F log
其ノ弐より続きです
平賀 譲 デジタルアーカイブ 東京大学柏図書館
上記リンクを以下の番号分類で辿ると、平賀譲先生による藤本喜久雄先生「戦艦扶桑改造案」のラフスケッチを見ることができます。
藤本喜久雄先生の事は「金剛代艦」を巡るゴタゴタで知ったのですが大胆な方ですねぇ。
資料資料番号:2228
中分類:12
小分類:01
カテゴリ軍艦構造:その他
目録〔主力艦改装関係史料〕
表題〔扶桑級改造案〕
文中に現れる平賀先生のラフスケッチを F が書き写したものです。
本当にこんな程度のフリーハンドなメモなんですよ。
スケッチの右側に船首、左側に船尾らしき文字の記載があります。(もしかしたら舟という字かも)
月刊「丸」8月号の図面のように、艦首から16インチ連装砲塔がふたつ、その後に三連装砲塔がふたつありますね。
連装砲塔は距離からいって背負式でしょうね。
三連装砲塔ふたつの距離感はまさに艦橋と煙突/後楼が入るのでしょう。
そして次の分類を辿っていくと「四十五口径四十一糎砲三連装砲塔略図」なる青焼きの図面が現れます。
資料資料番号:2092
中分類:03
小分類:01
カテゴリ軍艦構造:砲熕
目録〔砲塔関係〕
表題〔四十五口径四十一糎砲三連装砲塔略図〕
文書種類砲塔図面
文書記述形式手書き青焼き
なるほど月刊「丸」8月号の図面で角ばった三連装砲塔はこの図面が元になっているのかもしれませんね。
巡洋戦艦「天城」級の16インチ連装砲塔を三連装砲塔に改造しようと目論んでおりますが、かなり形が違いますねぇ。
まぁこの図面通りにスクラッチなんてのは夢のまた夢ですからとりあえずあるものを利用しようと思います。
RICOH GR
その巡洋戦艦「天城」級から「赤城」のキットを購入したのは前のログで書きました。
砲塔と前檣楼を盗られて可哀想なので船体だけでもと組んでみました。
いや〜大きい!
流石 16 インチ連装砲塔 5 基 10 門搭載でそこそこの装甲を持った高速巡洋戦艦です。
こうなると 十三号艦 も見てみたくなりますね。
RICOH GR
さて、16 インチ連装砲塔を三連装砲塔化するにあたり、諸先輩方からプラ板積層のアドバイスを頂戴しました。
それを最終手段として、とりあえず経験乏しい頭を捻って考えた方法で連装砲塔を真っ二つにしてみます。
気前良くノコを入れられるのは巡戦「赤城」装備の 5 砲塔に加え、フジミの予備砲塔他のセットを購入したからです。
RICOH GR
適当にセンターラインを引いて ハイパーカットソー でガンガン切ります。
おっと下のテーブルを切らないようにしないとね。
RICOH GR
切れたら間に適当なジャンクパーツをはさみスペースを作ります。
そして別の砲塔から砲身取り付け部分を切り取ってここにはめ込もうという算段です。
ここに相応の太さの四角いプラ棒でもはめ込めば解決なのかもしれませんが、不器用ゆえに切断面がギジャギジャなので。
結果、完成(というか途中ですが)したのがトップ写真ということです。
この間の隙間をパテ等で埋めるのですが、積層プラ板を削る以上にパテ使いが苦手なのにここで気づきましたw
RICOH GR
さらに懸案の一つ、第 3 砲塔のバーベット位置です。
予備に昭和 8 年版の「扶桑」を用意したので、とりあえずこのサイズで切り取ってみます。
写真は切り取ったまま平行移動したものですが、これを 180 度ひっくり返せずその分バーベットが後方に移動するとの目論みです。
RICOH GR
やってみたものの散々な出来です。
第 3 砲塔のバーベット位置こそ良好になったものの、あいかわらず直径不足ですし何よりこの切り口が酷すぎます。
RICOH GR
気を取り直して第 4 砲塔も同様の“手口”で三連装砲塔化しました。
RICOH GR
全体のプロポーションを見るための仮配置ですが、配置だけでは終わらないのがヲタです。
つい 「主砲斉射!! てぇぇぇ!!」 とか遊んじゃうんですよw
この気持、わかる人にはわかりますよねぇ。
しかし 16 インチ砲 10 門の片舷指向は迫力ありますな。
RICOH GR
巨大な 16 インチ三連装砲塔。
いよいよバーベット径の問題を避けて通れなくなりました。
三連装砲塔も未完成ですが、それ以上に難題です。
RICOH GR
さて、その難題にくじけてしまわぬよう、識者の諸兄に助言をいただきたいのです
三連装砲塔の隙間を埋めるにはどんなパテがよいでしょうか。加えて注意すべき点を御教示いただけたら幸いです。