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拙ブログで自慢のカレーレシピといえば、2008年の 「ポールスター丸の内/特製ドライカレー」 です。
堺巨匠を超えたと自画自賛のこのカレーは文句なしの絶品でした。
とはいえその工程の複雑さと材料のあまりの多さにあれ以来一度も作ってません。
詳しくは上記リンクをご覧いただければと思いますが、よほど気合が入らないと日常生活では作れませんわな。
そんな中、コンビニで立ち読みした dancyu カレーの教室 というムックに今回のレシピが掲載されていたのでした。
「いつものルウ+いつもの材料+いつもの鍋=家カレーが驚きのうまさに!!」 というキャッチコピーに惹かれ購入し試してみました。
結果は本当に驚くべきものでした。
これマジで旨いわ。
そして本当に普通の材料しか使わない、いや隠し味のチョコレートやコーヒーだけでなく、ニンニクすら使わないんです。
まぁ文字で四の五の言うても始まりません。
写真プログであるなら「絵」で勝負、最初から最後までズラ~と並べます。
気に入ったら書籍を購入してくださいね。
RICOH GR
流行りのパンツハンガーを利用して調理スタート。
材料(5人分)
◯具
豚もも肉 300g (書籍では200g)
じゃがいも 2個 (じゃがいもをカレーに入れるのは好きじゃないので省略)
◯ベース
玉ねぎ 1.5個(300g)
人参(小) 1本(100g)
◯そのほか
塩・こしょう 各少々
サラダ油 大さじ2
水600ml(書籍では650ml)
カレールウ(辛口) 5皿分
RICOH GR
まず粗みじん切りにした玉ねぎを大さじ2のサラダ油で炒めます。
自己流ではフードプロセッサですり潰していたけど、玉ねぎは粗みじんの方が甘味が出やすいそう。
RICOH GR
対してにんじん1本は完全にすりおろします。
これら2つがベースとなります。
RICOH GR
玉ねぎの炒めは以外にも強火。
広げたら底面が焼けるまで放置し、焼けたらひっくり返す。
RICOH GR
しばらく炒めると全体がこんな感じに。
RICOH GR
ここで水大さじ3(分量外)を加えます。
鍋の温度を下げて焦げつきを防ぐと同時に、玉ねぎが潰れて火が入りやすくなるそう。
RICOH GR
その後、すりおろしたにんじん1本分を投入。
RICOH GR
全体に混ざったら玉ねぎ同様、しばらく放置して5分ほど焼いていきます。
RICOH GR
ラスト1分で再び水大さじ3(分量外)を加え、鍋を振って水分を飛ばします。
RICOH GR
玉ねぎとにんじんが馴染んでペーストに近い状態になるはず…
なんですが玉ねぎがまだ潰れてないかなぁ。
まぁ水分はほとんど飛んでいるのでこれにてベースは完成です。
なにより水気を無くすことが大事だそうですよ。
RICOH GR
カレー用の豚肉には事前に塩コショウしておきます。
これも脱水により旨味を吸わせる意図ですね。
RICOH GR
そしてこのレシピの以外な点は豚肉を炒めずにそのままベースと合わせることです。
いや~過去のカレーでは100%炒めて焼き色をつけていたなぁ。
RICOH GR
そのままベースとともに炒め、肉の表面が白っぽくなればそれでOKだそうです。
再度言いますが、焼き目は不要です。
じゃがいもを使用する場合、投入のタイミングはここです。
RICOH GR
そして水を加えるのですが、600ml の総量を3回に分けて投入します。
まずは200mlを。
RICOH GR
馴染んで煮立ってきたら…
RICOH GR
2回めの水 200ml を投入します。
RICOH GR
かき混ぜながらさらに沸騰するのを待ち…
RICOH GR
最後の水 200ml を入れます。
RICOH GR
最後に入れた分を含め、総量 600ml の水が沸騰したらフタをして弱火でしばらく煮込みます。
ここでもうひとつの意外、アクは一切取らないんです。
以前は煮込みの際、アクを取りまくってました。
アクの中にも美味しさや風味が閉じ込められているから、というのがその理由です。
RICOH GR
弱火で煮込むのは15分。
時間が経ったら火を止めて 2~3 分フタをしたまま放置します。
RICOH GR
火を止めたまま市販のルーを投入するわけですが、これがこのレシピでいちばん面倒なところです。
ルーをブロックごとに割り、一個づつ菜ばしで挟んで鍋の中で揺すり溶かしていきます。
RICOH GR
このルーは6ブロックでしたのでこの作業を6回繰り返す事になります。
火は止めたままです。
RICOH GR
すべてのルーが溶解したら、フタを開けたまま弱火で5分ほど煮込みトロみをつけます。
RICOH GR
そうしたら完成です。
RICOH GR
dancyu のこだわりはカレー用のごはんまにまで及びます。
各種キーポイントはあるんですが印象的だったのは、米の計量カップをトントンして空気を抜き正確に一合を計ることです。
同様に炊飯器内釜の水量線を信用せず、米を計った計量カップで米とまったく同量の水を計ることです。
炊き上がったらすかさずしゃもじで十字に切ります。
底から返すように混ぜ、蒸気を逃すのが肝要だそうです。
RICOH GR
そしてこの炊飯方最大の衝撃はここ。
混ぜた後、炊飯器のフタを開けたまま3分間放置する、というものです。
3分間って長いですよ…なかなか神経を逆なでする荒業です。
もっともちゃんとした理由があり、米の表面が空気に触れることで表面に膜が出来て余分な水分を吸収しにくくなるというものです。
RICOH GR
F 嫁が仕事から帰る前に自ら試食です。
何回も書いていますが、F の場合カレーは全かけ派です。
RICOH GR
食べてみました。
一瞬言葉を失いましたね。
いつもの材料しか使っていないどころか、いつもより少ないんですよ余計な隠し味も一切ないし。
そのくせこの旨さはなんでしょう。
市販のルー(敢えて銘柄は記しません)なのに、なぜこんなに旨いんでしょう。
さすがカレー番長と呼ばれる方のレシピです。
ベースが大事なのはよく分かります。
でも飴色玉ねぎは弱火でじっくり炒めるのが定説でしたよね。
このレシピでは強火でガンガン焼きます。
あれでいいんだ。
これだったら前述のドライカレーとは違い、日常的に作ることができます。
それがなにより大きいかな。
RICOH GR
いったん冷まして再び煮込んだカレー。
F 嫁帰宅後の食卓に上りました。
F 嫁も絶賛につぐ絶賛。
隠し味に何を使った?と聞かれましたが、もちろん何も使ってません。
dancyu カレーの学校 はいちばんベーシックなこのレシピの他、旨そうなカレーが目白押しです。
次はキーマカレーに挑戦してみようかな。
皆様も少しでも興味を持たれたら、ぜひ家カレーの革命を目指してください。
絶対のオススメです。