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ドイツ地方警察装備の変遷 26 より続く
気軽な SNS でつぶやいたり画像を上げたりしているうちに前の記事から半年近く経ってしまいました。
当然のごとくその間に紆余曲折あったのですが、それを遡っているといつまでたっても終わらないため割愛します。
2017年12月に同じくドイツ南バイエルン州警察特別出動コマンドのコスプレをやっている マルメの鷹 さんと
ブンデスの宴であるところの ドイツ祭り に参加させていただきました。
第11回ドイツ祭り part 1 ドイツ地方警察装備の変遷 20
第11回ドイツ祭り part 2 in Aktion ドイツ地方警察装備の変遷 21
表題の通リドイツ祭りは今年2018年に第 12 回を数える老舗のイベントです。
広く門戸は開かれていますが、昨年連邦軍以外はドイツ地方警察である私とマルメの鷹さんの2名だけでした。
もちろんブンデスの皆様には優しく迎え入れてくれましたし、たくさんの良い写真を撮って頂きました。
2018年も続けて参加したかったのですが、今年の日程が2人ともどうしても都合がつかなかったのです。
日程の調整も模索しましたが、どうにもならず残念ながら2人とも参加を断念した次第です。
そこでマルメの鷹さんと相談して、以前から温めていた「欧州各国の警察が集まるイベント」を企画することになりました。
とはいえ老舗ドイツ祭りと違ってこちらは2人ともイベント主催経験は無しの上、マイナーな欧州LEにどれだけ人が集まってくれるのか心配でもありました。
マルメの鷹さんが積極的に動いてくれたおかげでツイッター上でイベント参加者を募るツイプラを開設する事が出来ました。
欧州LEの会
イベント名はシンプルにそのままに「欧州LEの会」としました。
ヨーロッパ各国に加えロシアを参加範囲とさせて頂きました。
また今回は時代は問いませんが実在の国、部隊オンリーとし、最近コスプレイヤーが増えているゲーム関係のLEは申し訳ありませんが対象外としました。
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それで集まった猛者がこの面々。
この写真に写ってるのはドイツ8名、イギリス3名、フランス3名、ロシア1名でこの他にも制服系の方がいらっしゃいました。
参加者全員の完全な記念撮影が出来なかったのはひとえに主催の仕切りが悪かったからです。すみません。
それにしても埼玉の東松山にある T-MOUT までこんなに来て頂いて感激です。
米LEの大規模なイベントを見ていつも羨ましく思っていました。
比較的装備を揃える難易度が高い欧州LEにおいてイベントを打つのは博打でもありましたがとりあえずホッとしました。
欧州LEの会開催までの道程は、共同主催者であるマルメの鷹さんのブログに詳しいです。(他力本願すみません)
開催!欧州LEの会 part1
プロのイラストレーターでありJPLEのハマポリ創始者であるyoh様にデザインを依頼したイベント専用パッチ制作についてもご参照ください。
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EUROPOL(欧州刑事警察機構)が今年開催した ATLAS 演習のロゴマークをベースとしてひと捻りもふた捻りもある逸品です。
ATLASは欧州各国の警察が集まり各種シナリオに沿って大規模な対テロ演習を行うという、まさに我々のコンセプトの元になった合同演習です。
今回のイベントは欧州LEの会、またの名を EULEN2018 と言います。
描かれているは女神ミネルヴァと彼女の使徒であるフクロウです。
ローマ神話の女神ミネルヴァ(ギリシャ神話では女神アテーナ)は都市の守護者であり、市民の平和を護るLEとしてはドンピシャなチョイスです。
そして女神の使徒である知恵の象徴フクロウですが「European Law Enforcement Network」の略称である EULEN はドイツ語でまさにフクロウを指すのです。
いや~身贔屓ですが ATLAS オマージュとはいえこのカッコよさは半端ありませんね。
当日会場て1枚1,500円で販売しました。
さて主催の2人は南バイエルン州警察特別出動コマンド(SEK)そうびについてこの一年突き詰めてきました。
F 的なその成果はこちらです。
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ブーツはデザートと迷った挙げ句、LOWAの黒を選択しました。やはり黒は収まりが良いです。
SFP9のレッグリグ前にはGlock FM78から伸縮する特殊警棒レプリカを配しました。
セカンダリーSFP9に関しては南バイエルンSEKでは未だGlock17を使用していますが、州警察全体の採用を受けてSEKにおける先行試用という脳内設定です(笑)
左足に新設したレッグリグパネルには前にハンドガンポーチ2個、後方にフラッシュバンポーチを3連で並べました。
その上の意味ありげなCB色G-Codeは、以前テイザーをここに付けていた名残で単に外すのが面倒だっただけです。
そのイエローテイザーはアーマー正面でG36用マグホーチに収めました。やはりこの位置は目立ってよいですな。
ラジオ下の縦長ユーティリティーポーチには特小、スマホ等収納しています。
右腰のターシャリGlock19に関してはサファリのホルスターでそのまま。
あ、特殊警棒の前に19用のGlockマグポーチを1個取り付けてあります。
背中ではセンターだったアサルトパックを左にずらし、2コマ空いたモールにハリガンツール用のポーチを取り付けました。
もっともBHIのハリガンツールをここに収納すると激重でバランス崩れるのでツールポーチのみのカッコつけです。
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ハリガンツールといえば、関西ブンデスのはいごさんからBHIの実をお譲り頂きました。
こうして持つとコンパクトですが、単体で3.7kgもありズッシリとした重量感と頑丈さがあります。
後ろにぶら下げたPETZLのグローブはブリーチ作業の際に使おうと思ってましたが本番では思いっきり忘れ飾りと化していました。
以前にも書きましたが装着しているグロープはOAKLEYですが有名なパイロットグローブではありません。
GETEX演習時にとあるSEK隊員がつけていたSI Tactical Touch Gloveです。
ナックルガードの先にベンチレーションの穴が無いのが識別点です。
ドイツDefendergear製 のZenturio C1300Hバイザーヘルメットレプリカは相変わらず良い仕事してます。
こちらのヘルメットカバーもマルチカムではなく、スロベニアの迷彩スローカムと言います。
BDUの大量納入を勝ち取ったUF-Proがお国の迷彩であるスローカムをサービスしたのではないか…というのがSEKヲタの妄想です。
共同主催者のマルメの鷹さんもこのカバー付きバイザーヘルメットを入手され、そのおかけでトップ写真の様なエモい絵が撮れたというわけです。
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ハリガンツールに代表されるブリーチングツールは憧れでした。
バッティングラムは以前に制作して頂いたレプリカです。
ハリガンツールと並んで写っているのはeBayで落としたBHI製スレッジハンマーです。
ただ残念ながらこのハンマー、柄の部分が黄色なんです。なので黒のパーマセルテープを巻いてあります。
そして背後にそびえ立つハシゴは…
ブンデス伝説のフォトセッション「ビ」で2階のウィンドウブリーチに使用されたあのラダーです。
こちらもブンデスの茂森さんからお譲り頂きました。
いっぱいに伸ばして片手で保持し前方から望遠レンズで撮ってもらう…予定だったのに当日テンパってすっかり失念してしまいました。
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茂森さんせっかくお譲り頂いたのに申し訳ありません。次回のチャンスには必ず!!
さて、私とマルメの鷹さんがこのイベントを開催するにあたり密かに目標としていたのがこちらの写真。
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南バイエルンSEKは間違いありませんが、ご覧の通りガスマスクを装着しています。
主催の2人は「これが出来たらヤバイよね~」とその日に向けて入手の算段をつけていたのです。
とはいえこの手の輸入がすんなり行くはずもありません。
紆余曲折というかほとんど諦め寸前まで覚悟して欧州LEの会の直前、ほんの一週間前にやっと手元に来たのです。
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AVON FM53ガスマスクです。
本体、フード、予備レンズ、通信アンプ、キャリーケースまで揃ったフルセットです。
これを2セットというのだからまぁ無茶ではありましたね。
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届いたその夜に普段着のまま装着してバイザーヘルメットまで被った自撮りです。
ガスキャニスターはMSA製になります。
これが思ったより呼吸は苦しくなく、レンズ部分もまったく曇らないのに驚きました。
鼻先の出っ張っている部分に電池が入り、中の声を拡声してくれます。
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数日後、装備とともに着用してみた写真です。
実際にはこの状態でフードのみヘルメット無しという使用例も見られます。
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続いてバイザーではないOps-Coreタイプのヘルメットを被った状態です。
うーんこちらもゴツくてカッコいいですが、バイザーヘルメットもこちらもチンストは閉まりません。
ただ検討の結果、フードは扱いが難しいので排しました。
欧州LEの会当日に主催2人が着用したのはこちらになります。
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いやぁいいですね(自画自賛)。
単体でも充分カッコいいですが、同じ装備で複数になるとまた良さが何倍にもなりますね。
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全体像です。
同じ南バイエルンSEKながら所持する銃の違いによってセッティングが異なるのが分かると思います。
私のハンドカフが中途半端にぶら下がっているは、GK-Proのカフポーチがバッグの奥底に入り込んで見つからなかったからです。
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ここからは主催2人の写真を。
思ったより楽だったとはいえ、ガスマスクは常時装着していられるものではありません。
右側マルメの鷹さんはグローイン無しの軽快なGETEX仕様にお召し替えです。
私のレッグリグ辺りがよく分かる写真です。
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マンターゲットに赤と緑の輝点が見えるでしょうか。
TLR-2HLのレーザー光、赤がマルメの鷹さん、緑が私です。
標的の高さまで考慮されたターゲットスタンドは、ブンデスでお世話になっているシカさんがお持込くださいました。
こんな魅力的な写真が撮れるのに、3基あったスタンドをすべて有効活用出来なかったのは主催の失策です。
ショルダーアーマーのPOLIZEIパッチの地色ですが、左のマルメの鷹さんはSGO、右の私はBKです。
これはどちらの装備も同時期に同部隊、同じ現場で見られる状況です。
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カメラマンで参加頂いた方のクルマをお借りして一年前のドイツ祭りでもやった「ミュンヘン乗り」です。
私は今回もカラコン入れてます。少しは青い瞳に見えるでしょうか。
マルメの鷹さんはアークのクロコダイルバラクラバですが、私の黒バラクラバはネットショップbttcさんのPOLIZEI印字仕様になります。
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私がMP7の他に持ち込んだプライマリーは、バイザーストック仕様のMP5でした。
写真はバイエルン州SEKの同志であるじにすもさんです。
彼はバイエルン州SEKの装備過渡期という非常に渋いポイントを突いて装備を構築されています。
彼のプライマリーはMP5だったのですが、私のMP5を押し売りで使用して頂きました。
ハンブルクMEKで作って以来、あまり活躍のチャンスがなかったウチのMP5がこんなにカッコいい装備とともに見られて幸せです。
じにすもさん、どうもありがとうございました。
写真はとにかく膨大にありとても紹介しきれません。
ツイッターのハッシュタグ #欧州LEの会 で画像検索頂くと参加者の皆さんのカッコいい写真がたくさん出てきましす。
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ブログは自分の装備を中心に書きましたが、他の参加者の皆さんもそれぞれ素晴らしい装備でした。
ご興味のある方は ツイプラ からそれぞれのツイッターアカウントを辿ってみてください。
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前週のドイツ祭りから続けてお越し頂いたブンデス他の皆さんにも感謝です。
様々な美味しいネタをたくさんお持ち頂いてのにそれらを上手く生かせず本当に申し訳ありませんでした。
運営にもご協力頂いたわいとさん始め、rickさん、ELSAさん、シカさん、皆さんにお礼を言いたいです。
それからゲストとして短いけど興味深い講演の後、タクティカルな動きや写真の指導をして頂いたトモ長谷川さんに感謝します。
長谷川さんが見えるということで参加を決められたカメラマンの方もいらっしゃいました。
EULENパッチのデザイナーであり、ハマポリ創始者のyohさんも欧州LEに興味を持って頂き、お忙しい中にお運び頂き写真もたくさん撮ってくれました。
パッチはおかげ様で大好評です。ありがとうございました。
更に唯一の女性参加者であり会場T-MOUTの常連でもあるガチなサバゲーマー、なつみさんにも心からの謝意を表します。
彼女が黙々と裏方をこなしてくれなければ、主催2人は装備を着る間もなかったことでしょう。ありがとうございました。
最後にカメラマン枠で参加くださった皆様に特別の感謝を申し上げます。
終日たったの一発も発砲の無いコスプレイベントである以上、写真が残ってナンボになります。
カメラマンの皆さんが情熱を持って撮って頂いた写真はどれも素晴らしく永久保存版です。
もっとああすればよかった、あのアングルで撮って頂けばよかったと事後に反省する点は多いです。
またこの様な催しがありましたら是非ご参加頂けたら幸いです。
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欧州LEの会に参加してくださった皆様のおかげで反省点は多いものの無事に開催する事が出来ました。
参加は叶わなかったものの興味を持ってくださった方々からも反響を頂き、主催の1人として嬉しく思います。
またこの様な機会があればぜひ参加をご検討ください。
それでは EULEN2019? までさようなら~