F log
猛毒な暴走サソリとの刺激的な 3 年間が過ぎ、諸事情によりクルマを乗り換える事にしました。
もちろん魅力的な Abarth 124 Spider も考えましたよ。
しかしある程度の大きさと後席への乗りやすさ (124にはそもそも後席が無い) を考えて残念ながら見送りました。
このブログ記事 の際にジープ・レネゲードについて触れました。
もっともこの時点での本命は RR トゥインゴだった訳ですが…
RR トゥインゴの先行展示会にも行きましたが、後部ドアはあるもののやはり絶対的な大きさは不足しています。
それに RR トゥインゴはベーシックモデルのみで、大本命の GT の発売予定がまったく立っていません。
数年遅れで登場した RR のホットハッチに地団駄を踏むのは目に見えています。
そうこうしている内にレネゲードに手を出さない理由としていたボディーカラーの「アンヴィル」が日本に入ってくるとの情報が。
大関門であり財政的な支援も伏してお願いしなければならない F 嫁様をどさくさ紛れにディーラーへと拉致、
アバルトの車検前になんとか事を運ぶことが出来ました。
RICOH GR
3 年間の走行距離数 44,446km、分相応なサイズと分不相応なスピードを兼ね備えたアバルト 595 コンペティツィオーネです。
大きな故障も無くたいへん楽しい時間でした。どうもありがとう。
写真は自宅車庫を出るアバルト最後の勇姿。
車内に溜まった荷物の整理、書類関係とカード類の引き上げ、ナビを工場出荷状態に戻していざディーラーへ。
RICOH GR
10 時の開店と同時に到着すると、ウチのレネゲードは入口前の特等席に鎮座しておりました。
台風 10 号に影響された前線が引きずる厚い雲の下ですが、幸い雨は降っていませんでした。
Jeep RENEGADE (メーカーサイト)
RICOH GR
これが待望のボディーカラー「アンヴィル」です。
F が大昔から大好きと公言している、いわゆるブルーグレイの様なソリッドカラーです。
RICOH GR
レネゲードは 3 種のグレードで構成されており、ウチのトレイルホークというのは唯一の四輪駆動です。
他のグレードより車高、最低地上高が高く、アプローチアングル・デパーチャーアングルとも大きく取られています。
RICOH GR
ジープなのに四駆じゃないの? という疑問ごもっともです。
このトレイルホークは 2.4L の NA エンジンですが、他は 1.4L のダウンサイジングターボなんです。
自分を含め街乗りがメインであれば 1.4L の前輪駆動で充分とも思われますが、久しぶりの四駆にときめいてしまったのも事実です。
四駆は SUV ではありませんが、スバルのランカスター (現アウトバック) を二代続けて乗って以来です。
この 2.4L エンジンはタイガーシャークという勇ましい名前がついています。
エンジン自体は米国製ですがこのレネゲード、製造は大西洋を渡ったイタリアなんです。
そう文中リンクにある FIAT500X とシャシーを共有する兄弟車であり、X が製造されるイタリアでレネゲードも造られているのです。
広島で組み立てられるアバルト 124 スパイダーも同様です。
つまり 500DIESEL、ABARTH595 と続いて三代連続のイタ車ということになりますw
RICOH GR
ジープの四駆というとラングラーやチェロキーに代表される大きなクルマというのがイメージだと思います。
その点、末弟であるレネゲードはかなりコンパクトです。
F 嫁が所用で出掛けて不在なので、ディーラーの担当営業さんに撮ってもらいました。
全高こそ 1,725mm と高いものの、全長、全幅の 4,260mm、1,805mm というのは現行の VW ゴルフとほぼ一緒です。
その後、営業さんと細々した書類のやり取り、気が遠くなりそうにある各種スイッチの説明、今後の点検予定の打ち合わせを終えました。
そしてアバルトに別れを告げ、12 時近くにディーラーを後にしたのでした。
営業さんによれば、直後の 12 時からもう一台のトレイルホークの納車を控えているそうです。
なんと色もまったく同じ「アンヴィル」、地域的には近くの方と思われますので今後どこかですれ違うかもしれません。
RICOH GR
自宅に戻る前のガソリンスタンドで最初の給油です。
納車時に奇跡的に半分程入っていたので、給油量はわずかでした。
それより何よりこのトレイルホークは レギュラー仕様 なんです。
1.4L のダウンサイジングターボはハイオク指定なので、比べれば燃費は良くないでしょうから助かります。
それからフューエルキャップは最近流行りのキャップレスでした。
RICOH GR
自宅の駐車場に停めます。
コンパクトとはいえ、さすがにアバルトとは段違いの大きさです。
先週末に隣の駐車スペースを使用しておられる方に偶然お会いしてご挨拶することが出来ました。
ずっと小さいクルマでしたが、入れ替えで少し大きくなりご迷惑おかけします‥と。
伝統の丸目に縦 7 スリットのグリルは誰もがイメージするジープのアイデンティティーですね。
ボンネットの黒い部分はマットなシートが標準で貼られていて良いアクセントになっています。
16 時に都内某所まで F 嫁様をお迎えに行かなくてはならないので、昼食もそこそこに取説と首っ引きで勉強です。
RICOH GR
タコ・スピード両メーターの間はディスプレイ状態で、ありとあらゆる情報が表示されます。
階層もそこそこ深く、欲しい情報がパッと呼び出せる様になるまでは時間がかかるでしょうね。
いくつかの例として上から燃費状況、高速道路でのレーン逸脱警告、タイヤの空気圧モニターです。
まぁこんな事まで‥と思うような詳細なシステムとなっており、アバウトなアバルトとは違いますねぇw
タコメーターのレッドゾーン表示が、RED ならぬ MUD (泥) となっているのはジープらしい遊び心です。
RICOH GR
サッと撮ったインテリアはこんな感じです。
ステアリング表面にはクルコンや設定変更のスイッチ、音量や選曲は裏側になっています。
ヘッドライトがオートなのに加え、ワイパーもオートありとかどれだけ楽させるんでしょうw
オートエアコンに加え、左右独立温度コントロールとか気温感覚が違うふたりにはいいでしょうね。
ナビゲーションは 7 インチだったアバルトからひと回り大きくなり 8 インチになりました。
以前と同じカロッツェリアのメモリーナビなので、操作がだいたい一緒なのは助かります。
センターのエアコン吹き出し口のデザインは、アウトドアのゴーグルをイメージしていると聞いたことがあります。
インテリアの所々に赤が差し色として使われており、良いアクセントになっています。
RICOH GR
16 時に F 嫁が活動している都内某所にやって来ました。
いや新しいクルマで初めて ETC に突入するときはガチで緊張しますな~
無事に高速道路を通り抜け、某公共施設の狭い駐車場に停めることが出来ました。
リアカメラがあるクルマは久しぶりですが、やはり便利ですね。
RICOH GR
リアといえばこのストップランプの造形。
四角いバッテンは 軍用のジェリカン をイメージしたものだそうです。
あくまでジープの硬派なイメージから発生したものですが、シティ派wのレネゲードにも似合ってます。
そのテールランプのさらに中心には丸目に縦 7 本グリルのイメージも再現されておりディテールも凝りに凝ってます。
RICOH GR
ジェリカン印はフットペダルにも。
上の写真はアバルトですが、アバルトもクルマ中がサソリ、サソリ、サソリのオンパレードでした。
レネゲードもオプションではありますが、フットペダルがジェリカン、ジェリカン、ジェリカンとなってます。
そしてペダルの他にフロアマットにも丸目、縦 7 本グリルの模様があるのが分かりますか?
この調子でクルマの内外あちこちに印しが散らばっているのです。
RICOH GR
F 嫁をピックアップして江戸川を渡り帰郷しました。
途中早めの夕食を摂ったお店の駐車場での F 嫁です。
色、形とも F 嫁も気に入ってもらえて何よりです。
後は購入にあたって F 嫁様からお借りした金須を粛々と返済していく所存です。
ところで上写真のフロントウィンドウにある赤矢印。
この箇所には何が隠れているのかというと…
RICOH GR
極々小さなジープの元祖ウィリスのシルエットが描かれているのです。(写真は車内からマクロ撮影したもの)
本当に凝ってるなぁ。
他にもレネゲードのマスコットキャラ? であるイエティのシルエットや、スパイダーの造作もあるといいます。
見つけて写真に撮りたいと思います。
というわけでアバルトからまったく性格の異なるジープ・レネゲードへと代替した我が家のクルマです。
ドライブインプレッションは台風一過後にでも…