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戦艦「扶桑」41cm砲搭載 艦政本部試案 其ノ壱

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ヲタクと一言にいっても多岐にわたりますが、当ブログにおいてはミリタリーヲタク、通称 ミリヲタ のことです。
新作の配給に合わせて宮崎御大 (の周辺) が 「戦闘機大好き、でも戦争は大嫌い」 と予防線を張っていますがミリヲタのほとんどは同じですよ。
どうしようもなく愚かな行為である戦争によって生まれた、または異常な速さで発達した兵器については興味の尽きないところです。

同じブログでバレエについてときに熱くときにミーハーに語る人間がおかしな趣味を‥と思われる向きもあるでしょう。
まぁそれが人間の多面性であり、どちらも F の人生において大きな部分を占めていると確信を持って言えます。
ご不快に感じる方々には申し訳ありません。




さてしばらくの間ヲタクカテゴリーは銃器ネタばかりだったのですが、久しぶりの模型話です。

ええ、蜜柑山 (未完成のまま積んである模型の山) は順調に育っていますよ。
買っただけで満足したり、手をつけては投げ出したりで。
スコットランドのイタチ もこの時点から 1mm も進んでおりません。(反省してます)


そんな中、特集:世界の新型水上戦闘艦に惹かれて「世界の艦船」を買いに行った書店で F 父の愛読書だった 月刊「丸」 に出会ってしまいました。


RICOH GR



特集は見ての通り 「扶桑・山城」 です。
再三再四書いているように、F は欧州海軍好きです。
しかし旧海軍の艦艇が嫌いなわけではありません。

海軍の華であった戦艦というジャンルではこの扶桑型戦艦が好きです。
特に「扶桑」の艦尾延長前の艦影が好みです。







手前「扶桑」、奥「山城」です。
有名な艦橋構造物に関しては「扶桑」の圧勝ですね。
第3砲塔の向きは「山城」の方が好きなのですが、それでは「扶桑」のあの前檣楼は生まれないことになり痛し痒しですw







RICOH GR


月刊「丸」を読み進めていくと不思議な艦型図を見つけました。
三連装砲塔?

記事によると大正10年〜11年のワシントン軍縮会議前に「扶桑」の 14インチ主砲を16インチに換装 するという計画があったそうです。
「扶桑」の二度に渡る近代化改装は有名ですが、主砲の換装って話は初めて知りました。
ヲタクと称しておりますが、まだまだ勉強不足を感じた次第です。









wiki からお借りした「扶桑」の最終状態です。
艦尾が延長されたおかげでバランスの取れた艦容となっていますね。
6 基搭載された14インチ連装主砲塔は 12 門の砲数を誇りますが、反面ヴァイタルパートが長大になるというデメリットもありました。






RICOH GR


月刊「丸」に掲載されていた艦政本部から提案されたという 41 cm砲 (16インチ) への改装案です。
これを見た瞬間、一目惚れ してしまったのですw

41 cm砲 10 門搭載というのは八八艦隊の主力艦であれば珍しくない装備です。(図の艦橋は八八艦隊の主力艦に準じています)
ただ戦艦「加賀」級にしても巡戦「天城」級にしても、主砲は連装砲塔 5 基という設定であります。

「扶桑」艦政本部試案 (以下艦本試案) は連装砲塔 2 基、三連装砲塔 2 基で計 10 門という野心的なものらしいです。
であるならば金剛代艦平賀案の様に艦首から三連装砲塔、連装砲塔を背負式にするのが常套手段と思われます。

艦本試案では艦橋前に背負式連装砲塔 2 基、艦橋直後に後ろ向きの三連装砲塔、煙突、後部艦橋を挟んで長船首楼の後端に三連装砲塔という配置です。
この変態的ともいうべき砲塔配置に一気に心を奪われたのでした。


ちょっと待て!! お前は「砲数の異なる砲塔の混載は嫌い」と言っていただろう。


とのツッコミもごもっともです。
よく考えたのですが混載が嫌いというのは前出の KG? やカイオ・ドゥイリオ級(伊)、ネバダ級(米)等背負式の場合のようです。(いい加減だなぁ)

艦本試案で 三= =三 という背負式にしなかった理由は船体幅や弾火薬庫防御等の関係からとされています。
いずれにしてもこの ==三 三 という主砲塔配置は個人的にたいへんツボでした。







GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO


以前にいただいたコンビニ食玩「世界の軍艦」シリーズの ロドネーを未完の G3 級巡洋戦艦にデッチ上げた ことがありました。
船体に手を付けなかったのでシルエットでも酷いプロポーションですが雰囲気だけは出たと思います。
とはいえ食玩の「扶桑」が存在するわけもなく、次善の策として 1/700 ウォーターラインシリーズということになりました。

え?やる気なの?

まぁ問題山積みですけどね。
パッと思いつくだけでこれだけあります。

 A  41 cm連装砲塔
 B  41 cm三連装砲塔
 C  41 cm砲塔二種の異なるバーベット径
 D  八八艦隊主力艦に準じる艦橋
 E  延長以前の艦尾
 F  高角砲非搭載の小さな後楼
 G  追加されたバルジ
 H  第 6 砲塔バーベット跡の消去
 
一番の問題は船型に直結するEの艦尾でしょうか。
A、D、については目当てがありますが、Bの三連装砲塔にも困ったものです。
それこそ 1/700 タミヤのロドネーはありますが、砲塔の形があまりに違いますからねぇ。
パテを塗ったり削ったりは苦手なので何とかしたいところですが。
Cのバーベット径も連装と三連装が同じ径の訳もなく、艦本試案のキモなだけにここで妥協しては変態度が下がりますしねw
でも難しいなぁ。






RICOH GR



そんな悩みにかこつけて以前から欲しかった書籍をついに入手してしまいました。
ヤヌス・シコルスキー氏著 戦艦「扶桑」図面集 です。
この本、税抜きで 5,500 円もするのですが、充分にその価値があります。

長くなりましたので続きは 其ノ弐 でお送りします。











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