F log
学生の頃から当ブログにも度々登場する親戚の AP1 君 は無類のクルマ好きであります。
社会人となり仕事が充実してきたのと同時に、自らの手足で操るスポーツカーを手に入れたのは昨年の事。
その後、F もアバルトからレネゲードという劇的なクルマライフの変革もありながらお互いに忙しく披露できていませんでした。
年を越してやっとスケジュールが合い、お互いのクルマで乗り付ける事になりました。
クルマといえば MT を駆使し自らの意のままに操舵する事に重きを置く AP1 君が選んだのはロータス・エリーゼ。
なるほど納得のチョイスなのであります。
LOTUS Elise 20TH Anniversary Special Edition
エリーゼ誕生 20週年を記念した特別モデルです。
スペックは以下の通り。
全長 3,800mm
全幅 1,720mm (ミラー除く)
全高 1,130mm
ホイールベース 2,300mm
トレッド 前/後 1,455mm / 1,505mm
最低地上高 140mm
車両重量 950kg
乗車定員 2名
エンジン型式 2ZR-FE
エンジンの種類 DOHC 4気筒 VVT-I + スーパーチャージャー
排気量 1798cc
ボア×ストローク 80.5mm × 88.3mm
圧縮比 10 : 1
許容最高回転数 (瞬間) 7100rpm
最高出力 162kw (220ps) / 6800rpm
最大トルク 250Nm (25.4kgm) / 4600rpm
最高速度 234km/h
燃料供給システム ロータスコントロール電子制御
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量 40ℓ
ステアリング形式 ラック&ピニオン式
トランスミッション 6速MT
サスペンション形式 前 / 後 ダブルウィッシュボーン
前 / 後 単筒式ビルシュタイン製ダンパー
前 / 後 アイバッハ製コイルスプリング
ブレーキ形式 ABSシステム
前:APレーシング製 2ポッドアルミ合金製キャリパー
後:ブレンボ製シングルピストンキャリパー
ベンチレーテッドブレーキディスク
ブレーキディスクサイズ 前 / 後 : 288mm
タイヤ YOKOHAMA ADVAN NEOVA AD07
タイヤサイズ 前:175/55 ZR16 後:225/45 ZR17
ホイールサイズ 前:6.0J×16 後:8.0J×17
シャーシ ロータス製オールアルミモノコック
ボディ オールグラスファイバーボディ (FRP素材)
特徴的なのはアルミ合金製のバスタブフレームと、FRP製の外装によって実現された軽量な車体です。
シャシーの組み立てにエポキシ系の接着剤を用いることにより単体で68kgと超軽量化となっています。
接着剤??? と疑問符がつくのはもっともですが、航空機にも使用されるということで不安はまったくありません。
RICOH GR
親戚の家の前で初めてみたエリーゼです。
色は光線によって微妙に表情を変える、クラシックブルーという深い青です。
RICOH GR
この日は天気も良く風も無かった為、いそいそとソフトトップを外す AP1 君です。
まず両ドアを開け、運転席側からソフトトップをロールしていきます。
前に駐車しているのは F のレネゲードです。
RICOH GR
助手席側からも丸め中央でひとつにします。
RICOH GR
補助材とともに専用のバッグに入れ、シート後ろの僅かなスペースに押し込みます。
RICOH GR
とにかく低いシルエットが印象的なエリーゼ。
オールグラスファイバー (FRP素材) のボディが美しく輝きます。
エリーゼも F がいつもお世話になっている ハイパフォーマンス さんでボディをメンテしてもらっています。
RICOH GR
1 mm もリクライニングしない固定の 20 周年記念特別シートは運転席と助手席がこの間隔です。
軽自動車以上に両席が接近している印象です。
RICOH GR
その理由は中央がえぐれたコークシェイプボディの他に…
RICOH GR
オープンボディの剛性を確保するゴツいサイドシルの幅がこんなにある為です。
RICOH GR
ただでさえ低いエリーゼ、アルミモノコックボディに沈み込む為にはまず片足を車内に入れます。
次いでサイドシルに腰を下ろす様にしてお尻をシートに落とし込み、残った足を車内へと引っ張り込みます。
サイドシルからシートが随分下がっているのがお分かりでしょうか。
運転席側はハンドルがあるので余計に乗り降りしにくいと想像できます。
RICOH GR
シート背面に位置するエンジンが咆哮すると太い排気音が響きます。
後方に回ってみて驚いたのは、立体的なデュフューザーのセンターに一本出しの超太いマフラーが見えた事です。
すごい迫力。
さてこの日は AP1 君のリクエストで、F & F 嫁がよく伺う とん亭九十九 さんまでドライブです。
とはいえ 2 台を連ねて行くのもなんですしエリーゼに乗ってみたいのもあり、AP1 君に乗せてもらうことにしました。
RICOH GR
超接近したシートで野郎 2 人が並んでドライブです。
全行程オープンで走りましたが、一般道では風の巻き込みもさほどではありません。
とはいえサングラスはともかくキャップの用意を忘れた F の毛髪はかなりたなびいております。
高速道路ではさすがに会話もままなりません。
しかし脚元はヒーターが効いていて寒くて凍えるという感覚はありません。
ま、オープンの季節は冬ですしね。
RICOH GR
小一時間のドライブでとん亭九十九さんの駐車場に到着です。
日曜日の昼時ということもあり、店内はかなり混んでいました。
一応ゆっくり昼食を摂る為に、ソフトトップを再装着してキーをロックします。
RICOH GR
ウチのブログを見て一度来たかったという AP1 君。
いつもの定番ですが、大木式のソーセージ&ベーコンが前菜代わりです。
RICOH GR
新鮮なお造りを挟んでメインはこれまた大定番、とん亭九十九名物ポークソテー です。
デフォは 300g ですが、F の特注は常に 600g 。
この日は AP1 君にも無理やり同じ 600g を食べてもらいました。
その大きさ、厚さに驚愕していた AP1 君も美味しく完食。
お座敷の大宴会もあり、お忙しい御主人に帰りがけご挨拶出来ませんでした。
九十九の御主人、いつもワガママ言ってすみません。ごちそうさまでした。
RICOH GR
その後は腹ごなしに九十九里浜沿いの道を南下。
波乗り道路はあいかわらず工事中でしたが、一般道を通って海沿いの駐車場へ。
RICOH GR
トップ写真も含め、太平洋をバックにエリーゼの写真を撮ろうという寸法です。
RICOH GR
順光や背景を考えると撮影できるアングルが限られてしまいますが…
海に向けて駐車し、ヒップの写真も撮りたかったですね。
RICOH GR
その後も順調に走行し、外房有料を経由して出発地点に戻って参りました。
エンジンハッチが開いていますが、シート直後に横置きされたエンジンの後方に僅かなトランクスペースがあります。
もっともエンジンの熱をもろに喰らうところなので積載物には制限があります。
AP1 君によれば洋服を入れておくと冬場は適度に温まって具合がよろしいそうです。
RICOH GR
1.8L の 4 気筒 DOHC スーパーチャージャー付きエンジンです。
1t を切る軽量なボディと相まって、たいへんキビキビした走りが印象的でした。
6MT を華麗に駆使する AP1 君の運転の力量もあると思います。
RICOH GR
帰り際、F のレネゲードと並べてみました。
まぁ見た目の印象では、車高が半分ですね(笑)
タイヤが 4 つ、ステアリングが 1 つ以外はまったく別の物体です。
その場で AP1 君と話しましたが、この 2 台持ちってけっこう楽しそうですね。
RICOH GR
ライトウエイトスポーツといえば真っ先に名前の挙がるロータスエリーゼの実力の一端を見た思いです。
一日とても楽しかったです。また機会があったら乗せてください。