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Channel: F & F嫁の “FFree World”
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ふたつのバレエ発表会

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7 月末から 8 月頭にかけてふたつのバレエ発表会を拝見しました。






RICOH GR


7 月最後の日曜日に中野サンプラザで開催されたのは、歴史あるSバレエスクールの発表会でした。
Sバレエスクールといえば、お世話になってる Aさん が所属されているスクールです。
Aさんは手に職を持つ職人であり、ママさんであり、ポワントでバリバリ踊れる現役ダンサーでもある凄い女性です。
以前の発表会でも外国人ダンサーとパ・ド・ドゥを踊ったり、後半の全幕で重要な役柄を任されたり素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます。
今回はソロで創作物を踊るということで楽しみにしていました。


※発表会には関係ありませんがトップ写真はサンプラザロビーの天井です。
 GRで撮影しましたが歪みはともかくローパスレスの弊害であるモアレがかなり目立ちました。
 Lightroom5でRAW現像した際にモアレ除去の処理をしたものです。







RICOH GR


この日はとにかく暑くて中野の駅からサンプラザまで歩くだけで汗だくになってしまいました。
残念ながら F 嫁は仕事を休めず不参加でした。

ロビーでは扇風機の前に下のタンクから汲み上げた水を霧状にして噴霧するミストシャワーが大活躍してました。
これなかなか涼しくて良いですね。

まぁトム・クランシーの「レインボー・シックス」4 巻でミストシャワーがどう扱われたか思い出して正面には接近はしませんでしたがw






RICOH GR


Sバレエスクールの発表会にお邪魔するのはこれで 5 回目になります。
同スクールはとにかくスケールが大きいです。
発表会のパンフレットにはちびっ子から大人まで150人以上の生徒さんの写真が掲載されています。
この大きなサンプラザ一階の客席が最終的にはほとんど埋まったのでその規模がわかろうというものです。


第1部は小さな子供たちがたくさん登場する「小品集」です。
第2部はソロやパ・ド・ドゥ、数人のパフォーマンスが行われる「バレエ コンサート」です。
Aさんは8番目にS先生自ら振りつけたオリジナルをソロで踊ります。

作品のタイトル通り紅いヴェルヴェットの衣装で登場したAさん。
その手にはなんとワイングラスが握られています。
一杯ひっかけて踊るダンサーという、お酒好きなAさんの為の作品といってもよいのではないでしょうかw
もちろん本当に酔っているわけではなく軽妙洒脱な振付けを見事に踊ります。
途中、ドン・キの乾杯シーンのようにグラスを後方遥か彼方に放り投げる場面があるのですが、思い切りのよさはさすがAさんです。
後半に謎の白手袋が舞台下手からニョキッと表れ、そいつが持っているグラスを再び受け取りAさんは踊り続けます。
いや〜カッコイイな。
スクール内でこの振りをこんなに素敵に踊ることができるのは、友人の贔屓目ではなくAさんしかいないと思いました。
エンディングも思わずニヤッとしてしまいました。
Aさん、ブラボーです。







RICOH GR



第3部はバレエ「コッペリア」全幕です。
端折り無しの本当の全幕でした。
スワニルダの娘は生徒さんでしたが上手かったですね。
F はスワニルダの友人の中に好みのダンサーを見つけてニンマリです。(後でAさんによろしくお伝えくださいとお願いしましたw)


Fは客席でご主人のHさんと夫妻の愛娘Sちゃんと3人並んで鑑賞です。
Sちゃんはちゃんとママの登場する演目を覚えていて偉かったですね。
写真はカメラを向けると恥ずかしがっていろんな行動を取るSちゃんです。
音楽を始め芸術全般に造形の深いご主人と現役ダンサーの奥様の娘という最高の環境に加え、
この ポリーナ・セミオノワ もかくやという背中の柔らかさ。
まだ本格的にバレエは始めていないとのことですが、バレエ教室の門をくぐる日が楽しみでなりません。


「コッペリア」も大団円で終了し、4時間以上に渡る発表会は終了しました。
あいかわらずレベルの高い素晴らしい会でした。
Aさん、Hさん、お疲れさまでした。
今度はF嫁も加わって飲みに行きましょうね。














RICOH GR



さて月が変わって8月上旬。
F&F嫁は普段の行動範囲から大きく逸脱し、東京の西側に位置する小田急線向ヶ丘遊園駅にやって来ました。
土曜日の夕刻でF嫁はお休み、Fは仕事を早く終えて猛ダッシュで電車に飛び乗り2時間かけてたどり着きました。

前述の中野サンプラザも暑かったのですが、8月に入ってからの酷暑は皆さんもよくご存知の通りです。
この日も35℃超えは間違いのない猛暑でした。







RICOH GR


そんな中、駅から徒歩5分で到着したのは多摩区総合庁舎2階にある多摩市民館大ホールです。

彼女が海外留学時代にブログ上で知り合い、今でもSNS等でお付き合いのある りょうこさん が出演するからです。
りょうこさんは可愛らしいけれど芯のある素敵な女性で、F&F嫁とも大好きなんです。
社会人となって忙しく働いている今でも以前から続けていた大好きなバレエを継続しており、その意味でも尊敬に値する女性です。







RICOH GR



りょうこさんの所属するMバレエスタジオは今回が5回目というまだ若いスクールです。
とはいえ昨年4月の第4回発表会も拝見してそのクオリティの高さはわかっています。
前述のSバレエスクールに比べたら規模は小さいですが、少数精鋭で今回も楽しみにして来ました。


会場は地元の信金協賛緞帳が降りるこじんまりとしたホールです。
第1部は子供たち、初心者、中堅どころまで出演する「バレエ・コンサート」です。
りょうこさんは4番目に「ジゼル」第1幕のヴァリエーションをソロで踊ります。

村娘の衣装に身を包んだジゼルが下手から舞台に登場しました。
あれ〜?りょうこさん細い!
いやいや女性に対して太い細いはたいへん失礼ですが、病を抱えているジゼルに違和感のないスラッとした体躯です。

ヴァリエーションは最初のアラベスク〜パンシェだけ観てもわかる上品で抑制の効いた見事なコントロールでした。
ロイヤルバレエ/コジョカルの映像を思い起こしました。

ポワントでケンケンwしてからの後半は一転スピード感あふれる回転が見事でした。
スパッと決まったフィニッシュの後、一瞬遅れてスカートが降りてくるのも美しかったです。

りょうこさんの村娘ぶりは可愛くて美しかったです。
ミス村娘コンテスト世界大会 の特別新人賞授与が某家庭内の会議で決定しました!




発表会第2部は「白鳥の湖より第二幕」です。
ここでのりょうこさんはクラシックチュチュをまとい、コール・ドの一員として白鳥たちを踊ります。

プロのゲストダンサーであるロットバルトに導かれ、白鳥たちが一列でやって来ました。
双眼鏡で確認すると前から5番目にりょうこさんを発見しました。
白鳥たちのレベルは総じて高く、踊りはけっこう揃ってました。
右手を挙げて白鳥のポーズでの待機では、りょうこさんの肘から手首にかけてが一番美しかったのは贔屓目ではありません。
コール・ドといっても裏三羽的にりょうこさんはフューチャーされていましたね。
さすがM先生、お目が高い。




第3部は「白鳥の湖より第三幕」です。
そうなんです、全幕ではないにしろ発表会後半で白鳥の二幕三幕を行うのです。

第三幕でのりょうこさんは「ポーランドの姫」でした。
単に花嫁候補ではなく、グリゴローヴィチ版の様に各国の姫君がお付とともにやって来る設定です。
個人的にポーランドの曲は各国の音楽の中でもっとも好きな曲です。

ボリショイのように各国の姫が踊りまくるのかと一瞬期待しましたが、姫としてのりょうこさんは国別音楽では踊りませんでした。
後半に各国の姫とジークフリードが絡むシーン、そしてロットバルトとの不穏な舞いがあってそこで短い踊りを披露しました。
( 訂正 : 後日指摘により ABT のケヴィン・マッケンジー版をベースにしているようだと気づきました )

ロットバルトとオディール乱入後に妖しい空気が漂う広間の端で、りょうこ姫は心配そうに推移を見守っておりました。
茶系の素敵な衣装でしたが、終演後ご本人も言ってらしたように袖の飾りが踊りには不向きでしたね。

各国の姫に手を出すロットバルトに高々とリフトされ、頂点で苦悩の表情を浮かべるりょうこさんが素敵でした。
もっともっと姫として踊らせてあげたかったですが、第1部からずっと出演していましたから無理もできませんね。
ジークフリードが騙されと悟って湖に駆けて行き、王妃が頭を抱えて卒倒しそうになるのを各国の姫たちが支えて緞帳が降りました。



第1部、第2部、第3部ともりょうこさんは素晴らしい踊りでした。
お疲れさまでした。









RICOH GR




終演後、ロビーにてりょうこさんと会えました。
バレエダンサーとのツーショットはプロ、アマ問わず確実にものにするFですw


発表会が近づくにつれ、SNSにおいて目標体重からの相対値を毎日公表してきたりょうこさん。
うら若き女性の体重増減に一喜一憂するオヤジというのもドン引きですが、見事なウェイトコントロールで本番を迎えました。
いや以前にお会いしたりょうこさんより格段に細かったです。
そしてキレイになりました。
写真には断腸の思いでボカシを入れましたが、その美しさを (美女にはたいそうウルサイ) F嫁も絶賛です。
そしてやっぱりバレエダンサーには花束が似合います。

以前に傷めたという足はお聞きしていた以上に深刻だったようで、それを乗り越えた見事な踊りでした。
事故評価の厳しいりょうこさんは謙遜しておられましたが、本当に素晴らしかったです。



ロビーでは主催のM先生が来客にご挨拶中でした。
昨年始めて拝見したのですが、あいかわらずお美しい。
今回は第2幕でクラシックチュチュをまとったM先生の踊りを拝見出来てよかったです。
想像以上に素敵であれだけ踊れる先生から直接指導される生徒さん達は幸せであると言えます。
M先生、これからもりょうこさんをよろしくお願い致します。











というわけで夏の盛りに観たバレエ発表会ふたつでした。
発表会というのはその教室、先生の個性がモロに出るたいへん興味深い場所です。
プロフェッショナルが対価を取って魅せる完璧な踊りも魅力的ですが、純粋な気持ちでバレエを志すアマチュアの踊りも別な魅力があります。
こんなF&F嫁ですが、おかげさまでご縁を賜りいつくかのバレエ発表会を観させていただいております。
今後も機会があれば様々な発表会を拝見したいと思っています。








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