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Channel: F & F嫁の “FFree World”
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大好き BLOWIN' FREE (ブローイン フリー)

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F log




半世紀生きちゃっている F にとって、1979 年といえばリビドー満開の 16 歳。
ビートルズから入ってキッス、エアロスミス、クイーンと洋楽ロックの洗礼を受けてる真っ最中であります。

同時に音楽仲間の影響で、カルメンマキ&OZ (これについてはまた別項で) に傾倒していたのもこの頃。
その流れの中で聴いたのが、BLOWIN' FREE (ブローイン フリー) です。

1979 年発売のデビューアルバムを買ってカセットテープにダビングして聴きまくってました。
あまりに聴き過ぎ、カーステレオにテープを巻き込んだ思い出もあります。



ブローインフリーは おそらく日本で最初の女性のみで編成されたロックバンド です。
BLOWIN’ FREE というバンド名は、彼女たちがファンだったというウィッシュボーン・アッシュの曲から採られたようです。

その後、現代に至るまで女性ロックバンドは数あれど F はこのブローインフリーがいちばん好きなんです。
でもレコードを手放してからテープもダメになり、いつの間にか記憶の彼方に過ぎ去っていました。

ところがとあるきっかけで彼女らの事を思い出し、どうしても再び聴きたくなってしまったのです。
オークションを時々覗いては出品がないか見続けてきました。

先日良い状態の LP が出品され、幸いにも落札することが出来ました。







RICOH GR


これが落札した LP レコードです。
お若い方だと知らないかもしれませんが、拙ブログをご覧の皆様だと大丈夫かな(笑)

「これが女の主張(ロック)だ!」 というキャッチフレーズがなんですが、このアルバムね本当にいいんですよ。







RICOH GR


収録曲は全 9 曲で、これまた懐かしい A 面、B 面に別れております。
ハッキリ申して すべて名曲 です。

F が当時いちばん好きだったのは A 面 3 曲目の 「35g」 です。
ギターのリフが超カッコよくて、ラストの 35、35、35、とコーラスを重ねてギターソロに突入する所なんざ鳥肌モンです。
(当時話題になった“魂の重さ”実験をテーマにした曲でしょうね)

この日生まれて初めてブローインフリーを聴いた F 嫁は、演歌調と宣った 「トレイン・トレイン」 が好きだと言いました。
確かに爽やかなイントロから一転、歌い出すと情念たっぷりではありますが、サウンドはやはりカッコイイんです。

オジさんになった今では 「機織」 の機微も、「キツネとワナ」 の関係も少しは分かってより好きになりました。
そしてブローインフリーの曲で特筆すべきなのはブリッジの美しさです。

「嘆きのBella」、「トレイン・トレイン」、「地球の長い午後」どれもテンポを落とし超絶に美しい旋律で聴かせます。
であるからこそ続く A メロが際立ち、怒涛のエンディングへと盛り上がるのです。




RICOH GR


これらの曲はすべてオリジナルで、ヴォーカルの久良さんが作詞、ギターの甘糟さんが作曲を担当しています。
アレンジは全員でとのことですが、すべてのメンバーが素晴らしい才能の持ち主だと思います。






RICOH GR



久良さん の声は惚れ惚れする様な美声で、かつ力強いロックを感じさせるパワーもあります。
加えて素晴らしいのは、ロックだからと変な発音にならず言葉がハッキリ聞き取れることです。

素晴らしい曲を生み出した、ギターの 甘糟さん は天才だと思いますね。
もちろん曲だけでなく、思わず身体が動いてしますかっこいいリフなどギタープレイも見事です。

キーボードの 関谷さん はバンドのサウンドを多彩な音色で下支えしています。
ピアノの他、ハモンドオルガン、フェンダーローズ、モーグなど当時のロックファンにはたまらないラインナップを自在に弾きこなしています。

そして当時から F はリズム隊のふたりには感銘を受けていました。

ベースの 深沢さん はプレシジョン一本ということに漢を感じます。
プレイもビシバシな派手さはないものの、よく聴いているとなんとも気持ちのよいベースラインがわかると思います。

メンバー表によれば最年少で唯一の高校生であるドラムの 石田さん はまさに脅威です。
F が大好きなタイトなドラミング、オカズの具合もスネアの音もたいへん好みであります。

要するにバンドの 5 人ともテクニシャンな上に曲が良くて唄が上手いとくれば最高のバンドじゃないですか。
男とか女とか関係なく です。







RICOH GR


落札したものの、とうの昔にレコードプレイヤーは自宅から姿を消しています。
やむなく CD-R への変換を請け負ってくれる業者さんに持ち込みでお願いしました。

翌々日には宅配便で LP と CD-R が送られてきました。
レコード独特のスクラッチノイズはあるものの、キレイな音で満足しています。

明日にはクルマの HDD に落とし、通勤時にもガンガン聴きますよ。
隣で聴いていた F 嫁が自分のウォークマンにも入れて欲しいと言ってきました。

しめしめ二十数年ぶりにファンをひとり増やしましたよ。













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