い写真をたくさん撮って頂いた各カメラマン様に御礼申し上げます。

 



まず何はなくともバイエルン州警察特別出動コマンド(SEK)が二人揃った記念すべき写真から。




土曜のみのご参加で日曜朝には残念ながら帰られた、かるぴすさん(@CALPISJustice_P)に撮って頂いた一枚。
SEK の装備合わせは夢でした。写真ありがとうございます。

マルメの鷹さんは前述の様に20代、50代半ばの F とは本当に親子程の歳の差があります。
それでもこうして並んで立てるのは厚顔なオッサンであると同時に趣味に関しては年齢関係なしという気概でしょうか。

それにしても SGO 色の SEK が二人並び立つ日が来るとは本当に感無量です。







こちらも朝早い時間に撮られた一枚です。(以降マルメの鷹さんから目線無し了承済)
一応 PCU レプリカの黒いジッパーが YKK の止水ジッパーに見えますかね。

彼のモトローラはテンキー付きの実物ですが、F のは実とはいえテンキー無しの物。
見えないようにウェポンキャッチに突っ込んだ MP7 で隠してあります(笑)

ふたりともショルダーアーマーには直前に届いた実ソフトアーマーを入れています。
思ったより硬めだったのですが、やはりその絶妙な厚みはナイスですね。

マルメの鷹さんはレッグホルスター前のトレーニング用特殊警棒とその上の LHT メディックポーチがいいですね。
F のグローブは一見 Oakley Pilot Glove に見えますが、使用例のある SI Tactical Touch Glove です。




そしてマルメの鷹さんについてはこの事に触れないわけには参りません。




この写真は F の P6 前面ですが、POLIZEI パッチと S3 パッチ、これはマルメの鷹さんの手作りです。
黒地に白文字の POLIZEI パッチはたくさんありますが、SGO 地の物は少ないしあってもフォントが気に入りません。

善太郎のグローインアーマーの生地をバラした上に文字をカッターで切り貼りした労作です。
本職もショルダーは黒地、アーマー前後は SGO 地と分けている場合が多いのでこれにて再現出来ました。







労作といえばもっと凄いのが 2 枚目のバイエルン州ヘルメットパッチ。
これは GETEX 演習の SEK が装着していた最大のアイキャッチです。

最初にプリントで再現した試作品でも満足いく出来でしたが、彼は妥協をせずに刺繍での再現を試みました。
結果はご覧の通り、バイエルンブルーが見事に再現された刺繍部分こそ刺繍屋さんのプロの仕事ですが…

しかし周囲四辺はマルメの鷹さんが手縫いされたもので、これを F の分まで計 4 枚制作してくれたのです。
その努力に賞賛を惜しみませんし、これだけのアップに耐えられる出来は大したものです。






こうして二人並んだ時にこのヘルメットパッチがあると無いとでは大違いです。
本当にありがとうございました。

ちなみに手前のマルメの鷹さんはパッチをヘルメットのレイルに付けて貼っています。
対して奥の F は寸足らず(が仕様)の AOR2 ヘルメットカバーに沿って少し上に貼っています。

これも実際に本職さんの取付け方が 2 種類あるのを再現したものです。






フィールド内の土手に移動しての記念撮影。
もろ順光で少し影が出来ていますが明るい写真ですね。

F は MP7、マルメの鷹さんは AUG とそれぞれに捻ったプライマリーです。
これも実際に GETEX 演習に参加した本職 SEK の組合せにあったものです。





お尻が赤いのは仕様です(笑)

マルメの鷹さん装備のチャームポイント、背中のブリーチ用ショットガンがカッコいいですね。
ハイドレーションポーチを利用したホルスターに入れ、ワンポイントのスリングを前に通しています。

F は LHT アサルトパックを背負両側にフラッシュバンポーチです。
ジャケットのフードを展開するか収納するかでも各隊員の個性が出ます。

セカンダリーは両者ともレッグリグの Glock17、ターシャリはともにベルトパッド後方ですが、
マルメの鷹さんが Glock26 & CQC、F が Glock19 & Safari とこれも異なります。

ホーゼ裾のジッパーの開閉も二人で差があります。
大筋では統一された装備でこういう細かなところが隊員によって違うというところに萌えるのですが変ですか?


この土手では何かが起きるのですがそれは Part2 にて。











全体で集合写真を撮ろうということで撮影位置に参加者が集まってきました。
ブンデスフレック軍団に囲まれる SEK の図です。










その後の集合写真です。
これでも全員ではないのですが。

左側には KSK 始め陸特の方々、それから一般兵科の皆さん、右端のレッドベレーは MP のお二人です。
我々バイエルン州警察 SEK はその左、前にマルメの鷹さん、後方に F が立っています。

SEK はヘルメット以外迷彩は身につけていませんが、こうして見るとあまり差がありませんね。
おっと後方左から二人目はウエットスーツ(超イカす)に身を包んだカエル男(Kampfschwimmer)ワカヅマさんです。







トップ写真にも使いましたがネタでバイエルン州の州旗を持ち込みました。
ブンデス、というか軍の部隊が国旗を掲げている写真を羨ましく思っていたのですが実際の SEK では致しませんね。

ちなみに下にいらっしゃるのは特殊効果で煙を出そうと発煙筒を炊いてくれたСашa(@BearRADIO)さんです。








警察繋がりということで野戦憲兵(MP)のお二人と記念撮影。
我々がバイエルン州と見るやすかさず肩のパッチを集合写真と違うブルーのバイエルン仕様に。

その引き出しの多さが素晴らし過ぎます。
この写真などまさに軍と警察、ムルナウのGETEX演習っぽい写真でお気に入りです。









バイエルン州旗を MP7 のバイザーストックに引っ掛けた撮影待機中の写真です。
ポーズを意識しないこういった何気ない写真はすごく好きです。








名ブログ「アントン重工業」でお世話になっている Nekotin(@nekotinco) さん撮影の一枚。
今回の会場は隣接する森と建物の 2 ヶ所になっていて、こちらは森林フィールド V1 の方です。








こちらは廃業した◯◯ホテルを利用した V2 フィールドでお約束の規制テープを張りました。








規制テープの内側でまったり待機している SEK/MEK は個人的にストライクな被写体でまずはそれに成りきります。
左側の F はグレイ系のカラコンを入れてますが、この写真だと少し分かるでしょうか。










これはおそらく MP7 を左脇のウェポンキャッチに収納しようとしているところですね。

ところでやっぱりこの長方形のヘルメットパッチはとても効いていますね。
本当にこれが無かったら横からの絵が締まらないモノになっていたと思います。















前述の Nekotin さんがあえて規制テープに合焦させて撮ってくれた 3 枚。
こうした「それっぽい」写真は大好物ですね。自分の装備の粗も目立ちませんし(笑)







そして画像を加工していかにもありそうな写真に仕立ててくれました。
うーん自分で言うのもなんだけど、アリですねこれは。








加工といえば Nekotin さんは前出のフィールドでの写真をこうもしてくれました。
こちらはオンラインニュース風でカッコいいです。(記事文中のオチンギンラントに注目)




次回の part 2 ではこの V2 フィールド他で動きのある写真を掲載する予定です。









 

F と年代も近いし時々お会いして呑む事もあるトッチー(@totchixcr)さんとの一枚。
野戦憲兵の装備もされるトッチーさんですがこの日は KSK 装備でした。







トッチーさんを囲んでもう一枚。
軍と警察の装備の違い、三者三様の銃が面白いですね。









KSK といえばドイツ祭りも終わり近くになって実現した EGB の皆さんとの記念撮影。








その後 EGB の皆さんと談笑。











EGB のシカさん(@shika666)が自作されたというブリーチングツールを見せて頂き羨ましげな SEK 二人(笑)









先程の記念撮影の際には忘れていたのですが、ここでマルメの鷹さんが「例の写真」の事を思い出してくれました。
 





「例の写真」とは前述の GETEX 演習時に撮られた何枚かの写真。
我々が範としたこの時のバイエルン州警察 SEK が、合同演習の相手であるブンデスの兵士と並んで撮影された一連の物です。

そういえばドイツ祭りに参加が叶えばこの写真をお願いしたいとツイートしていたのでした。
不覚!








それでも最後の最後にこの一枚を物にする事が出来ました。
ブンデスと SEK の数も兵科も異なりますが、雰囲気だけはバッチリだと嬉しく思います。

思い出してくれたマルメの鷹さん、協力して頂いた EGB の皆さん、そしてカメラマンさんどうもありがとうございました。






という訳でバイエルン州警察特別出動コマンド二人は第 11 回ドイツ祭りを心底楽しみました。
動きのある写真(と糧食)は 「第11回ドイツ祭り part2 in Aktion」 にて。









Viewing all articles
Browse latest Browse all 386

Trending Articles