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VFC MP7A1 バイエルン州警察SEK仕様

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ドイツLE風装備の変遷 6

上記エントリーの後半で、FAB DEFENSE 製 MP7 用のヘルメッバイザーストックについて書きました。






RICOH GR


重複しますがこれがそのストックです。
入手に苦労した‥とだけ申し上げておきましょうw






RICOH GR


これも既出ですが左側は以前に所持していた WE MP7A1 です。
実物ストック基部との形状が微妙に異なり、装着が上手く出来ませんでした。

それならということで WE MP7A1 はミリタリー物販で売却し、困ったときの正規ライセンス VFC MP7A1 。
いつもお世話になっている 秋葉原サイドアームズ さんにて取り寄せとストック取付け加工をお願いしたのです。






au SHV33


手配に少し時間がかかりましたが無事に到着。
そして流石ウマレックスの正規品だけあって、銃本体は削ったもののストックには手を入れずに取付け出来たとの事です。

唯一、ストック基部にボルト蹴り戻し用スプリング取付けガイドを自作して取付けて頂きました。
これがないとボルトが上手く戻らなかったそうです。

いつもややこしい注文を引き受けてくださるサイドアームズ様。
ウチの 2 丁の Glock、MP5 のマウント に続いて担当してくださった O さんありがとうございました。



ドットサイトやらマウントやら突っ込みどころはいろいろありましょうが、めでたさに免じてひとまずお許しください。






RICOH GR


ひとつ前の MP7 の写真をツイッターに上げたらストックよりもマガジンに多数関心を頂きました。

今回の MP7 カスタムにあたりどうしても実現したかったのが、どのトイガンメーカーからも出ていない 30 連マガジンです。
ドイツ LE はこの 30 連マガジンを多用しており、それっぽい雰囲気を出す為には必須と考えておりました。


余談ですが当初、40 連があるのに何故装弾数の少ないマガジンを敢えて選択するのかが分かりませんでした。
TL で 「MP5 で 30 発の残弾管理が身体に染み付いているから」 との説をお聞きしてなるほどと思いました。

もちろんマガジン長が短くなり取り回しもよくなるという副次効果もあるでしょうけれど。





RICOH GR


サイドアームズさんで 30 連マガジンの製作について事前に打ち合わせしていました。
GBB の発射機能を維持することは当初より諦めておりました。

要するにバッサリ切断してガスタンクはオミット、形優先で 30 連マガジンの見た目を実現させる事にしました。

切断も無造作に切っている訳ではなく、お送りした乏しい資料写真から長さの割合を算出するという手間をかけたものです。
アンダープレートの角度も単純に並行ではなく、とても微妙な角度がついております。

そこら辺りは少しでも印象で違和感を持つと気になってしまうものですが、この場合は大成功と言えるでしょう。





RICOH GR


新たなマガジン底面ですが、切断しただけではアンダープレートが装着できません。
四角い金属板を細いネジで止めてあり、左右のわずかな出っ張りがアンダープレートに引っかかるように作って頂きました。

うーむ素晴らしい!






RICOH GR


かくしてコスプレイヤー専用wの 30 連マガジンが完成したのです。

本当は残りの 3 本もすべて加工してもらおうかと思ったのですが、以外に大変な作業であることがひとつ。
もうひとつはコスプレとはいえ、たまにはゲームに参加して撃ちたくなった場合に備えてそのままとしました。

マガジンポーチに入れフラップを閉じて目立たないようにしておきます。



※これらの写真を見て少しでもいいなと思ったら撃てる30rdマガジンお願いします、VFC 様





RICOH GR


さて SEK 仕様の目玉、FAB DEFENSE ARS STOCK です。

ARS は MP5、MP7、G36 用とそれぞれ専用のストック基部を持ち各銃に対応しています。
ウチのはもちろん MP7 用です。






RICOH GR


伸ばした状態から下にちょいと引っ張るとロックが外れ、写真の様に銃左側にスイングします。
たたんだ状態ではきちんとロックがかかり、コンパクトに収納出来ます。

ただ残念なのは後述するウェポンライトが右側レールに装着のため、ストック折りたたみ時の逆となり幅が出てしまうことですね。






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ストック部分は長さの調整が可能で、写真は一番短くした状態です。
パイプ内部にバネが仕込まれており、ロックレバーを押すとシャキンと伸びるのは気持ちいいです。







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写真はストック一番伸ばした状態で見る銃の左側です。






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逆にストックを最短にして見る銃の右側です。






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同じような写真が続きますが、次は光学サイトです。

これは MP5 に載っていた EOTech HWS XPS3-0 をこちらに取付けてみたものです。
フロントサイト直後の前載せになっているのは本職さんの影響ですw





ドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州警察 SEK ですが、先頭の隊員のホロサイト位置にご注目ください。
こちらのサイドレールに取付けられているウェポンライトは LLM01 ですけれど。










ウェポンライトといえば、昨年末のミュンヘン中央駅での SEK 出動劇。

バイエルン州警察 SEK はリンデンホフのややこしい BDU と同色のアーマー、FAB ストック付きの MP7 のサイドレールに
TLR-2 を装備していたのです。(手前の方はレール自体ありませんが)

以前から申しておりましたが F は、X300 より TLR-1 派なのです。
特にサイドレールに付いた TLR-2 はレーザー警告の黄色いステッカーが目立ちます。





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このステッカー目的で TLR- 2 を導入したといっても過言ではありますまいw
これはグリーンレーザーの G ですが、バイエルン州警察が G かどうかは不明です。

フォアグリップを握った左手親指でライト・レーザーの点灯は簡単に操作出来ます。
ただ左にスイッチするとちょっとやりづらいですね。

また写真によれば、ライトの装着位置はもう少し後ろかもしれません。







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MP5 用の EOTech XPS3-0 をいつまでも借りてるわけには参りません。
一緒に写真も撮れないですし…w

先のバイエルン州警察 SEK はハイマウントに Aimpoint T1 を載せていました。
もちろん T1 にするつもりでネット上、実店舗を含む各所を行脚したのですが…





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マウント付き T2 のユーズドがあって思わず手を出してしまいました。

まぁ T2 は正常進化版なので良しとしても、ADM (アメリカン・ディフェンス社) の AD-T1-11 SOCOM マウントはいかがなものか。
なにしろマウント基部にばっちり星条旗が刻印されているのです。

ただこの黒くて四角い無愛想さは好みなので、よりシンプルな LaRue Tactical 辺りのハイマウントに交換したいと思ってます。






RICOH GR


両光学サイトを載せた比較写真です。
どちらもカッコいいですが、やはり T2 の方が小さくてより前のめり感があって好きかもしれせん。

皆さんはいかがでしょうか。






RICOH GR


ウチのメインウェポン 2 丁の揃い踏みです。

こうして見ると MP7 のコンパクトさが際立ちます。
それでいて弾丸の威力、装弾数(40rdの場合)、拡張性、いずれも MP7 に利があり、代替の潮流もやむを得ないところでしょうか。

ちなみに MP5 はバッテリー無しのこの状態で 3.4kg、MP7 はダミーマグのこの状態で 2.4kg でした。
実銃の重量比は分かりませんが、おそらく重量面でも有利なのでしょうね。



それにしてもオーナー本人が言うのも気恥ずかしいですが、両銃とも超絶カッコイイ と思ってます。
こだわって時間とそれなりの金須を費やしただけの満足度はあり、これと長短 2 丁の Glock で 家庭内銃四丁規制 は打ち止めです。


※下に敷いているのは F 嫁愛用のヨガマットです






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MP7 ユーザー憧れの ひもスリング を付けてみましたが、やはりとっても似合います。
この実物放出品はツイッターでお世話になっている bobmarkun 様にお譲り頂いたものです。

FB は休眠状態ですが、SNS を介したご縁というのは本当にありがたいものです。
こういった具体物だけでなく、情報という点でも自分が若い頃には想像もできなかった広がりを実感します。





さて、今後はこの MP7 をメインとしたバイエルン州警察 SEK の装備へと進んでいきたいのですが、BDU もアーマーもハードル高しです。
とりあえずこの方をやってみようと思っています。











熟成肉バル BISTRO ZOMBIES

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歳とともにいわゆる“焼き肉”をあまり好まなくなりました。
ホルモンなど内臓系は別ですが、カルビ的な王道焼き肉からは少し遠ざかっています。

とはいえ肉が嫌いな訳じゃなく、ステーキなどの塊肉は大好物なんです。
ラムラック はもちろん‥


世間の流行からはだいぶ遅れて我が家も 熟成肉 を堪能してきました。
F 嫁と向かったお店の名前は ビストロ・ゾンビーズ です。



RICOH GR


肉、食べる?はともかく外装にも熟成(エイジング)を施してある特徴的な店構えです。
熟成肉、ワインを中心とした大衆的なビストロということで期待大です。

ちなみにゾンビーズといってもオドロオドロしい演出等はなく、店内はいたって普通のビストロです。






RICOH GR


居酒屋のお通し的な一皿です。







RICOH GR


店内の中央に各国のワインが冷やされた大きなボウルがあります。
これらのワインがすべてグラス 300 円という嬉しさです。

それぞれ好みの白ワインを選んで、昆布〆オリーブ漬け と 自家製ピクルス で乾杯です。
上 2 枚は手ブレすんません。






RICOH GR


肝心の熟成肉はこういうシステムになっています。

カワイイ店員さんが持ってきたコルクボードに、現在熟成中の肉の種類とグラム数が書かれています。
この中から自分達のお腹と相談してカードを選んでいくのです。

店員さんに肉種について説明を受け、選んだのは 熟成27日のらんいち 335g と 熟成19日のサーロイン 210g の 2 種です。







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しばらくすると熟成庫から出された肉がやって来ます。
手前がサーロイン 210g、奥がらんいち 335g です。

らんいちとは牛のお尻付近のもも肉らしく、ランプとイチボの間だからだそうです。
サローインはトリュフの赤ワインソース、らんいちの方は岩塩のみで焼いてもらいます。

両種とも熟成が進んでギュッと締まった感があります。
これは期待が高まりますが、焼き上がるまでには 20 ~ 30 分の時間がかかるということでつなぎにつまみを頼むことにしました。







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もちろん肉づくしで、F & F 嫁が大好物である田舎風パテ パテ・ド・カンパーニュ です。
このパテもしっかり締まって粒なしマスタードをつけて食べたらたいへん美味しかったです。

何度も何度もリンクしてますが、また レザンファン・ギャテ に行きたいです~







RICOH GR


ワインは赤にチェンジしても 300 円。
肉料理に合いますので価格もあってどんどん進んでしまいます。






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熟成肉を待つ間にもう一皿、自家製ソーセージ~キャベツソテー添え~ です。
これまた絶品でこちらは粒マスタードが合いますし、焼かれたキャベツもたいへん美味しいですね。








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キッチン方面に動きあり、店員さんが大きな木皿を持ってやって来ました。
ドドーン!






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なんと美しい!
左が熟成サーロイン 210g、右が熟成らんいち 335g です。

熟成肉は焼かれてカットされて食べやすく並んでいます。
付け合せは野菜にマッシュポテト、ホウレンソウ&チーズ(素早く避けました)等です。






RICOH GR


サーロインのアップ。
トリュフの赤ワインソースでいただきます。






RICOH GR


らんいちのアップ。
こちらは岩塩、胡椒のみで焼いてもらっています。






RICOH GR


カットされているので箸で気楽につまんで食べることが出来ます。

左らんいちはしっとりとした赤身肉の旨さが岩塩で存分に味わえます。
右サーロインはその脂の美味さに驚嘆。






RICOH GR


う~んどちらも美味しいですが、個人的には らんいち最高! でした。

元々 F はステーキも非ソースの塩胡椒派ですし、熟成としての旨味は期間もありらんいちの方がより感じられました。
カリッと焼かれた表面と中心レア部分の対比が最高で、岩塩がその旨味を引き立てています。

ソースは少々甘めだったので、次に来る時はすべて岩塩にしてもらおうと決意したのでした。







RICOH GR


ホウレンソウは F 嫁専任となりましたが、他はワインとともにふたりの胃袋にスルリと‥
まぁ50代の夫婦としてはよく喰う方ですが、自分の限界値を楽々クリアする肉のポテンシャルを感じます。







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口直しに頼んだ ゆずのソルベ で打ち止めです。
あ~美味しかった。






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17 時の開店と同時に入った我々ですが、食べ進むにつれどんどんお客さんが入ってきました。
みなさんワインボウルの前で真剣に悩まれてます。

熟成肉は初体験でしたがたいへん美味しくこれはハマリそうです。
アラカルト料理にも魅力的なメニューがたくさんあり、これは何度か通わなければならないところです。

熟成肉を堪能した夕刻のひと時でした。







K-Ballet 「Triple Bill」

K-Ballet 「Triple Bill」

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7月16日土曜日、F嫁と渋谷へ行きました。
K-Ballet 「トリプル・ビル」 公演初日を観るためです。


GICOH GR


例によって渋谷駅で下車、スクランブル前で恒例の記念撮影です。
しかし外国人観光客の皆さんは本当にこのスクランブルが大好きですねぇ。

何人もの方が歩きながら動画を撮ったり、人の波を背景にセルフィーしたりしています。
おっとそこの120kg越え(推定)のブロンドお兄さん、街灯に登っちゃ危ないですよ(笑)



この日は湿度はありましたが気温は低く、日蔭では風が気持ちよく通り抜けます。
ジリジリした真夏に渋谷の人混みは本当に人生嫌になりますが、その点はよかったです。






GICOH GR


とはいえ夏バテの季節、ここは一番滋養強壮にとオーチャードホールの少し先にある鰻の大和田さんに向かいました。
こちらは土・日・祝はアイドルタイムが無いので変な時間にお腹の空く我々にピッタリのお店なんです。

鰻屋さんの定石注文を受けてから捌く、なので小一時間待つ覚悟です。
辿り着いたのが 15 時ですから、17時の開演に間に合うはずでした。

ところが入り口に小さな張り紙があり「本日は予約で夜まで終了しました」の文字。
残念無念、中途半端な時間なら大丈夫だろうと予約を怠った F のミスです。






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結局渋谷の街をあてど無く歩くもやはり 15 時という時間がネックで食指が動きかつ営業しているお店がありません。
結局、なぜ渋谷まで来て‥のアウトバックに入りました。

かる~くハンバーガーでも食べるかとそれぞれ注文しました。
下の F のはなにか物足りませんよね。それもそのはずチーズが入っていないからです。

乳製品全滅な F は代わりにケチャップとマスタードをかけて食べました。
大きいのでそれぞれ 1 個で満足です。

老舗の鰻とハンバーガーじゃ偉い違いですが、お腹も落ち着いたので東急を抜けてオーチャードホールへと向かいます。










RICOH GR


さて、今回の「トリプル・ビル」、K としては観るのは 2007 年以来 9 年ぶりとなります。
チケット先行発売日に F が仕事だったため、いつもはデンと構えている F 嫁が必死となりました。

ネットと電話の両方を駆使して獲ってくれたのは 1 階真ん中よりやや後方の S 席でした。
F 嫁お疲れさまでした。



以前から書いている様に、ウチはプリンシパルの 浅川紫織ちゃん が推しメンなんです。
トリプル・ビルの 3 演目のうち最後の「アルルの女」より、に紫織ちゃんは出演します。

それも滅多に無い熊川御大とのふたり芝居です。
ウチはほとんど紫織ちゃんの日しか通っていないので、御大の踊りを観るのはずいぶん久しぶりです。










「ラプソディ」


最初はアシュトンの「ラプソディ」です。
K 最年少のソリストである矢内千夏さんと、ローザンヌでの活躍も記憶に新しい山本雅也さんが中心です。

山本さんはスラッとしたイケメンで、フレッシュな矢内さんとのバランスもばっちりでした。
お若いふたりの熱演は充分わかった上で…



2007 年の「トリプル・ビル」 で観たのはカンパニーを代表するプリンシパル荒井祐子さんと、清水健太さんのペアでした。

正直言ってこのふたりは本当に凄かった。
荒井さんはカンパニーを牽引する存在なのは皆さんご承知だと思いますが、清水健太さんの踊りにも感銘を受けました。

御大同様、決してプロポーションに恵まれた肢体ではないけれど、端正な佇まいに魅力を感じました。
加えていったん踊り出せば、その空間を切り裂くシャープな身体の運びでいっぺんにファンになりました。

そんなふたりが奏でるラプソディが悪かろうはずもなく、たいへん印象に残っていたのでした。
普通、このような抽象バレエはあまり好きではないのですが、このラプソディはもう一度観たいと強く思ったのでした。


ベテランといってもよいふたりと今回のフレッシュペアを比較するのもなんですが…
アーティストで抜擢の山本さんはノーブルな魅力を秘めたダンサーで優雅ですが、もうひとつ力強さが欲しいところです。

矢内さんは先日オデット/オディールデビューを果たした期待の新星であることを再度かつ充分に証明したと思います。
舞台に登場しただけでパッと咲く華は、これから経験を積み重ねて大きくなっていくことでしょう。

でも考えてみたらあの若さでトリプル・ビルの一角を担い、アシュトンの複雑な振りを堂々と踊るのですから大したもんです。
舞台がダンサーを育てる‥のであればまごうことなき強烈な栄養になるでしょう。

若いふたりの今後に期待です。



脇を固める男女 12 人の中ではアーティストの盧 文伊さんに目が行きました。
首がスッと長くて F 的に非常にタイプです。F 嫁は新居田ゆりさんが気になったようです。

翻って 2007 年の「ラプソディ」では 12 人の内のひとりがウチのイチ押し浅川紫織ちゃんだったんです。
当時から F & F 嫁は彼女のファンでしたが、その存在感で目立っていました。








RICOH GR


30 分ほどの「ラプソディ」が終わるとすぐに 20 分の休憩タイムです。
いつもの窓際でいつものペリエ (F )&シャンパン (F嫁) です。








「シンプル・シンフォニー」



他の 4 人にはたいへん申し訳ないけど、祥子さんと遅沢さんばかりに目が行っていまいました。
それほどセンターふたりの存在感は圧倒的でした。

さらに身体が締まった感のある祥子さんは力強く盤石でありながら、ちょっとした表情や手先の仕草がなんとも詩的。
F が以前から強調しているアラベスクの静止からさらにひと伸びする空間も健在でため息が出るほど美しいです。

遅沢さんもいま K で祥子さんと対等に踊れるのは彼しかいないとの我が家的見解を裏付ける見事な踊りでした。
優雅でありながら決めるべきところはビシッと決める、そんな彼の美点がふんだんに感じられました。

シンプル・シンフォニーは K-Ballet のオリジナル作品ということです。
初めて観ましたがブリテンの音楽を効果的に使い、なかなか凝った構成で魅せてくれます。

双眼鏡での鑑賞だったこともありセンターばかりを観ていましたが、宮尾さん、栗山さんの男性陣も熱演でした。
栗山さんは少し線が細いものの、背中がとても柔らかくノーブルな王子的雰囲気がとても魅力的です。

宮尾さんはずいぶん昔から観ている訳ですが、古典の全幕はずいぶん良くなったと思います。
ただこういった抽象バレエではやはり身体の動きひとつで表現しなければいけない部分があると思います。

メリハリといったらいいのか、ケレン味に近い動静の比とか、何かか物足りないのですが上手く表現できません。

対比ということでいえば男性陣は、遅沢さん宮尾さんがガッチリ、栗山さんが細く見えました。
女性陣は祥子さんの身長が高いので、井上さん、小林さんという熱演のソリストふたりと見た目だけ差が生まれてしまいます。

抽象バレエでは左右対称とか動きの対比などが目立ちますので、体格差はいかんともしがたいですが難しいところです。











「アルルの女」より


さて「トリプル・ビル」の大トリであり、多くの観客が期待しているであろう「アルルの女」より が始まります。
青年フレデリはもちろん熊川さん、婚約者ヴィヴェットを我らが浅川紫織ちゃんが踊ります。

と、いうわけで期待大で臨んだ訳ですが…



演目自体はたったの 15 分です。
登場人物はふたり、前出の青年フレデリと婚約者のヴィヴェットです。

加えて実体としては登場しない「アルルの町に住む女」がいます。
要するに男ひとり、女ふたりのいびつな三角関係なんです。

青年フレデリの熊川さんは冒頭から心ここにあらずで、村娘の純朴なヴィヴェットを蔑ろにします。
幕が上がると舞台上には後ろ向きのふたり、ア・テールなので身長差も感じられ違和感はありません。

ヴィヴェットに関しては踊りというより一途な感情表現の演技‥でしょうか。
彼女は自分の方を向いてくれない婚約者に尽くしますが可哀想なくらい邪険にされます。

ヴィヴェットを演じた紫織ちゃんですが、贔屓でありながら今回はあまり感銘を受けることが出来ませんでした。
紫織ちゃんの感情表現の波が少なく平坦に感じられてしまったのです。

もちろん純朴で一途な娘なので、善悪を行ったり来たりするような振り幅は必要ありません。
ただその時々の気持ちのゆらぎみたいなものがもっと欲しかったように思いました。

特に自分の思いが報われないと悟る退場時には観客の心を捉える感情の山が欲しかったです。
とはいえ正味 10 分ほどしか観ておらず、楽日の今日もう一度観られればもっと別な感想を持ったのかもしれません。




ヴィヴェットが去ってからフレデリは現実と狂気の間を行ったり来たりして怒涛のクライマックスに突入します。

熊川さんの年齢にして舞台で上半身を晒し、短時間といえども感情を爆発させるような激しい踊りが出来るのは大したものです。
しかしながら年齢を感じさせる部分があり、舞台上のふたりが同世代のふたりと思えず、感情移入できなかったのは事実です。

ウチは観ていませんが、熊川さんが吉田都さんと数年前に踊った同作品はたいへんな名演だったと言います。
天才熊川をもっても、青年フレデリを演じ踊るにはやはり青年の心と肉体が必要なのでしょうか。








RICOH GR


終演後、観客をあらかた吐き出したホール入り口にて F 嫁です。



ふたりで話しながら帰ったのですがこれも批判覚悟で言います。
この「トリプル・ビル」 S 席 16,000 円は高く感じました。

前 2 演目は充実感がありましたが、フライヤーのメインビジュアルであり誰もが公演自体の主役と目するたった 15 分の「アルルの女」よりが圧倒的に物足りなかったのです。

またこのように発言すると「時間じゃない」と仰られる向きもあろうかと思います。
でも我々夫婦はやはり古典全幕が好きで、最初から最後までメインの踊り手をたっぷりじっくり観たいのです。

加えて圧倒的な人気を誇る熊川さんに対する複雑な思いも自覚しています。

以前に怪我をされていた時、スーツ姿でカーテンコールにのみ登場した熊川さんを見ました。
その瞬間「キャー!!」というアイドルさながらの黄色い声援が上り、2 時間以上に渡って全幕を創り上げてきたダンサー達への声援、賛辞がかき消されてしまうのです。

もたろん今回は実際に踊られている訳ですから、いくらでも声援を浴びて良いのです。
ただブラボーが飛び交う客席の中で、熊川さんが完全に踊らなくなったらどうなるんだろうと妙に冷めてしまうのです。

これらは演目、踊りとはまったく関係のない F の個人的な感情です。



いつものように紫織ちゃんの公演を観に行ったら、今回は熊川さんの踊りが観られてしまったのねぇという位置づけの我が家。

紫織ちゃん、また次回の公演を楽しみにしています。
オジさんとオバさんの期待を良い意味で大きく裏切る踊りを期待しています。




※ F 嫁の確認後、加筆修正する可能性があります











S&B ドライキーマカレー

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本来予定していたエントリーは 『ドイツ LE 風装備の変遷 8 』 でした。
ヴュルツブルクとミュンヘンの事件を受け更新は延期することにしました。
亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに傷を負われた方々の回復を願っています。








ウチのブログでカレーのレシピといえば、2015 年 1 月 7 日の dancyu カレーの教室 があります。
雑誌 dancyu の記事を元にそのまま作っただけですが、おかけざまでたいへん多くの方々にご覧頂いています。

そして究極ともいえるのが 2008年 10 月 13 日の 巨匠を超えた? で作った丸の内ポールスターのドライカレーです。
人気番組「チューボーですよ!」で堺巨匠が作ったドライカレーを再現したものです。


F はカレー大好きですが、中でもドライカレーには目がないんです。


とはいえポールスターのドライカレーはその旨さこそ凄まじいものがありますが、複雑で長い行程と数多くの食材を見ても
プロの仕事ですからあたり前ですが、おいそれと手が出る代物ではありません。

なのでドライカレーを作る時は市販のルーで適当に水分調整して誤魔化してました。



  

RICOH GR


ある日、いつものスーパーの棚を見ていたらこれを見つけました。
カレーの老舗 S&B のドライカレーです。

箱を見るとパウダールーとありますので、固形ではなく粉末状のルーなのでしょう。





RICOH GR


箱の裏を見ると水を使用しない調理とあってこれはソソられました。
どうやらトマトの水分を利用するようです。

ちょっと試したくなったのでトマトと合い挽き肉を購入して冷蔵庫内の玉ねぎとともに作ってみることにしました。
あとはピーマンも大好きなので彩りも兼ねて入れることにしました。





RICOH GR


ご飯に関してはカレーだと白米をつい食べ過ぎてしまうのでひと工夫してみました。
写真の紀文 おからとこんにゃくで作った糖質 0g 麺 を使用しました。

和風の平麺(左)と中華風・イタリアン風の丸麺(右)がありますが、今回は左の平麺を使いました。

といっても麺そのままではありません。
水をよく切ってフライパンで熱して更に水気を飛ばします。

その後まな板の上で細かく、理想を言えば米粒くらいにみじん切りにします。
そうして炊きあがった白米と半々にして混ぜるのです。






RICOH GR


ドライカレーも玉ねぎを炒める時間はかかりますが、後はスイスイと完成です。
箱表示の様に中辛なので、チリパウダーとガラムマサラを大量投入し辛さをガッツリ立たせます。

白米と糖質 0g 麺を混ぜた上にたっぷりかけたのがトップ写真です。
そしてスプーン上げをしてご飯部分をよく見ると、米粒と平麺が現亭のがわかります。

思った以上に違和感なく美味しく食べられました。
もっと丁寧に細かく刻めばよりわからなくなります。

ドライカレーもこんなに簡単な割にとっても美味しかったです。
パウダーだからササッと混ぜるだけで調理も簡単です。

かなり気に入ったのでリピート確実だし、辛口が出ているなら探したいと思わせます。
もしなくともスパイスを充実させて対処したいと思います。

このルーはドライカレー好きな皆さんにオススメです。









Camping in Jun 2016

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カナダ在住の F 妹から不定期で送られてくる北米の写真。
今回はもう先月になってしまいましたが、6 月に行ったキャンプの写真が届きました。

昨夏もキャンプの写真 を送ってくれました。
喰い物、もしくは物騒なエントリーが主のウチのブログにしたら一服の清涼剤と言えましょう。

参加メンバーは F 妹、ご主人の W氏、そしてもちろん愛犬の モモちゃん です。
撮影はパナのコンデジ DMC-ZS15 で良く写りますが流石に逆光はキツいですね。

ではさっそく。






Panasonic DMC-ZS15


2 人+ 1 匹が向かったのは、カナダ・アルバータ州の南に位置する Chain Lake という州立公園だそうです。
6 月といっても梅雨はなく良いお天気です。





Panasonic DMC-ZS15


オートキャンプの主役、愛車プリウスと牽引してきたミニ・トレーラーです。
Teardrop trailer という 400kg ほどの小さな荷車で、プリウスのお尻にヒッチメンバーを設置して引いてきたそうです。

ちなみにどこからどう見てもアクアですが、カナダではプリウスとして売られているようです。
W氏得意のカヌーももちろん積載されてますね。






Panasonic DMC-ZS15


六角形のテントを設置するW氏。





Panasonic DMC-ZS15


トレイラーの中には家で寝ているマットレスと同じサイズのベッドが入っていて、後部には台所がついてます。
小さな流しと日本では鍋用に使うコンロがついてます。

これはなかなか良いですな。





Panasonic DMC-ZS15


W氏がソーラーパネルのバッテリーを搭載したので、12Vの冷蔵庫が使えトースターも使用可だそうです。
テントの中にはすでにくつろいでいる F 妹がいます。





Panasonic DMC-ZS15


トレイラーの中のベッドを専有するのはこの家のアイドル、モモちゃんです。






Panasonic DMC-ZS15


W氏にべったりのモモちゃんは 6 月で 4 歳になったそうです。
最初は本当に小さな小さな身体だったのにずいぶんと大人になったものです。

モモちゃんはW氏とよくキャンプに行くので慣れたものです。







Panasonic DMC-ZS15


Chain Lake といってもここは自然の湖ではなく人工湖だそうです。
ただ釣りは出来るようですね。







Panasonic DMC-ZS15


F 妹が撮った湖沿いの草原を歩くW氏。
ちょっとは太陽の方角を考えて撮りなさいってw






Panasonic DMC-ZS15


あとカメラの水平もねw






Panasonic DMC-ZS15


W氏は義兄と違って手先の器用なアウトドア派。
見習いたいものです。






Panasonic DMC-ZS15


パノラマ風に。


キャンプの楽しみである食事風景の写真もあると良かったけど‥
先日も ラブスカウ の写真を使わせてもらったし、まぁ贅沢は言いますまい。










Panasonic DMC-ZS15


この写真は月が変わって 7 月。
ブリティッシュコロンビア州北部の クロウフォードアイスフィールド という場所らしいです。

また前出のメンバーと装備でキャンプに行ったといいます。
天候には恵まれなかったみたいだけど、キャンピングカーのおかげで快適だったとか。

いかにも涼しそうですが、カナダの大自然は本当にすごいですね。
また機会があればご紹介します。









ドイツLE風装備の変遷 8

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VFC MP7A1 バイエルン州警察SEK仕様 より続く。


しばらくぶりに ドイツ地方警察特別出動コマンド のコスプレについて書こうとした矢先、
ドイツ西部ザールラント州ザールブリュッケンにおいて立てこもり事件発生の速報。

ドイツ各州の治安当局ご担当者様におかれましては気の休まる間もない日々。
今のところ何事もない地域でも、次は我が身と緊張感が高まっていると思います。

SEK/MEK がニュース映像に頻出するというのは、極々一部的には別の感情もありますが明らかに異常事態です。
この状況が早く収束しますように。





さて、前回は MP7 バイエルン州警察 SEK 仕様ということで特別編でした。
前々回最後での懸案、バイエルン州警察 SEK が Ops-Core に載せていたゴーグルの件です。

パッと見でスミス・オプティクスのブギーと決めつけていましたが、画像を確認するとどうも違いました。
ツイッターの TL に疑問を呈したところ、速攻で SWISSEYE / INFANTRY ではとのレスが帰って参りました。

いやぁ本当に本当にありがたい。
もちろん TL 全体は玉石混交ではありますが、趣味人の集まる極所はたいへん有意義な情報で溢れています。

頂くばかりで自分から有益な情報を発しているとはとても言えないのが申し訳ないところです。





RICOH GR


SWISSEYE / INFANTRY をさっそく入手しました。





RICOH GR


形状はブギーより縦に長く、全体的にしっかりしています。
ブギーの様な吸排気穴は無くてシンプルな構成です。

ベルクロ付ゴム紐はクリア、スモークともにサンド系の色でした。






RICOH GR


ヘルメットに装着する方法はいくつかあるのですが、オーソドックスに後頭部まで伸ばしベルクロ止めとしました。
本職さんの用にフォリッジグリーンの Ops-Core、ACR2 のメットカバーならそうでもないのですが、黒ヘルだと目立ちますね。






RICOH GR


正面から見るとブギーとの違いが良く分かると思います。
この製品はアジアンフィットモデルではなく、鼻の高い欧米人様となっています。





RICOH GR


ツイッターのアイコンをこの写真にしたのもこの頃でした。
黒一色の中で TAN のベルクロがアクセントとなった事が幸いし気に入ってます。






快傑ツイッターは次々懸案をクリアしていきます。
続いてはやはり納得がいっていなかったネックアーマー、スロートアーマーです。

ツイッターでお世話になっている仏 LE クラスタのでぃあぶろさんから FirstSpear の実物アーマーをお譲り頂いたのです。


FirstSpear MASS - Modular Armor Supplement System






RICOH GR


上の写真では首周りが三重になっているのが見えると思います。

既存の BW 系ネックアーマーの上から仮設置した写真で、一番外側がスロート、真ん中が首の後ろ部分のネックです。
一番内側が既存のネックアーマーで、この後取り外しました。

インナーには NIJクラスIIIA の防弾素材が使用されており、厚みといい適度な重さといいやはりレプとは桁違いです。
もちろんドイツ LE が FirstSpear を使用はしていないと思いますが、雰囲気的に大大満足です。

でぃあぶろさん、ありがとうございました。







RICOH GR


で、さっそく床で抜け殻にしてみました。
オーダーで作って頂いた NRW 州 SEK 仕様のブリーチングラムも持たせしました。





RICOH GR


首周りがしっかりしたのでたいへん収まりが良いです。

テイザーは左レッグリグ基部に G-Code のアダプターで吊ってありますが、MP5 マグポーチと干渉します。
この位置的には気に入っているのですが、アーマー胸部あたりに移動が必要でしょうか。







MP5 を中心とする黒装備はバイザーヘルメット以外だいたい固まってきました。
とはいえ FAB ストック仕様の MP7 が強烈な印象を残したバイエルン州警察 SEK がどうしても気になります。



RICOH GR


昨年大晦日から新年にかけて出来したミュンヘンのテロ予告。
対応の為に出動したバイエルン SEK の面々です。

手前の SIG さんを除き、MP7A1 がプライマリーとなっています。(光学サイトはバラバラ)
ぐにゃりと曲がった特徴的な FAB ストックが見えますね。

この MP7 に惚れて出来るだけ再現した のが前回のエントリーになります。



当然被服系も気になりますが、ARC'TERYX と LHT のコラボといわれる BDU は Steingrau-Oliv (ストーングレイ・オリーブ) という非常に微妙な色合いです。
そして ARC'TERYX の特徴的なニーパッド収納システムがたいへん気に入ってしまった訳です。 

同色の入手は難しいですが、同じ Arcteryx で近い物を入手してみました。






RICOH GR


BDU 上、ARC'TERYX LEAF Assault Shirt AR。下、 ARC'TERYX LEAF Drac Pants です。

パンツについては本当はタロスパンツが欲しかったのですが入手が難しく、少し厚手生地の Drac Pants にしました。
カラーは双方とも Crocodile です。






RICOH GR


瓢箪型が特徴的な ARC'TERYX のニーパッドをポケットに仕舞い、ベルトをパンツの外に出し後ろに回してあります。
これがやりたいのですよ。

KSK ホーゼの様な二重の裾が特徴的ですね。

このパンツの股下(インシーム)はレギュラーサイズです。
日本に正規輸入されているのはレギュラーのみなんですがご覧の通りやや短いんです。

これでレッグリグを装着すると明らかに裾が上がってツンツルテンになってしまいます。
この状態では裾を引きずるくらいが正解で、その為には股下トールサイズが必要となります。

ただ日本には入ってこないんですねぇ。
本国に打診しても 「日本には正式な代理店があるのだから送ることはできない」 との回答です。

グローブにしてもシューズにしても平均からズレるサイズだとたいへん苦労します。






RICOH GR


一応着込んでみましたが‥
いくら彩度を弄ったりしても Steingrau-Oliv には程遠い茶系です。


この BDU については本稿最後に再び登場します。








RICOH GR


話は変わって AMD のマウントがいまひとつ気に入らなかった Aimpoint T2。
よりシンプルな LaRue Tactical Aimpoint Micro QD Mount LT660 に交換することにしました。






RICOH GR


右が旧マウントで AMD T1-11 です。
写真上がマズル方向、レバーの位置は左右逆で、LaRue Tactical の方が少し長いですね。








RICOH GR


取付けはレバーを引いてロック解除、装着してレバーをスイングし、再び押し込んでロックです。






RICOH GR


FAB ストックは展開時もいいんですが、折り畳んだところもまたカッコいいのです。
T2 はまだまだかと思っていましたが、先日バイエルン州警察の使用例が見つかりました。

今後は順次更新されていくと思いますが、MP7 に載っている光学サイトはホロの方が多数派ですからねぇ。






RICOH GR


いずれにしても SEK 仕様 MP7A1 はこれでほぼ完了です。
あとは残りの 30 連マガジンの加工をどうするかです。







RICOH GR


そして MP7 用の装備として二種着込んでみました。
基本となるアーマーその他の装備はふたつともほとんど同じです。






RICOH GR


まずはドイツ LE でよく見かけるジーンズにアーマーのパターンです。
この妙なポージングは何かというと…





RICOH GR


はい、バイエルン州警察の本職さんを真似してるんですねw

この撮影時には写真を確認せず、 F の頭の中にあるものだけで装備を着用しました。
ヘッドセット、ニーパッドは大失敗の記憶違いでした。

Glock FM78/81 の位置はドンピシャですが、その前側にハンドガンのシングルマグポをつけなければなりません。
それにしてもネックアーマー、スロートアーマーの効果は絶大でゴツくてカッコイイですね。







RICOH GR


もう1パターンはトップ写真にもあるフレックパンツ仕様です。
上 BDU は RG としましたがこれとて同じ様な使用例はあります。

グローインの NRW 州警察パッチはあくまで雰囲気です。
バイエル以外としたかったのですが、手元には他にハンブルク州警察しかありませんでしたので。








被写体ブレですが、真ん中 G36C の方はショルダーアーマー抜きのフレック& RG の様にみえます。
まぁニ穴のバラクラバはともかく、やはりバイザーヘルメットは再現出来ていないのですが‥

ちなみに F のセカンダリーのセカンダリー、G19 の位置はこの方に影響を受けています。






RICOH GR


自画自賛でたいへん恐縮ですが、この MP7A1 は本当にカッコイイです。
手前味噌でたいへん恐縮ですが、この MP7A1 は本当に気に入ってます。






RICOH GR


ここから BDU やアーマーを Steingrau-Oliv に持っていくのはたいへん難しいかもしれません。










でもせっかく MP7 を再現したのだから、その他の装備もこの写真を目標に頑張ってみます。








その為にはまずは BDU。
この写真の上下に出来るだけ近づけていきたいと思います。

LHT が一般に売ってくれればすぐに解決なのですが。









難敵、Steingrau-Oliv をなんとか攻略したい。
とはいえ自力では絶対に無理。

これまた快傑ツイッターでのご縁が役に立つ事になりました。






RICOH GR


デザイナーでありジーンズから BDU までカスタムメイクやリペアの仕事をされている LVR 長谷川さん
ご縁があって彼のアトリエを訪ねて参りました。

写真は中央の作業台にサンプルを載せて奥にいらっしゃる長谷川さんに相談をしているところです。
F の背後には複数のプロ仕様ミシンがありました。

依頼は2つ、まずは左の黒いオーバーオールの裾伸ばしです。
ただ伸ばすだけでなく KSK ホーゼタイプの二重裾をリクエストし、こちらは問題なく受理されました。

もう1つは件の Steingrau-Oliv についてですが、いろいろややこしい問題を孕んでいるのですぐには結論が出ません。
まぁ急ぐ話でもありませんし、いま海外に発注している更なるサンプルが到着したらそれを元にもう一度アポイントを頂こうと思ってます。

長谷川さんにはお忙しいところにお邪魔し、かなり長い間お話しさせて頂きました。
作業の邪魔をして申し訳ありませんでした。

帰りには TAYLOR and STONER さん の店舗をご紹介いただき、そちらにも足を運ぶことが出来ました。
酷暑の東京都内でしたが、たいへん有意義な時間となりました。





あいかわらず行きつ戻りつのドイツ地方警察特別出動コマンド装備でした。








バラッドにおけるドラムスの重要性

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リオ・オリンピック真っ盛りですね。
日本のみならず全参加アスリートに頑張ってもらいたいです。

さてスポーツではなく音楽の話。
最近偏り気味のブログですが、クラシック以外の音楽のエントリーはなんと 2 年ぶり。

トップ写真はブラジルのミュージシャン・プロデューサーである言わずと知れたセルジオ・メンデスです。
この1983年発売、その名も 「Sergio Mendes」 は大好きなアルバムなんです。

二十歳で青春真っ盛りの F もレコード買いましたよ。
敢えて言いますが、A 面 2 曲目の Never Gonna Let You Go は本当に好きなんです。

あまりに好き過ぎて、当時この曲をテーマとした短編小説を書いたくらいw
今となっては完全な黒歴史ですが…



Never Gonna Let You Go || Lyrics || Sergio Mendes



この曲に関しては正式な PV がありません。
上のリンクで聴いて頂ければお分かりのように男女のデュエットなんです。

当時の F はこの曲を聴いて男声はセルジオ・メンデスだと勘違いしていました。
この頃メンデス御大はバンドをまとめる事に専念していて、歌っているのは ジョー・ピズーロ という男性ヴォーカリストです。

このジョー・ピズーロの声って本当に素敵なんです。
自分がもし誰かの歌声と入れ替われるなら、間違いなく F はこのピズーロですね。





また前置きが長くなりました。


今回のテーマはそのデュエット曲じゃありません。
2 年後にリリースされたセルジオ・メンデスのアルバム 「CONFETTI」 からの一曲、Let's Give A Little More This Time です。



Sergio Mendes - Let's Give A Little More This Time



アルバム A 面 3 曲目に収録されているバラッドで、ジョー・ピズーロの独壇場とも言える歌唱です。
とにかくその甘く伸びやかな声を聴いてくださいよ。

ピアノのイントロから入り、徐々に盛り上がっていく王道のバラッドで女声が無い分、Never Gonna~ よりもピズーロの声を楽しめると思います。

02:14~の“ Give A Little More, Give A Little More~ ”から始まるブリッジはまた絶品 です。
その直後に展開される短いながらも印象的なギターソロは名手ダン・ハフです。

う~んカッコイイ。







さて、この録音をじっくり聴いてから同じ曲を別録音で聴いて頂きましょう。





Joe Pizzulo - Let's Give It A Little More This Time 2006.wmv



ジョー・ピズーロが後年録音したソロアルバムからです。
この録音にはセルジオ・メンデスの影響はまったくありません。

基本的な構成はイントロからエンディングまでほとんど同じなんです。

ジョー・ピズーロは多少年齢を重ねたかなと思わせますが、あいかわらず素晴らしい声です。
ギター弾きの名前は分かりませんが、ダン・ハフ節には遠く及びません。



それよりなによりプアーなのはベース、ドラムのリズム隊です。
ゆったりとしたテンポのバラッドですが、これを聴けば特にドラムの重要性に気付かされると思います。

まずスネアの音が貧弱。
リズム隊が動き出してからの最初のスネア音で萎えます。

そして決定的だったのはサビに入った最初、Please, Let's Give A Little More This Time の箇所です。
セルジオ・メンデスのアルバムでは、This Time の 2 音にバスドラムが重ねられています。

This Time、とピズーロが歌うのと同時にドン、ドン、とバスドラが合わせるのです。
これってすごいアクセントになってサビを盛り上げるのです。

下のソロアルバム録音では、その箇所でぬるいベースが鳴るのみでバスドラの影もありません。
というかソロアルバムにおいてはドラムの低音部が意図的なのかそれが実力なのか聴こえてきません。

バラッドとはいえリズムのある楽曲。
やはり引き締まった下支えが無いと、音楽として楽しめません。




これが気になりだしてから調べたセルジオ・メンデス時代のリズム隊はなんと豪華でした。
ベース:ネイザン・イースト、ドラムス:ジョン・ロビンソン という超一流のスタジオミュージシャンじゃありませんか。

これじゃ勝負にならないや。

ジョー・ピズーロが個人でソロアルバムを出す際にどんなミュージシャンに依頼したのか分かりませんが、
個人的な感想とはいえ聴いて気持ち良くしてくれる面々ではなかったのが残念です。


大げさなタイトルをつけましたが、要はドラムフェチであると自白したようなもの。
将来的にはドラムフェチとしての記事も書きたいと思ってます。






最後はヒット曲 "Mas que nada" でリオ五輪を盛り上げようと思っていましたがセルジオ・メンデスではありませんw

フランスのガールズユニット Nossa によるカバーです。オリンピック、その後に続くパラリンピックも盛り上がって参りましょう。


Nossa - Mas Que Nada













ドイツLE風装備の変遷 9

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ドイツ LE 風装備の変遷 8 より続く




バイエルン州警察特別出動コマンド仕様の MP7 がある程度形になった事から他の装備にも手を広げたいと思っています。


とはいえそこは欧州 LE。
あれやこれやと装備が一筋縄で行くはずもなく‥










とりあえず目指すのはこの写真手前から 2人目、4人目、5人目の方々です。
3人目の方が何故あかんのかといえば、もちろんウルブリヒトのバイザーヘルメット TEO-ES ですね。

じつは今回のバイエルン SEK とは別に、個人的ドイツLEの原点であるハンブルク州警察 MEK 用として ZENTURIO 05 のレプリカ製作をとある筋に相談しています。

結構時間はかかりそうなので気長に構えていますが、いつか全身黒でバイザーヘルメットをかぶり MP5 を構えた姿をご披露できるかもしれません。







さて、バイエルン SEK でいちばん取っ掛かりやすいのは首から上でしょう。
というわけでレプリカの Ops-Core とヘルメットカバーを入手しました。


RICOH GR


FMA 製のレプリカで色は FG (フォリッジグリーン) L/XL です。
Emerson 製のヘルメットカバーは AOR2 ですが、サイズが合っていないように思われるかもしれません。





本職も合ってねぇんですよw





上 2 枚は 2015~2016 年の年末年始、ミュンヘンで警戒出動をしていたバイエルン州警察 SEK です。
カバーのサイズ合ってませんよねぇ。

実物カバーでいえば、L/XL サイズのヘルメットに M/L サイズのカバーといった感じでしょうか。

装備においてドイツ LE の最先端を走るバイエルンがどうしたことか。
理由が何かあるのか、単なる発注ミスなのか‥




何はともあれ Emerson 製レプカバーはサイズが小さい事に批判があるようですがそれを逆手に取った形です。




RICOH GR





RICOH GR





RICOH GR



後頭部の国旗は特に意味ありません。
ベルクロが空いていると何か貼りたくなっちゃう悪い癖です。

カバーをヘルメットに固定するベルクロテープが前後 2 本づつ計 4 本ありますが、本職さんの中にはフロントの 2 本は折り畳んである方もいます。
NV マウント基部に引っかかっているし、ヘルメットとカバー内側にもベルクロがあるので撮影後に収納しました。






黒 Ops-Core、黒ヘルメットカバーの時は悪目立ちしていた SWISS EYE の INFANTTRY ゴーグルの茶系のゴム紐もあまり目立たなくなりました。
ただゴム紐の位置は咄嗟に装着する事を考えれば、レイル部分かその下を通らせるのが正解でしょうね。

チンストラップはレプリカらしいところで実物に交換したいですが、ヘルメット本体の倍以上の価格に躊躇しています。






さてバイエルン州警察 SEK 装備最大の懸案はアーマー、そして BDU です。

まず BDU はリンデンホフ製なのはいいのですが、クレイやアークテリクス製品の特徴が混在しています。
以前にツイッター TL てこの BDU をして 「キメラ」 という表現を拝見したのですがまさに言い得て妙。

そしてリンデンホフから国防軍や警察へ直納されいて一般ユーザー(笑)はまず入手することが出来ません。





RICOH GR


アークテリクスの類似製品を試したみましたが、そもそも色が違うのでどうにも雰囲気が出ません。
ちなみにこの BDU はアークテリクスのクロコダイルという CB に似たカラーです。

リンデンホフの製品は Steingrau-Oliv (ストーングレイ・オリーブ) というあまり聞き慣れない色だそうです。
そこでその物は無理にせよ、リンデンホフ社、または他社で同色の衣服、ナイロン製品を探してみようと思いました。







RICOH GR


ブンデスの方々には馴染み深いタグ。
F は恥ずかしながら憧れのリンデンホフ (LHT) 初体験となりました。






RICOH GR


リンデンホフのダブルピストルポーチです。
たいへんオーソドックスかつしっかりした造りでガッチリ保持でき、まったく問題ありません。

ポーチ内にカイデックスで保持するパーツが入っていたのですが、グロックのマガジンにはキツかったので外しました。
そしてこのポーチの色がリンデンホフによるストーングレイ・オリーブというわけです。




RICOH GR


もうひとつは同じくリンデンホフの MP7 (40rd)用マガジンポーチです。
色はピストルマグポ同様、ストーングレイ・オリーブとなります。

バンジーコードも付属していましたが外しました。
こちらもピストルマグポーチ同様、オーソドックスながらしっかりした造りでスタンダード足り得るものと思います。

それからこれの何が素晴らしいって、VFC の MP7 40 連マガジンを苦もなく収納出来ることです。

いやいや MP7 と銘打っていてもマルイサイズのマガジンがやっとというポーチは確実に存在します。
全体に余裕があり、出っ張っているリブ部分ごとポーチ内に収納できるのは流石です。

ただ裏面のタグに「40」との数字が記載されていますので、30 連マガジンには深すぎます。
おそらく同製品で「30」というのも存在すると思いますがはたして入手出来るかどうか‥






RICOH GR


そしてこの二種のマガジンポーチを載せているのは…




RICOH GR


色優先で選んだ UF Pro Striker XT の BDU 上下で、色はもちろん Steingrau-Oliv です。


※アパレル業に身を置く F 嫁に言わせると、ファッション業界でこの色はカーキと呼んでいるそうです。






UF PRO® presents│The Striker XT Gen.2 BDU






コンシャツは肩に厚いパッドが入っているのが特徴ですが、非常にオーソドックスな造りです。
コンパンの方はいろいろ特徴があります。



RICOH GR


膝のパッド部分です。
4 本線の箇所は分厚い生地に加え、ウレタン等のパッドを収納出来るようになっています。





RICOH GR


パッドは付属してませんが構造は複雑で、様々なパターンに対応できるようです。
手を突っ込んでいる部分に加え、その後ろにもっと広いパッドの別挿入も考えられています。

裾部分はジッパーで広がるようになっており、さらに内側のゴム紐で裾を絞ることも可能です。





RICOH GR


膝パッド上下とこのお尻部分は別な生地が使われてます。
おそらくは耐久性と伸縮性を目的とした特別な生地なんじゃないかなと推測しています。






それでトップ写真の様に既存の色と比較してみました。




RICOH GR


写真右はロスコ製レンジャーグリーン(RG) のコンシャツです。
左が今回購入した UF-Pro 製ストーングレイ・オリーブ(SG-O) になります。

まぁしかし微妙な色ですね。
それにこいつは UF-Pro の SG-O であって、リンデンホフのそれと同じとは限りません。

このくらいの緑色~茶色はホワイトバランスでいくらでも転びます。
皆さんのモニターの性能、個性もあり、ご覧になっているのが間違いなく正しい色かというのは分かりません。

そして RG を洗濯や屋外放置や土中埋めw等でイジメ抜いたら緑が抜けて近い色になるんじゃないか。
そもそも遠目に見たら区別がつかないんじゃないか‥とも思います。




前 log の最後にご紹介しました、縫製作家の長谷川さんに黒アサルトスーツの手直しを依頼しています。
加えてこの UF-Pro の BDU 上下を持ち込んでまたややこしいご相談をさせて頂こうと思っています。

長谷川さん、その節はまたよろしくお願い致します。






そしてそして‥最後に残った大問題。
もちろんストーングレイ・オリーブのボディーアーマーでございますよ。










このややこしそうなアーマー、こればかりはまったくどうにかなりそうな気がしません。
同色のベルトパッドと連結も見られ、どこのどういう種類のアーマーなのかさっぱり分かりません。

はたしてどうしたものか… (ルーシーさんは見なかったことに)







ドイツ LE 風装備の変遷 10 に続く…といいなぁ















Jeep RENEGADE TRAILHAWK

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F log



猛毒な暴走サソリとの刺激的な 3 年間が過ぎ、諸事情によりクルマを乗り換える事にしました。

もちろん魅力的な Abarth 124 Spider も考えましたよ。
しかしある程度の大きさと後席への乗りやすさ (124にはそもそも後席が無い) を考えて残念ながら見送りました。


このブログ記事 の際にジープ・レネゲードについて触れました。
もっともこの時点での本命は RR トゥインゴだった訳ですが…

RR トゥインゴの先行展示会にも行きましたが、後部ドアはあるもののやはり絶対的な大きさは不足しています。
それに RR トゥインゴはベーシックモデルのみで、大本命の GT の発売予定がまったく立っていません。

数年遅れで登場した RR のホットハッチに地団駄を踏むのは目に見えています。



そうこうしている内にレネゲードに手を出さない理由としていたボディーカラーの「アンヴィル」が日本に入ってくるとの情報が。
大関門であり財政的な支援も伏してお願いしなければならない F 嫁様をどさくさ紛れにディーラーへと拉致、
アバルトの車検前になんとか事を運ぶことが出来ました。






RICOH GR


3 年間の走行距離数 44,446km、分相応なサイズと分不相応なスピードを兼ね備えたアバルト 595 コンペティツィオーネです。
大きな故障も無くたいへん楽しい時間でした。どうもありがとう。

写真は自宅車庫を出るアバルト最後の勇姿。
車内に溜まった荷物の整理、書類関係とカード類の引き上げ、ナビを工場出荷状態に戻していざディーラーへ。





RICOH GR


10 時の開店と同時に到着すると、ウチのレネゲードは入口前の特等席に鎮座しておりました。
台風 10 号に影響された前線が引きずる厚い雲の下ですが、幸い雨は降っていませんでした。


Jeep RENEGADE  (メーカーサイト)




RICOH GR


これが待望のボディーカラー「アンヴィル」です。
F が大昔から大好きと公言している、いわゆるブルーグレイの様なソリッドカラーです。





RICOH GR


レネゲードは 3 種のグレードで構成されており、ウチのトレイルホークというのは唯一の四輪駆動です。
他のグレードより車高、最低地上高が高く、アプローチアングル・デパーチャーアングルとも大きく取られています。




RICOH GR


ジープなのに四駆じゃないの? という疑問ごもっともです。
このトレイルホークは 2.4L の NA エンジンですが、他は 1.4L のダウンサイジングターボなんです。

自分を含め街乗りがメインであれば 1.4L の前輪駆動で充分とも思われますが、久しぶりの四駆にときめいてしまったのも事実です。
四駆は SUV ではありませんが、スバルのランカスター (現アウトバック) を二代続けて乗って以来です。

この 2.4L エンジンはタイガーシャークという勇ましい名前がついています。
エンジン自体は米国製ですがこのレネゲード、製造は大西洋を渡ったイタリアなんです。

そう文中リンクにある FIAT500X とシャシーを共有する兄弟車であり、X が製造されるイタリアでレネゲードも造られているのです。
広島で組み立てられるアバルト 124 スパイダーも同様です。

つまり 500DIESEL、ABARTH595 と続いて三代連続のイタ車ということになりますw






RICOH GR


ジープの四駆というとラングラーやチェロキーに代表される大きなクルマというのがイメージだと思います。
その点、末弟であるレネゲードはかなりコンパクトです。

F 嫁が所用で出掛けて不在なので、ディーラーの担当営業さんに撮ってもらいました。
全高こそ 1,725mm と高いものの、全長、全幅の 4,260mm、1,805mm というのは現行の VW ゴルフとほぼ一緒です。



その後、営業さんと細々した書類のやり取り、気が遠くなりそうにある各種スイッチの説明、今後の点検予定の打ち合わせを終えました。
そしてアバルトに別れを告げ、12 時近くにディーラーを後にしたのでした。

営業さんによれば、直後の 12 時からもう一台のトレイルホークの納車を控えているそうです。
なんと色もまったく同じ「アンヴィル」、地域的には近くの方と思われますので今後どこかですれ違うかもしれません。






RICOH GR


自宅に戻る前のガソリンスタンドで最初の給油です。
納車時に奇跡的に半分程入っていたので、給油量はわずかでした。

それより何よりこのトレイルホークは レギュラー仕様 なんです。
1.4L のダウンサイジングターボはハイオク指定なので、比べれば燃費は良くないでしょうから助かります。

それからフューエルキャップは最近流行りのキャップレスでした。





RICOH GR


自宅の駐車場に停めます。
コンパクトとはいえ、さすがにアバルトとは段違いの大きさです。

先週末に隣の駐車スペースを使用しておられる方に偶然お会いしてご挨拶することが出来ました。
ずっと小さいクルマでしたが、入れ替えで少し大きくなりご迷惑おかけします‥と。

伝統の丸目に縦 7 スリットのグリルは誰もがイメージするジープのアイデンティティーですね。
ボンネットの黒い部分はマットなシートが標準で貼られていて良いアクセントになっています。



16 時に都内某所まで F 嫁様をお迎えに行かなくてはならないので、昼食もそこそこに取説と首っ引きで勉強です。







RICOH GR


タコ・スピード両メーターの間はディスプレイ状態で、ありとあらゆる情報が表示されます。
階層もそこそこ深く、欲しい情報がパッと呼び出せる様になるまでは時間がかかるでしょうね。

いくつかの例として上から燃費状況、高速道路でのレーン逸脱警告、タイヤの空気圧モニターです。
まぁこんな事まで‥と思うような詳細なシステムとなっており、アバウトなアバルトとは違いますねぇw

タコメーターのレッドゾーン表示が、RED ならぬ MUD (泥) となっているのはジープらしい遊び心です。





RICOH GR


サッと撮ったインテリアはこんな感じです。
ステアリング表面にはクルコンや設定変更のスイッチ、音量や選曲は裏側になっています。

ヘッドライトがオートなのに加え、ワイパーもオートありとかどれだけ楽させるんでしょうw
オートエアコンに加え、左右独立温度コントロールとか気温感覚が違うふたりにはいいでしょうね。

ナビゲーションは 7 インチだったアバルトからひと回り大きくなり 8 インチになりました。
以前と同じカロッツェリアのメモリーナビなので、操作がだいたい一緒なのは助かります。

センターのエアコン吹き出し口のデザインは、アウトドアのゴーグルをイメージしていると聞いたことがあります。
インテリアの所々に赤が差し色として使われており、良いアクセントになっています。






RICOH GR


16 時に F 嫁が活動している都内某所にやって来ました。
いや新しいクルマで初めて ETC に突入するときはガチで緊張しますな~

無事に高速道路を通り抜け、某公共施設の狭い駐車場に停めることが出来ました。
リアカメラがあるクルマは久しぶりですが、やはり便利ですね。




RICOH GR


リアといえばこのストップランプの造形。
四角いバッテンは 軍用のジェリカン をイメージしたものだそうです。

あくまでジープの硬派なイメージから発生したものですが、シティ派wのレネゲードにも似合ってます。
そのテールランプのさらに中心には丸目に縦 7 本グリルのイメージも再現されておりディテールも凝りに凝ってます。





RICOH GR


ジェリカン印はフットペダルにも。

上の写真はアバルトですが、アバルトもクルマ中がサソリ、サソリ、サソリのオンパレードでした。
レネゲードもオプションではありますが、フットペダルがジェリカン、ジェリカン、ジェリカンとなってます。

そしてペダルの他にフロアマットにも丸目、縦 7 本グリルの模様があるのが分かりますか?
この調子でクルマの内外あちこちに印しが散らばっているのです。





RICOH GR


F 嫁をピックアップして江戸川を渡り帰郷しました。
途中早めの夕食を摂ったお店の駐車場での F 嫁です。

色、形とも F 嫁も気に入ってもらえて何よりです。
後は購入にあたって F 嫁様からお借りした金須を粛々と返済していく所存です。





ところで上写真のフロントウィンドウにある赤矢印。
この箇所には何が隠れているのかというと…






RICOH GR


極々小さなジープの元祖ウィリスのシルエットが描かれているのです。(写真は車内からマクロ撮影したもの)
本当に凝ってるなぁ。

他にもレネゲードのマスコットキャラ? であるイエティのシルエットや、スパイダーの造作もあるといいます。
見つけて写真に撮りたいと思います。



というわけでアバルトからまったく性格の異なるジープ・レネゲードへと代替した我が家のクルマです。
ドライブインプレッションは台風一過後にでも…










ボディコーティング&透明断熱フィルム施工

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F log




台風 10 号に怯えながらの納車となったウチの レネゲード・トレイルホーク です。
関東地方は上陸を免れましたが、東北、北海道で甚大な被害を受けた皆様にお見舞い申し上げます。


クルマの方は快調に距離を重ねています。
アバルトの時は慣らし運転で右足を抑えるのがたいへんでしたが、レネゲードではそもそも飛ばそうという気になりません。

もちろん良い意味で、で大人の余裕と申しましょうか、今までがヤンチャ過ぎたのでやっと歳相応になったというか‥
まぁ左車線をのんびりゆったりと走ってますよ。



3 年前はアバルト納車のその足でこちらに駆け込み ボディーコーティングと断熱フィルム施工 をして頂きました。
その前にもフィルム加工でお世話になっており、今回で 3 回目の依頼となるのはお馴染み東習志野のハイ・パフォーマンスさんです。



HIGH PERFORMANCE【ハイパフォーマンス】



ググッて偶然見つけたショップですが、丁寧な施工と素晴らしい仕上がりですっかりお気に入りです。
施工実績ブログ をご覧頂くと、軽自動車から錚々たる高級車までたくさん入庫しています。

オーナーにとって大切なクルマを任せられるというのはひとえに積み重ねた信用でしょうね。
乗り換えの度に依頼をされる常連さんが多いのもその査証と言えましょう。




今回は残念ながらスケジュールが合わず納車即入庫とはなりませんでしたが、2 日後に預けて施工依頼となりました。
メニューはいつものガラスコーティング GT-C ですが、GT-C 自身がリニューアルされ new GT-C となっていました。

ガラス面はレネゲードの場合、リアドアから後ろはプライバシーガラスとしてスモーク化されています。
なので運転席両サイドを含めフロントガラスを除く全面を透明断熱フィルム加工と相成りました。

これは F 嫁様からの絶対的な要望でもあります。




しばらくして完了の報があり、仕事帰りに代車を転がして引き取りに行ってきました。
トップ写真はいつものように店名ロゴとのショットです。





RICOH GR


全面ガラスコーティングされたボディは素晴らしい艶と色の深みが感じられます。
バンパーからフェンダーへと続く黒い樹脂部分にもコーティングをして頂きました。

黒い樹脂は白くなってしまう場合がありますが、それが防げるとの事でこの種のクルマには嬉しいですね。
それにしてもアバルトと同じ場所から 28mm で撮っているのに全体が入り切りません。




RICOH GR


こっちからでもやはり入りませんね。
壁ギリギリのまで下がっているのですが。

奥はレネゲードの次に施工中のアウディさんです。





RICOH GR


蛍光灯の映り込みをキレイに撮りたかったのですがなかなか上手くいきません。
フロントはジープ伝統の丸目 2 灯に縦 7 スリットグリルです。

ほとんどのクルマの先端が鋭角化する昨今、この四角さというか垂直さは逆に新鮮じゃありませんか?






RICOH GR


アバルトのキュートなヒップとは違ってゴツいお尻。
でもゴツいにゃゴツいんですが、ランプの造形やラウンドするプレスラインがちょっとカワイイと思うんです。

右側にはトレイルホークのシンボルである翼、左側には 4×4 の文字です。
JEEP のロゴは前後ともマットなグレイでいい感じです。

外に停まってるいのが代車のスズキ・スイフト。これとても良いクルマです。






RICOH GR


この写真は 3 年前のハイ・パフォーマンス代表の斉藤さんです。




RICOH GR


これは先週撮影させてもらった斉藤さんです。
彼の背が縮んていない限り、レネゲードの方がだいぶ大きいのがわかります。

というかアバルトが極端に小さかったんですね。

米車の伊生産ということで塗装面の心配をしていましたが、斎藤さんによれば良い状態でしたとのこと。
プロフェッショナルの手によりキッチリコーティングされて、この時の輝きを保ってくれるでしょう。

今回もありがとうございました。
またメンテナンスでお世話になりますがよろしくお願いします。





※ 斉藤さんとの会話で F の親族が今週、2 シーターの某スポーツカーを持ち込むと聞きました。
  そいつの仕上がりも楽しみです。










再び九十九へ

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突然何かが食べたくなる事って誰しもあると思います。
この日の F がそうでした。

毎月上旬に訪れる仕事の山を乗り越え、ホッとしたと同時に「あ~豚肉が食べてぇな~」と思ったのでした。
おそらくビタミン不足なのでしょう(笑)



たまたま土曜日で F 嫁はお休みでした。
職場から帰宅し、速攻 F 嫁をレネゲードに乗せて馴染みの とん亭九十九(つくも) さんへと出発したのでした。

と言ってもクルマで片道 1 時間強、決して気楽に行ける距離ではありません。
まぁ土曜日ということもあり、地獄の上りとは逆に下りの高速は空いているのが分かっていましたけれど。





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予約した 17 時ジャストに到着しました。
九十九さんは土日はアイドルタイム無しです。

5 月に来た時 はアバルトだったんですね。
レネゲードはどっしりした乗り心地で、長距離移動も楽ちんです。

しかしアンヴィルというカラーはその時々の光線によって本当に色の印象が変わりますね。






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入店すると御主人にご挨拶。
店内はアルバイトの高校生?がたくさん居て活気に満ちていました。

道すがら考えてきたオーダーをさっそく。
御主人が SNS に上げていた新鮮なレバーが頼めなかったのは残念でした。

写真はつなぎにと御主人自ら運んできてくれたものです。





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左は 生クラゲの酢味噌和え です。

生のクラゲは食感抜群でコリコリした歯応えを楽しめます。
それにも増して酢味噌の風味が良いのです。





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右側は珍しい ニシンの酢漬け です。

肉厚のニシンが絶妙なシメ具合で小鉢とはいえ食べ応え充分な一皿です。
この 2 品だけでも九十九さんが優秀な酒場でもあることが内蔵レベルで分かります。

あ~酒呑みてえ。



…という烏龍茶片手の叫びを聞いた御主人から提案が。
成田国際空港から出るシャトルバスが九十九さんの近くを通るそうです。

おお~だったら呑めますな。







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さてメインの前にと考えたのは、カツオおろしフライ です。
ご覧の通り新鮮なカツオをレアでカツにしてあり、たっぷりの大根おろしとポン酢でいただく一品です。

九十九さんは業務用のフライヤーは使用しておらず、新鮮なラードを使用することでさっくりとしした衣を実現してます。
また銚子漁港で朝、競りにかけられた魚が午後一番に届くという地の利もあります。

豚肉料理を名乗る店でありながら、魚介の素晴らしい料理も推薦に値するものです。






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もう説明は不要でしょ?

サクッとした衣とレアだけど冷たくない戻りカツオが素晴らしいハーモニーです。
大根おろしにたっぷり染み込ませたポン酢でいただくとたいへん美味しいですね。

これは一皿を F 嫁とシェアしました。







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さてメインはとん亭九十九さん自慢の名物料理 ポークソテー です。
伺う度に必ず頼む、というかこれが目当てで通っているようなものです。

F 嫁もこちらのポークソテーは大好物で、お誘いすれば 100% 乗ってきます(笑)






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写真は F 嫁が頼んだ標準仕様の 300g です。
手の大きさと比べるとかなりのボリュームであることがお分かりかと思います。

しかし 300g と臆することなかれ。
決して大食いではない F 嫁がペロリと平らげますよ。

牛ステーキは 150~200g が普通、という方もぜひチャレンジしていただきたいですね。
ちなみにハーフサイズも頼めば焼いていただけます。







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F 嫁が写真を撮らせるのももどかしく、さっそく食らいつきます。
鉄板も熱々なのでフーフーしながら食べてます。

写真はいちばん端っこの比較的薄めの部分ですが、それでもこれくらいの厚みがあります。
センターはもっと分厚いですが固くはなく、豚肉独特の心地よい歯切れと噛み心地が味わえます。






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ソースは酸味のあるオリジナルソースで、F 嫁ドストライクの味です。
なので食べながらこういう表情になるわけです。

おっと今フォークに刺さっているのはだいぶ分厚いですね。








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F 嫁が一心不乱に食らうのを撮影していた F ですが、こちらのはなかなか出てきません。
もちろんそれは大きいから焼くのに時間がかかっているからです(笑)

F 嫁がラストスパートにかかる頃、ようやく F の皿がやって来ました。
特注 600g のポークソテー です。






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F 嫁の 300g は鉄皿の半分程の大きさでした。
F のは鉄皿自体がそれより大きく、肉だけで幅がほぼいっぱいです。

F 嫁の手と比べるとこんな感じで、センターの厚みも標準仕様とは比べ物になりません。
これは焼くのに時間がかかるわけです。







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ポークソテーを食べ終わった F 嫁が今度は F を撮影です。
やはり超厚いのでフーフーしてからかぶりつきます。







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左端から食べ始めて 1/3 ほど進んだところです。
すでにフォークの幅いっぱいの厚みがあります。

なんど食べても豚肉自体の甘みとソースの酸味が絶妙にマッチしてたいへん美味しいですね。
和辛子も供されますので、味に変化をつけたいときはいいかもしれません。

F はその前に食べきってしまいますが。






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そして畜産のメッカでもあり千葉県北総の地が誇る新鮮な豚肉の証である脂身。
カリッと焼けた表面と甘~い脂身のコントラストは最高です。

え?ダイエット?
知らない子ですね(笑)







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写真上が F 嫁が食べきったポークソテーの鉄皿、下が F の鉄皿です。
これだれ大きさが違いますが、F 的には 600g が限界とは思っていません。


とはいえこの日は大好物の 滋養めし(豚もつ煮を卵とじにしたものをご飯にかけた丼) まで辿り着けませんでした。





突然思い立って約 1 時間のドライブでしたが、食べ始めてからは 1 時間経っていませんでした。
あいかわらず早食いの夫婦です。

それにしてもとん亭九十九さんのポークソテーはいつ来ても期待を裏切りません。
とんかつももちろん旨いんですが、我々としてはどうしてもポークソテーが第一選択となってしまいます。

会計をして望外にお土産まで頂いてしまった御主人にお礼を言って帰途につきました。
帰り道、近くの道の駅で買い物をしてのんびりと自宅へ向かいました。




前述したように千葉県北総は畜産業が盛んで家畜市場もすぐ近くにあります。
西は牛肉ですが、東はなんといっても豚肉文化。

千葉県が誇る豚肉をぜひご賞味ください。
それにはとん亭九十九さんでポークソテーを食べるのが一番だと思います。








ドイツLE風装備の変遷 10

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ドイツLE風装備の変遷 9 より続く



気づけばこの連載も 10 回目です。
終わりはまったく見えませんが、ゴールが遠く足掻いている時期が後から考えらた楽しかったのだと思いたいです。

何度か説明していますが LE (Law Enforcement) というのは、警察に代表される法執行機関の事です。
なので F のコスプレはどんなに物騒でも戦争をする軍隊ではなくて市民を護る正義の味方 なんですw

とはいえ町の駐在さんがこんな重武装な訳はありません。
米国なら SWAT、日本に当てはめれば SAT や銃器対策部隊という事になりましょうか。

ドイツ地方警察特別出動コマンド(Spezialeinsatzkommandos 通称 SEK)という部隊で、日本の県警にあたる州警察に属しています。
国際テロ等に登場する有名な GSG9 というエリート部隊もありますが、F の好みは地元の街で犯罪に対処する SEK なんです。







2015~2016 の年末年始、ドイツのミュンヘンでテロ予告があり、ミュンヘン中央駅の警備に出動したバイエルン州警察 SEK です。

F は元々ハンブルク州警察 MEK の全身真っ黒な装備に憧れてこの道に進みました。
現在も未完成ながら黒装備はコツコツと続けております。

ただこのバイエルン SEK を見た時はシビレました。
特に手前から 2 人め以降の隊員が所持しているグニャリと曲がったバイザーストック付きの MP7 には惚れました。




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その後、苦労してなんとか近い仕様まで持って来られました。(現在は T2 のマウントが異なります)

このイスラエル FAB DEFENCE 製のヘルメットバイザーストックは特に大変でした。
そして市販されていない MP7 の 30rd マガジンを再現するために、BB弾の発射すらオミットしました。

なので完調の VFC ガスブロながらこの状態では撃てません。(マガジンを標準の 40rd に変えれば射撃可能)
でもいいんです、コスプレなんですから。



そして MP7 以上の難物は写真の BDU、アーマーの色です。
前述の様にドイツ地方警察特別出動コマンドといえば、対象者に威圧感を与え抵抗の気力を削ぐ全身真っ黒が基本でした。

ところが近年『脱・黒衣』が各州で進んでいて、バイエルン州警察はその先頭を走っています。
写真の様にバラクラバやグローブ、シューズは黒ですが、他はほとんど茶系の装備です。







特に BDU のパンツはドイツのメーカー Lindnerhof Taktik が警察や軍に直納しているらしく一般には出回ってません。
ディテールはアークテリクスのようなクレイのような‥

ブンデス(ドイツ国防軍)装備の先輩に教わったのですが、リンデンホフが過去に使用実績のあるアークやクレイのいいとこ取りをしたのでは‥と。
色もコヨーテブラウンとレンジャーグリーンが混ざったような微妙なカラーである Steingrau-Oliv (ストーングレイ・オリープ) です。

それから膝部はアークテリクスの瓢箪型ニーパッドが収納出来、ベルトをパンツの外に出して巻けるという機能があります。
この機能にまた惚れてしまったのです。





アークテリクスの近い製品を入手(トップ写真左側)したりしましたが、膝部の設えは良いのですが色がどうにもなりません。
そこで同様にドイツ警察に納入実績のある UF-PRO というメーカーから出ているストーングレイ・オリーブのパンツを入手してみました。


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UF Pro Striker XT Gen.2 Combat Pants (Steingrau-Oliv) です。
ホワイトバランスの関係で色はきちんと出ていないかもしれませんが、ストーングレイ・オリーブです。

膝部は二重のパッドを収納できる機能的な物ですが、例の “ベルトを外に出す” が出来ません。






そこで困った時の頼ったのがツイッター上でお世話になっている 縫製作家の長谷川秀直さん (@0517_0501) です。
以前にアサルトスーツの二重裾化を依頼したことがあり、今回も節操のない半端仕事ですが快く引き受けてくださいました。

というのも長谷川さんはただの生地からフルカスタムで BDU やアーマーを制作する事が可能なプロフェッショナルです。
ご自身もサバイバルゲーマーで装備に関してご興味があるとはいえ、ややこしい細かな注文を受けて頂き感謝しています。

というわけで、UF-PRO の色だけ合ってるコンパンを長谷川さんがアーク風‥というかリンデンホフ風に改造したのがトップ写真右です。



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膝の正面にはバッチリな幅広ウェビングが縦に貼られて、左右 2 箇所づつベルトを排出する穴が穿たれています。
そして特筆すべきはニーパッドを入れていないのに、膝部がアーチ状に盛り上がっています。




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もちろん本家の本家、アークテリクスも同様の加工が施されており、ニーパッドを収納して膝の動きを考えれば必須ではありますが。
写真は長谷川さんの工房にお邪魔した際にスマホで撮った膝部のパターンです。

もちろんこれがすべてではなく、素人が見ても何がなんだかよくわかりません。
これらを頭の中で組み立てて三次元の画を構成できる縫製作家さんは本当に凄いと思います。




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アークテリクスの個性的なニーパッドです。
バイエルン州警察 SEK の現職さんには面倒くさいのか、収納機能がありながら外から巻いている方もおられますが‥




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せっかくの機能を使わない手はありません。
UF-PRO の場合、膝上部にファスナーがあってここからニーパッドを収納する事になります。








全体はこの様になります。
アークテリクスのドラックパンツとの比較はトップ写真に。

二重裾こそ再現してませんが、膝部の設えといい色といいかなりイメージに近くなりました。
膝上下と臀部の伸縮素材は本当に微妙に色が違いますが、ここら辺りは大人の判断でスルーします。

この写真は GR でカスタムホワイトバランスを行ったので実際の色に近いと思います。





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逆に着用写真は F 嫁が仕事で不在の際にセルフで撮ったので、フォーカスはズレてるわ緑がかってるわでろくなもんじゃありません。





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現職さんの写真と並べてみました。

左側の方はニーパッド自体入れてませんが、右の小柄な方は正規?の使い方をしています。
もちろんディテールは違うとこだらけですが、かなりイメージに近くなったのではないでしようか、と自画自賛です。


※自分勝手な脳内設定は次の通りです。
UF-PRO もリンデンホフ同様、警察・軍への販路を広げたいと思っていた。
しかし隊員の評価も高いリンデンホフの牙城はなかなか崩せなかった。
それならウチもアークテリクス風にと試作した BDU をいくつかの州警察に無償で配布して評価を求めた。


なんちゃって。







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玄関セルフタイマーで全身写真。

膝裏に伸びる 2 本の黒いベルト。
そうなんです!まさにこれがやりたかったのです!

コンシャツのボディ部分ですが、リンデンホフのは黒に近い濃紺なんです。
でもまぁどうせボディアーマーでほとんど隠れるからいいんでけど‥






ボディアーマー …





次から次へと現れる難題にして最大の壁はストーングレイ・オリーブのボディアーマー+付属品です。






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ハンブルク州警察 MEK で問題になるバイザーヘルメットですが、この場合はレプリカですが解決済みなのは前回の通りです。
ヘッドセットは COMTAC Ⅲ が欲しいところですが、これも大人の判断で気づかない事にします。

ちなみに左上の現職さんは、上の横並び写真右から 2 番目の方です。






彼らが着用しているアーマーはおそらく警察の特注品であろし、装備が始まったばかりなので放出品も現れないでしょう。
そしてドイツ地方警察特別出動コマンドというマイナーなジャンルにレプリカが登場するとも思えません。

なので…






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1000デニール・コーデュラ生地のサンプル帳を手に入れました。
え、まさかやる気なの???


じつは件の長谷川さんの工房にていろいろ相談に乗っていただいている最中、たまたまアーマーの話になったんです。
そしたら生地さえあれば近いものが再現出来る‥と力強いお言葉を頂きました。

で、長谷川さんのアドバイスで生地屋さんにサンプル帳をお願いする事になったのです。





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もちろんストーングレイ・オリーブなんて名前の色がサンプルにあるわけじゃありません。
ここら辺りはたいへん微妙な色ですし、例によってモニターによっても色味が違って見えます。





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実際のパンツに当ててみてもこのわかりづらさ。

51.ダークブラウンが近いとも思えますが、47.カーキも微妙ですね。










F は本当にこのややこしいアーマーがどうにかなると思っているんですかね。
もちろん長谷川さんはベルクロやウェビングを含む生地が入手出来、ディテールがわかれば製作してくださると思います。

しかしショルダー、ネック、スロート、グローインの各アーマーパーツも必要ですしポーチ類もねぇ。
もっともリンデンホフの MP7 マグポーチとピストルマグポーチは入手してあります。

似た生地が手に入れば良いのですが‥








あ~でもこれやりたいんですよ。
股間にバイエルン州警察のパッチ をつけたいんですよw






ドイツ LE 風装備の変遷 11 につづく









 

陶器市とぶっかけ蕎麦

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久しぶりに雨の降らない日曜日。
珍しく F 嫁と休みが合ったのでクルマでお出かけしました。




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高速道路を下って向かったのは 県立青葉の森公園 です。
一番大きな南口駐車場がいっぱいで列が出来ていたので、少し走って西口駐車場にクルマを停めました。

前日の土曜日、初回点検を行ないスッキリとしたウチのレネゲード・トレイルホークです。
なんでもクルマ全体を司るコンピュータをバージョンアップしたとか。

クルマもコンピュータ無しでは走らない時代になったとはいえ変な感じがします。
その他は不具合もなくたいへん快調に走っております。





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園内を歩く F 嫁です。
二十数年前の結婚当初にも来たことがあり、懐かしいを連発しておりました。

散歩する方、ジョギングする方、写真を撮る方、皆さんそれぞれ楽しんでいるようです。





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園内は緑豊かで複数の池もあります。
ちょうど夏と秋の境、といった趣でしょうか。






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彫刻の広場を過ぎると西洋庭園が見えてきます。
何処かで見たような建築物が建っています。






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その小高い丘から見下ろすと西洋庭園というのはこういう構造です。
残念ながら昨今の水不足により、庭園に水は張られておりませんでした。

でももう解消したんですよね?

奥に見える建物は芸術文化ホールです。
この構造、どこかで見たことあると思ったら…






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芸術文化ホールから逆に見てすぐわかりました。
規模はまったく違いますが、ウィーンのシェーンブルン宮殿グロリエッテですねw

しかしあるべきもの(水)が無いと寂しいですねぇ。






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さらに園内を進むと維持管理の車輌が落ち葉を集めていました。
これから冬にかけて落ち葉との闘いはたいへんだと思いますが頑張ってください。






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葉が黄色くなったカワズザクラのところに看板が出ていました。
そうなんです、駐車場が激混みだったのはこの 大陶器市 のせいだったんです。

ウチは来るまで知りませんでしたw






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2 箇所ある大陶器市入り口です。
各焼き物の産地からそれぞれ大量の商品を持っての参加です。

一週間以上開催していたそうで、天候に祟られましたね。
最終日である日曜は幸い好天ですので、売り手の方たちも遅れを取り戻そうと必死でしょう。






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園内の通路に合わせて産地ごとのテントが並びます。
天気が良くなったこともあって、そこそこ人が出ています。





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通路がカープしていて先が見通せないので、延々と店舗が続いているようにも見えます。






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陶器市なのでこんなのもありました。






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これはちょっと欲しかった「曲げわっぱ」、でもちょっと高いな~






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F 嫁が惹かれたのは愛媛県の砥部焼き。
白い上品な焼き物で色や柄に凝ったものより料理が映えそうです。






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中でもこの大皿にはかなり魅力を感じたようです。
手に取ると肉厚でとても良い感触でした。

ただ陶器市が目的で来たのでは無いので、12,000円という価格もあって最終決断は出来ませんでした。
ちなみに全店舗ともクレジットカード決済が可能との事でした。






RICOH GR


この日は久しぶりに 30℃ 越え。
散歩で歩きまわって暑くなってきました。

時間もそろそろお昼なのでランチに行くことにしました。
青葉の森公園のすぐ近くに美味しいお蕎麦屋さんがあると聞きクルマで向かったのですが…

残念ながら日曜は定休日でした。







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ふたりとも蕎麦腹になっていたので、少し走って別の蕎麦屋さんに到着しました。
クルマ停めたのは営業中ののぼりはあるものの、一見普通の戸建住宅の横です。






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こちらは F の大好きな 手打ちそば おゆみ庵 です。

おゆみというのはこの辺りの地名で、生実と書きます。






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いわゆる町の蕎麦屋さんとはちょっと違って天丼やかつ丼などは無く、お蕎麦の専門店です。
テーブルにつくとお茶と手打ち蕎麦の切れ端を揚げたおつまみが出てきます。

この塩気のある揚げ蕎麦がまた旨いんですわ。
もちろんクルマなので呑めませんけど。






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初めて訪れた F 嫁に絶対の自信を持って勧めたのは ぶっかけ蕎麦 です。
もう寒い季節以外、すべてこれを食べてます。

蕎麦が盛られた上からネギ、天かす、大根の細切り、厚削りの鰹節が乗っています。
このぶっかけそばのミソは中心にあるまさに味噌です。





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トップ写真に使いましたが、まずワサビごと味噌を蕎麦猪口に移します。
そして添えられた蕎麦つゆでゆっくりと溶いていきます。

半量ほどつゆを入れて溶かすとやりやすいでしょう。
最終的にはすべて蕎麦つゆを投入して…






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文字通り蕎麦に ぶっかけ るのです。





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そうしたら一心不乱に混ぜます。

写真上の F はまだ混ぜ足りません。
写真下の F 嫁くらいまで混ぜると食べ頃です。







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クルミやら何やらたくさんのものが入っている味噌が蕎麦つゆにコクを与えます。
さっぱりした蕎麦と具材、濃厚なつゆのバランスが最高で、一気呵成に食べきってしまいます。

蕎麦を食べ終わった後、少量残った味噌が溶かれたつゆは蕎麦湯で割って飲みます。
これもまたとっても美味。

町のお蕎麦屋さんより少々お高いですが、初めて食した F 嫁もたいへん気に入ったようです。







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ぶっかけ蕎麦を食べ終わった頃に運ばれてきたのがこちらです。
もちろん最初に注文しておきました。

抹茶、柴漬けの左側にあるのは…





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自家製の小倉餡がたっぷり乗った 蕎麦がき です。






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これも美味しいんですよ。
もちもちの蕎麦がきと小豆にもこだわった餡は最高の組合せです。

もちろんそれを受け止める抹茶、柴漬けとの相乗効果も抜群であります。





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お腹もいっぱい甘味も食べてご満悦の F 嫁です。






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この後、急に秋葉原に用事ができてそのまま京葉道路を北上、クルマで向かいました。

用事を済ませハタと気づいて、今週半ばで閉店してしまう「とんかつ 冨貴」に行ってみました。
入れれば胃のスペースを無理に開けてでもとんかつ食べようと思いましたが‥

ご覧の通り閉店を聞きつけたお客さんが長蛇の列を作っていました。
残念ですが時間の制約もあり、最後に冨貴に行くのは諦めました。

残念ながら 9 月 28 日までももう行けません。
長きに渡り秋葉原の食の一角を担われた冨貴さん、お疲れさまでした。












ドイツLE風装備の変遷 11

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ドイツLE風装備の変遷 10 より続く





だらだらと続いているこの連載ですが、ここで現状を整理しましょう。
まず前提としてウチには 「家庭内銃4丁規制」 というのがあります。

F 嫁様が際限なく増えるであろうと先手を打って発布した法律であります。
元々は3丁規制だったのですが、プライマリー&セカンダリーのメイン・予備と考えれば最低4丁だろうと押し切ったつもりでした。

F 嫁武器査察官殿は 「本来は3丁。4丁というのはあくまで暫定措置」 と仰っております。




まぁともかく現在は4丁が自宅にある訳で、それは以下のラインナップです。


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VFC / MP5A5(AEG)、VFC / MP7A1(GBB)、東京マルイ / Glock17、KJ WORKS / Glock19 です。


F の場合まず銃器に惚れる場合が多く、H&K の2丁もそのバイザーストックの機能美に惹かれたのでした。
Glock は入手前はあまり好きではありませんでしたが、実際に手に取ってみるとしっくり馴染みました。

しかしこの4丁以外、びた1丁たりとも増やせないというのはしんどいですよ。
ブリーチ用にショットガンが欲しいけどそれもダメ。

左腰の テイザーは銃か否か で武器査察官殿と揉めたのも記憶に新しいところですw






さて、ここ数年傾注しているドイツ地方警察特別出動コマンド(Spezialeinsatzkommandos 通称 SEK)のコスプレとしては、
プライマリーの2丁でふたつのラインに別れます。




A : MP5 をメインとした全身黒の装備

B : MP7 をメインとした SG-O 色(茶系)の装備




A はドイツ LE 好きになったキッカケであるハンブルク州警察 MEK をイメージして始めました。

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これは最大の難関、バイザーヘルメットが入手出来ず停滞しております。
MP5 はかなり理想に近くなって来たため残念です。

ドイツ本国の方とレプリカの製作についてやり取りを始めたのですが、お互い独語日本語が分からず不確かな英語での通信なのでいまひとつ意思の疎通がシャキッとしません。





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下ジーンズの駆けつけ装備はよく見られますが、こちらにしてもバイザーヘルメットが無いと締まりません。
まぁコスプレ写真としては車輌の横で着替えている途中という想定ならバラクラバだけでもいいのですが。

この格好でセカンダリーは G17、G19 と2丁使ってしまっているので後はプライマリーの変更しか出来ません。









B の MP7 をメインとした装備は、その色に苦しめられています。



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目標としているバイエルン州警察 SEK は近年、黒から Steingrau-Oliv (ストーングレイ・オリーブ) という茶系の装備に更新されています。
それらを警察に納品しているドイツのメーカー Lindnerhof Taktik (LHT) は一般に出回っておらずなかなか苦労します。

写真の左2つ、MP7 用マガジンポーチ、ハンドガン用マガジンポーチは LHT 製 SG-O の製品です。
右にあるラジオポーチは米国 Velocity Systems の製品で、こちらはレンジャーグリーン (RG) なんです。

似ていますよね‥というか LHT の 2 製品でもけっこう色味が違うので処置なしです。
RG にしてもメーカーによってはもっと緑がかっており、なかなか希望のカラーが集まりません。



前 log で書いたように、BDU は各所のご協力を得て近い形に持っていくことが出来ました。




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ハッキリ言ってアーマー類は A とまったく一緒です。
本来はここの黒部分も BDU と同系の色でならなければならないのですが。

ニーパッドの収納部からベルトだけ外に出ている部分は、LHT‥というかアークテリクスの造形を上手く再現出来ました。
州警察によってはこのように茶系 BDU に黒アーマーの組合せもありますが、やはりバイザーヘルメットは必須となります。

あくまで B で目指しているのは、バイザーストックに 30rd マガジンを装着したバイエルン州警察 SEK なのです。
それであればヘルメットは Ops-Core でよく、レプリカですが現状再現出来ています。





まとめると…


A : ULBRICHTS ZENTURIO 05 というバイザーヘルメット実物、もしくはレプリカが必要。

B : 特殊な形をした Steingrau-Oliv(SG-O) のアーマー(ボディの他、ネック、スロート、ショルダー、グローイン含む)が必要。


どちらもハードルは果てしなく高いです。
バイザーヘルメットはレプリカ頼み、アーマーに関してはオーダーが可能だとしても SG-O の生地が手に入るかが問題です。

まぁ前述のように限りなく緑系が希薄な RG で揃える選択肢も考えられなくはないです。






どちらにしても大仕事であり、財源が必要なわけですのでじっくりと取り組むしかありません。
その間は手を付けてられる程度の改良を地道にやっていきます。

まずはここです。



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VFC のガスブロマガジンをぶった切って無理やり 30 連マガジンをでっち上げた訳ですが、
スプリングと BB 弾が入る溝がそのままなんです。






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単体で見るとこんな感じですが、以前にも書いたようにコスプレ用で BB 弾の発射機能はありません。
横から見る分には分からないのですが、前から見るとやはりこの溝が目立ちます。





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なので太いプラ棒の芯材を入れ、エポキシパテで硬め、表面を光硬化パテで盛ってみました。
パテを扱うのは随分久しぶりなので、まぁおぼつかない手つきでした。






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表面をヤスリで削ってペーパーで均し、フラットブラックを吹いたらこんな状態になりました。





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オリジナルの VFC 40 連マガジンと比較するとこんな感じです。
多少表面が凸凹していますが、遠目にはまずわからないでしょう。




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マガジンを装着してみます。
これだとちょっと影になって分かりにくいですね。





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まぁこれも完璧な自己満足の世界ですよ。
そこまで気にしている方もいらっしゃらないでしょうし。




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ただこうしてグリップを握った写真を見れば、やはり弄って良かったと思います。
しかし VFC の完調なガスブロを所持していながら、未だに試射以外発砲していないというのは
やっぱり変態ですなw







来月半ばには 「ドイツ祭り」 が開催されます。
てっきり国防軍の集いかと思ってましたが、どうやらドイツであれば LE でも参加可能なようです。

仕事のスケジュールが微妙ですが、都合がつけば末席で参加してみたいですね。
その上でブンデス関連の諸先輩にご挨拶をしたいところです。

しかしコスプレイベントではなくサバイバルゲームである以上、発泡できない銃ではダメですね。
となると必然的に MP5 となるわけですが、嗚呼バイザーヘルメットがそれまでに入手出来る可能性はほとんどありません。

制服警官ならともかく、MP5 を所持していて AM95 や 05 以外のヘルメットというのはあまり見たことがありません。
さぁどうしたものか。









また伊勢定さんで昼酒です

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何度も書いているように F & F 嫁は鰻好きであります。
同時にお酒好きでもあるのは一目瞭然でありますが。

好きとはいっても鰻はお高い。
そして調子に乗って美味しいお酒を空けていればより高い。

まぁ頑張っても年に 2 回ですね。
せめて季節ごとに年 4 回は味わいたいものですが。



7 月に渋谷までバレエを観に行った時、有名な鰻屋さんに寄リたかったのですが叶いませんでした。
でも予約が必須だったり、一日何組なんていう高級店より、デパートの食堂街にあるお店が気楽であるのも事実。

というわけでもう拙ブログでは飽きが出るほど同じパターンですが、日本橋伊勢定の千葉店に行ってきました。
タイトルの通り昼酒で、ウチでの昼酒の定義は平日 15 時辺りですね。





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千葉店ばかりで肝心の日本橋本店には行ったことがない F & F 嫁です。





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この日はビールをすっ飛ばして日本酒からでした。
まず F は静岡の 開運 純米吟醸 です。





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いつ見てもこの表面張力にウットリするのです。
下の升にもなみなみと。





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F 嫁は宮城県の 浦霞 特別純米 を選びました。







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つまみはまず もろきゅう と。







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定番中の定番 うざく です。






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ある時には必ず頼む 肝焼き も 1 本だけ。
日本酒に本当によく合いますね。

いつも行く焼き鳥屋さんでも限定の 中落ち を頼みますが、それと似た複雑な味わい。
F 嫁は F と出会ってから内臓系を好んで食するようになりました。






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あとは季節の品書きから 茄子の煮浸し を楽しみました。
こうしたいわゆる和食はしみじみ旨いです。






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1 杯目が空く頃には F 嫁もこのご機嫌です。
ウチの前例から行くと次は白焼きですが、そいつが待ちきれない様子です。





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さてやってきたキレイな塗りのお重。
パカッと開けると…





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これまたウットリの 白焼き です。







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その前に 2 杯目、山口の 獺祭 を頼んでいました。





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もはや清々しいまでのワンパターンです。





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でもって白焼きをわさび醤油でいただき、口の中に広がる鰻の脂を獺祭がスルリと流し去るのです。
う~む、毎回これもワンパターンですが唸らされます。





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ちびりちびりと白焼きで日本酒を飲んでましたが、そろそろ締めの時間です。




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F はもちろん 鰻重 です。




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F 嫁は 蒲焼き をつまみに未だ飲む気です(笑)





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肝吸いを 赤だし に変えてもらうのもウチの定番です。
F & F 嫁ともにこの赤だしが大好きなんです。





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鰻で唯一好みが違うが山椒です。
写真は F 嫁の蒲焼きですが、たっぷりかける F 嫁に対して F はまったく山椒を使いません。





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鰻重までいっちゃうと後はひたすら食べるだけですね。
伊勢定さんのあまり甘くないタレと、固めの白米が本当に鰻に合います。


この日は良いお酒で、F 嫁もどこにも立てこもる事もなく無事にお店を後にしました。





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以前千葉そごうの紳士服売り場の一角にあった ウィーンの森 という喫茶店が大好きだったんですが今は無くなってしまいました。

別のフロアにあるアフタヌーンティーのお店で紅茶を飲んで帰りました。
自宅に着いたのは 18 時過ぎ。



つまみが鰻だったら楽しいですが、焼き鳥でももつ焼きでもいいんです。
やはり昼酒は最高です。







京葉混声合唱団 第38回定期演奏会

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10 月 16 日の日曜日。
午後から 京葉混声合唱団 の定期演奏会に行ってきました。

京葉混声合唱団については 過去に何度も記事にしています ので興味のある方はご参照ください。
創立 1964 年という歴史のあるアマチュア合唱団です。

現在はふたりとも離れてしまっていますが、我々にとって大切な団であることは間違いありません。
早い話、F と F嫁が出会ったのはこの合唱団 ですから、同団無しにはこのブログも存在し得なかったということです。

この日、F 嫁は残念ながら仕事だったので、F ひとりで出かけました。





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大改装中でまるで迷路のような JR 千葉駅を降りてロータリーを左に歩きます。
すると非常に特徴的な交番が目に入ってきます。覆いかぶさるように通っているは‥





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千葉市名物の懸垂式モノレールですね。





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市民にとっては見慣れたものですが、他から来る方は結構珍しいようです。
たまに萌え車輌みたなのが走ってますが、この時はノーマル塗装でした。






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モノレール沿いに数分歩くとすぐに目的の京葉銀行文化プラザが見えてきます。
演奏会はこのビル 3 階の音楽ホールで行われます。





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1 階ロビーに掲示されていた演奏会の案内です。
掲示といえばたいへん残念なお話も…






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あらら、京葉銀行文化プラザが無くなっちゃうようです。
音楽ホール存続前提の売却とありますが、なんとか次の運営者が見つかってほしいものです。

それにしても地銀も市も財政がそうとう厳しいんですね。






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掲示板反対側にはレストランがあり、この案内が出ていました。
お客さんはこの前を通ってホールに向かうわけで微笑ましいというか何というか(笑

わたしも写真係としてこのレストラン打ち上げに参加したことがありますが、まぁ楽しい会でした。
終演後の乾杯を楽しみに頑張ってもらいたいものです。





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受付を済ませまず 2 階に昇ってみました。
2 階最前列正面は特等席ですが、残念ながら先客がおられました。

こじんまりとしたシューボックス型で詳しい音響はわかりませんが好きなホールです。





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まず 1 階から埋めなくてはと降りてきて最後尾の端に落ち着きました。
今回も 1 階はほぼ満席、2 階もかなり埋まっていたそうです。

ステージ正面にオルガン、譜面台、左にピアノが待機しています。



第 38 回定期演奏会の演目は以下の通りです。


1. モテット 第 2 番 BWV226 J.S.バッハ作曲

2. 混声合唱組曲「水のいのち」 高野喜久雄 作詞 高田三郎 作曲

3. ミサ曲 ニ長調 Op.86 (オルガン伴奏版) ドヴォルザーク作曲



指揮 : 藤崎美苗

ピアノ・オルガン : 齋藤由美子

合唱 : 京葉混声合唱団







ステージ上にはタキシードの男声陣、黒スカートに白ブラウスの女声陣が並びました。
当時からよく知っているお顔も何人かいらっしゃいますが、それ以外の方々がほとんどで流れた時間を感じます。

ずっと伴奏を努めてくださっている由美子先生と、指揮の美苗先生が一緒に入ってきました。
拍手を受けながら由美子先生はオルガンの位置に、美苗先生は譜面台の前に立ちました。

久しぶりに見る美苗先生は黒のパンツスーツでスラッとした印象。
バッハ・コレギウム・ジャパンの合唱メンバーであり、公演によってはソリストも務める第一線の声楽家です。

ブルーのドレスを纏った由美子先生のオルガン単音が鳴り、直後に最初のバッハ「モテット第 2 番 BWV226」 が始まりました。



葬送の音楽でありながら軽やかな舞曲風に始まったモテットは、中間部の祈りを経て 2 つのフーガが織りなす荘厳な雰囲気へと変容します。
終曲はこれまたバッハらしい 4 声のコラールで、静かな祈りの音楽として閉じられます。

派手な部分はありませんが、オープニングに相応しい京葉混声らしい合唱だったと思います。



2 曲目の「混声合唱組曲 水のいのち」は 5 曲からなる組曲で、ピアノの伴奏にて歌われます。
1964 年に作曲されたというこの曲は、京葉混声合唱団と同じ歴史を持っています。

この曲のみワンステージメンバーとして加わった合唱団外からの方々が加わっています。
それが可能なほど日本の合唱団には馴染みのある人気曲だということでしょう。

空から雨が落ちて水がたまり川から大海に流れるまでを多彩な合唱で描写しています。
西洋の宗教音楽に馴染みがない方々にも、歌詞が日本語な事もあって親しみやすいのではないかと思います。



この日のメインは休憩を挟んだドヴォルザーク「ミサ曲 ニ長調 Op.86 (オルガン伴奏版)」です。
合唱団は第 1 曲モテットと同じ数になり、女声陣は落ち着いたピンクの衣装に、由美子先生は黒にお召し替えです。

ドヴォルザークの宗教曲といえば有名なレクイエム、個人的に大大大好きなスターバト・マーテル があります。

ミサ曲ニ長調はドヴォルザークの友人宅に完成した小さな礼拝堂の落成を記念して作られた曲だそうです。
40 分程もある大曲ですが、20 日弱で作曲されたということです。

ふたたび由美子先生のオルガン伴奏でキリエが始まりました。
伝統的なミサ曲のしきたりに従い、グローリア~クレド~サンクトゥス/ベネディクトゥス~アニュス・デイへと続きます。

元々私邸での小規模な編成だった為、35 人ほどの合唱団とオルガンの伴奏はオリジナルに近いものと思われます。
4 人必要なソリストも合唱団各パートから 2 名づつが努めました。

ソリストがいないのでどうするのかと思ってましたが、グローリアで各パートからのソリストが歌いだしたのには感動しました。
やはりソリストのパートを団員がこなせるほど、合唱団の水準が高いということでしょう。

ソプラノのソリスト 2 名の内おひとりは、F と F 嫁が在団中からお世話になっている K さんでした。
彼女の澄んだソプラノがちょうど対角で聴いていた F にもよく届きました。

しかし小規模なホールで聴くオルガン伴奏の合唱はいいですなぁ。
サンクトゥスからベネディクトゥスへの以降時にはオルガンの見せ場もあり、由美子先生の演奏を堪能できました。

アニュス・デイはテノールソロからフーガへと続き、Dona nobis pacem で静謐に曲を締めくくります。
キリスト教徒ではありませんが、Dona nobis pacem はあらゆるミサ曲で聴く度に敬虔な心持ちになる気がします。

観客から大きな拍手が送られ、京葉混声合唱団の第 38 回定期演奏会は無事に終了しました。





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拍手に応えてアンコールが行われ、1 曲目はバッハのカンタータ 147 番よりコラールでした。
宗教音楽をレパートリーの中心に据える京葉混声合唱団らしい見事な音の溶け合いでした。

由美子先生のオルガン伴奏も最高でしたね。


最後は定期演奏会恒例となった「故郷(ふるさと)」を観客も巻き込んで唄っちゃおうというやつです。
誰しも知っている「ウサギおいし~」という曲です。

上の写真は VPO ニューイヤーのラデツキーよろしく、指揮の美苗先生が観客の方を向いて「故郷」を振っているところです。
パンフレットに歌詞カードが挟まっており、第 2 番を合唱団のみで唄い、1 番 3番は観客も楽しげに唄っておりました。

“ 山は青き故郷 水は清き故郷 ” で演奏は終わり、ふたたび会場中が大きな拍手と歓声に包まれました。







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終演後ロビーへと出ると団員の皆さんと観客の皆さんが談笑されています。
F も何人かの方にご挨拶しましたが、T さん、K さん、S さん始め皆さんお元気そうで何よりです。

特に S さんの力強い握手のグリップは当時とまったく変わっていなく頼もしい限りです。
いつものように打ち上げもたいへん盛り上がったことでしょう。

残念ながら美苗先生と由美子先生にはお目にかかれませんでした。





久しぶりに聴いた京葉混声合唱団でしたが、あいかわらず素晴らしかったです。
素晴らしいといえばトップ写真に写っている今回の公演プログラムがまた素晴らしかったんです。

曲それぞれの解説も詳細かつツボを押さえた文章でわかりやすいし、歌詞と対訳の別紙もまた見やすかったです。
団の指揮者として 9 年を重ねた美苗先生が「京葉混声合を愉しむ」というタイトルで書かれたコラムも洒落てます。

今回の演奏会に向けた強化合宿の様子が写真付きでレポートされていたページも良いですね。
そして次回の演奏会の告知。



京葉混声合唱団は次回、バッハの「ロ短調ミサ曲 BWV232」 に挑戦します。
美苗先生が指導される別の合唱団との合同演奏会という形式になるそうです。

練習は毎火曜日と第 1 第 3 金曜日の 19 時 00 分~ 20 時 50 分で、希望者には別途ヴォイストレーニングもあります。
場所は千葉県立女子高等学校です。詳しくは文頭でリンクした京葉混声合唱団のウェブサイトをご覧ください。



F & F 嫁が出会った場所である京葉混声合唱団。
五十余年に渡る歴史はまだまだ高い次元で続いていくと思わせる素晴らしい演奏会でした。











もぢょい 幕張本郷2号店

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モツ好きの F & F 嫁は もぢょい 有限会社 には度々お邪魔してました。

安くて美味しくて大将を筆頭にサービスも良いとなれば繁盛しない訳がありません。
その人気が後押ししたのか、駅の反対側になんと 2 号店がオープンしたのです。

こちらもグランドオープン以来常に満席。
特に 18 時~ 20 時あたりは外に待ちのお客さんが並んでいます。

なので 16 時開店という早い時間を狙って平日に F 嫁と待ち合わせて行ってみました。




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駅のロータリー沿いで以前にドコモショップがあった場所です。
その前はケーキ屋さんでよく通ってました。

2 階右は空きテナント、左はお洒落なイタリアンです。






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流石に 16 時の開店直後は空いています。
テーブルに案内され、F 嫁の来店を待ちます。

とりあえずの ホッピー白 を一口。






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F 嫁が合流し得意の コラーゲン・キウイ・マッコリ とで乾杯です。






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本店wでいつも頼む小鉢を 4 つ。
左上から時計回りに、ポテトサラダ、白ホルモンユッケ、酢モツ、オニ玉サラダ です。

ポテサラは本店でいうところの「大将のポテサラ」ですね。
白ホルモンユッケはコチュジャン風のピリ辛タレがかかっていましたが、正直言っていまひとつ。

本店の味付けの方が好きですね。卵が双子だったのはラッキーでした。
酢モツもちょっと若い感じで、もう少し熟れて欲しいところです。





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削り節たっぷりのオニ玉サラダはいつもの味で、箸休めにもピッタリです。







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2 号店は馬肉推しだそうで、そうなれば馬刺し好きとしては 上馬刺し を頼まないわけにはいきません。






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見ての通り艷やかな馬刺しで、味もたいへん美味しかったです。
にんにくたっぷりの醤油でいただきました。

酒が進んで困りますなぁ。






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まぐろブツ‥ではなくてこちらは 馬肉のブツ刺し です。
上馬刺しの霜降りに比べ、こちらは赤身的でしょうか。

どちらも美味しいですが、このブツ刺しには「鬼盛り」なる一皿があります。
どんな鬼具合なのか、一度試してみたいですね。

馬肉料理は他にも馬サーロインステーキ、馬メンチカツ、桜ユッケ、馬肉寿司などたくさんありこれまた試したいと思わせます。






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本店では定番ではなかった レバーフライ です。
形状から串を打ったまま揚げて、串を抜いて供されるようです。






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これまた定番の旨さ。
辛子をつけて頬張れば、最高のビールの友です。







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もう1つ馬肉料理からどうしても食べてくなったのは 馬すじポン酢 です。
ただでさえ硬いイメージのすじ肉ですが、馬となれば余計にそう感じます。

ところがじっくり下処理されているのか、適度にコリッとして食感を残しつつ柔らかくて旨いです。
ここらあたりはすべて 299 円(税抜) なのが嬉しいところです。





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串物はまず本店でよくオーダーする 赤だれホルモンの普通たれ焼き です。
赤だれというピリ辛のタレで焼かれるホルモンをあえてノーマルなタレで焼いてもらうという特注です。

その際は必ず「よく焼きで」と頼みます。
普通のタレが香ばしく焼かれる事でより旨味が増すからです。

ところがこの写真はそのように注文したにも関わらず、赤だれのままでたいしてよく焼きではありませんでした。
要するにオーダーミスでしたが、まぁこれはこれでイケますけど。





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同じ皿の横にはもつ焼き屋の定番 シロ を塩で焼いてもらいました。

こちらはなかなか良く焼けて旨かったですが、隣のタレが流れ込んでくるのはいただけません。
上野大統領支店 の様にテーブルの傾きを利用する高度な技は望むべくもありませんが…





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修正版 赤だれホルモンの普通たれ焼き(よく焼き) が届きました。

今度はイメージ通りのたいへん良い感じです。
食べてもうんうんこの味‥と納得できるものでした。これは旨い!!






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1 時間程で勢い良く飲み食いしたシメは熱々の鉄鍋のまま供される ホルモン焼きそば です。






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熱いままかき混ぜて麺と具を馴染ませます。
ホルモンやキャベツと渾然一体となった焼きそば旨いですね~







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最後にジョッキをグワッと飲み干し F 嫁も満腹でございます。






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18 時近くなるともう残りの席が少なくなってきました。
もうしばらくすると外に入店待ちのお客さんがあふれることでしょう。


本店同様、安くて旨いが人気の秘訣でしょう。
しかしながら 2 号店を経験して思うのは、本店の小畑大将の存在感です。

自ら焼き場に立ちながら店の隅々まで目を配る接客はやはり一流と言えるでしょう。
もちろん生まれたての 2 号店がその域に達するのにはまだ時間がかかると思います。

品数の豊富さでは本店を凌駕する 2 号店のこれからに期待しましょう。
こちらの方が便は良いのですが、たまには本店にも顔を出したいと思います。









ぶんですおじさんの宴 @ 東京新橋

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タイトルの“ぶんです”とは Bundeswehr ブンデスヴェーア / ドイツ連邦軍の事です。
ドイツ連邦軍の装備を愛好する皆様の集まりに、ドイツ警察装備の F が少々場違いながら参加させて頂きました。

唯一まともな参加資格があるとしたら“おじさん”ですかね(笑)




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金曜日、18時半。
新橋の SL 広場に集合という事で、ぶんですおじさんの宴 主催のわいとさんを探します。

駅側は臨時の古本市でスペース的に窮屈な上に人で溢れておりました。
わいとさんは土曜、日曜で開催される ドイツ祭り 参加の為に遠方からいらっしゃいました。

SL の反対側でニット帽にドイツ国旗パッチを貼ったわいとさんを発見しご挨拶。
SNS でお顔を拝見しているから、初対面といった気がしません。

その後、三々五々参加者がやって来ました。
なんと合計 12 名との事です。






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新橋駅から 5 分ほどで会場の ドイツ居酒屋 JS ベッカライ に到着です。
なにやらそそる看板がいろいろ出ております。






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先程の看板から階段を降った下にお店がありました。
とはいえ地下というわけではなく、開放的な空間にガラス張りのこれまた開放的なお店でした。

わいとさんがコースを含め予約して頂いていたのでスムーズに案内されます。






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ちょっとラウンドしたテーブル 2 つに 6 名づつ着席しました。
当日参加の方が一名いらっしゃったので合計は 13 名となりました。

わいとさんを始め、TL 上でお名前を拝見する方々にリアルにお会い出来て楽しかったです。
ブンデスの集まりにも関わらず、系の違う LE 装備の自分を受け入れて頂きありがとうございました。

まぁそれにしても予想はしていましたが、皆さんお若いです。

F が年齢を口走った時は小さなどよめきが起きましたw
そりゃそうですよね、皆さん 20代、30代、最年少は 10代の若人(オレンジジュースに注目)でした。

F からしたら完全に息子世代です。

それでも比較的年齢の近い参加者の方がいて嬉しかったです。
その方とは日常の行動範囲が非常に近い事もわかって偶然に驚きました。

明日からのドイツ祭り本祭に参加される方、F の様に土日が無理なのでこの宴だけ参加の方と様々です。
総勢 13 名も集ったのは、わいとさんの人徳と言えるでしょう。







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さてテーブル写真の様にたくさんの料理が運ばれてきました。
この夜は「ドイツ満喫コース」というコース設定、お酒はそれぞれが注文というスタイルです。

まずは前菜風な一皿から。
ソーセージ、サーモン、ニシンでしょうか。

F はお店オススメの生ドイツビールを注文しました。
これらオードブルはもちろん合いまくりです。





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大ぶりのプレッツェルは 3 個を 1 テーブル 6 名でシェアしました。
これがまたバカ旨で適度な塩味から立派なビールのアテとなります。





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もちろんド定番のドイツソーセージ盛り合わせも届きました。
たっぷり粒マスタードをつけていただきます。

隣のザワークラウトも美味しかったですねぇ。
当然ビールはおかわりで、ドイツ風陶器のジョッキで頼みました。

グラスより口当たりが良く、ドイツビールはやっぱりこれだと思いましたが写真を撮り忘れました。





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ジャーマンポテトとマッシュポテトのグリルです。
残念ながらチーズ (というか乳製品すべて) が苦手な F は箸をつけられませんでした。

他の皆さんは美味しそうにパクパク食べ、あっという間に無くなったのでよかったです。
この前後にサラダも出たのですが、飲んで喋っている内にこちらも撮り忘れました。






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個人的に楽しみにしていたアイスバインです。
豚スネ肉の塩漬けですが、だいぶ以前につばめグリルで食べてから大好きになりました。






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つけ合わせのザワークラウトとともに。
この頃になるとビールからドイツワインに切替えてました。

グラスでもらったフランケンワインの白が美味かったですねぇ。
これはクイクイ進んじゃう危険なお酒です。






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最後は鍋のまま供された牛肉のビール煮込みです。
スライスされたライ麦パンに乗せていただきますが、これまた柔らかくてコクがあって美味。

グラスワインを思わずおかわりしてしまいました。





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コースのシメはデザートですがドイツを代表する菓子、バームクーヘンでした。
宴の後半は参加者の方々といろいろ濃い目のお話に花が咲き、完全に食べ忘れました。

写真は撮ったのにねぇ(笑)







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たっぷり 2 時間の濃い宴が終わり、店の外に出てきた参加者の皆さんです。
OD のバックパックが主催のわいとさんです。

まだ話し足りないのか店外でも宴が続いてるようです。
写真で見える階段を昇ったところが地上レベルになります。

この後、翌日仕事で 5 時起きの F はご挨拶してお先に失礼しました。
有志の皆さんはこの後 2 次会に行かれたそうです。

わいとさん、楽しい会に参加させていただき感謝します。
参加者の皆さんも世代も装備も異なるおじさんとお話してくれてありがとうございました。






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さて、上の写真で参加者の皆さんが持っている白い小さな紙袋。
ベッカライと姉妹店が印刷されている袋に入っていたのは、コースのシメのシメとなるお土産でした。






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それはドイツパン詰め合わせ!

これは嬉しかったですね。
というかいちばん喜んだのは F 嫁でした。

そして話を聞いて写真を見て F 嫁がひと言・‥「で、いつ行こうか?」











K-Ballet 『ラ・バヤデール』 2016

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11 月 19 日土曜日。
F 嫁と K-Ballet 「ラ・バヤデール」 再演を観に行ってきました。

我々が出張るということは当然イチ押しの 浅川紫織ちゃん が御出演ということです。
この日はバヤ三役のうち、ニキヤは祥子さん、ソロルが遅沢さん、そして我らが紫織ちゃんは大好きなガムザッティなのです。

2014 年に初演された熊川版「ラ・バヤデール」。
バヤ好き、紫織好きの我々夫婦は当然観に行き、3 回に渡って拙いレポをブログ掲載しました。


K-Ballet 『ラ・バヤデール』 1 ~ 浅川紫織のガムザッティ

K-Ballet 『ラ・バヤデール』 2 ~ 浅川紫織のニキヤ

K-Ballet 『ラ・バヤデール』 3 ~ 熊川版について


特に 3 のプロダクションについては、バヤ好きの F の妄想炸裂たる一大巨編です(笑)
基本的に今回の再演も 2 年前を踏襲しているわけですが、熊川版の個性たる箇所で大きな変更があった事が驚きでした。



Winter 2016『La Bayadere』




※ 個人の運営するブログですので、あくまで個人的な感想です。





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チケット争奪戦に出遅れた我々の席は 2 階 L4 でした。
サイドではありますが舞台からの距離はさほど遠くなく、俯瞰できるので平間から観た印象とはまた異なると思います。

背中は壁なので座高の高い F でも安心です。
4 階、5 階に少し空きはあったものの、最終的にはほぼ満席となりました。

このブロックで観るのは初めてでしたが、たいへん観やすい席でよかったです。
やっぱり渋谷より上野が好きだなぁ。




公演内容について時系列ではなく興味のある箇所、気になった部分についてのみ書きます。
舞台全体のレビューではありませんがあしからず。






ガムザッティ : 浅川紫織


既に耳タコでしょうがプリンシパルの浅川紫織ちゃんは役が付き始めた頃からの大ファンです。
2 年前はニキヤ、ガムザッティともに踊りましたが、今回はガムザッティが 2 日のみです。

以前と同じく紫の衣装をまとった紫織ちゃんが登場すると、その美しさにため息が漏れます。
身体のラインもシャープに研ぎ澄まされているし、生腹の腹筋にはもうウットリです。

恋人(ニキヤ)がいるのにも関わらず婚約を宣告され逡巡した挙句、「お断りし…」まで言いかけたソロル。
その刹那、ヴェールが捲られガムザッティの美貌を目の当たりにしたソロルの絶句。

遅沢さんの演技も素晴らしかったですが、紫織ちゃんの美しさなら素で当然と言えるでしょう。


ガムザッティの解釈としては上記リンク 3 の A パターンで変更なし。
でも細部はより洗練され、見応えのあるものでした。




ラ・バヤデールの中でも大好きなニキヤとガムザッティの対決シーン。

紫織ちゃんの演技(ここは敢えて踊りではなく)は完璧でした。
劇的な音楽はそれぞれ決めのトゥッティがあります。

荒々しくニキヤの両肩を掴んでソロルの絵画に向かせる瞬間。
いったん別れた両者が舞台上手奥で再び交差し、ガムザッティが両手を広げてニキヤを阻止する瞬間。

直後に自らのネックレスを引きちぎり、ニキヤに差し出す瞬間。
高貴なお嬢様らしからぬ振る舞いで、すがりつき懇願した挙句床に倒れ込む瞬間。


どれをとっても素晴らしく音楽にシンクロしていて観ていてたいへん気持ちよかったです。


婚約のヴェールをニキヤに見せつけるシーン。
すぐさま後ろ手に投げ捨てたりせず、紫織ちゃんは手を後ろに伸ばしゆっくりと間を取ってひらりと落ちるように手放したのです。

応援し始めた頃は踊りも演技も余裕がなく先へ先へでしたが、ここ最近は「間」を表現する余裕が観られるような気がします。



そして今回気づかされた紫織ちゃんの素晴らしい演技。
それは追いつめられたニキヤがテーブルの果物ナイフを思わず掴み、衝動的に襲いかかるシーンです。

すんでのところで乳母のアイヤによって止められる訳ですが、そのときニキヤが取り落としたナイフが床に落ちました。
背中を向けてかがみ込んでいたガムザッティは、危機が去ったことを知ってゆっくりと振り返ってニキヤを睨みつけます。

普通はそうなんです。

でもこの日の紫織ちゃんは背中を丸めた姿勢からゆっくり起き上がり、ニキヤに視線を移す直前に床上のナイフに目をやったのです。
ほんの些細な 1 秒にも満たない視線の移動でしたがこれは素晴らしいと思いました。

この私に刃物を向けるとは… というガムザッティの怒りがこの一瞬で増幅されるように感じました。

うろたえたニキヤが走り去って、この幕で最も劇的な場面である「(ニキヤを) 殺してやる!」のマイムです。
紫織ちゃんのは右拳を一気に振り落とす直情型のマイムでした。

それもこれも直前の怒りが沸点を振り切ったと考えれば自然な事だと思いました。
バヤの中でも一番かもしれない大好きな対決シーンは大満足で終わりました。



宮殿庭での婚約式。
紫織ちゃんは黒地に金糸の華やかなチュチュで華麗に舞いました。

生まれた地位、育った環境、すべてが自分の思いのままになる高貴な女性そのものの立ち振舞でした。
ソロルはその存在感に圧倒されいるようにも見えました。

ヴァリエーションもクラシックの技術を惜しみなく発揮、コンクールで見慣れたガムザッティのヴァリが一味違って見えます。
祥子さん目当てで観に来られた観客も、その美しさと実力は認めざるを得ないでしょう。

シャープな回転のイタリアンフェッテ、その後のフェッテも本当に素晴らしかったですが、唯一気になった点があります。
それはイタフェ前に登場するのが少し早かったんではないかという点です。

もちろんそういう演出なのかもしれませんが、個人的には袖から歩いてきてセンターで正面に向き直った直後にイタフェが好きです。
繰り返しますがこのタイミング的なものは個人の好みであり、この日の踊りの価値を 1mm も減じるものではありません。




ニキヤの祝舞の最中も彼女に完全に背を向け、うろたえるて立ち上がるソロルに着席を促します。
その直前には父親であるラジャからニキヤ抹殺について直接聞いている演出でしたので、ニキヤを直視できなかったのかもしれません。

そしてソロル経由で花籠がニキヤに渡され例の悲劇が起こります。

ソロルから直接渡させた花籠にはしゃぐニキヤに仕込まれた毒蛇が襲いかかります。
首謀者ラジャや事態を予測していた大僧正含め、その場に居合わせた全員が悲鳴とともにニキヤを見つめます。

その中でたった一人背中を向けて俯いていたのがガムザッティです。
F はニキヤのソロを観るのを犠牲 (ロングバランス観逃した) にして、双眼鏡でガムザッティを注視していたので間違いありません。

その瞬間、ガムザッティはニキヤを見ていないのです。

いくら殺したいほどの恋敵とはいえ、人が死ぬのが分かっていながら直視できなかったのかもしれません。
「毒蛇を仕込んだのは貴女なのね!」とニキヤに名指しされ、両者は視線を合わせて対峙しかけますがラジャが割って入りました。

その後は自らを奮い立たせ、「私の手を取りなさい」とソロルを連れ去るときもニキヤを一瞥だにしません。
う~ん徹底してるなぁ。




この後ガムザッティが登場するのは最終場のみです。
阿片を吸って命を落としたソロルにすがりついた際、遺体から出現した白蛇がガムザッティの喉元に喰らいつくのです。

この白蛇のくだりは熊川版独特の演出で、蛇での陰謀を企てた父娘は蛇によって滅ぼされるという解釈でしょうか。
以前にも書きましたが寺院全体の装飾に蛇が使われており、神物としての位置づけもあるのでしょう。

蛇に噛みつかれたガムザッティはもがいた後に卒倒し、ラジャの部下に担がれて舞台から去ります。
これも繰り返しですが、ガムザッティの退場の仕方があまりに寂しい。

直後に宮殿が崩壊して父親ラジャを含む全員が瓦礫の下敷きになるのですから、ガムザッティだけ先に捌けさせることはないでしょう。
倒れたらガムザッティにラジャが駆け寄り、そのタイミングで宮殿崩壊はいかがでしょうか。

熊川版ラ・バヤデールは好きなんですが、ここのところだけがどうもしっくり来ないのです。



また細か過ぎることを書き連ねましたが、浅川紫織が踊り演じたガムザッティは素晴らしい出来でした。
美しさ、舞台上で開く華、クラシックバレエとしての技術、どれをとっても K-Ballet を代表する堂々たるプリンシパルです。

この夜の紫織ガムザを観られたのは、ファンにとってとても幸せなことでした。








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ニキヤ : 中村祥子


いくらガムザッティ好きとはいえ、ラ・バヤデールの主役はやはりニキヤな訳です。
こちらは K-Ballet のゲストプリンシパルである 中村祥子さん が踊りました。

大僧正がニキヤを呼びに行かせ、真正面の寺院出口から外に出てくるのが最初の登場シーンです。
数多いバレエ演目の中で、主役のバレリーナが舞台に現れた瞬間に拍手が湧かないのは珍しいです。

何故ならニキヤはヴェールを頭からすっぽり被っており、音楽の盛り上がりとともに大僧正がそのヴェールをさっと外すのです。
そこで初めてニキヤの顔が観客に見え、ここで大きな登場を迎える拍手となります。

その位置まで歩を進める祥子さんですが、特筆すべきはその歩き姿の美しさです。
数段の階段を降りるときもポワントがピンと伸び、平地を歩くときですらその美しい甲は変わりません。

その歩き姿だけでウットリとしてしまいました。


大僧正の求愛を拒絶する際も端正な美しさは変わりありません。
激しく突っぱねるというより穏やかに窘めるといった雰囲気でした。

その後ソロルとの逢瀬になるわけですが、ここでの祥子さんは残念ながら少し個人的な好みとは外れていました。
ソロルの姿を見つけた際、もっと弾けて欲しかったですね。

いったん抱き合い、すぐに離れる振り付けで背中を反らしますがそこは大胆に反らしてほしいです。
その後も観ていて思ったのですが、この日の祥子さんは舞台を通して少し背中が硬かったでしょうか。

世界を舞台にしてきたプリンシパルに対して失礼なのは重々承知で個人的な感想を書かせて頂きました。
後半も時折ポワントが持たない場面が見受けられ、もしかしたらですがどこか故障されているのかもれません。

ガムザッティとの対決シーンでもマイムを含め刃傷沙汰直後のワナワナした顔面蒼白ぶりなど確かな演技力が光りました。
ただ申し訳ありませんがここでも細かなところが気になりました。

対決シーン後半、ガムザッティによって精神的に責められ続けるニキヤ。
そんな中、舞台上手にフルーツ籠が置かれたテーブルがあります。

追い詰められてここに突っ伏したとき、思わずテーブルにあった果物ナイフを掴んでしまうのがニキヤです。
テーブルに手をつく、ナイフに気付く、発作的に手を伸ばす動作にほんの半呼吸ほど欲しいのです。

祥子さんは一直線にテーブルに向かい、まるでそこにナイフが置かれているのを知っていたかのように手に取りました。
もしかしたら音楽に対して演技が少し遅れており、その間を瞬間的に調整したのかもしれませんが‥

まぁこんな重箱の隅をつつくような話をしても仕方ないし、前述のようにこの夜の舞台の価値を損なうものではありません。
祥子さんの存在感は抜群だし、これからも K-Ballet の男女問わずすべてのダンサーのお手本になってもらいたいと思います。










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ソロル : 遅沢佑介


身長 170cm 超、ポワントで立てば 180cm 近い中村祥子さんの相手役は現在 K-Ballrt のプリンシパルクラスにはふたりしかいません。
遅沢さんはその最右翼で、髭を蓄えた佇まいが歴戦の戦士ソロルにピッタリです。

登場した際は勇ましい戦士ですが、ニキヤとの逢瀬では単なる恋する男でした。
もちろんそれは正しい解釈で、その後も状況に翻弄されてオタオタしながらも要所では力強い踊りで役柄を演じておられました。

前述したガムザッティの素顔を始めてみたとき、あまりの美女ぶりに口をあんぐり開けていたのが双眼鏡でよく見えておもしろかったです。
ガムザッティと同席している宮殿内でニキヤを見かけサッと身を隠す姑息さ、婚約式での狼狽ぶりは遅沢さんの演技の力ですね。

特に目の前にガムザッティ、その奥でニキヤが踊るという地獄のシチュエーションでは、踊った汗が冷や汗に見えてリアルでしたね(笑)



これは F & F 嫁共通の感想なのですが、流石の遅沢さんをもってしても祥子さんの相手役はけっこうしんどいのかもしれません。
ニキヤと踊った後のジャンプ等を含めた動きと、ガムザッティと踊った後のそれでは有意差があったように思えました。

祥子さんは国際基準の体格だから仕方ないですが、もうひとり宮尾さんにももっと頑張ってもらいたいです。









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ラ・バヤデール


熊川版ラ・バヤデールは寺院~宮殿内~宮殿庭までが第 1 幕、休憩を挟んで寺院~幻想~寺院までが第 2 幕です。
休憩 1 回のスピーディーな運びで好ましいですが、これまた前述したガムザッティの拳で休憩に入れないのが個人的な残念ポイントです。

基本的には 2 年前のブログ冒頭リンク三連発に準じた舞台構成です。

これは気のせいかもしれませんが、オーチャードとくらべて手前の仏像 2 対の幅が広いように思えました。
要するに東京文化会館の方が同じセットでも広く感じたので、こればかりは 1 階正面から観た方に感想を聞いてみたいです。



大僧正のキャシディさん、ラジャのブラトーリックさんは安定感抜群で、おふたりの存在なくして K のバヤは成立しないかもしれません。
個人的ベスト大僧正はサー・アンソニー・ダウエル卿ですが、キャシディさんの狂気もダウエル卿に近づいてきたような気がしてなりません。



ラ・バヤデールの見所のひとつであるバレエ・ブラン影の王国。
24 人のコール・ド・バレエが一糸乱れぬ振りでニキヤの分身を踊ります。

2 年前に観たときはスロープ上からの「出の不満」はあったものの、素晴らしいコール・ドに感激しました。
ただ残念ながら今回は少々息の合わないところも見受けられました。

24 人の先頭で踊るダンサーの緊張はいかばかりかと察しますが、最初のアラベスクパンシェに移行する左足が床から離れる際に迷いが見られたのです。
その後も彼女のバランスは危ういところがありましたが、坂を下り終える頃には立ち直ってきたので観ているこちらもホッ。

3 つのヴァリエーションを含めた影の王国は、その音楽とともに白のバレエが持つ魅力がすべて詰まっています。
素晴らしい コール・ド・バレエの揃った動きだけで鳥肌が立つ こともあります。

これからも K-Ballet を下支えする美しく気高い群舞を期待しています。





K-Ballet のラ・バヤデール最大の特徴は、ブロンズ・アイドルが宮殿崩壊後に登場する事です。
この夜のブロンズは井澤諒さん。

ゴールドフィンガーばりの全身金粉ですから表情などはさっぱりわかりませんが、鋭い回転と力強い跳躍で素晴らしかったですね。
井澤さんはファーストソリストですが、この短い間でも今後を期待させるに充分なブロンズの舞いでした。

ここでちょっとした妄想‥

熊川御大がロイヤル時代、ブロンズ・アイドルで一世を風靡したのは知られているところです。
ラ・バヤデール再々演のときは、全公演熊川ブロンズというのはいかがでしょう。

おそらく全日完売するでしょうね。
ウチはあまり影響を受けないでしょうけれど、チケットが取りづらくなるのは困るからやっぱりダメです(笑)





蛇足はともかく、今回のラ・バヤデール再演でいちばん驚いたのはブロンズ・アイドルが踊った後の演出でした。
初演時は舞台幅一杯の白い布を使い、雲の動きを表現しかつ一瞬にしてそれを収納してニキヤとソロルの最後の踊りにつなげたのでした。

以下、2014 年 3 月 30 日の記事から引用します。



ラストシーン

ガムザッティの事になるとつい興奮してしまいますな。
最後は熊川御大が思い入れがあるブロンズ・アイドルが登場するラストシーンです。

ブロンズ・アイドルは祝賀の最中に登場したり、結婚式の前に現れたりと版によって扱いが異なります。
熊川版では寺院崩壊の後に登場するのです。

地上の人間どもの汚れた心を浄化する為にブッダの化身であるブロンズ・アイドルが舞うのだそうです。

これは御大なかなか考えたなと思いました。
この仕組みがわかってから、音楽は変える余地があるだろうかと考えました。

ブロンズ・アイドルの例の曲はそれにふさわしいのかと。


でもあまりにも曲とブロンズ・アイドルの振りは一体化しているので分離変更は難しいかなと思いました。
曲が終わった直後、エンディングの壮大なテーマのつながっていきますが、そこへの繋がりはなかなか良いと思いました。

制作ドキュメンタリーで御大が曲の繋がり部分に間を開けるか悩んでいたのが印象的でした。
結局開けることで拍手のタイミングは生まれたものの、個人的には隙間なく雲のシーンに続いた方が気持ちが入ると考えています。


ステージ幅いっぱいの白い布を使ってブロンズ・アイドルを一気に覆い隠し、天上の雲を表現するのは斬新でした。
スモークを使わない理由はおそらくスピードかな。これだと一瞬で場を変えられますから。

ところで 3 階席から観ていたらブロンズ・アイドルが海に沈んだwように見えましたよ。
1 階席から観たらなるほど演出の意図がよく分かりました。

ただ布を動かそうと左右の舞台袖から人が一生懸命上下に振る動きが想像できてしまうのはどうでしょう。
おまけに動いているのは袖側だけで真ん中はビクともしてないし。

この布を使った演出は他に無いし、細部をブラッシュアップしていったらもっともっと良くなると思います。







2 年前に斬新ではありながら一部未消化だった演出が、今回どう変わるのかとても楽しみにしていました。
ブロンズ・アイドルが踊り終え、盛大な拍手を受ける間があったまでは一緒でした。

ところがその直後、ブロンズを覆い隠すはずの白い布は登場せず、両袖からごく普通の舞台用スモークが焚かれたのです。
そのスモークとともにブロンズは下手に捌け、変わって膝下が煙で見えないニキヤが登場したのでした。

えええ~? この変更とても残念です。

オーソドックスな演出ではあって何の問題も無かったし、技術革新でスモークの引きも早かったです。
ではあっても熊川版最大の個性の一端が失われたと思いました。

再度言いますが、白い布を使った演出を諦めたのはたいへんショックで悲しいです。
ここの演出変更にあたり、どんな議論になってどんな問題点が提起されどんな結論を誰が主導したのか知りたいですねぇ。

もちろん最終決断は熊川御大でしょうけれど。





※ここで白い布問題に関する F 嫁の見解を。

F は改訂以外に思い至らなかなったのですが、F 嫁から次なる解釈を聞いて目からウロコが落ちました。曰く‥

「東京文化会館はオーチャードより幅が広いので、ただでさえ動かし方がギリギリだった布を今回に限り諦めたのでは…」

なるほど、なるほど、だとしたらオーチャードでの再々演があるのならば、白い布が復活するかもしれませんね。










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また脈絡もなくかつ特定のダンサーのボリュームがやけに大きい偏ったエントリーになっております。
繰り返しますが個人のブログですのでその辺の解釈はぜひ寛大なお心でスルーして頂きますように。

なんだかんだ書いても K-Ballet のラ・バヤデールは大好きなプロダクションです。
ブロンズ・アイドルの戯言はともかく、そう遠くない将来に再々演を大いに期待しております。

また記録映画用なのかごっついビデオカメラが複数台入っていました。
映像化の期待も持てるのかなぁ‥その際は DVD じゃなくて BD でお願いしますよ。








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この夜は残念ながら紫織ちゃんの舞台でいつもご一緒になる方々とはロビーでお会い出来ませんでした。
オーチャードだと出口が絞られているので見つけやすいんだけどなぁ。

祥子さんの出演もあり東京文化会館の楽屋口には長い出待ちの列が出来ておりました。
それに後ろ髪も引かれましたが、F & F 嫁的上野といえばクラシックバレエの他に…


この次はバレエを観た後のお酒について書きます。
















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