F log
上野の 東京文化会館でバレエの公演 を観た後、出待ちに参戦せず F & F 嫁が向かったのは歩いてすぐのアメ横。
文化の香りあふれる劇場や美術館、博物館と、ガード下の猥雑な飲み屋さんが共存する上野は大好きな街です。
当ブログでガード下といえば、大統領 支店 ですね。
ふたりとも大好きな有名店で上野に行く度に昼から飲んだくれてましたが、実は F 嫁のお気に入りは別の店なんです。
もつ焼酒場 豚坊
同じ上野アメ横のガード下ではありますが、この夜は F 嫁たっての希望で 2 年ぶりの再訪となりました。
トップ写真は豚坊の店構えですが、上の線路は看板に対して並行ではなく直角に走ってます。
土曜日の夕刻とあって、オープンエアなテーブルまで人が溢れています。
奥に見えるアダルティなショップがいかにもであり、そちら側から路地に入る際にはやや緊張します(笑)
こりゃ満席かなぁと思ったとき、会計を終えたお客さんが数人出てきました。
このタイミングを逃してなるものかと突入すると、運良く店内の奥に 2 席確保出来ました。
RICOH GR
まず ポッピー白 と 緑茶ハイ で乾杯です。
RICOH GR
まずはすぐ出る 白菜漬け を。
この醤油に漬けたような気取りのまったく無い白菜が旨いんです。
RICOH GR
そして キムチ も頼みました。
この 2 皿はともに 220 円です。
後で出てくる煮込みや大根煮なども 220 円で、200円台のつまみがたくさんあるのが嬉しいですね。
RICOH GR
器は小さいものの美味しい 煮込み です。
RICOH GR
豚坊名物の 大根煮 です。
見ての通り味がしみしみでたいへん美味しいですね。
RICOH GR
小皿をつまみながらお酒がどんどん進みます。
F はホッピーの“ 中 ”を追加、F 嫁も緑茶ハイをやっつけながら次のお酒を考えております。
RICOH GR
串物を一気に頼みました。
右から なんこつ しろ はらみ かしら はつ で、すべて塩で焼いてもらいました。
奥の分かりにくい三種も安定の旨さですが、特筆すべきはなんこつです。
骨と肉の絡み合いってなんでこんなに美味しいのでしょう。
RICOH GR
定番の串物を塩で頼んだのは、このひと串をタレで際立たせる為でした。
これは壁の張り紙にあったスペシャル、チレ (豚の脾臓) です。
RICOH GR
キャッチコピーにある「レバーより濃厚」は嘘じゃあません。
香ばしい表面とねっとりコクのある中の対比がたまりません。
これはものすごく旨いです。
RICOH GR
豚坊のスペシャリテはいつも黒板にあります。
以前、F 嫁を魅了した「レバーのワイン煮」は残念ながらありませんでしたが他を頼んでみました。
お酒は F がポッピーをお替わり、F 嫁はボールを頼みました。
RICOH GR
黒板メニューから こんにゃくとごぼうの山椒煮 です。
色合いもこんなだし何気ない一皿ではあるのですが、これまた旨しです。
こんにゃくとゴボウの食感差、煮汁の味をピリッと引き締める山椒が絶妙です。
RICOH GR
もう一皿は ローストビーフ です。
上の山椒煮も同じ 380 円なのが笑っちゃいます。
ローストビーフにワサビ、醤油はよくありますが、こちらではモヤシが下に隠れています。
これローストビーフと一緒に食べると食感がなかなか良くて思わぬ発見でした。
RICOH GR
さてもうすぐクライマックス。
F 嫁が壁に立てかけたメニューを見て悩んでおります。
最後に頼んだのは串物 2 種、どちらもタレでお願いした腕とあぶらです。
RICOH GR
手前 2 本が 腕 です。
串物メニューで何故かこれだけ漢字なのですが、要は後脚のモモ肉に対する前脚の肩肉部分ですね。
適度な歯応えがあって肉の旨味がじんわり感じられる好きな部位です。
RICOH GR
最後の最後は禁断の あぶら で、文字通りというか見た目通りの脂です。
F & F 嫁ともにカリッと焼けた牛脂に魅力を感じる脂好き。
これを喰わずにいられましょうかというところです。
豚坊のあっさりしたタレで焼かれたあぶらはとにかく甘いです。
サクッに近い歯ざわりから弾力ある脂質は分かっちゃいるけど止められない。
良質の脂はよいのだと言い聞かせつつ、お酒で流し込んでシメです。
RICOH GR
もちろんただ飲んだくれていた訳じゃなく、直前に観た K-Ballet「ラ・バヤデール」 の感想なども戦わせましたよ。
でありながら食べて飲んで F 嫁も久しぶりの豚坊を楽しんだようです。
店内はあいかわらずお客さんで満席が続いています。
そろそろ帰るかと席を立ち会計をお願いしたら、ふたりでアンダー五千円でした。
これだけ飲み食いしたのにやっぱり豚坊は旨い、安い、です。
外に出るとオープンテープルもまだまだ満席でした。
やはり皆さんよく知っているということでしょうね。