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Channel: F & F嫁の “FFree World”
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バラちらし 鯛八鮨

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F log




実家近くの鯛八鮨。
後日の予約に立ち寄っただけなのに、ついふらふらとバラちらしをお土産に注文してしまいました。

握りももちろん好きなのですが、シャリと具材がしっとりと馴染むバラちらしもまた大好きなのです。





RICOH GR


お土産に折でとお願いしたんですが、女将さんが 「今度来るときに持ってきて」と重に入れてくれました。
ええ、近々また伺います。






RICOH GR


帰宅して F 用のシャリ大盛りバージョンをオープン!






RICOH GR


おお〜宝石箱やぁ〜w

穴子、マグロ、漬けマグロ、鯛、イカ、海老、蟹、イクラ、干瓢、卵焼き、海苔、そして彩りのキュウリ…etc
うむ、じつに美味しい。
穴子や漬け、イクラ、干瓢などの味がしっかりしているので普通のちらし寿司と違ってこのままいけます。
豪快にワッシワッシとかっ込んでしまいました。









RICOH GR


数時間後、F 嫁が帰宅してもうひとつもオープン!
バラちらしは少し時間が経って熟れた頃がまた旨いんだよねぇ。








RICOH GR


美しいなぁ。
まったくもって食べるのが惜しい。
といっても箸を持てば瞬殺ですけどねw







RICOH GR


F 嫁渾身の箸上げ。
バラちらしの具と酢飯をバランスよく箸でつまみ上げるのは至難の業ですな。


ごちそうさまでした。
女将さん、その節はよろしくお願いします。









不思議の国のアリス ROYAL BALLET 2013

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F & F 嫁 log




英国ロイヤルバレエ 2013 年日本公演

7 月 7 日七夕のソワレ、F 嫁と一緒に 「 不思議の国のアリス 」 追加公演を観に行って来ました。
もう耳タコでしょうが、ロイヤルバレエにおけるウチの推しメンはファーストソリストの 崔 由姫 ( チェ・ユフィ ) ちゃん です。
( 先日残念ながら退団してしまったコジョカルちゃんは永久欠番w殿堂入り )
そのユフィちゃんが 「 不思議の国のアリス 」 の追加公演で日本において全幕主役デビューすることになったからです。

今回の来日公演では 前回の 2010 年同様、当初はユフィちゃんが主役を務める舞台はありませんでした。
アリスのチケット販売が好調なため 追加公演が企画 され、アリスの経験があるユフィちゃんが抜擢されたのでした。
その後、ユフィちゃんの友人でもあるローレン・カスバートソンが怪我で来日不能になってしまったのを受け、
アリスの配役が玉突き変更となり、6日、7日の連投となりました。
本来なら日本での初主演を目に焼き付けるはずでしたが、踊る機会が増えたことを純粋に喜びたいと思います。
そういえば 韓国でも 2 日間の 2 日目 だったなぁ。






RICOH GR


7 日の日曜日、上野の改札を出るといきなり大雨でした。
梅雨明けしてからここのところ酷暑日が続いている上、いたるところでゲリラ豪雨が見られ気が抜けません。
小止みになるタイミングを見計らって横断歩道をダッシュです。







RICOH GR


東京文化会館入り口付近にて。
正直なところ心配していた追加公演の客入りもほぼ満席で盛況でした。
いやしかし GR の描写はいいなぁ。







Alice's Adventures in Wonderland trailer (The Royal Ballet)



さて英国ロイヤルバレエならではと評判の演目 「 不思議の国のアリス 」 です。
皆さまご存知ルイス・キャロルの原作を全 3 幕 ( 初演当初は 2 幕 ) のバレエとしたものです。
主役のアリスは幕が上がってから下りるまでほとんど出ずっぱりのハードな役柄です。

作品自体はたいへん楽しいもので、とてもよく出来ていると思います。
加えて英国らしい毒もあり、笑いもありで見事なエンターテイメントに昇華していると感じました。
そしてジョビー・タルボットの音楽がまた良いんです。
時計の秒針をモチーフにしたリズムが根底にあり、ゴージャスで妖しいまさにワンダーランドを創り上げました。
時に紙吹雪が舞い、時に観客席をも巻き込むワルツシーンはゴージャスで最高でしたね。
構成に関しては初期の 2 幕作品がスピーディーかなと思いましたが、主役の負担を減らすという意味でやむを得ないところでしょうか。

アリスはその 2 幕ものとして今回来日が叶わなかった ローレン・カスバートソン主演で映像化 されていますので、
ご興味のある方はぜひご覧いただきたいと思います。




包括的なレビューを書かなくなって久しいのですが、個人が運営する超個人的なブログですのでご容赦ください。
もちろんユフィちゃんの事を中心に書きます。






緞帳が上がるとお屋敷の庭が現れました。
舞台下手ベンチの前にアリスと二人の姉妹が座っています。
ユフィちゃんは薄紫のドレスにカチューシャをしたショートボブ。
ロイヤルバレエにおけるアリスの決まったスタイルですね。
もともと童顔であるし、黒髪なので違和感はありません。
ただ二人の姉妹が変わった衣装なので統一感はないですねw

好奇心旺盛な少女アリスは舞台を縦横無尽に動きまわります。
こりゃ一幕から結構な運動量ですな。
今回他の舞台 ( ラム、ブルネル ) は観ていないのですが、ユフィちゃんのアリス素敵じゃないですか。
なにやら地味と評する向きもおありなようですが、いやいや表情もクルクル変わるしパッと目を惹きますよ。
理不尽な母親 ( モレーラ貫禄の顔芸 ) にプンスカ怒るところもカワイかったです。

最初のガーデンパーティーは登場人物もとても多いですし、ロイヤルならではの小芝居 ( 良い意味ですよもちろん ) が
舞台中で繰り広げられてますからよほどの吸引力がないと埋没しちゃいますね。



当日の配役に関して…

ファーストキャストのワトソン、ヤノウスキー、マックレーは凄いなという印象です。
大船での再評価 ( 失礼な話だw ) も著しいモレーラがハートの女王を怪演しましたが、
絶対的な身長があるヤノウスキーの迫力までいま一歩と感じました。
でも失礼にも顔芸なんて言いましたが、眉毛ひとつで魅せる芝居はさすがですね。
タップダンスというバレエダンサーが基本求められる以外の資質を前面に出すキャストを作るのは個人的にどうかと
思いますが、マッドハッターはやはりマックレーの独壇場ですね。
最近ユフィちゃんと踊ることも多いアレクサンダー・キャンベル君もタップで健闘しましたが…に留まっています。
やはり大船で観たリカルド・セルヴェラはたいへん良いダンサーだと思いますが、エドワード・ワトソンのある種神経質な
怪しさ満載の白ウサギが映像作品の予習で染み付いているのでどうしても比較してしまいます。

ジャック/ハートの騎士については…
ポルーニン、ボネッリ、マックレー、ペネファーザーというキャストに見るアリスと同世代か少しだけ上というイメージのャックを演じるにはニーアマイア・キッシュはイメージが年上な印象です。
いやロイヤルには少ないノーブルな良いダンサーだと思うんですよ。
想像より赤白の衣装も似合っていたし、後半のパ・ド・ドゥではよくアリスをサポートしてました。
カーテンコール等でも誠実そうな人柄が感じられました。

好き勝手なことを書き連ねまして、各人のファンの皆さまにはたいへん申し訳ありません。




ユフィちゃんのアリス…

トップ写真に貼りつけた文言は、ROH が以前に実施した企画 #AskTheDancer という一問一答におけるユフィちゃんの回答です。
アリスという役に対して楽しんで臨んでいるのがわかりますが、別に 「 自分ならではのアリスを創りあげなければ 」 とも答えています。
ユフィちゃんならではのアリス。
クリストファー・ウィールドンはカスバートソンがイメージの対象だとインタビューで答えていますし、
ラムの見事な演技はスクリーンでも今回の舞台でも観客は堪能したと思います。
新人といってもいいブルネルはフレッシュなアリスを見せたはずです。
ここでチェ・ユフィとしてはどのようなアプローチで役柄に入り込むのか…

これが正しい表現かどうか自信はありませんが、ユフィちゃんの踊りは楷書に例えられように思います。
端正かつ正確。
これはクラシックバレエとしては美点です。
コンテンポラリー ( ユフィちゃんのコンテもっと観たい ) にしても基本はクラシックなのですから。

とはいえ四角四面のつまらない踊りでないことは万人の認めるところです。
柔らかなアームス、吸い付くようなポワントワークとスムーズネスの極致ともいうべきウットリさせる魅力があります。

彼女の踊りにおいて正確無比なのが長所なのをわかった上で…

書で言えばトメやハネの部分でもうちょっとだけアピール出来れば、と考えることがあります。
ご本人が望むかどうかは別として、ユフィちゃんにはそれが可能だと思うのです。
行間を読ませるためには行がしっかりしているのが前提ですから。
ああ、どうにもこうにも抽象的で歯がゆいですなw






さてここからは F 嫁にバトンタッチ です。
いつもはほとんど F にお任せですが、今回は自らも書きたいと積極的です。







RICOH GR





女の子って 何でできてるの?
女の子って 何でできてるの?
砂糖とスパイス
それと 素敵な何か
そういうものでできてるよ


舞台の動くアリスを見た瞬間にマザーグースの詩が思い浮かびました。
賢くて、曲がったことが嫌い。でも、まだまだ幼くて、思うとおりには事が運ばない。

ジャックとの仲を引き裂こうと無実の罪をジャックに着せて家から追い出してしまう母。
その母親にプンと膨れるアリス。

突然始まった 「 不思議の国 」 での冒険でのハプニングの連続。
うろたえて泣きだしてしまうアリス。

芋虫にもらったマッシュルームを食べて、急に壁と扉が消えさって 「 憧れの庭園 」 が現れると…
どのキャストよりもマジなジャンピングで飛び跳ねて喜ぶアリス。

ハートの騎士になっているジャックに再会して、ちょっぴり誘惑の眼差しでホッペにキスをしてもらうアリス。
( なぜか見ていてドキドキしてしまった )

子供のような、大人のような、ちょっと危ういアリス。

原作は 7 歳の少女の設定ですが、ロイヤルバレエのアリスはもうちょっと上に設定してあるのでしょうか。
( ジャックとの恋も描いていますし… )




ユフィさんのアリスはちょっぴりやんちゃで真っ直ぐで、でも賢くて品が良くて…
素敵なアリスでした。
ジャックにキスをしてもらう時などはコケティッシュ。
でも無邪気で子猫みたい。
私がジャックでもキスしたくなってしまうわ (笑




私も子供の頃に 「 不思議の国のアリス 」 を児童書で読み、学生時代に 「 不思議の国のアリス 」 「 鏡の国のアリス 」 を読みました。
なので今回のロイヤルバレエの舞台鑑賞は、F よりも少し思い入れが強かったかもしれません。

じつは最初 DVD で見た時は ( バレエ演目としてはどうなのかしら? ) とハテナマークでいっぱいでした。
主人公のアリスが最初から最後まで舞台に居続ける ( 踊り続ける ) 割に見せ場が少なく…
赤の女王の眠りのパロディーやマッドハッターのタップも素晴らしいのですが 「 バレエを見た 」 充実感があまりなくて。


今回のロイヤルバレエの公演もユフィさんが踊られるのでなければ、観に行かなかったかもしれません。


でも幕が開いて舞台が始まった時…
「 私自身がアリスの住んでいる世界に迷い込んでしまった 」 気分になったのです。

セットや美しいダンサー達。
観客席に落ちる紙吹雪、通路を歩いて踊る 「 花 」 のバレリーナ。

私もアリスと一緒に冒険に出たような気持ちになっていました。

そしてイギリスらしいユーモアとペーソスが練りこまれた舞台。

もう一度、二度 … 生の舞台をじっくり見たいです。
英国ロイヤルバレエの凄さを感じました。




さてさてユフィさんのアリスに戻りますが…

冒険に入ってからのアリスは、やんちゃだったり、めそめそしたり、コケティッシュだったり…
可愛い♪
もうもう可愛い♪
危なげなところも可愛い♪

最後は夢オチで、アリスはしっとりとした大人になっています。
しっかり成長しています。

ダンサー側から言えば、アリスは 「 マラソンランナー 」 のような役なのではないかな…と思います。
おもちゃ箱に放り込まれて、次から次にいろんな事が現れてそこを駆け抜けていく。
どちらかというと受け身の連続ですからたいへん。
で、なんだか難しそうな振付 ( リフトされた後に脚を開脚したままで頭から前転するように降りるのを三回続ける…とか ) の連続で。
その割にうっとり場面がない。
( 私はうっとりアダージョが好きなのに…と F に言ったら苦笑されました )

でもそんな中でもユフィさんの優美なポワントワークは光っていて、それがアリスの優しさや品の良さを現すようでとても満足できたのでした。







RICOH GR




ここから再び F がお送りします。
言いたいことはほとんど F 嫁が書いてくれたので概念的な戯言を少々。


ロイヤルバレエにおいて、我々が愛するユフィちゃんは誠実に与えられた役に取り組んできました。
ファーストソリストに昇進してからは純粋なコール・ドは踊らなくなったものの、数々のアンダースタディに入り、
主役を盛り立てる重要な脇役もたくさん踊らせてもらっています。
そしていざプリンシパルにアクシデントの際には代役として主役を務めたことも多くあります。

これほど技術がしっかりしていて安定して舞台をまとめられるダンサーには、相応の道があって然るべきとずっと思ってきました。

何が阻んでいるのでしょう?



それから大切なのはユフィちゃん本人の気持ちです。
何度かお会いした際も常に折り目正しく素晴らしいお嬢さんでしたが、もちろん本音で話を聞けたわけではありません。
頂点にたどり着いたからこそ踊れる役があります。
逆にその一歩手前でなければ踊れない役もたくさんあります。
我々はそう信じていますが、ユフィちゃんが石にかじりついてでも上を目指すならとことん応援したいと思います。

“上”というのには様々な考え方があると思います。
F & F 嫁はユフィちゃんのサポーターであります。
であるならばそれは倫敦に限ったことではない、と言ったら半ば脅迫と取られるでしょうかw




すっかりブログを書くのに時間がかかってしまいました。
10 日の水曜日はロイヤル・ガラの日です。
ユフィちゃんは先日放送されたアシュトン・セレブレイションで魅せた 「 春の声 」 ( 下の写真 ) を踊りました。
我々は残念ながら行けませんでしたが、映像でも組んだアレクサンダー・キャンベル君と息のあったリフトを披露し、
幸せの紙吹雪を撒いたことでしょう。

再度言います。
ユフィちゃんが踊りへの情熱を持ち続ける限り、いつまでもどこででも応援しています。
8 月のローザンヌ・ガラで再び暑い日本に戻ってくるユフィちゃんを待っています。









Q What was the most difficult point of your career? How did you deal with it?

A Yuhui : There are always ups and downs. Whenever I feel down I think back and remember why I dance…
  Yuhui : …I always remember that I dance because I love it.

















1 週遅れの誕生祝いと 1 年遅れの金婚祝い

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F log




F 母が 7 月頭に米寿を迎えることになりました。
幸い元気にしており、さすがにもう バレエレッスンには行かない ものの、日常生活には不自由なく暮らしております。

誕生日の話ついでに遅まきながら気づいたのですが、F 父と F 母は昨年結婚 50 周年の金婚式でした。
両親の結婚記念日というのは意外と知らないもので、それならいっしょに祝っちまおうということで誕生日翌週に
近所の 鯛八鮨 を予約したのでした。





RICOH GR


拙ブログではお馴染みの鯛八鮨です。
先日はこの日の打ち合わせに寄っただけなのに、なぜか バラちらし を持って出てきましたw

参加は F 母、F 父、F 嫁、 F の 4 名です。






RICOH GR


二階の座敷で宴会スタートです。
先付けとして キスの唐揚げ、枝豆、ケーク・サレ です。
絶品のキスは 鯛八のご長男が木更津沖で釣った 地のものです。
ケーク・サレはキッシュに似た惣菜になるケーキです。
F にはちょっとヤバかったので F 嫁に引き受けてもらいました。ハハハ。
枝豆もじつに美味しく倍は欲しかったですねw






RICOH GR


続いての小鉢は 山芋とじゅんさい です。
山芋をこんなに細く刻むのはたいへんだと思います。






RICOH GR


もうひとつの小鉢は 自家製胡麻豆腐 です。
コクのある胡麻豆腐を酸味のあるタレでさっぱりと食べます。
美味しい!

ここまでだけ見ても店に行かないと、出前ではなかなか食べられないものですね。







RICOH GR


F 嫁が F 父にお酌です。
F 母はアルコールがほとんどダメなので、ふたりでビールを旨そうに飲んでました。
仕事帰りの F はクルマなので断腸の思いでお茶をぐびりと飲み干します。トホホ。

この後、米寿の F 母へ F 嫁から日傘のプレゼント。






RICOH GR


それぞれ小さな皿で 鰹のたたき が次に来ました。
ニンニクがしっかりと効いた自家製ポン酢で食べると旨いですな。







RICOH GR


お造り はまとめて一盛りに。
中トロは言わずもがなですが、手前のキンメ (?) は抜群で口の中で溶けましたね。
個人的なヒットは頂上のサザエと左奥にチラッと見えるサザエの肝でした。
肝旨ぇ。







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個々の前に アサリの酒蒸し が一皿づつ。
いやこれも美味しいですな。
お酒が飲めないのが残念でなりません。
F 父は貝類が得意ではないのですが、こいつは旨いと言って完食しました。






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小さな かき揚げ二種 です。
天つゆの他にピンク色をしたヒマラヤの岩塩も一緒に用意され、そちらも美味かったです。







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メインの 握り寿司 も大きな台で一盛りです。
漬けマグロは大好きです。
ど真ん中に鎮座する鯛八名物の太巻きは海鮮バージョンでした。
これもまた美味。








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リクエストで追加してもらった鹿児島産の鰻を使った 鰻重 です。
提供時間から逆算して活鰻を割き、串打ち、蒸し、焼きと約 1 時間程かけて仕上げられた本格的なものです。
固めに炊かれたご飯は県内産のコシヒカリ、昭和 47 年から造り足してきたタレも絶品です。
国産鰻の皮が香ばしくて美味しいですね。
シェアするといったら鰻に切れ目を入れてくれました。

この時期、やはり鰻は食べたくなりますね。
日本鰻が食べられない世界ってちょっと想像つかないですけど。
関係者のご尽力でなんとか存続してもらいたいと切に願います。







RICOH GR


80 代にしては健啖な F 両親ですが、さすがにお腹がパンパンです。
最後はさっぱりと酸味の美味しい 梅ゼリー でシメです。
こちらも梅を煮て裏ごしするところから始めた完全なる自家製です。

鯛八鮨の皆さま、ごちそうさまでした。





この時撮った両親の写真はカナダの F 妹にも送りました。 ( F 妹は料理の写真を見て悶絶でしょうなw)
昨年ですが金婚式を迎えた F 父と F 母には、今後も仲良く元気に長生きして欲しいと思います。











500を愛する500の理由

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FIAT の日本法人がブログタイトルのキャンペーンを行いました。

500を愛する500の理由

ABARTH を含む 500 オーナーに自らの 500 愛を任意の数字と絡め、写真と 100 文字で語ってもらおうというこの企画。
先日応募が締め切られました。
この記事執筆時点では 489 件の掲載がなされています。

すべての 500 乗りがそうであるように、F も親バカぶりを発揮して応募しましたよ。
そうしたら見事に採用となりました。






RICOH GR


ま、よほどおかしな投稿じゃなければ 500 名の先着順なのでしょうけどね。
それでも採用となれば嬉しいものです。
いただいたプレゼントはこちら。







RICOH GR


FIAT 500 オリジナル携帯ストラップ です。
色が選べないのは残念ですが、by DIESEL のブロンズがあるとも思えません。






RICOH GR


こちらがメインの シリアルナンバー入りプレート です。
白地に赤いロゴ、素敵なケースに入っています。





RICOH GR


開けるとこうなります。
500 を正面から描いたと思しきイラスト。
500 の正式なロゴと REASONS という文字。
一番下にシリアルナンバーです。
ウチのは 384 番でした。

このプレート、両面テープ仕様になっていてボディの好きな箇所に貼れるそうです。
車体にしろウィンドウにしろこのプレートを貼りつけるかというと…非常に微妙ですねw






LEICA M-E / SUMMICRON-M F2 35mm ASPH.



上のリンクから F の投稿がわかるでしょうか。

まぁひとつひとつ開いていくお暇な方はいないと思いますが…
F が選んだ数字のヒントは“排気量”です。
( 同じ数字を別の意味で選んだ方がもうひとりいらっしゃいます )

写真は今年元旦に撮ったヒップラインを送ったのですが、フォーマットが正方形だと気づきませんでした。
普通に 3 : 2 の写真を送った結果、一番キュートなお尻をトリミングされてしまいました。
最初からスクエアにしたこの写真を送ればよかったです。



最近猛烈な 蠍の毒 が全身にまわりつつありますがギリギリ意識はありますw
誘惑に打ち勝ち、1.4NA で頑張ります!










中華料理 泰山亭

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以前、よく通っていた 豚肉料理の専門店 があった場所。
駅から近いし一階がセブンイレブンの二階と立地の集客力もあります。
しばらく空きテナントでしたが、隣町にある中華料理店が支店を出すことになったようです。




RICOH GR


お店の名前は 泰山亭 といいます。

二階までが店舗、その上が住居になっているビルです。
セブンイレブンが一階でその地下、写真のブルーの看板はこれまた新規のお店です。
こちらはよくわかりませんが、おねいさんが隣に座ってくれるお店のようです。







RICOH GR


開店記念全品二割引きキャンペーン (現在は終了) と聞いて夜の開店時間早々に F 嫁と押しかけました。
店内はシンプルですが通路が広く贅沢な造りです。
奥には円卓の個室もあるようですね。

厨房では日本語以外が飛び交っていて雰囲気ありますね。






RICOH GR


まずは 生ビール で乾杯。
泡の量がじつに惜しいw







RICOH GR


さて料理の注文です。
メニューを見るとほんとうにオーソドックスな中華料理店という品揃えです。

初めての店ですので、王道で冷菜、餃子、炒めもの、揚げもの、シメの炭水化物とフルコースで逝ってみます。
お腹もイイ感じに飢餓状態ですし。

最初は 三種の冷菜の盛り合わせ です。






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中までしっかり味が入った叉焼。






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しっとりと美味しい蒸し鶏。







RICOH GR


中でも美味しかったのはこのクラゲでした。

トップ写真のように野菜の飾り切りもキレイですね。






RICOH GR


焼きとまよって 手作りスイギョウザ を頼みました。





RICOH GR


小ぶりだし二人でシェアなのであっという間です。
この水餃子の特徴はタレですね。

最初にちょっと舐めてみて「甘い!!」と驚きました。
試しに別の小皿で酢、醤油、ラー油のオーソドックスなタレを作ってみましたが、甘いオリジナルの方がこの水餃子には合ってます。








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生ビールの次は郷に入ってはの 青島ビール です。
キンキンのグラスがいいですね。







RICOH GR


F 嫁は‥と見ればいつのまにか手にロックグラス。
すわっ紹興酒か!? と思いきや 杏露酒 でした。







RICOH GR


炒めものは トウミョウ炒め です。
塩とニンニクで味つけされた青菜系は大好物なんですが、これも食感とともにたいへん美味しかったです。








RICOH GR


ここまでいい流れで来てますね〜
つづいてはメインともいうべき揚げもので、カキとクワイの辛子炒め を選びました。
酒のつまみとしての選択ですなぁw






RICOH GR


プリプリの牡蠣とクワイの食感がたまりません。
ピリカラの味つけも思わずビールのお代わりをお願いしたくなりますね。

テーブルにおける GR の間合いにもようやく慣れてきた気がします。









RICOH GR


そろそろシメですが、一品を二人でシェアといかないところが F & F 嫁です。
F は基本のキである 五目チャーハン にしました。







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奇をてらったところはひとつもありませんが、まさに王道で旨い炒飯でした。







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F 嫁は彼女の大好物である カタ焼きそば です。








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肉、魚介、野菜とたっぷりな具材が醤油ベースの餡でまとめられておりとっても美味しかったです。
さすがにここでお腹がいっぱいになりました。





アイドルタイムは仕方ありませんが、23 時までやっているので使い勝手は良さそうです。
この二割引きが永遠に続いてくれたらなぁ‥というのは冗談ですが、また食べに行きたいと思います。












戦艦「扶桑」41cm砲搭載 艦政本部試案 其ノ壱

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ヲタクと一言にいっても多岐にわたりますが、当ブログにおいてはミリタリーヲタク、通称 ミリヲタ のことです。
新作の配給に合わせて宮崎御大 (の周辺) が 「戦闘機大好き、でも戦争は大嫌い」 と予防線を張っていますがミリヲタのほとんどは同じですよ。
どうしようもなく愚かな行為である戦争によって生まれた、または異常な速さで発達した兵器については興味の尽きないところです。

同じブログでバレエについてときに熱くときにミーハーに語る人間がおかしな趣味を‥と思われる向きもあるでしょう。
まぁそれが人間の多面性であり、どちらも F の人生において大きな部分を占めていると確信を持って言えます。
ご不快に感じる方々には申し訳ありません。




さてしばらくの間ヲタクカテゴリーは銃器ネタばかりだったのですが、久しぶりの模型話です。

ええ、蜜柑山 (未完成のまま積んである模型の山) は順調に育っていますよ。
買っただけで満足したり、手をつけては投げ出したりで。
スコットランドのイタチ もこの時点から 1mm も進んでおりません。(反省してます)


そんな中、特集:世界の新型水上戦闘艦に惹かれて「世界の艦船」を買いに行った書店で F 父の愛読書だった 月刊「丸」 に出会ってしまいました。


RICOH GR



特集は見ての通り 「扶桑・山城」 です。
再三再四書いているように、F は欧州海軍好きです。
しかし旧海軍の艦艇が嫌いなわけではありません。

海軍の華であった戦艦というジャンルではこの扶桑型戦艦が好きです。
特に「扶桑」の艦尾延長前の艦影が好みです。







手前「扶桑」、奥「山城」です。
有名な艦橋構造物に関しては「扶桑」の圧勝ですね。
第3砲塔の向きは「山城」の方が好きなのですが、それでは「扶桑」のあの前檣楼は生まれないことになり痛し痒しですw







RICOH GR


月刊「丸」を読み進めていくと不思議な艦型図を見つけました。
三連装砲塔?

記事によると大正10年〜11年のワシントン軍縮会議前に「扶桑」の 14インチ主砲を16インチに換装 するという計画があったそうです。
「扶桑」の二度に渡る近代化改装は有名ですが、主砲の換装って話は初めて知りました。
ヲタクと称しておりますが、まだまだ勉強不足を感じた次第です。









wiki からお借りした「扶桑」の最終状態です。
艦尾が延長されたおかげでバランスの取れた艦容となっていますね。
6 基搭載された14インチ連装主砲塔は 12 門の砲数を誇りますが、反面ヴァイタルパートが長大になるというデメリットもありました。






RICOH GR


月刊「丸」に掲載されていた艦政本部から提案されたという 41 cm砲 (16インチ) への改装案です。
これを見た瞬間、一目惚れ してしまったのですw

41 cm砲 10 門搭載というのは八八艦隊の主力艦であれば珍しくない装備です。(図の艦橋は八八艦隊の主力艦に準じています)
ただ戦艦「加賀」級にしても巡戦「天城」級にしても、主砲は連装砲塔 5 基という設定であります。

「扶桑」艦政本部試案 (以下艦本試案) は連装砲塔 2 基、三連装砲塔 2 基で計 10 門という野心的なものらしいです。
であるならば金剛代艦平賀案の様に艦首から三連装砲塔、連装砲塔を背負式にするのが常套手段と思われます。

艦本試案では艦橋前に背負式連装砲塔 2 基、艦橋直後に後ろ向きの三連装砲塔、煙突、後部艦橋を挟んで長船首楼の後端に三連装砲塔という配置です。
この変態的ともいうべき砲塔配置に一気に心を奪われたのでした。


ちょっと待て!! お前は「砲数の異なる砲塔の混載は嫌い」と言っていただろう。


とのツッコミもごもっともです。
よく考えたのですが混載が嫌いというのは前出の KG? やカイオ・ドゥイリオ級(伊)、ネバダ級(米)等背負式の場合のようです。(いい加減だなぁ)

艦本試案で 三= =三 という背負式にしなかった理由は船体幅や弾火薬庫防御等の関係からとされています。
いずれにしてもこの ==三 三 という主砲塔配置は個人的にたいへんツボでした。







GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO


以前にいただいたコンビニ食玩「世界の軍艦」シリーズの ロドネーを未完の G3 級巡洋戦艦にデッチ上げた ことがありました。
船体に手を付けなかったのでシルエットでも酷いプロポーションですが雰囲気だけは出たと思います。
とはいえ食玩の「扶桑」が存在するわけもなく、次善の策として 1/700 ウォーターラインシリーズということになりました。

え?やる気なの?

まぁ問題山積みですけどね。
パッと思いつくだけでこれだけあります。

 A  41 cm連装砲塔
 B  41 cm三連装砲塔
 C  41 cm砲塔二種の異なるバーベット径
 D  八八艦隊主力艦に準じる艦橋
 E  延長以前の艦尾
 F  高角砲非搭載の小さな後楼
 G  追加されたバルジ
 H  第 6 砲塔バーベット跡の消去
 
一番の問題は船型に直結するEの艦尾でしょうか。
A、D、については目当てがありますが、Bの三連装砲塔にも困ったものです。
それこそ 1/700 タミヤのロドネーはありますが、砲塔の形があまりに違いますからねぇ。
パテを塗ったり削ったりは苦手なので何とかしたいところですが。
Cのバーベット径も連装と三連装が同じ径の訳もなく、艦本試案のキモなだけにここで妥協しては変態度が下がりますしねw
でも難しいなぁ。






RICOH GR



そんな悩みにかこつけて以前から欲しかった書籍をついに入手してしまいました。
ヤヌス・シコルスキー氏著 戦艦「扶桑」図面集 です。
この本、税抜きで 5,500 円もするのですが、充分にその価値があります。

長くなりましたので続きは 其ノ弐 でお送りします。










戦艦「扶桑」41cm砲搭載 艦政本部試案 其ノ弐

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其ノ壱より続く




前回触れた 戦艦「扶桑」図面集 ですが素晴らしいですね。



RICOH GR


序文と写真が少々、後はひたすら図面、図面、図面です。
このように年代ごとの艦体図も見事ですが、装備品ひとつひとつが微に入り細に入り描かれています。
そして圧巻なのが扶桑型戦艦の命ともいえる前檣楼です。






これ以上階層が増えたら折れるんじゃないかと心配になるほど積み上がったこの最後期もいいんですが、
煙突 2 本時代のスッキリとした三脚楼もまた魅力的です。
この書籍は「扶桑」の時代ごとの変遷がよくわかり、図面をただ眺めるだけですけど飽きませんねぇ。







RICOH GR


さて図面を愛でているだけでは仕方ないので手を動かします。
先日、仕事帰りにタムタムに寄って久しぶりの 1/700 ウォーターライン の購入と相成りました。
あ、フジミなので シーウェイモデル っていうんですか?

肝心の「扶桑」ですが、高荷先生のボックスアートに惹かれて昭和19年の最終状態のキットを買ってしまいました。
本当はもっと初期のタイプ ( 昭和 10 年、13 年、16 年と各モデルあり ) を入手しなければならなかったですね。
理想を言えば艦尾延長前の昭和 8 年バージョンが欲しいのですけど。


で、何故かその上には 巡洋戦艦「赤城」 が。

ご推察のとおり “八八艦隊に準ずる” とされた前檣楼を移植するためです。
加えて 16 インチ連装砲塔を 2 基流用できます。
下に再掲した艦本試案を見ると主砲塔の形状は角張っていて微妙に異なるのですがそこは大人の分別で見なかったことにw
もっともこの素晴らしい図面もメモ程度のアイディアスケッチを元に起こされたものということです。

もちろん模型店の棚の横にはネームシップである「天城」もありました。
しかしやはり高荷先生のイラストと、「赤城」には真鍮製の 16 インチ主砲の砲身が 10 門分付属していたんです。

しかし 1/35 AFV マイナー車輌のモデル化も凄まじいものがありますが、艦船でも計画艦が次々とリリースされてますね。
ウォーターライン創世記からすると、まさか八八艦隊の諸艦がモデル化されるなんて考えてもみませんでした。





RICOH GR (再掲)


何度見てもいいですなぁ。
特に後ろを向いた 2 基の三連装砲塔が好きなんです。

中でも第 4 砲塔は長船首楼レベルで甲板から高くなっており、ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦のイメージもあります。
そこまで高くはないですが。

そして前檣楼を挟んだ 3 基の主砲塔は前出の G3 級巡洋戦艦を思わせます。
砲数も前檣楼の形も違いますけど。

ま、どっちにしても大好きです。
だからこそ数十年ぶりに平底艦隊に手を出したわけです。







RICOH GR


「赤城」の箱を開けインスト無視で前檣楼から手をつけます。
久しぶりの 1/700 ですが、組立説明書のイラストを現物の 3D に変換する能力が確実に衰えてます。
いくら見てもよく分からないんです。

この細かな階層に補強材を加え、エッチングの手すりを取り付ける猛者達がいますが神業ですね。
器用・不器用とかの問題ではなく職人技ですよ完璧に。

船体と煙突はもちろん「扶桑」の物です。
煙突の電探など最後期仕様ですからかなり異なりますが習作なので良しとします。
そして「赤城」の 16 インチ連装砲塔を 4 基こしらえ、船体上に配置してみます。

「扶桑」の 14 インチ連装砲塔用のバーベットですから砲塔がはみ出しています。
3 番砲塔がバーベットからずれていますが、艦本試案ではこのあたりの位置なんですよね。






RICOH GR


バーベットの経を増やすのが面倒なので掟破りの砲塔削りですw
「赤城」の 16 インチ連装砲塔の下部、広がっている部分を無理やり削ってみました。

これで違和感は少し減りましたが、三連装砲塔のことを考えれば根本的な解決にはまったくなってません。






RICOH GR


とりあえず全体のシルエットが見たい気持ちが先走って荒事に及んでしまいました。
「扶桑」の第 4 砲塔バーベットを削り取ってしまったのです。
この穴は煙突部を後ろにずらすことで塞げるのではないかと‥
宮崎駿先生版「高射砲塔」の様な後楼はすべて組まずこの状態でとりあえず乗っけてみます。

あらら前檣楼基部も削らないと第 3 砲塔がまったく前方に指向できないじゃないですか。
やはりポンと乗っけてハイ OK とはなりませんな。
 






それでもなんとか全体像が見たくて無理やり配置して撮影したのが、G3 級巡洋戦艦 のマネをして撮ったトップ写真です。
いや素の状態じゃありません。
じつはタレントさん並みに画像処理してますw









RICOH GR


それが比較がこちら。

上 がシルエットなのをよいことに、艦本試案に近づけようといろいろと修正したトップ写真です。
下 は現実、素の状態ですね。あら、意外とよいプロポーションかも。


まず艦本試案のシルエットですが 16 インチ連装砲塔の大きさが目立ちます。
この砲塔 6 基は絶対無理ですね。

艦の前半部はあまり変化ありません。
赤矢印の最初は第 3 砲塔ですが、「扶桑」のバーベットをそのまま使ってしまいました。
当然、煙突部とは間が空きますから、トップ写真では煙突自体を前方に画像処理で移動してます。
その分生じた後楼との隙間にはシルエットで低い構造物をでっち上げてます。

後楼はホントに置いただけで高角砲もマストも乗せてない中途半端な状態です。
第 4 砲塔は下の現状だとバーベットが高いままですが、上の写真ではやはり画像処理で長船首楼後端のレベルまで高さを下げてます。
同様に下の写真では「扶桑」の第 6 砲塔のバーベットはそのまま残っていますが、これも上の写真では処理してあります。

そしてもっとも大きな差は艦尾です。
艦本試案は大改装前ですので艦尾は延長されてません。
下の素の状態では最終状態のモデルですからもちろん延長されてます。
上の写真では長さは適当ですが、画像処理で短くしてあります。





まぁいつまでもシルエットであ〜だこ〜だ言っていても始まりません。








RICOH GR


「扶桑」の船体に「赤城」の艤装品を載せた習作 「戦艦扶桑41cm砲搭載艦本試案」 です。






RICOH GR


やはり残念なのは第 3 第 4 砲塔が 16 インチとはいえ連装砲塔のままということです。
砲塔をどうにかして作るしかありませんね。
第 3 砲塔の位置ももう少し後方に移動したいところですが…







RICOH GR

そして「扶桑」の第 6 砲塔跡バーベットも何とかしたいですね。
ここにもう一つ連装砲塔を乗っけてしまえば、16 インチ砲が 10 門にはなりますが…

いやいやそれでは == 三  三 という艦本試案の変態砲塔配置が根底から崩れてしまいます。

ただ艦尾短縮に関しては船体全体をいじる作業ですので F の手に余ると思います。
艦本試案が就役した後でも延長話wは出ると思いますので、当面このままで行きたいと思っています。

それにしてもなかなかカッコイイですね。
この角度から見る軍艦、特に主力艦は大好きなのです。






RICOH GR


前方から。
やはり第 3 砲塔と煙突部の空間が気になります。
船体のバルジ等はもう気にしないことにします。





シルエットでプロポーションをかいま見て、より艦本試案が好きになりました。
いつもの悪い癖で早く完成形が見たくて、ここまでたった半日強で進んでしまいました。
昭和10年バージョンを入手 (昭和 8 年ものが出る可能性は低いだろうなぁ) して、今度は丁寧に進めていこうと思います。


 現時点で困難と思われる点

  ◯ 16 インチ三連装砲塔を 2 基制作する
  ◯ 三連装砲塔に合わせたバーベット径の増化
  ◯ 第 3 砲塔バーベット位置の移動
  ◯ 旧第 6 砲塔バーベット跡の整形と甲板の再現
  ◯ 後部艦橋の制作


中でも第 3 砲塔の移動や第 6 砲塔バーベット跡をどうやって均したらいいのか、今の段階では検討もつきません。
また蜜柑山の果実と化すかもしれませんが、まずは三連装砲塔の制作からゆっくり焦らず始めたいと思います。










失敗!冷製パスタ

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仕事先で美味しいトマトをいただいたので、休みの日の昼食に冷たいパスタなど作ってみました。

冷製パスタは味が薄くなりがちなのでパスタ自体に軽くトマトソースを絡めた上、別添でさらにソースを加えようという魂胆です。
スーパーに細いパスタを買いに行ったら生バジルが売っていたので思わず買っちゃいました。
ま、ここいら辺がコスト無視で批判される男の料理ですw

しかし 4 分指定の乾麺を 6 分茹でるのは、いくら後で冷水で締めるからとはいえ勇気が要りますな。

パスタに絡めるソースは市販のもの。
別添のソースはいただいたトマトと、冷蔵庫にあったベーコン、ホタテの貝柱缶など適当に。
オリーブオイルとたっぷりのニンニク、塩コショウで味付けして酸味に粒マスタードも放り込みました。
素人ですからトマトの皮むきとかしませんよ。
見た目はアレですが、フライパンで味見した時は旨かったんです。



RICOH GR



最終的に結果は……ご覧のとおり水っぽくなっちゃいました。

皮むきはともかくトマトはきちんと種を処理するべきでした。
別添ソースは冷ます必要もあって作ってからしばらく放置していたのですが、その間に味も含めかなり水っぽくなってしまいました。
味覚って本当に温度で左右されますね。

パスタにしても冷水で締めてからザルで一生懸命水切りしたつもりでしたが、まだまだ不足だったようです。
後の祭りですがウェブで調べると、ペーパータオルで押さえつけるなどしてかなりしっかり水気を取ったほうがよいみたいです、。

間違いなく美味しかったのは生バジルとつけ合わせのクレソンでしたww



まだ暑い日は続きそうなのでそのうちリベンジします。








PBCF (プロペラ・ボス・キャップ・フィン)

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いえね、最初から 月刊「丸」 を買いに行ったんじゃないんですよ。
本当は 月刊「世界の艦船」8月号 が目的だったんです。





うっかり「丸」も買っちゃったばかりにすっかり 戦艦「扶桑」改装計画 に夢中になっちゃって。

「世界の艦船」の特集は 世界の新型水上戦闘艦 です。
加えて「シャルンホルスト」級のミニ特集もあるというのは KM 好きにはたまりません。
もっともいまさら姉妹の目新しい写真があるわけじゃないんですけどね。



で、世界の最新鋭水上戦闘艦を眺めていたんです。
某小説で大活躍の「フリーダム」級、スッと落ち込んでいる艦首だけは好みの「インディペンデント」級
あたりには 機能美の終焉 を感じずにはいられません。

表紙はジブラルタルにおける欧州共通ともいっていいミサイル駆逐艦 HMS「ドラゴン」です。
戦艦「扶桑」の様に背の高い前檣楼が好きとはいえ、このビヨーンと伸びた先に丸いレドームは萎えますな。
どうにもこうにもステルスを突き詰めると皆同じ形になってしまい個性がありません。




我らが海上自衛隊からはミサイル護衛艦「あたご」と汎用護衛艦「あきづき」がエントリー。
日本におけるイージスの代名詞である「こんごう」をベースとしたエースの「あたご」もいいんですが、
F の好みは護衛艦にしては珍しく “悪い顔” の 「あきづき」級 です。


以下2枚 海自HPより

おでこに大小 1 個づつのフェーズドアレイレーダーを備えた満載 6,800 トンのワークホースです。




「あきづき」級は後部フェーズドアレイレーダーが後楼(というかヘリ格納庫上)に分散配置されています。
本年度から建造が始まるという 25DD 級は「あたご」級のように艦橋前後にまとめられています。
個人的には分散配置の「あきづき」が好きですね。

先代「秋月」の長10cm砲に相当する長い槍、国産短 SAM システム 3 型 A に期待しています。













水上戦闘艦の話はここで終い。
「世界の艦船」8 月号で興味を惹かれた記事は、ブログタイトルにある PBCF (プロペラ・ボス・キャップ・フィン) についてです。


もう 8 年前になりますがブログを始めた頃、Untersee (2005 年 7 月 2 日)という記事で韓国海軍の増強について書きました。
韓国海軍がドイツから最新の通常動力型潜水艦を購入するという記事に触発されたものです。

ドイツ海軍が運用する現代の U ボート、212 型潜水艦は大好きなんですよ。






212A の U-34 です。
たいへんコンパクトでセイル前のハッチがアヒルのくちばしみたいでカワイイんですw
とはいえこの娘が本気を出すと怖いですよ。
記事によればこの 4 月に U-32 が AIP のみでドイツからアメリカまで 18 日で潜行状態のまま試験航行したそうです。
もう「可潜艦」とは言わせませんね。

トップ写真も U-34 です。
セイル横の扉の下に足場が出っ張っているところが好きです(どんだけニッチやねんw)。

前出の過去記事では 〜U-31、U-32 が就役、U-33 も来年頭に公試を終え〜 と書かれていました。
当然月日は流れるわけですから、U-34 も海に出ています。
その後 U-35 も就役して「世界の艦船」8 月号で、212A の最終艦バッチ2 の U-36 が命名式を迎えた様子がレポートされていました。





こうして見ると上の浮上している写真のイメージよりはデカいですな。
紙面では写真 3 枚のトピック扱いなのですが、最後の写真に潜水艦の命ともいうべきプロペラ部分がバッチリと写っているんです。





掲載の写真ではありませんが、7 翼のスキュードプロペラとキャップ部分からまっすぐ伸びた プロペラ・ボス・キャップ・フィン の様子がよくわかります。
これだけ明け透けにしかもアップで撮られていることに驚きです。

潜水艦の推進器といえば秘中の秘であり、昔は艦の前方からの撮影のみか写っていても厳重にカバーされてましたね。





212A バッチ 1 U-◯◯の命名式。
ボス・キャップ・フィンらしき突起が見えますが、バッチ 2 の U-36 のそれより明らかに短いですね。
そうそうこうして秘匿してくれないと。
フルオープンじゃ色気がありません(贅沢)。

バッチ 2 との違いは U-36 の X 翼稼働基部には整流フィンのようなものが見られますがバッチ 1 のこちらにはありません。
更にバッチ 1 では採用されなかった耐圧殻非貫通式の潜望鏡もバッチ 2 では装備されているとのことです。




こちらはアメリカの SSN779 New Mexico です。
シュラウドリング付きのポンプジェット推進ですが、これまたガッチリとガードされていますね。
同装置は通常動力型潜水艦で使用するとかえって効率が落ちると聞いたことがあります。

Mk48 ADCAP 魚雷 に興味を持っていろいろ調べていた時期がありましたが、ポンプジェットの情報は極端に少なかったですねぇ。
もっともインターネット普及以前の話ですけど。

でも水中兵器はこれくらい神秘のベールに包まれていないと…と思ってしまうのは冷戦時代の名残でしょうかw







PBCF (プロペラ・ボス・キャップ・フィン) は、プロペラ後端のボスキャップ部分から発生する渦を減少させ整流効果による推進効率の向上を図るものです。
開発は日本の 株式会社商船三井 で、日本のオリジナル技術として世界 12 カ国で特許を取得しています。


PBCF ホームページ


  


技術的な詳細は こちらのプロモーションビデオ をご覧ください。
U-36 における PBCF は商船用と違って筒状の長いものですが原理は同じでしょう。
詳しい理論は物理学や流体力学の世界なので文系人間には難しいですが、日本発の海運技術として世界に誇れるものですね。







海自HPより


AIP といっても燃料電池の 「212A」級 と、スターリング機関を採用した我らが海自「そうりゅう」級。
「そうりゅう」級に PBCF が装備されているか否か、そもそもスクリューの形状は防衛機密で知ることができません。
排水量が異なるとはいえ省力化で差をつけられてますが、X翼 AIP のライバルとして「そうりゅう」級にも頑張ってもらいたいです。








うなぎ 磯屋

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当ブログに度々登場する AP1 君とご飯を食べに行きました。
ニコンのフルサイズ使い (D700→D800E) である AP1 君は従姉の次男坊ということになります。
まぁ親類ですから 子供の頃から 知っているわけです。

環境故か立派なヲタクに成長した AP1 君も社会人となりました。
職種は天と地ほども違いますが、F が底辺で蠢く同じ業界で研修中であります。

じつはこの食事会は 7 月上旬。
もう一ヶ月も経ってしまいましたが、二の丑に合わせて記した次第です。



某日夕刻、仕事を終えた F は、AP1 君の職場までクルマを走らせました。
新たな巨塔を建設中である丘の上にそびえる巨大な建物です。
駐車場で待ち合わせ、同じく仕事を終えた AP1 君をチンクの助手席に乗せ目的の店まで走ります。




RICOH GR


AP1 君紹介のお店は 磯屋 さんです。
裏の駐車場にクルマを停めて店横のアプローチを通り抜けた写真左手がトップ写真です。
もっとも食べ終わった後に撮ったので日が落ちちゃってますが。







RICOH GR


メインは鰻として豪華すぎる前菜ですが お造りの盛り合わせ を最初に頼みました。





RICOH GR


暖簾には「うなぎ」とありますが、上の看板には「活魚」とも書かれています。
中トロのキメの細やかなこと、とてもキレイなお造りですね。






RICOH GR


「飲んでいいよ」と言ってるのに運転の F に気を使う AP1 君。
見事なウニをアテに日本酒飲んだら旨いでしょうに。






RICOH GR


食べながらなんだかんだ話し込んでいると香の物が出されました。
旨い鰻屋さんの漬け物は美味しいんですが、ここ磯屋さんもその例にもれません。






RICOH GR


続いて 鰻重 が登場しました。 
ジャジャジャジャーンという効果音とともにフタをオープン!!






RICOH GR


角度を変えて。
う〜ん思い切って 特上 を頼んだかいがありました。
鰻の出自はわかりませんが、この肉厚な身と照り具合を見てくださいよ。

さらっとしていますが、しっかりと甘みが感じられるタレです。
焼きによる香ばしさが最高です。
ご飯も固めに炊かれており、個人的にはたいへん好みですね。







RICOH GR


重が届いてからはふたりとも無口ですわ。
ワッセワッセとかき込むのみです。
あわててセルフ撮りしましたのでブレてすんません。
肉厚な鰻とご飯、最高の組合せです。

ふたりともあっという間に完食しました。
旨いものは食べるスピードも上がりますよね。


年齢からいえばオッサンの F が奢らなければならないのですが、社会人となった AP1 君に敬意を表してワリカンにしました。
もっとも会計時 F が財布をクルマの中に忘れ、一時的に立て替えてもらったという間抜けな話もありましが。


この後は AP1 君の寮に河岸を移して新旧ヲタク同士のミーティングが延々と続きました。
先日実戦デビューしたプライマリーウエポンを見せたり、AP1 君の得意分野であるクルマについて相談に乗ってもらったり。
まだ仕事に就いて間もない AP1 君。
様々な部門を回ってたいへんだと思いますが頑張ってください。
また美味しいものを食べに行こうね。
















おまけ…というか余談w




HTL-21


7 月 19 日のいつものコンビニで買った「国産鰻重」です。
ま、買ったというか買わされたというか(笑

御恩のあるコンビニに対して申し訳ありませんが、やはり職人さんが割いて串打ちして焼いた鰻とは別次元ですね。
1,980円と贅沢すぎるランチとなりました。







戦艦「扶桑」41サンチ砲搭載 艦政本部試案 其ノ参

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其ノ弐より続きです





平賀 譲 デジタルアーカイブ 東京大学柏図書館

上記リンクを以下の番号分類で辿ると、平賀譲先生による藤本喜久雄先生「戦艦扶桑改造案」のラフスケッチを見ることができます。
藤本喜久雄先生の事は「金剛代艦」を巡るゴタゴタで知ったのですが大胆な方ですねぇ。

資料資料番号:2228
中分類:12
小分類:01
カテゴリ軍艦構造:その他
目録〔主力艦改装関係史料〕
表題〔扶桑級改造案〕



文中に現れる平賀先生のラフスケッチを F が書き写したものです。
本当にこんな程度のフリーハンドなメモなんですよ。

スケッチの右側に船首、左側に船尾らしき文字の記載があります。(もしかしたら舟という字かも)
月刊「丸」8月号の図面のように、艦首から16インチ連装砲塔がふたつ、その後に三連装砲塔がふたつありますね。
連装砲塔は距離からいって背負式でしょうね。
三連装砲塔ふたつの距離感はまさに艦橋と煙突/後楼が入るのでしょう。




そして次の分類を辿っていくと「四十五口径四十一糎砲三連装砲塔略図」なる青焼きの図面が現れます。

資料資料番号:2092
中分類:03
小分類:01
カテゴリ軍艦構造:砲熕
目録〔砲塔関係〕
表題〔四十五口径四十一糎砲三連装砲塔略図〕
文書種類砲塔図面
文書記述形式手書き青焼き

なるほど月刊「丸」8月号の図面で角ばった三連装砲塔はこの図面が元になっているのかもしれませんね。
巡洋戦艦「天城」級の16インチ連装砲塔を三連装砲塔に改造しようと目論んでおりますが、かなり形が違いますねぇ。
まぁこの図面通りにスクラッチなんてのは夢のまた夢ですからとりあえずあるものを利用しようと思います。







RICOH GR


その巡洋戦艦「天城」級から「赤城」のキットを購入したのは前のログで書きました。
砲塔と前檣楼を盗られて可哀想なので船体だけでもと組んでみました。

いや〜大きい!

流石 16 インチ連装砲塔 5 基 10 門搭載でそこそこの装甲を持った高速巡洋戦艦です。
こうなると 十三号艦 も見てみたくなりますね。









RICOH GR


さて、16 インチ連装砲塔を三連装砲塔化するにあたり、諸先輩方からプラ板積層のアドバイスを頂戴しました。
それを最終手段として、とりあえず経験乏しい頭を捻って考えた方法で連装砲塔を真っ二つにしてみます。
気前良くノコを入れられるのは巡戦「赤城」装備の 5 砲塔に加え、フジミの予備砲塔他のセットを購入したからです。






RICOH GR


適当にセンターラインを引いて ハイパーカットソー でガンガン切ります。
おっと下のテーブルを切らないようにしないとね。






RICOH GR


切れたら間に適当なジャンクパーツをはさみスペースを作ります。
そして別の砲塔から砲身取り付け部分を切り取ってここにはめ込もうという算段です。
ここに相応の太さの四角いプラ棒でもはめ込めば解決なのかもしれませんが、不器用ゆえに切断面がギジャギジャなので。

結果、完成(というか途中ですが)したのがトップ写真ということです。
この間の隙間をパテ等で埋めるのですが、積層プラ板を削る以上にパテ使いが苦手なのにここで気づきましたw







RICOH GR


さらに懸案の一つ、第 3 砲塔のバーベット位置です。
予備に昭和 8 年版の「扶桑」を用意したので、とりあえずこのサイズで切り取ってみます。
写真は切り取ったまま平行移動したものですが、これを 180 度ひっくり返せずその分バーベットが後方に移動するとの目論みです。






RICOH GR


やってみたものの散々な出来です。
第 3 砲塔のバーベット位置こそ良好になったものの、あいかわらず直径不足ですし何よりこの切り口が酷すぎます。







RICOH GR


気を取り直して第 4 砲塔も同様の“手口”で三連装砲塔化しました。









RICOH GR


全体のプロポーションを見るための仮配置ですが、配置だけでは終わらないのがヲタです。
つい 「主砲斉射!! てぇぇぇ!!」 とか遊んじゃうんですよw
この気持、わかる人にはわかりますよねぇ。

しかし 16 インチ砲 10 門の片舷指向は迫力ありますな。















RICOH GR


巨大な 16 インチ三連装砲塔。
いよいよバーベット径の問題を避けて通れなくなりました。
三連装砲塔も未完成ですが、それ以上に難題です。







RICOH GR






さて、その難題にくじけてしまわぬよう、識者の諸兄に助言をいただきたいのです


三連装砲塔の隙間を埋めるにはどんなパテがよいでしょうか。加えて注意すべき点を御教示いただけたら幸いです。













酷暑時々豪雨

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この週末の暑さは‥いやすでに熱さといっていいほどで堪えますね。
皆さん体調には本当に気をつけてくださいね。



じつは私、7 月半ばの職場行事の最中に熱中症と思われる脱水症状でひっくり返りました。
実際にバッタリ倒れたわけではありませんが急にめまいがして中座したら、顔色が真っ青で唇がキレイな紫色だったそうです。

たまたま朝から何も飲まず食わずでイベントの会場設置、受付等お手伝いをしておりました。
スーツ着用でしたが屋内だからと油断してました。

控え室で横になって首筋、脇の下を冷やし、大量に水分を摂取してなんとか復活しました。
その後は職場の方に自宅までクルマで送ってもらったり大迷惑をかけてしまいました。

多量に汗をかいていなくても、特に喉が渇いていなくともその瞬間は突然やって来ます。
皆さまも熱中症には必要以上にお気をつけください。





RICOH GR



トップ写真は鉄砲塚跨線橋から撮った JR 幕張車両センター です。
所用があって跨線橋を渡っていたのですが、直前は土砂降りのにわか雨。
写真右側に黒い雨雲の一部が見えますね。

渡りきったところではこちらの写真の様に青空と太陽の光がカッと射してきました。


ま、所用といっても単に飲みに行っただけなんですがね。
水分補給(ホントはアルコールじゃダメ)と暑気払いを兼ねて一杯ひっかけてきま〜す。






RICOH GR
















ふたつのバレエ発表会

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7 月末から 8 月頭にかけてふたつのバレエ発表会を拝見しました。






RICOH GR


7 月最後の日曜日に中野サンプラザで開催されたのは、歴史あるSバレエスクールの発表会でした。
Sバレエスクールといえば、お世話になってる Aさん が所属されているスクールです。
Aさんは手に職を持つ職人であり、ママさんであり、ポワントでバリバリ踊れる現役ダンサーでもある凄い女性です。
以前の発表会でも外国人ダンサーとパ・ド・ドゥを踊ったり、後半の全幕で重要な役柄を任されたり素晴らしいパフォーマンスを見せてくれます。
今回はソロで創作物を踊るということで楽しみにしていました。


※発表会には関係ありませんがトップ写真はサンプラザロビーの天井です。
 GRで撮影しましたが歪みはともかくローパスレスの弊害であるモアレがかなり目立ちました。
 Lightroom5でRAW現像した際にモアレ除去の処理をしたものです。







RICOH GR


この日はとにかく暑くて中野の駅からサンプラザまで歩くだけで汗だくになってしまいました。
残念ながら F 嫁は仕事を休めず不参加でした。

ロビーでは扇風機の前に下のタンクから汲み上げた水を霧状にして噴霧するミストシャワーが大活躍してました。
これなかなか涼しくて良いですね。

まぁトム・クランシーの「レインボー・シックス」4 巻でミストシャワーがどう扱われたか思い出して正面には接近はしませんでしたがw






RICOH GR


Sバレエスクールの発表会にお邪魔するのはこれで 5 回目になります。
同スクールはとにかくスケールが大きいです。
発表会のパンフレットにはちびっ子から大人まで150人以上の生徒さんの写真が掲載されています。
この大きなサンプラザ一階の客席が最終的にはほとんど埋まったのでその規模がわかろうというものです。


第1部は小さな子供たちがたくさん登場する「小品集」です。
第2部はソロやパ・ド・ドゥ、数人のパフォーマンスが行われる「バレエ コンサート」です。
Aさんは8番目にS先生自ら振りつけたオリジナルをソロで踊ります。

作品のタイトル通り紅いヴェルヴェットの衣装で登場したAさん。
その手にはなんとワイングラスが握られています。
一杯ひっかけて踊るダンサーという、お酒好きなAさんの為の作品といってもよいのではないでしょうかw
もちろん本当に酔っているわけではなく軽妙洒脱な振付けを見事に踊ります。
途中、ドン・キの乾杯シーンのようにグラスを後方遥か彼方に放り投げる場面があるのですが、思い切りのよさはさすがAさんです。
後半に謎の白手袋が舞台下手からニョキッと表れ、そいつが持っているグラスを再び受け取りAさんは踊り続けます。
いや〜カッコイイな。
スクール内でこの振りをこんなに素敵に踊ることができるのは、友人の贔屓目ではなくAさんしかいないと思いました。
エンディングも思わずニヤッとしてしまいました。
Aさん、ブラボーです。







RICOH GR



第3部はバレエ「コッペリア」全幕です。
端折り無しの本当の全幕でした。
スワニルダの娘は生徒さんでしたが上手かったですね。
F はスワニルダの友人の中に好みのダンサーを見つけてニンマリです。(後でAさんによろしくお伝えくださいとお願いしましたw)


Fは客席でご主人のHさんと夫妻の愛娘Sちゃんと3人並んで鑑賞です。
Sちゃんはちゃんとママの登場する演目を覚えていて偉かったですね。
写真はカメラを向けると恥ずかしがっていろんな行動を取るSちゃんです。
音楽を始め芸術全般に造形の深いご主人と現役ダンサーの奥様の娘という最高の環境に加え、
この ポリーナ・セミオノワ もかくやという背中の柔らかさ。
まだ本格的にバレエは始めていないとのことですが、バレエ教室の門をくぐる日が楽しみでなりません。


「コッペリア」も大団円で終了し、4時間以上に渡る発表会は終了しました。
あいかわらずレベルの高い素晴らしい会でした。
Aさん、Hさん、お疲れさまでした。
今度はF嫁も加わって飲みに行きましょうね。














RICOH GR



さて月が変わって8月上旬。
F&F嫁は普段の行動範囲から大きく逸脱し、東京の西側に位置する小田急線向ヶ丘遊園駅にやって来ました。
土曜日の夕刻でF嫁はお休み、Fは仕事を早く終えて猛ダッシュで電車に飛び乗り2時間かけてたどり着きました。

前述の中野サンプラザも暑かったのですが、8月に入ってからの酷暑は皆さんもよくご存知の通りです。
この日も35℃超えは間違いのない猛暑でした。







RICOH GR


そんな中、駅から徒歩5分で到着したのは多摩区総合庁舎2階にある多摩市民館大ホールです。

彼女が海外留学時代にブログ上で知り合い、今でもSNS等でお付き合いのある りょうこさん が出演するからです。
りょうこさんは可愛らしいけれど芯のある素敵な女性で、F&F嫁とも大好きなんです。
社会人となって忙しく働いている今でも以前から続けていた大好きなバレエを継続しており、その意味でも尊敬に値する女性です。







RICOH GR



りょうこさんの所属するMバレエスタジオは今回が5回目というまだ若いスクールです。
とはいえ昨年4月の第4回発表会も拝見してそのクオリティの高さはわかっています。
前述のSバレエスクールに比べたら規模は小さいですが、少数精鋭で今回も楽しみにして来ました。


会場は地元の信金協賛緞帳が降りるこじんまりとしたホールです。
第1部は子供たち、初心者、中堅どころまで出演する「バレエ・コンサート」です。
りょうこさんは4番目に「ジゼル」第1幕のヴァリエーションをソロで踊ります。

村娘の衣装に身を包んだジゼルが下手から舞台に登場しました。
あれ〜?りょうこさん細い!
いやいや女性に対して太い細いはたいへん失礼ですが、病を抱えているジゼルに違和感のないスラッとした体躯です。

ヴァリエーションは最初のアラベスク〜パンシェだけ観てもわかる上品で抑制の効いた見事なコントロールでした。
ロイヤルバレエ/コジョカルの映像を思い起こしました。

ポワントでケンケンwしてからの後半は一転スピード感あふれる回転が見事でした。
スパッと決まったフィニッシュの後、一瞬遅れてスカートが降りてくるのも美しかったです。

りょうこさんの村娘ぶりは可愛くて美しかったです。
ミス村娘コンテスト世界大会 の特別新人賞授与が某家庭内の会議で決定しました!




発表会第2部は「白鳥の湖より第二幕」です。
ここでのりょうこさんはクラシックチュチュをまとい、コール・ドの一員として白鳥たちを踊ります。

プロのゲストダンサーであるロットバルトに導かれ、白鳥たちが一列でやって来ました。
双眼鏡で確認すると前から5番目にりょうこさんを発見しました。
白鳥たちのレベルは総じて高く、踊りはけっこう揃ってました。
右手を挙げて白鳥のポーズでの待機では、りょうこさんの肘から手首にかけてが一番美しかったのは贔屓目ではありません。
コール・ドといっても裏三羽的にりょうこさんはフューチャーされていましたね。
さすがM先生、お目が高い。




第3部は「白鳥の湖より第三幕」です。
そうなんです、全幕ではないにしろ発表会後半で白鳥の二幕三幕を行うのです。

第三幕でのりょうこさんは「ポーランドの姫」でした。
単に花嫁候補ではなく、グリゴローヴィチ版の様に各国の姫君がお付とともにやって来る設定です。
個人的にポーランドの曲は各国の音楽の中でもっとも好きな曲です。

ボリショイのように各国の姫が踊りまくるのかと一瞬期待しましたが、姫としてのりょうこさんは国別音楽では踊りませんでした。
後半に各国の姫とジークフリードが絡むシーン、そしてロットバルトとの不穏な舞いがあってそこで短い踊りを披露しました。
( 訂正 : 後日指摘により ABT のケヴィン・マッケンジー版をベースにしているようだと気づきました )

ロットバルトとオディール乱入後に妖しい空気が漂う広間の端で、りょうこ姫は心配そうに推移を見守っておりました。
茶系の素敵な衣装でしたが、終演後ご本人も言ってらしたように袖の飾りが踊りには不向きでしたね。

各国の姫に手を出すロットバルトに高々とリフトされ、頂点で苦悩の表情を浮かべるりょうこさんが素敵でした。
もっともっと姫として踊らせてあげたかったですが、第1部からずっと出演していましたから無理もできませんね。
ジークフリードが騙されと悟って湖に駆けて行き、王妃が頭を抱えて卒倒しそうになるのを各国の姫たちが支えて緞帳が降りました。



第1部、第2部、第3部ともりょうこさんは素晴らしい踊りでした。
お疲れさまでした。









RICOH GR




終演後、ロビーにてりょうこさんと会えました。
バレエダンサーとのツーショットはプロ、アマ問わず確実にものにするFですw


発表会が近づくにつれ、SNSにおいて目標体重からの相対値を毎日公表してきたりょうこさん。
うら若き女性の体重増減に一喜一憂するオヤジというのもドン引きですが、見事なウェイトコントロールで本番を迎えました。
いや以前にお会いしたりょうこさんより格段に細かったです。
そしてキレイになりました。
写真には断腸の思いでボカシを入れましたが、その美しさを (美女にはたいそうウルサイ) F嫁も絶賛です。
そしてやっぱりバレエダンサーには花束が似合います。

以前に傷めたという足はお聞きしていた以上に深刻だったようで、それを乗り越えた見事な踊りでした。
事故評価の厳しいりょうこさんは謙遜しておられましたが、本当に素晴らしかったです。



ロビーでは主催のM先生が来客にご挨拶中でした。
昨年始めて拝見したのですが、あいかわらずお美しい。
今回は第2幕でクラシックチュチュをまとったM先生の踊りを拝見出来てよかったです。
想像以上に素敵であれだけ踊れる先生から直接指導される生徒さん達は幸せであると言えます。
M先生、これからもりょうこさんをよろしくお願い致します。











というわけで夏の盛りに観たバレエ発表会ふたつでした。
発表会というのはその教室、先生の個性がモロに出るたいへん興味深い場所です。
プロフェッショナルが対価を取って魅せる完璧な踊りも魅力的ですが、純粋な気持ちでバレエを志すアマチュアの踊りも別な魅力があります。
こんなF&F嫁ですが、おかげさまでご縁を賜りいつくかのバレエ発表会を観させていただいております。
今後も機会があれば様々な発表会を拝見したいと思っています。







ローザンヌ・ガラ 2013

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8 月 18 日の日曜日。
F 嫁と 高円宮殿下記念 ローザンヌ・ガラ 2013 を観に行ってきました。

いまや脂が乗り切っているヴィシニョーワ・ガラと日程がまるかぶりなローザンヌ・ガラですが、こちらを選択したのはもちろん F & F 嫁が大ファンの
英国ロイヤル・バレエ 崔 由姫 (チェ・ユフィ) ちゃん が出演するからです。

ユフィちゃんは 3 年前のローザンヌ・ガラ でロイヤル・バレエ同僚の平野さんと「タイースの瞑想曲」をしっとりと踊りました。
その際、幸運にも終演後にいただいたポワントは 家宝として 今も我が家に展示されております。





RICOH GR


お盆が明けても衰える気配のない猛暑の中、渋谷区神宮前の 青山劇場 にたどり着きました。
渋谷からも表参道からもほとんど等距離ですから歩くしかありません。

軽く食事をしていたら時間になってしまい、あわてて駆け込みました。








RICOH GR


壁面の時計をご覧ください。
15 時開演の 5 分前に到着です。ふぅ〜

劇場内はほぼ満席の盛況ぶりでした。



これから感想をつらつらと書き綴るわけですが、いつもの通り たいへん偏った鑑賞記 になることをご了承ください。
関心のある演目とそうでないものに対しては、呆れるほど文書量が違うと思いますが個人のブログなので思った通りに書きます。








PART 1

「春の声」  河野舞衣 ルカス・スラヴィツキー

ミュンヘン・バレエのソリストである河野さんとプリンシパルのスラヴィツキーさんのペアによるガラのオープニングにふさわしい華やかな作品。
河野さんは可愛らしい表情で頑張りましたが、大きな破綻は見せずとも少々余裕が無かったように感じました。
意外と激しいアシュトンの振付けを、正確かつ余白でゆとりを見せながら舞うのは本当に難しいと思いました。
あらためて コジョカル/コボー組の映像 はものすごいと思い知りました。
後半、女性が男性の肩の上に横向きにリフトされグルングルン回る場面がありますが、その際にスラヴィツキーさんが上手に移動したのはどうしてでしょうね。
回りながら移動したのでは回転の勢いが無くなるし、何かのトラブルかと思ってヒヤッとしました。
あそこだけは再考して欲しいです。
とはいえ紙吹雪が舞う爽快な作品を踊る若い二人によってホールに良い空気が醸成されました。






「ラ・バヤデール」よりヴァリエーション  山本雅也

今年のローザンヌでスカラシップを獲った山本君によるコンクールと同演目です。
彼はいいですね。
上背こそまだ成長途中であるものの跳躍の高さ、美しいつま先、そして回転には力強さがありました。
そしてプロのダンサーとして必要な「華」を持ちつつあると思います。
コンクール当時よりさらに良くなっているように思います。
今月よりロイヤル・バレエの研修生としてキャリアをスタートさせたとのこと。
ロンドンで頑張ってもらいたいです。





「バキータ」よりヴァリエーション  みこ・フォガティ

イントロダクションともいうべき 6 月 4 日のエントリー で触れたのはみこちゃんについてでした。
さすがにスマホの壁紙は変わったもののw、成長株として彼女に注目し続けています。
以前にも書きましたが、彼女のパはすべてにおいて計算され尽くしています。
この角度で手を振り上げここでスパッと止めたら見栄えがする。
ここで首の角度を変え、視線で見得を切る。
いえ悪い意味で言っているのではありません。
プロフェッショナルとはそういうものだし、それを可能にする力があるのですから。
素人目にもわかるゴージャスな衣装と、踊る事に対して幼少期からの贅沢と言ってよい環境。
これらで創りあげられたみこ・フォガティという作品は素晴らしい完成度を誇っています。
完成度が高いだけに今後彼女がプロフェッショナルとしてのキャリアをどのようにスタートさせる考えなのか気になります。

そしてもっとも知りたいのは、どうして演目が「エスメラルダ」から「パキータ」に変更になったかです。
だれが決断したのか、その理由は何故なのか。
この答えがみこちゃんの現在そして未来に重要な意味を持つような気がしてなりません。





「海賊」よりグラン・パ・ド・ドゥ  平田桃子 ジョセフ・ケイリー

バーミンガム・ロイヤル・バレエのプリンシパルペアである平田/ケイリー組です。
コレーラのバルセロナ・バレエを経て BRB に再び復帰した平田さんは小柄ですが力強いダンサーでした。
ケイリーさんはお約束の上半身裸で、少々ぽっちゃりして見えましたが踊りはシャープでよかったです。
そしてお二人の踊りの安定感とオーラ、そして作り出されていく空気感。
見ているうちに、あっという間に別世界に連れて行ってくれました。
若人の後の演目だっただけに、特に「プリンシパルの踊り」を感じました。
何も考えずに見ていて楽しかったです。






「ジゼル」第2幕より パ・ド・ドゥ  加治屋百合子 ジャレッド・マシューズ

ABT のソリスト同士のペアで、第 2 幕をアレンジした構成になっていました。
加治屋さんは様々なドキュメンタリーフィルムでもお馴染みです。
マシューズさんはその加治屋さんとペアを組むことが多いですね。
加治屋さんはメッチャ細いですが、強靭な体躯を持っていると思いました。
ひとつひとつのパは正確だし、延々続くアントルシャはそのすべてが正確でした。
そしてふたりとも足音が静かだったのも印象的でした。
加治屋さんにジゼルはとても似合っていたと思います。
マシューズさんの包み込む暖かさも印象的でした。







PART 2

「Shaft」 小尻健太 島地保武

自分がコンテンポラリーが苦手で理解不能、不感症だと再々認識させられた演目です。
それぞれの運動能力が素晴らしいことを差しおいて、最初から最後まで男二人が悪ふざけしているようにしか見えませんでした。
ヴィヴァルディの「四季」が用いられていたようですが、あまりのつまらなさに覚えていません。
初めて見るコンテの恐怖は、この苦行があとどれくらい続くのかわからないということです。
本当にごめんなさい、本当にダメだわ。(F 嫁もまったく同意見です)





「アスフォデルの花畑」第 2 楽章より  崔 由姫 平野亮一

ローザンヌ・ガラに足を運ぶ動機となったユフィちゃん/平野さんのロイヤル・バレエにおけるファーストソリスト組です。
前演目がコンテだったことを差し引いても、F にとって この日のベストパフォーマンス でした。
新進気鋭の振付家、リアム・スカーレットの作品です。
ブラウンのワンピースをまといシルエットで立つユフィちゃんが美しすぎます。
照明も凝っていて最初はシルエット、徐々に上手からのサイドライトが舞台を照らします。
身体の左右で照度が異なり、素晴らしい陰影を見せてくれます。

リアム・スカーレットの作品はほんとうに美しいですね。
今日気鋭の振付家といえばコンテンポラリーに傾きそうですが、こんなにも動きの美しいクラシック作品を創ってくれたことに感謝したいと思います。
第 2 楽章より、とありますから緩徐楽章で、その他にプーランクの音楽に沿った第 1 や第 3 楽章も存在します。
ユフィちゃん自身がこの役を踊りたかったということで、本人もたいへん気合が入っていたし結果も充分に出ていると思いました。
ロンドンでは 「スティーブン (マックレー) と第 3 楽章を踊ったことがある」そうです。
かなりテンポが速いという第 3 楽章も観てみたいなぁ。
というかこの作品の全貌が知りたいですね。

そして特筆したいのはパートナーの平野亮一さんも素晴らしかったことです。
3 年前、「タイースの瞑想曲」をやはりユフィちゃんとペアを組んで踊りましたが、格段の飛躍と言わざるを得ません。
元々長身で手脚の長い恵まれた体躯ですが、頼り甲斐のある見事なパートナーシップを見せてくれました。
そしてこの言葉が正確かどうかわかりませんが、“色気”のようなものが感じられた気がしました。

古典グラン・パ・ド・ドゥのように派手な仕掛けがあるわけではありませんが、しみじみと良い作品を観たなと思えました。
この作品はユフィちゃんにたいへん合っていると思います。
新たに生まれた作品の近くにいるのは運でありますが、その役を踊ることができるのは運+実力です。
この「アスフォデルの花畑」全曲を含むトリプルビル等をコヴェント・ガーデンで観るのが夢になりました。
そんな機会に恵まれるといいなぁ。

決して長くない作品の間中、ユフィちゃんと平野さんの創る世界にうっとりと見惚れていました。
あらためて言います。
やはりユフィちゃんは私のミューズ (ギリシャ神話の女神 : 音楽、舞踏、学術、文芸などを司る) です。






「ドン・キホーテ」より グラン・パ・ド・ドゥ  川村真樹 厚地康雄

新国立劇場バレエ団の OG OB によるペア。
厚地さんは BRB に復帰されましたが、川村さんはプリンシパル退任後オノラブル・ダンサーというのになったそうです。
何?そのオノラブルって。
川村さんは昔の印象より締まった気がします。
ただこの日は体調が万全ではなかったのかもしれません。
後半ちょっと力尽きた面がありました。
まだまだ踊れるダンサーだと思いますので多様な道で活躍してほしいと思います。
厚地さんは長身で華のあるダンサーですね。
ただ個人的には見得の切り方に少々やり過ぎ感を覚えました。
外国のカンパニーではあれくらいのアピールが必要なのかもしれませんが。






「白鳥の湖」第 2 幕より グラン・アダージオ SHOKO ヴィスラウ・デュデック

ガラといえば‥のドン・キをひとつ前にして白鳥を PART 2 のラストに持ってきました。
それもオデットのグラン・アダージオを。
演目にまったく関係ない話でダンサー名ですが、デュデック祥子/Shoko Dudek じゃダメなんですかね。
どうにも SHOKO というのがピンときません。
やたらローマ字で名前を表記する J-POP のアーチストみたいで。

それはともかく前回 2010 年のローザンヌ・ガラではご懐妊中であり、その後無事男児をご出産された SHOKO さん。
身体を気遣って演目を替えましたが、今回は白鳥のグラン・アダージオです。
ローザンヌコンクールの日本人入賞者によるガラという括りであるならば、SHOKO さんの体躯は日本人女性としては飛び抜けています。
長身揃いのベルリン国立バレエではまったく問題ありませんが、やはり日本人ダンサーで集まると長身が目立ちます。
もちろんご主人であるデュデックさんは更に長身なので、ふたりで並び立てばまったく問題ないのですが。
SHOKO さんは盤石の踊りでしたね。
デュデックさんはヴァリエーションでの爆発力こそ足りなかったものの、よく SHOKO さんをサポートしていたと思います。
ただガラの区切りとしてはやはり黒鳥等、盛り上がる演目が観たかった気がします。









PART 3

「ラフマニノフ ピアノコンチェルト 第 3 番」  酒井はな 西田佑子 他 32 名のダンサー

「華がある」といえば酒井はなさん。
はなさんの強烈なオーラを感じることは出来たものの、作品としてはおもしろくありませんでした。
まずラフマニノフの 3 番というピアノ協奏曲にしては長大な作品を取り上げたことがひとつ。
始めて観た演目でしたが、まさか全曲フルとは思いませんでした。
30 名以上のダンサーが同種のレオタード着用でソロ、ペア、群舞と入れ替わり立ち替わり舞台に登場しますがどうにもせわしないです。
バレエ用に書かれたのではないクラシック音楽を使うのは、よほどテーマ性が無いと飽きます。
ところどころで酒井はなさんが出てくるとハッと意識が戻る‥の繰り返しでした。
巷間たいへん好評だったという演目ですが、個人的には受け入れられませんでした。







FINALE

フィナーレは各出演者が登場するだけではなく、それぞれの演目に沿ったちょっとしたパフォーマンスをしながらの入場になりました。
なかなか華やかで良いですね。
ユフィちゃんと平野さんはスッと登場してクルクルッと回転した後、サッとリフトを決めてシックにまとめました。
演目とリンクした短いけどニクいパフォーマンスでした。


2013 年のローザンヌ・ガラを楽しませていただきました。
個々の出演者は皆さん流石な方ばかりですので、その多彩な引き出しを充分に堪能できました。
ただコンテ部分とラフマニノフは除きます。
コンテは一表現としてありかとは思いますが、ラフマニノフの時間にそれぞれもう一演目観たいと思ってしまいました。
2010 年のイントロダクションとしての直近入賞者パフォーマンスは今考えるととても良い企画のような気がします。

青山劇場は 2015 年に閉館になってしまうとのことです。
次があるなら 2016 年、ローザンヌ・ガラはどこで開催されるのでしょう。
この企画はとても好きなので、ぜひとも場所を変えて継続してもらいたいと思います。














出待ち


さ、拙ブログ恒例の出待ちですw
青山劇場の楽屋口は会場を出て右手の建物沿いにあります。
終演後に駆けつけると、親子連れなど 10〜15 人程がダンサーが出てくるのを待っていました。

SHOKO さんと夫のデュデックさんが出てきて、人々が集まりました。
SHOKO さんはにこやかにサインや写真撮影に対応されてました。
デュデックさんがそれを優しく見つめていたのが微笑ましたかったです。
あるファンのリクエストで夫婦のツーショットを撮ってもらった時、SHOKO さんは一番の笑顔でした。
じつに仲良しのふたりです。




しばらく後、赤いノースリーブに身を包んだユフィちゃんが出てきました。
やはりファンに囲まれています。
しばらく待って彼女が階段下に降りてきた時に話すことができました。

「お久しぶりです〜」と覚えていてくれたのは嬉しかったです。
そしてユフィちゃんが F の顔をしげしげと眺めて一言、


「痩せました?」


ダンサーとツーショット写真を撮る度に寿命が半年づつ延びる F ですが、この「痩せました?」の 五文字だけで丸一年 は延びましたww
然るにユフィちゃんと面と向かって会ったのは 韓国国立バレエのソウル公演 以来。
ソウルの時は超デブだったんだよなぁ。
あれから 7〜8kg は減りました。
今も決してスマートではありませんが、憧れの女性に努力を評価してもらったような気がして嬉しかったですね。





そしてお約束のツーショット。


RICOH GR


ユフィちゃんは可愛い笑顔でした。
そして大人の素敵な女性になりましたね。

短い時間でしたが会話の端々に充実しているダンサー生活が窺えました。
この日のパフォーマンスに対しての感想も言葉が足りなかったですがお伝えしました。
時間があれば食事にでもお誘いしたかったのですが、翌日月曜日のフライトですぐロンドンに戻るとのこと。
火曜日からすぐに ROH での仕事が始まるそうです。
じつにハードだ。
他にも待っているファンがいらしたので、F 嫁が用意してくれたちょっとしたプレゼントを渡してお別れしました。





RICOH GR


これは同時にプログラム表紙にいただいたサインです。
表紙にとお願いすると、ユフィちゃんは迷いなく大胆に書いてくれました。
イラストによる女性ダンサーの脚の間に男性ダンサーの脚が見えます。
サインはその空間に見事な曲線で収まっています。
こんなところにも彼女のセンスの良さを感じることができます。





ローザンヌ・ガラのと言いつつ、いつも通りのミーハーレポとなってしまいました。
短い演目でしたが、夏の暑い最中にユフィちゃんの踊りが生で観られて本当に良かったです。
2013 年は RB 来日公演での日本主役デビュー もあり、たいへん充実した年になりました。
ユフィちゃんをはじめ、ローザンヌ・ガラに出演されたすべてのダンサーのご活躍をお祈りします。
















炭火屋 ともろうJr.

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久しぶりにガッツリ肉が喰いたくなって F 嫁と焼き肉を食べに行こうということになりました。
向かったのは 炭火屋ともろうJr. というお店でふたりとも初めてとなります。





ROCOH GR


開店時間 17 時の 5 分前から店の前で待機し、扉が開くのと同時に入店。
暖簾がかかる前でしたw
入り口の向う側にはかまどがあってここで炭を起こすようです。







RICOH GR


入ってすぐのカウンターにすわって サッポロの生ビールとジンジャーハイボール で乾杯!!
この日はタイミングが遅く、F 嫁がグイッと一杯飲んだ後でした。
あいかわらず乾杯写真が上達しません。







ROCOH GR


カンカンに熱せられた炭がやって来ました。
カウンター奥は耐熱レンガ造りになっていて七輪を置く低いスペースがあります。
その直上には排気筒がニョキッと延びて強力に吸気しています。

写真下にチラッと写っているのは撮るのを忘れた キムチ盛り合わせ です。







ROCOH GR


まず頼んだのは豚の内蔵から シロとテッポウ です。
わかりにくいですが手前がテッポウ (豚の直腸)、奥がシロ (豚の小腸) です。

初めての店なのでモツの質を見る意味ですタレ無しで頼んでみました。
自分で塩コショウを振ります。







ROCOH GR


もう一皿は 豚レバー です。
こちらはタレで頼みました。






ROCOH GR


ビールとハイボールをグイグイやりながらガンガン焼きます。
まずはシロとテッポウから食べてみます。

う〜む、旨い!!

塩コショウなので豚モツの風味が直接響いて美味しいですね。
レバーもしっかりとした食感があり鮮度が良いと感じられます。
これは当たり(の店)かも。







ROCOH GR


ならばと 馬刺し もお願いしてみました。
キレイな赤身をニンニクたっぷりで食すと‥これまた旨いです。
肉のクオリティはなかなかのものだと思いました。






ROCOH GR


こうなると焼く手も食べる手も飲む手も止まりませんね。
どんどん焼いてどんどん飲みます。
あ、ビールお代わりね。







ROCOH GR


肉が良いとなれば牛モツにも逝きたいところ。
最初に頼んだのは シマチョウ (牛の大腸) です。
これもタレ無しでお願いしました。






ROCOH GR


もう一皿は大好物の ミノ (牛の第一胃袋) です。
独特の食感が病みつきになりますが、お店によって質が異なるのもこのミノなんです。








ROCOH GR


お店のお兄さんはこまめに焼き網を替えてくれます。
シマチョウとミノを並べた途端にファイアー!!
一時は七輪中が炎に包まれ、F 嫁があわてて救助する場面も。

やはりシマチョウの脂は凄いですな。
そこがまた旨いんだけど。
ミノも食感がたいへんよくて美味しかったです。
ここまで豚モツはすべて◎でした。








ROCOH GR


黒板メニューから箸休めに しらすおろし を頼みました。

黒板メニューをよく見るとその筆頭から魚介のメニューが続きます。
それも炭焼きだけではなく、お造りなどの活魚がとっても多いんです。
店内は半分ほど埋まっていましたが、常連さんらしき人々はまず魚中心のオーダーでした。
聞けば隣町の信頼出来る魚屋さんと取引があるようですね。
次の機会には刺身など鮮魚も食べてみたいと思いました。







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とはいえ今は肉に集中です。
F は内臓肉喰ってりゃ機嫌が良いのですが、F 嫁のために焼肉屋さんの華である カルビ も頼みました。
何種類かある内いちばんベーシックなカルビです。

シマチョウの炎によってサイドからも炙られたカルビは旨かったです。
トップグレードは凄い霜降りですからベーシックで充分ですね。







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三度ビールを追加して再度乾杯、と思ったらまたタイミング悪しです。







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最後は再び内臓肉に戻って ハラミ (牛の横隔膜) を頼みました。







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お兄さんが替えてくれた焼き網でハラミを焼きます。
柔らかいハラミを食べて大満足で食事を終え…







ROCOH GR


‥と思ったのですがビールもあることだしもう一品欲しいところです。
悩んで ベーコン を頼んでみました。
コショウがたっぷり振られたベーコンを炭火の七輪で焼きます。







ROCOH GR


ベーコン自身から出る脂が炭に落ち、その煙で再び燻されてたまらない状態です。
焦らずじっくり焼いて表面をカリカリにしたいですね。

熱々を頬張り旨みを口の中いっぱいに感じながら冷たいビールで流し込む快感はえも言われません。








ROCOH GR


ちょうどビールも無くなります。

ホットペッパーの 10%OFF クーポンで会計しました。
ごちそうさまでした。




初めて伺った炭火屋ともろうJr.はたいへん美味しいお店でした。
前述したとおりまだお店の魅力をすべて味わってはいないようです。
魚介の生、焼きを含めて次回に楽しみたいと思います。








蠍の巣へ

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ふたりとも休みだった木曜日。
F 嫁と都内までドライブしました。

目的地は世田谷区世田谷。
あまり縁のない土地ですが、ここには都内に 2 箇所確認されてるサソリの巣が存在するのです。


アバルト世田谷


夏休みもカウントダウンとなり湾岸線は大渋滞。
京葉道路から都心のど真ん中を突っ切って世田谷区に向かいましたが、こちらも負けず劣らずの渋滞でした。
1 時間強のドライブで世田谷に到着しました。

アバルトの販売店はこの世田谷と、南千束の アバルト東京 という 2 箇所のみです。
展示車、試乗車の関係でフィアット/アルファロメオ併売の世田谷になりましたが、本来はアバルト専売の南千束に行きたかったです。




RICOH GR



案内されてショールームの2階に昇ると、エッセエッセ の木箱と“Record Monza”と呼ばれるデュアルモードエキゾーストシステムがお出迎えです。

長年憧れたエッセエッセの木箱との対面に感激です。
レコードモンツァはご覧のとおり左右 4 本出しのマフラーです。
その特徴は内側の 2 本は通常通り消音器を経由しますが、3,000回転オーバーで目を覚ます外側の 2 本はなんと直管です。
これが官能的なサウンドを奏でる楽器なんです。







RICOH GR


今回体験させていただくのは、ABARTH 595 COMPETIZIONE (アバルト595コンペティツォーネ) です。
往年のアバルトの名車 595 からつけられた名前です。
コンペティツォーネというのはその中でも最もスポーティーなグレードになります。

テストドライブ用のこのクルマは、グリジオ・レコードというダークグレイのメタリックです。
日陰ではもっと色が濃く見え、光線によって色味がかなり変わります。
グレイのボディにキャリパーとホイールセンターの赤が良い差し色になっています。
前ベンチレーテッド、後ソリッドのブレーキディスクは両方共ドリルドディスクになっいて見るとテンション上がりますw







RICOH GR


ラジエーターの前にインタークーラーが装着されている関係で、全長はウチのチンクより前後 5 cmづつ長いです。
ターボチャージャーは IHI 製です。
少し長いノーズ以外、この角度ではエンブレムの他は目立った違いはありません。









( 写真は欧州仕様 )

ところが後ろに回ると一転、派手なデュフューザーと前述のレコードモンツァ 4 本出しで印象は一変します。
あいかわらずおにぎり型の可愛いヒップですが、さすがに下半身はアグレッシブです。









アグレッシブといえばこのシートもそのものですね。
イタリアのシート/シートベルトのメーカーである サベルト製 のヘッドレスト一体型スポーツシートが 2 脚装備されてます。
見ての通りサイドサポートはガッチリ、クッションはミニマムですが、イタリアらしい鮮やかな色使いと言えるでしょう。
リクライニングダイアルのサソリ、595 の真っ赤な刺繍 も誇らしげです。







RICOH GR


コクピットは基本ノーマルの 500 と同様です。
ダッシュからターボのブースト計がニョキッと生えているのと、最も違うのはシフトレバーが無いことでしょう。
4 つのボタンはそれぞれ、AT/MT切り替え、1(ドライブ)、R(バック)、N(ニュートラル)です。

この 595 コンペティツォーネは、シングルクラッチで AT/MT 切り替えのシーケンシャルミッションが搭載されてます。
AT の場合はクルマ任せ、MT はステアリング左右にある±のパドルシフトで操作します。







RICOH GR


エンジンフードを開けるとここでもサソリとご対面です。
狭いエンジンルーム内にみっちりと詰まっています。
ノーマルのアバルト(135ps)にエッセエッセ相当のチューンを施した結果、160ps/5,500rpm というハイパワーになっています。
最大トルクは 21.0kgm/2,000rpm です。








RICOH GR


さぁ能書きはこれくらいにしてテストドライブに出発しましょう。
出張してきたアバルト東京の営業さんが後席に、F 嫁が助手席に乗って世田谷の道路に乗り出しました。











数十分後…



楽しい、ただその一言です。

イグニッションを回すとグォン!!とエンジンが目覚め、その後ドロドロドロドロという独特のアイドリングサウンドになります。
世田谷の狭い住宅地ということもあり主に AT でおとなしく乗ったのですが、そのヤンチャさは隠しきれません。
SPORT モードにおけるアクセルレスポンスは俊敏でラグもほとんど気になりません。
いざ 3,000 回転を超えるとあの固いサベルトシートのどこにその余白があったのかと思われるほど身体がシートにめり込みます。

いや〜じつに楽しい。

レコードモンツァのサウンドは惚れ惚れするような乾いた良い音で、アクセルオフ時に「パンッ!!」と吹き返し音が鳴るんです。
そしてシフトダウンの際にはクゥオン!!と煽ってからギアが落ちます。
運転していて自然と顔がニヤけてくるのを自覚しました。
思わず笑っちゃうんですよ、楽しくて。
先行車や対向車はさぞ気持ち悪かったでしょうねぇw







500 を運転し慣れていますが、KONI 社製 FSD ショックアブソーバー による路面状況の把握や踏ん張りはまったくの別物と言えます。
クルマ自体がガッシリと揺るぎない感じがします。
かといって重厚なわけではなく、ステアリングに反応してスッと向きを変えるノーズは軽快そのものです。

三人乗車でエアコンも全開ですが、まったくパワーに不足はありません。
というか怖くてハーフスロットル以上踏めませんね。
まぁこのクルマをフルで走らせるにはサーキットに行かなくてはならないでしょう。






RICOH GR





初めて体験したサソリの猛毒は強烈そのものでした。
さしもの蛇もこの毒には敵いませんね。

帰り道で再び渋滞にハマりながら、サソリの生息地が遥か東京の西側でよかったとつくづく思いました。
もし居住地へと生息域が広がってきたなら毒に対する免疫が崩壊しているいま、犠牲を払ってでも抗う術は無いでしょう。








おまけ‥


FIAT 500 Abarth











宮崎 駿 第一の引退

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F & F 嫁が「御大」と呼ぶ人物は二人います。
一人は K-Ballet 主催の熊川哲也氏であり、もう一人はアニメ映画監督の宮崎駿氏であります。
御大というのは尊敬の念の他、個人的にはほんの少しだけ揶揄に近い感情もあり複雑です。
いえ好きなんですけどw
宮崎監督については家庭内の別名◯ヤオがあるのですが、それはナイショの話。


先日最新作である「風立ちぬ」を最後に、宮崎駿監督は引退すると所属組織からの発表がありました。
まぁ 9 月 2 日現在本人が話していないし、何からの引退なのか正確にはわかりません。

一般的には宮崎監督は「となりのトトロ」や「崖の上のポニョ」等で知られるアニメーション映画の監督です。
子供に夢を与えるアニメを制作する一方、その筋の方々には有名な話ですが、ゴリゴリのミリオタ でもあります。

スタジオジブリの盟友、鈴木プロデューサーは次のように発言しています。
「宮さんの蔵書はほとんどが戦争関連の書籍。その中の7割が独ソ戦関連」 と。

著作「宮崎駿の雑想ノート」や「泥まみれの虎」に見るこれでもかとたたみ掛ける妄想はミリヲタにはたまりません。
妄想といっても綿密な下調べに基づくもので、それを具現化する筆力もあります。



雑想ノートの中では 高射砲塔 のエピソードが特に印象的です。



なんといっても FLAK 好きですから。



特設空母 安松丸物語 も好きですね。



ロックがカッコイイと思ったのはこのイラストででした。


泥まみれの虎に至っては氏のお好きな(本当の泥濘という意味での)ドロドロ独ソ戦です。
短編の雑想ノートを何とか読めたとしても、これは抵抗のある方が多いでしょうね。





宮崎駿氏の引退理由は何なのか、これだけビッグビジネスと化したジブリをどうするのか。
そもそも本当に引退が出来るのか。
まだまだ不明な点が多いですね。

もし本当にジブリから身を引くとしたらそれが彼の第一の引退でしょう。
まだまだ元気な 72 歳。
今後は趣味を全開にした妄想の極致を展開してはくれないでしょうか。
ジブリファン、宮崎ファンの夢をぶち砕くようなドッロドロの戦争ものをやって欲しいですね。
もちろん採算無視の趣味でw

アニメーション映画じゃなくてもいいんです。
描きたいものを自分の好きなペースでしがらみなしで描いてくれたらなぁとこちらが妄想しています。



よく言われるように戦場での 9 割は移動、待機、休息です。
戦車の中で延々と敵を待ち続け、食べて、寝て、排泄して、運命を口汚く罵って…に終始し、
戦闘シーンが無い戦場漫画なんてオモロイじゃないですか。

◯ヤオさんが自分の好きな時間を自分の好きなように使えますように。






※トップと最後は豚化したオットー・カリウス(Heer)/「泥まみれの虎」より






SIGMA DP3 Merrill

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F log




ふたつの理由があって、LEICA のシステム一式を手放しました。
ボディ 1 台、M レンズ計 3 本、その他各種小物です。

理由のひとつは少々まとまった出費が予定され、頭金として相応の金額の捻出を迫られたこと。

もうひとつは目が怪しくなってきたことです。

御存知の通りライカのシステムは MF です。
合焦させるためにはファインダー内の二重像が完璧に重なり合うよう自分の目を頼りに調整しなければなりません。
当然良好な視力が求められるわけです。
1 日使い捨てのコンタクトレンズは遠方に合わせているので MF は良いにしても手前のモニターやカメラ背面が見えません。
その都度老眼鏡…もとい、リーディンググラスをかけたり外したりするのが面倒になっていました。

素晴らしい画質と可搬性を両立させた GR を入手してからはより顕著で、どんどん持ち出さなくなってしまいました。
写真を撮る機会にも「天気が良くないので‥」とか「マクロが必要だから‥」など言い訳を考えてる自分に気づきました。
防湿庫の肥やしにしておいても可哀想なので、第一の理由もあって今回ドナドナすることを決意したのです。

幸い新宿マップカメラさんが予想を上回る査定をしてくれて助かりました。
その大半は新たな目的の資金として使われたのですが、そこは転んでもただでは起きない F のこと。
資金の一部を流用し、GR とペアを組んで今後のカメラライフを支える小さな相棒を入手したのでした。


それが SIGMA DP3 Merrill です。






詳しいレポはまた後程にしますが、4,800万画素に及ぶ Foveon X3 ダイレクトイメージセンサー の威力は凄まじいですね。
PC モニタ上で等倍表示をしてのけぞりました。

換算 75mm (F2.8) 中望遠単焦点レンズのコンパクトカメラという変態性の極みw
1 ファイル 約 45MB に及ぶ巨大な RAW データ。
高感度ノイズたっぷり、動きもの苦手、バッテリもたない、という三重苦。
専用 RAW 現像ソフトの使いづらさ。(なんとか LR が対応してくれませんかね) 

ネガティブな要素ばかり喧伝されてますが、こいつはおもしろそうな写真機だと思います。





SIGMA DP3 Merrill

ファーストショットw






SIGMA DP3 Merrill









SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill

F 嫁






SIGMA DP3 Merrill

夕日






いずれも購入当日の写真です。

これからは RICOH GR (28mm)、SIGMA DP3 Merrill (75mm) のレンズ固定の単焦点コンパクトカメラ 2 台体制となります。
マウント移行を繰り返しているうちに、マウント自体が消滅してしまいましたw
ついでにいえばファインダーも。
紆余曲折で支離滅裂ですが、これもまた楽しいカメラ人生です。







Piano Trio

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拙ブログにおいて 2005 年から 2008 年まで 8 回続けた “Standards” という不定期連載がありました。


  Standards, Vol.1   Who Can I Turn To?
  Standards, Vol.2   The Masquerade Is Over
  Standards, Vol.3   I Had The Craziest Dream
  Standards, Vol.4   Something I Dreamed Last Night
  Standards, Vol.5   All The Things You Are
  Standards, Vol.6   Laura
  Standards, Vol.7   You Don't Know What Love Is
  Standards, Vol.8   Easy To Love


要するに F が大好きな ジャズ・スタンダード の中から演奏と唄と一つづつ選ぼうという個人的趣味丸出しのコーナーでした。
順調に 8 回まで進んできましたが、Vol.9 で予定していたある曲の唄がどうしても選定できずにズルズルと引き伸ばした挙句、
5 年も経ってしまったという体たらくです。

最近久しぶりにジャズをまとまって聴く機会があり、再開しようかな〜と思い立った次第です。
個人趣味の開陳に誰も期待してないと思いますが、まぁ気楽にお付き合いください。



で、Vol.9 に行く前に勢いをつける意味もあり、ジャズのフォーマットとして大好きな ピアノ・トリオ の紹介をしたいと思います。
ご承知の通りピアノ、ベース、ドラムの 3 人で構成されるピアノ・トリオはジャズのバンドとしての最小単位です。
F はこのピアノ・トリオが本当に大好きなんですよ。
+αもピアノ・トリオ+1ホーン、ピアノ・トリオ+ギター、ピアノ・トリオ+美人ヴォーカル、どれもいいですなぁ。

今回 3 人のピアニストを紹介しますが、50〜60年代好きにはたまりませんね。
F はエバンス好きでもありますが、西海岸東海岸、カラーにこだわりがまったくない節操なしでもあります。
Standards の連載が続きますので、3人ともミュージシャンのオリジナル楽曲を選びました。
どれもスピード感があり、メロディアスでたいへん好きな曲です。











「PROFILE」 Duke Pearson (1959) より 「Two Miles Run」

デューク・ピアソン(P)のオリジナル曲「トゥー・マイルス・ラン」です。
文句なしにカッコイイですね。
動画では横に伸びちゃってますが、このジャケットもすんばらしくカッコイイです。
曲はマイナーなテーマでストライクゾーンど真ん中です。
このデビュー・アルバム「PROFILE」では冒頭の Like Someone In Love も夢に見るほど好きですが、
今回は疾走感のあるオリジナル縛りwということでこちらを選びました。










「A World Of Piano!」 Phineas Newborn Jr. (1961) より 「Cabu」 

フィニアス大好き〜!!! とアルバム名に負けじと ! を3つも使ってしまいましたがそれほど好きです。
フィニアス・ニューボーン Jr. はすごいテクニックのピアニストですが、この「カブー」という曲は彼のオリジナルではありません。
サキソフォン奏者のローランド・アレキサンダーの手になるものですが、F にとってカブーといえばフィニアスなんです。
これもマイナー調のカッチョいいテーマは音が厚いと思いませんか?

これって 2 オクターブ離したユニゾン奏法なんですよ、奥さん!!
左右の手で異なる動きをするのは難しいですが、まったく同じ動きでメロディーを弾くというのもまた驚異的ですよ。
だってドレミだったら右手は親指、人差し指、中指ですが、左手は小指、薬指、中指なんですから。
これを同時に演奏してあろうことか 01:15 〜は火を噴くようなインプロビゼーションまでぶちかましてしまうとは…

F が何百回聴いてもシビレるのは、03:10 からリフを 2 回繰り返した後、03:23 からのランニングベース直後の決め です。
めっちゃカッコイイわぁ〜
この ドドシャ!! が聴きたいがためにこの曲に手を伸ばすといっても過言ではありません。
その後に再び怒涛のオクターブ奏法が炸裂するのですから。
個人的にはジャズのカッコ良さはと問われたらこの部分を推します。











「Sonny Clark Trio」 Sonny Clark (1960) より 「Sonia」

最後はソニー・クラークのタイム盤よりクラークのオリジナル曲である「ソニア」です。(トップ写真はクラーク)
冒頭の短いソロ部分、玉が転がるような美しい音が印象的ですね。
テーマもたいへん素敵な曲ですが、ここで聴くべきは右チャンネルから マックス・ローチ(ds)のシンバルレガート ですw
いや半分冗談にしてもクラークの美音に負けないほど、ローチのシンバルレガートは繊細で素晴らしい音がします。
これもローチのチンチキチンが聴きたくて手を伸ばすことがあるくらいです。

とはいえクラークのインプロビゼーションは素晴らしく、先のフィニアスとは対極のシングルトーンの極致です。
そしてこれも F の個人的萌えポイントですが、ベース、ドラムとの 4 バースを終えた後「ソニア」のテーマに戻るんですが、
その冒頭 04:28 からのテーマ 6 音 を和音で響かせるのです。
う〜ん美しすぎます。

いつのまにかローチのシンバルレガートにはアクセントがつき、音に芯も入っています。
さすがに盛り上げますねぇ。
このタイム盤はどれも良い曲ですが、アルバム最後に「ソニア」が控えているというのは素晴らしいことだと思います。









というわけであいかわらず「枝を見て森どころか木すら見ていない」状態ですがいいんです。
だって枝の先を見ているだけでも一生楽しめますからww

Standards Vil.9 は近日後悔‥いや公開です!








断末魔の夏から秋へ

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しばらく涼しかったので今日の暑さは堪えました。
まさに夏の断末魔。
もうしばらくの辛抱ですから美味しいものを食べて乗り切りましょう。





RICOH GR


先日ですが F 嫁といつもの焼き鳥屋さんへ。
まずはお通しのぬた。






RICOH GR


ホッピーとなんとかサワーで乾杯。







RICOH GR


豚の冷しゃぶ旨し。







RICOH GR


野菜摂取の切り札、カウンター席に限りおかわり自由のキャベツ。
ニンニク味噌をつけて最低三皿はいきます。
他にもソースマヨが人気。







RICOH GR


夏といえば枝豆。
これは枝豆のチャンプともいうべきだだちゃ豆。
コクのある風味が美味いッス。
いわゆる「バケツ一杯喰いたい」系です。







RICOH GR


いつものように F 嫁はレバーのタレ。






RICOH GR


F はレバーの塩。







RICOH GR


よく焼かれたボンジリ。








RICOH GR


ホネつながりで軟骨。







RICOH GR


最後はやはりよ〜く焼いてもらった皮で締め。








RICOH GR


気分だけはもう秋で、最後に温かいお茶をもらいました。













別の日、秋を迎えに初物のサンマ。


RICOH GR



早く過ごしやすい日々にならないかなぁ。













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