F log
我々夫婦は喰いしん坊ではありますが、レストランガイドとしての“ミシュラン”には縁がありません。
F が初めてミシュランという言葉を意識したのは、1970年の映画 「Kelly's Heroes」(邦題は戦略大作戦w) です。
テリー・サバラス演じる “ビッグ・ジョー” が部下に向かって「ミシュランガイドを調べろ!」と命じる場面です。
もっともこの時はレストランではなく “モスト コンフォータブル” なホテルを探しての事でした。
ビッグ・ジョーの 「Check the Michelin Guide」 という台詞が妙に頭に残っています。
テリー・サバラスの発音ではミシュランではなくミシュリンと聞こえましたが。
RICOH GR
その映画から数十年、F & F 嫁は長沼のスーパーオートバックスにおりました。
RICOH GR
スーパーというだけあって普通のオートバックスより巨大です。
こちらは右半分で豆電球から自動車本体まで、クルマに関するありとあらゆる商品が販売されています。
RICOH GR
こちらは左半分で 20 個にも及ぶピットスペースが並んでおります。
何故土曜日の午後にスーパーオートバックス (以下 SAB) を訪れたのかといえば…
じつは先週末にアバルトの右前輪が釘を拾ってしまいました。
大きな釘がかなり深く刺さっており、応急処置をしましたがタイヤの交換が必須という状態に追い込まれました。
現在のピレリは納車から履いているタイヤで、丸 2 年、ちょうど 30,000km を走りました。
溝も減ってきており年明けにはそろそろ交換かと思っていましたが、図らずも前倒しになった形です。
アバルトのタイヤサイズは 205/40R17 というやや特殊な大きさ。
第一選択であるディーラーに確認したらピレリの同サイズは 7~10 日ほど取り寄せに時間がかかるとのこと。
ええ~ 応急処置出来たからいいけどバーストとかだったらどうするの?
という訳でタイヤ販売各社を回りましたが、特殊サイズなのでどこにも見当たりません。
メーカーに確認もしてもらいましたが、すぐに出荷できる場所には無いとのこと。
困り果てていちばん大きな量販店である SAB にたどり着いてのでした。
タイヤ担当の M さんはお若いですが対応にそつのないやり手。
選択肢を 3 つ提示していただきました。
1. ピレリ の同品
2. ブリジストンのポテンザ 001
3. ミシュランのパイロットスポーツ 3
ピレリは納期の問題から論外で、高いけどすぐ納品されるブリジストン、少し安いけどしばらくかかるというミシュランの実質 2 択でした。
欧州車には欧州のタイヤを履かせたいという変なこだわりからミシュランをお願いすることにしました。
価格もそうですが、前車のチンクエチェントがポテンザだったので別のタイヤを履きたいと思ったこともあります。
ミシュランは M さんの仕事上のパイプを使って関係各所に在庫を調べていただきました。
関東一円にはそのサイズは一組もなく、検索範囲を広げていった結果、何故か福島県に存在していた 2015 年物を抑えることが出来ました。
そのまま応急処置をしてもらい数日間、ゆっくり走行をこころがけて土曜日の装着となったものです。
RICOH GR
第 19 番ピットまで自走しピットインしたアバルトです。
左側にそのミシュランタイヤが積まれていました。
RICOH GR
トップ写真にも使用した、ミシュラン・パイロットスポーツ 3 です。
2 本のレッドラインと新品タイヤの証、ツンツン立った毛がよろしいですなぁ。
思わぬ出費で悲嘆にくれているはずですが、新しいタイヤを見るとワクワクしてしまいます。
カードの利用明細書を見るとそんな気分もすっ飛びますがね。
RICOH GR
お任せしている間に F & F 嫁は同じ敷地にある自分で選ぶタイプの定食屋で遅い昼食です。
焼きたての秋刀魚の塩焼きは旨かったなぁ。
そうこうしているうちに呼び出しの電話が鳴り作業終了です。
20 番ピット上から撮影しましたが下がりきれませんでした。
RICOH GR
左前輪の様子です。
サイドにミシュランの文字が見えますね。
伊仏コラボのアバルトはどんな走りを見せてくれるのでしょうか。
SAB の M さん、ピットの皆さん、ありがとうございました。
長沼を出発した F & F 嫁は 16 号線を上り、アバルト千葉と同じファミリーグループの ジープ千葉 へやって来ました。
RICOH GR
JEEP の新型車である レネゲード を見に来たのです。
2 つの兄弟車
この時にブログで書いたクルマです。
展示されていたのはオハマオレンジというオープニングエディションの専用色でした。
FIAT 500X と兄弟車だけあって JEEP ブランドとしては異例なコンパクトさ。
ボディはポップですが角ばっているので見切りはたいへん良好です。
この色のレネゲードに女性が乗っていたらカッコイイでしょうね。
メーカーとしても男臭プンプンたるジーププランドをなんとか女性にも認知してもらいたいと思っているのでしょう。
RICOH GR
このオープニングエディションという限定グレードは、1.4L ターボエンジンを搭載した前輪駆動車です。
ここら辺りはやはり 500X 主導の兄弟車と言えましょうか。
そういえばレネゲードはブラジルとイタリアで生産されるらしく、日本へのデリバリーはすべてイタリア産だそうです。
イタリア生産のジープというのもあまりピンときませんが、グローバルな時代って事でしょうな。
RICOH GR
トップグレードのトレイルホークは 2.4L NA で四輪駆動とのことですが、さすがにそちらが品薄だそうです。
個人的にもレネゲードだったらトレイルホークですねぇ。
先のリンク先でも書いた色については、F の好みであるブルーグレイが後々追加されると営業の方が仰ってました。
実際に入ってきたらまた色だけでも見に行きたいと思います。
RICOH GR
その後あちらこちらに寄って 21 時近くになってやっと帰宅しました。
その間、高速道路、一般道と走りましたが、ミシュランの印象はとても良かったです。
ロードノイズもポテンザほどではないですが抑えられており、何よりクイックなハンドルフィールが印象的でした。
残念ながらレッド2本ラインは消えてしまいましたが、ここから人生初ミシュランとともに走っていきます。
※ 思いがけないタイヤの出費で頓挫したアーマー購入計画の犠牲者