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R-D1 の思い出

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F log



EPSON のデジタルカメラ R-D1xG がとうとう生産終了になるというアナウンスがありました。


エプソン、レンジファインダーデジカメ「R-D1xG」を生産終了


プリンターやコンピュータで有名なエプソンがカメラを作っていた事を知らない方も多いと思います。
2004 年発売開始の R-D1 は個性的な銘器で APS-C センサー 600万画素 CCD という現在では考えられないスペックながら
レンジファインダー機かつ M マウントというピンポイントでたいへん熱心なファンを持っています。

F も短期間でしたが xG を使っておりました
撮影機材の更新には現用機の下取りが必須のため手元には残っておりませんが遺したいカメラベスト3には確実に入ります。



GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO


個人的に相性が良いと感じていたズミクロン 35mm F2 と。

シャッターチャージを担う巻上げレバーとアナログメーターが唯一無二の個性でした。
クリアな等倍ファインダーも印象的で、トップ写真では F の右目がそのまま見えています。


RAW 現像ソフトも含めてとても使いこなしていたとは言い難い R-D1 歴ですが、当時撮った写真を掲載して偲んでみたいと思います。








以下、最後の写真以外 R-D1x による撮影です。























































































































OLYMPUS XZ-1 (撮影 F 嫁)





最新画像センサーを搭載した R-D2 は夢と終わりましたが、これからも R-D1 はユーザーに愛されるでしょう。

レンズ交換式カメラから足を洗ったはずの F ですが、この手のサイズ感がやはり好きなようです。
最近では Fujifilm X-T1 (56mm F1.2 と 23mm F1.4 も) が気になって仕方ありません。
カメラ売り場には近づかないようにしないとなw









K-Ballet 『ラ・バヤデール』

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K-Ballet 15 週年記念作品「ラ・バヤデール」を F 嫁と観てきました。

いろいろ書きたい事がたくさんあるのですが、頭がもやもやしているので現在整理中です。

もやもやが何なのかは楽日のマチネで紫織ちゃんのニキヤを観ればきっと分かると思います。


以下‥

K-Ballet 『ラ・バヤデール』 〜 浅川紫織のガムザッティ

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F log





2014 年 3 月 23 日(日)、26日(水)の 2 日間、K-Ballet 15 周年記念作品 『ラ・バヤデール』 を F 嫁と観に行ってきました。

まず始めに K-Ballet 設立 15 周年をお祝いするとともに、上演に際し数々の難問が待ち受けるであろう難物 「ラ・バヤデール」
をそこにぶつけ、素晴らしいプロダクションを創り上げたダンサー、スタッフの皆様に心から敬意を払うものであります。
素人の一鑑賞者が 3 回に渡って言いたいことを書きなぐりますが、ファン故の戯言とお許しください。






拙ブログをご覧の皆様なら耳タコならぬ目タコでしょうが、F & F 嫁は K-Ballet プリンシパル 浅川紫織ちゃん のサポーターです。
このツアーで紫織ちゃんは女性ダンサーで唯一、ニキヤとガムザッティ両者を踊りました。

加えて F は無類のバヤ好き、とくれば紫織ちゃん出演の全ニキヤと全ガムザを観なくてはなりませんが、まぁ財布と相談した上で
仕事をクビにならない程度としてニキヤ・ガムザ各一日づつに抑えました。



RICOH GR


信号待ちの間に撮るお約束のスクランブル交差点で、これは23日(日)の撮影です。
この人並みをかき分けてオーチャードに到着する頃にはすでに疲弊してるんですよw



本稿、次稿は紫織ファンの夫婦が彼女について主に記するもので、公演の俯瞰的なレポートにはなり得ません。

パート 1 は F が紫織ガムザッティについて (本稿)
パート 2 は F 嫁が紫織ニキヤについて
バート 3 は再び F が「ラ・バヤデール」のブロダクションについて

それぞれ書きたいと思っています。
完結までかなり時間がかかると思いますがお許しください。








RICOH GR


とはいえサイドバルコニー最前列のカップルシートwはオーチャードでは好きな席です。
この写真はそこから撮ったものです。
ベストは同席の 2 階ですが、ここでもやや上から見下ろす形になるものの観やすいです。




紫織ガムザッティ 3 月 23 日(日)


3 月 23 日(日)、本来だったら紫織ちゃんのガムザは翌日の予定でした。
御大が急に踊りたくなったから、といういかにも取ってつけたような理由でキャスト入りしたため玉突きで配役が移動になりました。
慌てて日曜日のチケットを取りましたが既にかなり埋まっており、上記 3 階席になってしまいました。




さて、ガムザ好き、かつ紫織ファンの F が思ったことは…
紫の紫織カラーで登場したガムザッティの美しさには宮尾ソロルでなくともハッとさせられました。

踊りは完璧だったものの、ガムザッティという役に関しては紫織ちゃんのアプローチと意見を異にするものであります。

いや踊りは素晴らしかったんですよ。
過酷なスケジュールで体力的にはとてもつらかったと思います。






じつは舞台を観た後に知ったのですが、文化村のインタビューで紫織ちゃんはこう話しています。

「ガムザッティはわかりやすく嫌なキャラクターで、彼女が憎まれる存在であればあるほど作品が際立つと思うので… 」

なるほど、ガムザッティに対して感じた違和感はここだったのかと。


F が個人的見解とことわって以前から主張しているように、ガムザッティは生粋の悪女ではありません。
領主の令嬢であり父を王とするなら王女にあたる彼女には主体性がなく、ソロルとの結婚も自ら望んだわけではありません。

武勲を是とするなら高名な戦士であるソロルは娘の結婚相手として申し分ないはず。
ガムザッティにしても背が高くハンサムなソロルを見た瞬間、一目惚れだったことでしょう。

深窓の令嬢として何不自由なく育ち、自分に逆らう人間は皆無という環境。
お嬢様であるが故のプライドは限りなく高いに違いありません。




ガムザッティは父から申し渡された婚約者に女がいたという悲しい環境なんです。
財宝で気を引いても揺るがないニキヤに対し、業を煮やしてブチ切れるくらいは立場を考えれば当たり前。

ガムザッティは憎まれてこそ、というのはあまりにかわいそうな発想だと思います。
もっといえばガムザッティも優柔不断なソロルの犠牲者なのです。

いつもソロルでもニキヤでもなく、ガムザッティに感情移入していまう中年オヤジは変でしょうか? 変ですね。
この解釈を突き詰めると、バヤデール本体の進路にも関わってきますので個人のアプローチでどうなる問題でもありません。

でもガムザッティ愛に邁進する F は再度主張します。
ガムザッティだけが悪いわけじゃない、と。







次に紫織ちゃんの視線に関するものです。

婚約式において上手に置かれた椅子に並んで座るのが一般的なガムザッティとソロルです。
この時、ガムザッティ役のよって目線の置き方がかなり異なっております。

紫織ちゃんのガムザッティはソロルに対してジゼルのバチルド並みの厳しい視線をずっと送り続けます。
たまたま宮尾ソロルが立っている時、紫織ちゃんの目線が 3 階から見ている双眼鏡軸線に乗ったのですがチビルくらい怖かったです。

一方楽日マチネで見たガムザッティ役、井上とも美さんのアプローチはニキヤには鋭い視線を送るものの、
ソロルに向き直ると笑みを浮かべるのです。

紫織ちゃんには申し訳ないけど、ここは井上ガムザの方が自然に感じます。

失礼な上に邪推ですが、もしかしたら真面目で誠実な紫織ちゃん自身の性格が影響しているのかもと思いました。
二股かけてるオトコなんて許せない‥と。

ガムザッティにキャスティングされている他の 3 人の視線もそれぞれ気になるところです。






RICOH GR


23日(日)の幕間にて F 嫁シャンパン、F はペリエです。





以前にも書きましたが、ニキヤとガムザッティが並び立ってこその「ラ・バヤデール」と考えています。
加えて言えば、ソロルも含めて 正三角形 を形作るのが理想なんです。
23日(日)の公演では一般的に主役と呼ばれているニキヤとソロルが弱く歪な三角形になってしまったと思います。

念の為に申しますが、両者に個人的なより好みがあるわけではありません。




まずニキヤの佐々部さんは可愛らしい容姿をしているものの、それが災いして「幼いニキヤ」になっているように思えます。
ニキヤは寺院に属する舞姫という公的な立場でありながら、外で男と密会を繰り返すインモラルな役なんです。

決して清純な乙女というわけではありません。

佐々部さんのニキヤはジゼル風というか、無垢な少女が流されていると見えてしまうんです。
であるから上司である大僧正ハイ・ブラーミンの求愛に対応する態度もなんだか煮え切らないんです。

ニキヤがそうであるならガムザッティとの対峙シーンが盛り上がるはずもなく‥
紫織ガムザッティに一方的に押されている印象でした。

佐々部さんって良いダンサーだと思うんだけどなぁ。
何か彼女のなかでブレイクスルーが生まれることを祈ります。


ソロルの宮尾さんはかなり昔から観ています。
ハッキリ言って以前は目を覆いたくなるような舞台も観ました。

ここ数年はどんどん良くなって上手くなって逞しくなってきたと心から思っています。
しかし今回はいかにも病み上がりでしたね。

ロミジュリではパリスが当たり役じゃ負担は少ないかもしれませんがよくないです。
ぜひ貪欲に役柄を奪いに行ってください。


というふたりが相手となった紫織ガムザッティ。
自分がしっかりしなきゃ、舞台を引っ張らなきゃ、という気負いが無かったでしょうか。

こんなことは推測でしかありませんか、ステージ全体のバランスが崩れていた 23 日(日)と言えます。









プログラムに掲載された「プリンシパルへの軌跡」と題された一文。
紫織ちゃんはバレエに触れた幼少期からコンテスト、K 入団とバレエ人生について触れています。

中でもジュリエットを踊ったことは舞踏人生での重要な転機だったと振り返ります。

当時のドキュメンタリーで役柄に苦戦苦闘する紫織ちゃんを見た記憶があります。
結果ジュリエットを踊りきったことで、ひと皮もふた皮も剥けて後のプリンシパル昇進への足掛かりとなりました。

文章最後に 「ニキヤは純粋で、ガムザッティは悪、と単純には言い切れない深さがあります」 と発言しています。

これは前述のインタビュー記事とは異なる解釈が生まれつつあるのではないでしょうか。




「ジゼル」のミルタ、「ロミオとジュリエット」のジュリエット。
紫織ちゃんの舞踏人生で更なるターニングポイントとなる気がしているんです、「ラ・バヤデール」のガムザッティも。

「ラ・バヤデール」の再演があるなら、ニキヤだけでなくぜひ再びガムザッティも踊ってほしいと思います。
そして失礼な F の文章を吹っ飛ばすほどの快演を観せてほしい。

ガムザッティ好き、紫織ちゃん好き F の願いです。








次回は F 嫁が 26 日(水)の素晴らしかった紫織ニキヤについて書きます















K-Ballet 『ラ・バヤデール』 2 〜 浅川紫織のニキヤ

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F 嫁 log




浅川紫織のガムザッティ に続いて今回は F 嫁がお送りします。





2014 年 3 月 23 日(日)の公演を観た後、私達夫婦は困惑してしまいました。
素晴らしい舞台だったのですが、何か「だまし絵」を見たような気持ちになったのです。

いろいろと斬新な構成に変えてある、このプロダクション。
ミスリードされたのでは…と思う部分もありました。(後で、Fがそれについては触れると思います)



私達夫婦が愛してやまない 『ラ・バヤデール』
三角関係の愛情のもつれ…という物語でありますが、その物語に出てくる人物はとても強い三人。
関わらなければ、お互いに幸せに成功者として暮らせたはずの三人。


 ・ 巫女という神と契約した立場でありながら、愛欲に負けてしまう女
 ・ ソロル(戦士)というハンターとして物欲・所有欲の強すぎる男
 ・ すべてを持ちながら、すべてが父のいうままである女(自分ではコントロールできない女)


限りなく強いのに、強さゆえ脆い三人。
その三人の愛憎劇がお互いを引っ張り合い、三人の作り出す三角形がある地点で破綻する。

その物語を見ていると人間の愚かさに改めて呆れ、自分の中に潜む「業」や「欲」にため息をつく…
私達夫婦がリピートしてしまう『ラ・バヤデール』の魅力はそこにあるのです。



が、23日はその部分にまで気持が行かず、二人とも不完全燃焼。
(私達の感度がおかしいのかも)(それとも、根本的に見方が間違っていたのかも)
いろいろ考えこみましたが、とりあえずファーストキャストであるはずの 26 日(水) の公演を観てから…と思い直しました。







紫織さんのニキヤ…1幕…


公演前に、何となく想像していたのは、美しく透明で硬い水晶のようなニキヤ像でした。
でも、それが良い意味で裏切られました。

僧正に頭のベールを取られ、はっと息をのむくらい美しいニキヤ。
・・・とここまでは想像通り。
その後、挨拶をし「タラ タラ ララ〜」と音楽が始まり、ニキヤが三度腕をしならせるのですが・・・
(一階前方なのに双眼鏡でガン見の私)

や・やわらかい…

その後も上半身がしなるように柔らかい。
もちろん、ポーズ・アラベスクなど下半身にブレはなく盤石。
でも、腕や背中はとにかく柔らかい。
そのせいか、ニキヤは硬質ではなく、やわらかな慈愛にみちた空気を醸し出したのです。
        
僧正が迫るときも、一度目はやんわりと断る。
「私は神と契約してしまった立場なのですよ」
「駄目ですよ。お立場を考えて」
恥をかかせないようにお断り。

とてつもなく魅力的。美しく高貴・清潔で優しい。


熊川さんがTVのドキュメンタリーで紫織さん演じるニキヤを「いい女なのよ」と言った訳がわかりました。
確かに超いい女です。

触れられるのに絶対つかまえられない女。
優しく慈愛に満ちた巫女。
でもなぜか妖艶な匂いも醸し出す。
そして大きな大きな存在感。




この浅川ニキヤと逢引する遅沢ソロル。
メロメロ、骨抜き状態で愛を誓います。

とっても気持ちお察しします…あの魅力には抗えないでしょうと思うのですが…

遅沢さん、ちょっとだけ冷静に残酷なソロル像に作ったほうが良かったのかなと思うのです。
ニキヤを愛してしまった気持ちに偽りはないけれど、「ハンター欲」にそそのかされ、ニキヤを愛してしまったという部分も
残しておいたほうが、後々、物語的には良かったのではないか…と。




じつはこの後、ガムザッティと出会うシーン。

ラジャがガムザッティの頭のベールを外してソロルと見つめ合うわけですが、その時に彼が財産付きの美貌にノックアウト
される様子が今ひとつはっきりしなかったのです。
その前のニキヤに落ちた様子の方が印象深く、ガムザッティとはあくまで政略結婚なのかな…という印象が。

この部分は宮尾ソロルの方が 『ガムザッティに落ちた』 感じを表していました。
手をわなわなとゆっくり振り下ろすだけなんですが、彼がニキヤを捨てガムザッティを選んだ事がはっきりと見て取れたのです。



そしてこの日、井上とも美さんが演じたガムザッティ。
とても良かったのです。
最初、出てきた時から艶然と微笑む。それも幸せそうに高いところから微笑む。
ガムザッティは世間知らずなためワガママかもしれませんが、本来は愛されて育った幸せな人。

ニキヤとの対決シーンでは、最初はあの手この手でニキヤと交渉するときも、ちょっと上から目線でニコヤカに笑顔で。
でも、最後に果物ナイフを掴んで抵抗したニキヤに腹を立てて「殺してやりたい」と子供のように感情を爆発させる。
浅川ニキヤと存在感も負けていなかったのです。

踊りも端正で、とても素敵でした。






RICOH GR







紫織さんのニキヤ…二幕…



アヘンの吸い過ぎで昏睡状態(仮死状態?)のソロルの意識の映像の中のニキヤ…

紫織さんのニキヤは今度は透明に。水晶や水面を思わせる透明な踊り。
1幕とはまったく違う存在感。

遅沢さんとのチームワークは見事で、二人の醸しだす透明な空気感に見とれました。
そして 跳躍の後もポワント音がほとんどしない紫織さん。
疲れは最高潮に達しているでしょうに…


影の王国の群舞も本当に美しく、じっと見ているうちにあっという間に終わってしまった二幕でした。





紫織さんの作り出したニキヤには本当にノックアウトされました。

この日の三人のバランスも拮抗していて、見応えあるもの。
バヤデールを見た…という充実感に満たされた公演だったのです。

もしも紫織さんは自分の作り出したニキヤと対抗するなら、どんなガムザッティを演じるのだろう…
(それはありえない話なのですが)
帰り道にそんな疑問が浮かびだし、そのガムザッティを見てみたいと切に思ったのです。







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出待ちレポは F 担当です。
23日(日)終演後には恒例の出待ちを敢行しました。


オーチャードの楽屋口はバレエが上演されるホールの中でもっとも出待ちし難い場所です。
写真もNGですし…

この日並んだのは 20〜30 人。
F 嫁は公演プログラムのインタビュー写真にサインをいただきました。
F はわざわざ 2 冊購入してこの日まできっちり包装のまま保存していたダンスマガジン表紙です。


RICOH GR



ガムザッティ、ニキヤでマチソワ連投とかもの凄いスケジュールをこなしている最中の紫織ちゃんは少々お疲れ気味。
お前が出待ちしてるからだろう‥とのご批判ごもっともです。

ダンマガの表紙を見せた瞬間、ちょっとだけウケていたのが救いです。
水曜日また観に来ますから最終日頑張ってくださいね、とご挨拶しました。

頑張れ、頑張ればかりでお疲れの身体をいたわる言葉をかけてあげられなかったのは大反省です。
毎回あれも言おうこれも言おうと脳内リハしているのですが、本人を前にすると緊張してわけがわからなくなります。




表紙にサインいただいたダンスマガジンは、恒例の表紙だワッショイ!! 専用掲示ケースに収納され F の部屋に飾ってあります。


RICOH GR








パート 3 は K-Ballet 熊川版「ラ・バヤデール」のプロダクションについて F が妄想炸裂で語ります。ワハハハ。










K-Ballet 『ラ・バヤデール』 3 〜 熊川版について

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F log





浅川紫織のニキヤ より続いて今度は F が 熊川版「ラ・バヤデール」 について妄言を吐きます。




K-Ballet 設立 15 周年記念として制作された「ラ・バヤデール」はたいへん意欲的なプログラムで F & F 嫁ともとても楽しみました。
壮大なセット、そしてその崩壊、影 24 人〜 32 人を同じレベルで揃えること、ニキヤとガムザに存在感のあるキャストを配すること‥

素人が考えても難題山積みの難しい演目だと思います。
御大の思い入れも含め、K-Ballet はその難問を高い次元でクリアしたと思います。




前 log で F 嫁が書いたように、我々夫婦は「ラ・バヤデール」という演目が大好きなんです。
存在感のある役が多いし、情念たっぷりのケレン味溢れる芝居も堪能できます。

もちろんヴァリエーション、パ・ド・ドゥ、群舞など、バレエのテクニックも大いに楽しめます。
あと音楽も好きなんですよねぇ。

バヤデールの事を語り出すと止まらないくらいです。
であるが故に重箱の隅をつつくような瑣末な事も気になってしかたないんですよ。

いろいろネガティブな事も書きますが、一ファンの備忘録としての戯言ですからどうかお許しください。
では思いつくまま順不同で書き連ねてまいります。






RICOH GR

     ↑ ビデオ撮ってるなぁ。記録用かな?





舞台構成

全 2 幕で各 3 場の舞台構成です。
古典全幕バレエで休憩 1 回というのはスピーディーな演出をもってする御大ならではです。

スピードアップは賛成なんですが、バヤデールに関してガムザッティが怒りの拳を振り下ろした後は一息入れたいところです。
ウチは二人の対決直後の休憩時にあーでもないこーでもないと議論するのが習慣ですからw

それはともかく第 1 幕 70 分というのは長いですが、筋が分かってる方にはお尻が痛いくらいで大きな問題にはならないでしょう。
でも今回が初バレエとか初バヤデールなどの方々にはちょっとキツイかもしれませんよ。

基本的な流れはバヤデールの原則に沿っていて第 2 幕第 3 場以外変わった演出はありません。
そうそう第 1 幕第 2 場ラジャの宮殿オープニングでのチェスの踊りは新鮮でとても良かったと思いました。

衝撃のラストに関しては別項にて。






舞台セット

初見は 3 階席再度バルコニーからでした。
緞帳が昇った最初の印象は一言 「狭ッ!!」

数日前より予習と称して自宅にあるバヤの映像 6 種を取っ替え引っ替え見てました。
セットが壮大なのはパリオペとボリショイですねぇ。

両者に共通する印象は奥行きの深さと舞台の圧倒的な高さです。
寺院の奥遥かに雄大な森が描写され、高くそびえる寺院など存在感が半端ありません。

K-Ballet のセットはゴージャスで鳴らしていますが、すぐ後ろに寺院の壁が立ち背景が見えないので手狭感が否めませんでした。
もっともこれはオーチャードホール舞台サイズの問題もありますので、その中で不要な部分をカットして工夫しているとも言えます。

3 日後に 1 階席から見た場合、狭い印象は薄らいだもののやはり少々の圧迫感はありました。
なんだか巨大な立像が 4 体もあるし。

ラジャの宮殿は内外とも装飾がゴージャスでした。遠景の湖と宮殿?も良かったです。
いちばん K-Ballret らしかったでしょうか。

ソロルがアヘンを吸引するのは通常自室ですが、熊川版では寺院の中なんですよねぇ。
マッハGoGoGo (年がバレるわ) みたいな鯨の骨様の寺院内装はピンと来ませんでした。

影の王国では制作ドキュメンタリーでケシの花模様だった背景が抽象的な色彩に変更されていました。
まぁこちらが正解でしょうね。






エキストラ

大僧正に従う僧侶が 6 名、くすんだ赤の僧服で現れます。
いわゆる「立役」ですね。

けっこうお腹がポヨンポヨンのオジサマ達でした。
まぁお腹はいいんですが、手のポジションがバッラバラバラです。

規定通りだと思われる鎖骨を指先で押さえている方もいれば、手が下がって乳首あたりを掌で覆っている方もいます。
「手ブラ」か!!w

ポジションについてクルッと回るときの向きや速度、これも出来れば合わせて欲しいですね。
バレエ舞台での歩き方って本当に難しく、素人っぽさがモロに出るところですからより一層の指導が必要だと思います。

ってか公募してないかな?立役。







衣装

これも K-Ballet ならではで、装飾品も含めたいへんゴージャスでした。
紫織カラーの紫色なガムザッティのドレスは特に綺麗でしたよ。

ただ事前の宣材で使用されていたニキヤ、ソロルの不思議な衣装がまったく使われていなかったのは残念でした。
本番の衣装デザインはディック・バードさんによるものなんですが、いつものヨランダ・ソナベンドさんから交代したんですか。

この宣材衣装のみがヨランダさんのなんですかね。






話題になった婚約式でのガムザッティ、ソロルの衣装。
巷では黒ということでガムザッティの殺意を深読みする意見も乱れ飛んでいましたが…

個人的にはベースは黒ですが、黒衣というより 金の印象 が強かったです。
まぁ目出度い式にふさわしいかどうかは微妙ですが。

ここでのガムザッティは一抹の不安を抱えながらも傍から見たら栄光の頂点にいるわけです。
キラッキラのオーラを出しまくる場面ですから、もっと華やかな衣装でもよかったようにも思えます。

影の王国でのチュチュは不思議なベールに覆われていました。
柔らかいイメージでこれはとっても素敵でした。

ニキヤ登場シーンの衣装 (ダンマガ表紙になったやつです) は頭が尖っているのでベールが上手く取れるか心配していましたが杞憂でした。
でも尖った頭はガムザッティのイメージなんだけどなぁ。

乳母アイヤ (家政婦ならぬ乳母は見た!) のこれまた濃い紫色で目だけ露出したサリー風のベールを頭に巻いた衣装は素敵。
宮殿の中を神出鬼没に移動して物語の要所で重要なポジョンを占める熊川版アイヤは F 嫁お気に入りの役です。







影の王国

これは完璧にブラボーです!
フルサイズ 32 人でないのは残念ですが、舞台の狭さから 6×4 の 24 人なのは仕方ないと思います。

それでも 24 人の息はピッタリで、相当のトレーニングを積んだことを思わせます。
国内のバレエ団でこんな素晴らしい影は初めて見ました。

舞台に並んでからも上げた脚の角度はピッタリ、アラベスクで次の動作に移る際の僅かなタメまで同調しています。
パ・ド・ブレもキレイでした。いや〜ここだけでももう一度観たいわ。


とはいえ賛辞一辺倒とならないところが当ブログの天邪鬼なところ。
ダンサーさんの個々の責任ではないところで 2 点気になりました。


1 つは再三再四申し上げている影がひとりひとり登場する部分です。
2008 年新国立劇場バレエ団のバヤデール の記事で写真に↓までつけて指摘しました。

ここは本当に細かなところなんですが、個人的に大いにこだわりたい箇所です。
ニキヤの幻影であるバヤデール達がまったく同じ動きで山を降りてくるという、シンクロがカタルシスを生むシーンなんです。

であるならばそれぞれが登場の瞬間、先に出た人達と一瞬でも異なる動きをすることにたいへんな違和感を覚えるのです。
登場する場所はニキヤの幻影を映せるよう、セットが透けた状態になっていました。

ならばそれを透けたままにしないでしっかり隠してしまえば、観客の目に触れる時にはシンクロしていて何の問題もないのに…
これって本当に疑問で一度詳しい方に聞いてみたいんです、マジで。


2 つ目はこれまた瑣末な箇所で申し訳ありませんが、有名な影の振付けでポワント・タンデュした際、腕がアン・オーになるところがあります。
そのアン・オーなんですがほんの一瞬、コンマ何秒かでも止まってほしいんです。

アン・オーを作った時にはすでに歩き始めていてせわしない印象を持ちました。
アラベスク・パンシェとポワント・タンデュという 2 つのパで構成されているのだから、双方を強調してほしい気がします。


素人が生意気な事を書き連ねてますが、影の王国が全体として素晴らしかったことは間違いありません。
再度コールド・バレエの皆さんに敬意を表します。





参考動画:ボリショイの影の王国です。







ジャンベの踊りと太鼓の踊り

ガムザッティとソロルの婚約内定を祝う為に、足首からベールを延ばしたジャンベの踊りが 8 人で踊られます。
熊川版以外と踊りの面では大きな差異はありません。

ただ F が感心したのは通常音楽が流れながらフェードアウトするように退場していまう踊り手達の事を考えていたからです。
毎回この踊りを観客として悔しく思うのですが、拍手するタイミングが無いんですよ。

熊川版では一端音楽を止めてジャンベの踊り手達が観客の拍手を受けるタイミングが設けられていました。
踊りも良かったので長年のモヤモヤが晴れてスッキリと拍手することができました。


太鼓の踊りは K-Ballet 男性陣の見せ場ともいえるダイナミックな群舞です。
通常は太鼓を持つリーダーの他、男女ひとりづつのソロが登場するのですが、熊川版では女性が 2 人でした。

公演からの帰りにつらつらと理由を考えていたんです。
自宅に帰って太鼓の踊りが収録されている様々なバヤデールを見てなんとなく分かりました。

海外カンパニーでは大柄ですごいプロポーションの、言ってみれば肉食系の様な迫力満点な女性ダンサーが踊ることが多いようです。
K-Ballet の女性ダンサーは巧いですが、そういう意味では迫力不足だから 2 人にしたのかなぁと推測しました。

いずれにしても太鼓の踊りは誰でも楽しめる迫力満点のパフォーマンスでした。








三つの拳(こぶし)

ここまで延々と F がバヤへの偏愛を語っているわけですが、さらにディープに 3つの拳(こぶし) に着目しました。
バレエのマイムで強く握った拳を上から下へとゆっくりと降ろしていくのは 「殺してやる」 の意味です。


まず 1 つ目 は第 1 幕 1 場、大僧正ハイ・ブラーミンによる拳 です。
自分が立場を利用して言い寄っている舞姫ニキヤと逢引きしていたソロルに対して怒りの拳を振り降ろします。

僧職とはいえ完全に色恋にトチ狂っている大僧正ですが、ここでの拳は「殺してやる」まではいかないような気がします。
せいぜい「あの野郎‥許さん」程度ではないでしょうか。


2 つ目 は 領主ラジャによる拳 です。
怒りに任せて国を治める長に告げ口に来た大僧正ハイ・ブラーミン。

「ソロルは神に仕える寺院の舞姫に手を出した悪い男です。お嬢様との結婚などとんでもない。罰してください」と、
恋敵を貶めるつもりで密告したのに、娘可愛さのラジャは舞姫の方を 「抹殺してやる」 とは大僧正にとって藪蛇もいいところです。

この場合のラジャには明確な殺意があり、これが 3 つのうちでいちばん正統的な「殺してやる」でしょう。


3 つ目 はご存知 令嬢ガムザッティによる拳 です。
ニキヤとの直接対峙した後に拳を握るのですが、これには 2 つのパターンがあります。

時間を遡ること少々、ラジャとハイ・ブラーミンの会話を立ち聞きするガムザッティがいます。
ここでハイ・ブラーミンがラジャに言った、ソロルが寺院の舞姫(バヤデール)と関係している‥まで聞いてショックで立ち去る場合。

もう一つはラジャがニキヤ抹殺をハイ・ブラーミンに告げるのまでも聞いてしまうパターンです。
熊川版は後者、父の殺意を認識してしまうガムザッティなのでした。

父がニキヤを抹殺を決意したのを知らずに拳を握る場合は、せいぜい「あの女、絶対に許さない!」程度でしょう。
知っていた場合は「お父様に殺されておしまいなさい!」てな雰囲気でしょうか。



ややこしいのですがパターン化すると次のようになります。


 A  ニキヤの舞いの最中、ラジャがガムザッティに殺害を耳打ちする。父の殺意を知っていたガムザッティはほくそ笑む。

 B  ニキヤの舞いの最中、ラジャがガムザッティに殺害を耳打ちする。父の殺意を知らなかったガムザッティは一瞬驚くが 「止めて」 とは言わない。

 C  ラジャはガムザッティに殺意を告げない。ニキヤが倒れるとガムザッティは驚き 「お父様…まさか…」 と父を見据えたままたじろぐ。


ボリショイでガムザッティを十八番にしているアレクサンドロワは C パターンなんです。
ガムザッティ性善説 の F としてはじつは C がいちばん好きなんですけどね。

熊川版バヤデールは A のすべて知っているパターンでした。
なんといっても熊川版ではガムザッティは悪役ですから。

なので倒れたニキヤが見上げるすぐ先で、これみよがしにソロルに手を差し出し 「わたくしの手をお取りなさい」 と見せつけるわけです。
う〜んエグイな。

そもそも花籠をソロル経由でニキヤに渡させるというのは残酷な演出ですが、同時にじつに効果的な手法ですね。





ここまで書いてきたら 変な妄想 が浮かんできましたよ。


  ガムザッティは父がニキヤを手に掛けることを知っていたとすれば…
  本当の悪女であるなら、そのまま何もせずニキヤが排除されるのを待っていればよかったのです。
  乳母アイヤに命じてニキヤを連れてこさせる必要はないのです。

  こんな妄想を抱いているのは F だけとは思いますが…

  ガムザッティはこの時点ではニキヤを説得して身を引かせることで彼女の死を回避しようとしていたのではないか、と。

  もちろんプライドが邪魔して素直には伝えられません。
  私には地位も財産もありソロルにふさわしい、お前は神に仕える舞姫 (バヤデール) の身であろう、分をわきまえよと。

  頭を垂れていたニキヤがブチ切れて聖なる炎の前で云々と反論され、果ては刃傷沙汰になりかけてついにガムザッティも父と同じ仕草に至ると。
  「あんな女‥お父様に殺されておしまいなさい!」


う〜ん全世界で自分ひとりだけだな、この妄想は。














第 2 幕第 3 場


熊川版バヤデールのいちばんキモになるのがここです。
まずソロルが死にます。

これはニキヤの幻影に導かれてあの世に旅立ったとされますが、個人的にはアヘンのオーバードーズですねぇ。
かなり勢いよく吸引するシーンがありました。

前述したように自室ではなく寺院の中でアヘンを吸引するというのは古代インドと言われる時代の風俗から見てどうなんでしょう。
それが問題無いとしても寺院の中が殺風景なので、最初に 「あれ?寝台が無い」 と思ってしまったのでした。

床に倒れているソロルですが、最初に着ていたマントを広げて敷いたので 「バジルか!!」 と心中でツッコミましたw
影の王国が終わり再び寺院の中に戻った時、ボディダブル役が床に倒れこんでいるところにラジャやガムザッティがやって来ます。

ここで衝撃の白蛇です。

そういえば大僧正ハイ・ブラーミンの帽子には蛇のモチーフがありました。
そういう装飾があるということは、信仰上蛇が何らかの重要な印しなのでしょう。


ソロルの意識が無い事に驚いたガムザッティが走り寄りソロルにしがみついた途端、大きな白蛇がガムザッティの首に噛み付きます。
プログラム等によれば白蛇はニキヤの化身であるということです。

ここで混乱が生じました。

ソロルの死因も白蛇に噛まれたことなのでは?と。
SNS や掲示板でもこの説は根強くありました。

最終的にはソロルがニキヤの亡霊に連れ去られた (=亡くなった) 後、白蛇がガムザッティに復讐するために現れたということらしいです。
ここは斬新ではありますが、いまひとつ消化しきれていない印象を受けます。




ガムザッティに肩入れする F はここでも熊川版バヤデールにおける彼女の扱いが気に入りません。
白蛇に噛まれた後、倒れたガムザッティを家臣が担いで退場というのは扱いがあまりに失礼です。

その後すぐに寺院崩壊で全員死亡なのですから、何のために先に捌けさせるのかよく分からない演出です。
そもそもバヤデールの主要登場人物の中で、最もまともな人間であるガムザッティがかわいそうです。

ガムザッティ がいちばんまともというのは変ですか?

ニキヤ は神と契約した寺院に仕える舞姫の身でありながら聖なる炎のすぐ横で男と愛欲にふける悪人なわけです。
大僧正 ハイ・ブラーミン は権力を背景に部下であるニキヤを手篭めにしようと画策する悪人です。
領主 ラジャ は絶対権力者であり愛娘が大事なあまり、神罰を恐れず寺院の舞姫を亡き者にせよと命じる悪人なわけです。
ソロル は規律を重んじる軍人でありながら寺院の舞姫に手を出し、同時にガムザッティの美貌と財力に乗り換える悪人です。

ガムザッティの育ってきた環境、立場を考えれば、彼女の言動はごく普通のいいとこのお嬢様です。
ガムザッティだけが普通の人間なのですよ。







ラストシーン

ガムザッティの事になるとつい興奮してしまいますな。
最後は熊川御大が思い入れがあるブロンズ・アイドルが登場するラストシーンです。

ブロンズ・アイドルは祝賀の最中に登場したり、結婚式の前に現れたりと版によって扱いがかなり異なります。
熊川版では寺院崩壊の後に登場するのです。

地上の人間どもの汚れた心を浄化する為にブッダの化身であるブロンズ・アイドルが舞うということだそうです。

これは御大なかなか考えたなと思いました。
この仕組みがわかってから、音楽は変える余地があるだろうかと考えました。

ブロンズ・アイドルの例の曲はそれにふさわしいのかと。


でもあまりにも曲とブロンズ・アイドルの振りは一体化しているので分離変更は難しいかなと思い至りました。
曲が終わった直後、エンディングの壮大なテーマのつながっていきますが、そこへの繋がりはなかなか良いと思いました。

制作ドキュメンタリーで御大が曲の繋がり部分に間を開けるか悩んでいたのが印象的でした。
結局開けることで拍手のタイミングは生まれたものの、個人的には隙間なく雲のシーンに続いた方が気持ちが入ると考えています。


ステージ幅いっぱいの白い布を使ってブロンズ・アイドルを一気に覆い隠し、天上の雲を表現するのは斬新でした。
スモークを使わない理由はおそらくスピードかな。これだと一瞬で場を変えられますから。

ところで 3 階席から観ていたらブロンズ・アイドルが海に沈んだwように見えましたよ。
1 階席から観たらなるほど演出の意図がよく分かりました。

ただ布を動かそうと左右の舞台袖から人が一生懸命上下に振る動きが想像できてしまうのはどうでしょう。
おまけに動いているのは袖側だけで真ん中はビクともしてないし。

この布を使った演出は他に無いものだし、細部をブラッシュアップしていったらもっともっと良くなると思います。







ニキヤとソロル

最後の最後、ニキヤとソロルはスロープ上で正対しお互いに歩み寄ります。
緞帳が降りるまでに二人の距離はゼロにならないのですが、正対しているということはあの世で結ばれるという前章なのでしょう。

個人的には登っていくニキヤと追いかけるソロルが最後までニキヤに追いつかない、もしくは取り残される演出が好きです。
全員悪人なんですから二人だけあの世で幸せになっちゃいけませんw








総論

ポリシーも脈絡も無く思いつくままに書き連ねてきました。
プロフェショナルなカンパニーに対して素人論評が失礼な点は重ねてお詫び致します。


熊川版バヤデールは宣伝文句にもあるように 「美しき舞姫と戦士の恋物語」 なんです。
F が思うバヤデールはただの三角関係でなく、人間の愚挙、原罪を赤裸々にさらけ出す悲劇なんです。

そこに持っていけたらより芸術的、哲学の域にまで達すると思うのです。



F 嫁から公演翌日に届いたメールから引用します。

 「バヤデールでは恋愛の素晴らしさよりも、人間の弱さ・愚かしさにため息をつきたい…」

まったく同感です。
同感であるからこそウチは少なくともバレエ鑑賞に関してはなんのストレスもなく言いたいことを言い合えるのでしょう。



K-Ballet 「ラ・バヤデール」 はたいへん意欲的な構成と演出で楽しませてくれました。
実質メインキャストだった我が家推しメンの 浅川紫織ちゃん も大車輪の活躍でした。

いつの日か再演されることをものすごく楽しみにしています。










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おまけ…青田買い

バヤデールに限らずコール・ド・バレエの若手の中に好みのダンサーを見つけることは F が大いに楽しみとしているところです。
今回 K-Ballet ではアーチストの 新井友里ちゃん に目が釘付けでした。

第 1 幕の巫女では長い手脚と優雅なアームスが目を惹きつけました。
ジャンベの踊り、影の王国にも参加していました。

音楽性を感じさせる踊りで好みです。
アラベスクで伸ばした手の先に空間を持っているイメージ、何ともいえない優美さを備えています。

彼女は K-Ballet スクール出身で、昨年の 9 月にアーチストとして本採用になったばかりの新人さんです。
立役での演技等まだまだ画一的な面もありますが、これから伸び代たっぷりの若手ダンサーです。


昨年 8 月の K-Ballet ユース第 1 回公演 「白鳥の湖」 において友里ちゃんはオデットとして一足先に主役デビューしました。
こんなことだったら無理してもユースの公演を見に行けば良かったです。 (フライヤー左側のオデットが友里ちゃん)

初めて映像で彼女を見たのは、別のドキュメンタリーで御大に感情の発露についてガンガン注意されていたシーンでした。
いま思えばあれがユース白鳥のレッスンだったのでしょう。

F & F 嫁が紫織ちゃんに注目した時、すでにキトリの友人という役をもらえる立場でした。
コール・ド・バレエから着目していたダンサーが成長していくのを見守るのは何より楽しみです。

友里ちゃんの今後の成長と活躍をお祈りしています。

















ヴィレッジヴァンガードダイナー

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消費税が 8 %になった当日、平日休みを利用して F 嫁と イオンモール幕張新都心 へ行ってきました。
幕張のイオンモールといえば巨大ショッピングセンターとして有名です。
開業にあたり数千人もの雇用を創出したものの新規だけでは足りず、周辺の商業施設では人材流出の問題が起きたほどです。

ショップリストのベージ で縦スクロールしてみてください。
どれだけの店舗があることやら。

目的は併設のイオンシネマで映画を見ることです。
なんつったって毎月 1 日はお一人様 1,100 円のサービスデーです。




12時からの上映を前にモールに到着したのは 10 時。
ゆっくり朝昼兼用で食事をして映画を見ようという算段です。

とはいえちゃんとしたレストラン街は 11 時頃からの営業です。
困ったときにはフードコート。
店によっては 9 時から開いているところもあるのでとりあえず 3 階へ行ってみました。






RICOH GR


いや〜モールが巨大ならフードコートもとてつもなく巨大。
Live Kitchen と名付けられた広大なスペースです。

しかしライブ・キッチンとは流石なネーミングです。フードコートとはオシャレ度が違いますw
平日の開店直後でまだ人がほとんど居ませんが、写真を撮っている背後にも同じように広がっております。







RICOH GR


フロアガイドで当たりをつけていたのがトップ写真にあります ヴィレッジヴァンガード・ダイナー です。

マックやロッテリア、時々モス、極まれにバーキンというのが F のバーガー生活でした。
あるバレエ公演の帰りに五反田で食べたハワイアンなハンバーガー クア・アイナ で目からうろこが落ちました。

値段は張るものの 1 個で満足するし、何よりハンバーガーって旨いんだなぁと。

以来、機会があるとこの手のちょっと高級なバーガーを食べることにしているんです。
都内には美味しい店がたくさんあるようですが、こちらではなかなかねぇ。








RICOH GR


というわけでこの日ヴィレッジヴァンガード・ダイナーに一番乗りした F は、一番ベーシックな ヴィレッジヴァンガード・ハンバーガー です。

モスバーガーみたいにミートソースがたっふりかかっております。
本来は上のパンズ直下にクリームチーズが隠れているはずですが、F 仕様なので当然 CL (チーズレス) です。







RICOH GR


F 嫁はアボカドがたっぷり乗った和風のバーガーである アボカドレイバーバーガー にしました。

半身が乗ったアボカドにはたまり醤油のソースがかかり海苔も敷いてあります。
わさびをつけて食べるというちょっと変化球のバーガーです。







RICOH GR


ええバスで来たのでハートランドの生も頼みました。
ブラスチックのカップで出てきた時はちょっとがっかりしましたが。

お味の方はバンズは美味しかったですが、バティはもう少し周囲を焼いてほしいものです。
モスでもそうですが、ミートソースだと味がぼんやりしてしまいます。
個人的にはただのケチャップでよかったかなと。

F 嫁のアボガドは美味しかったそうです。
たっぷり盛られたポテトはとても旨くてこれでけっこうお腹いっぱいになりました。



このライブ・キッチンでは他にも魅力的なテナントがたくさんあり、また再訪したく思います。








RICOH GR




腹ごなしにモール内を散歩した後、12 時前にイオンシネマにやって来ました。

出し物は F 嫁たってのリクエストで 「アナと雪の女王」 (字幕版) を見ることになりました。
「ローンサバイバー」は夕方からだしなぁ。




え〜映画の感想は書きません。
ってか書けません。

世界中で大ヒットを記録している作品ではありますが、F は半分ほど夢の世界へ旅してました。
ミュージカルってやつは映画も舞台も本当に不得手であります。

F 嫁はたいへん気に入ったようで日本語吹替え版も見たいようでした。













※またクア・アイナに行きたい…






ネタバレ反対

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バンバーガーを喰った後、F 嫁待望の映画を観に行きました。


アナと雪の女王


前 log でも触れましたが F はミュージカルというものが大の苦手。
ヅカファンでもあった F 嫁は逆に大好きと好みの違いが浮き彫りとなっております。
まぁ世界で空前のヒットを記録している作品だし、TDL にもとんと縁のない F ですから
最新のディズニーとはどんなものなのか少しは興味もありました。


そこで F 的にはとっても許せない事態に遭遇したのです。


拙ブログをお読みいただいているご奇特な方々ならお分かりのように、重箱の隅を電子顕微鏡で拡大するのが F です。
要するにどーでもいいことが気になって仕方ないのですわ。
中年オジがネチネチ粘着するのはみっともないですが、個人が運営する個人の趣味丸出しのブログですから思う通りにやらせてもらいます。








世界的に大ヒットしている主題歌とも言うべき「Let It Go」です。
アメリカのミュージカル俳優イディナ・メンゼルさんが歌っています。

F & F 嫁が見たのは 「アナと雪の女王」 吹き替え版です。
12 時からの上映に向けて 15 分ほど前に着席すると、このビデオが丸々一曲分大スクリーンで流されたのです。


え? これから始まる映画の山場 (かどうかは分かりませんが) を先に見せちゃうの?


大ヒットしていて YouTube でもバンバン再生されているのも知っていました。
なので 意図的に TV スポット以外でこの曲に触れるのを避けてきました。

世界が絶賛した歌声が劇中でどのように響き渡るのか、またどのような状況で歌われるのか楽しみにしていました。
ところが上映前に流された映像により、エルサが孤独に雪山を登って行くところから手袋、マントを脱ぎ捨てるところ、
巨大な氷の城を作り上げ、ブルーのドレスをまとう過程まですべて目に入ってきてしまいました。


それも上映前のざわついた明るい館内で‥





F は思い直しました。
これはプロモーション用の言うなればミュージックビデオに違いない。
本編では歌は同じでも絵は異なるのだろう、と。

でもご承知の通り本編上映の中でも寸分違わぬ映像と歌、字幕が流れたのでした。


申し訳ないけど絶対に許せません。自分の目と耳に飛び込んで来る第一印象を大切にしたいんです。


映画を見ようとチケットを買って席に座った客に対して、劇中の一部、それも大切な部分と思われる一部を
劣悪な状況で先に見せてしまうことの意味を教えて下さい。

誰がこのタイミングでこの映像を流す事を決定したのでしょう。
BGM のつもりであるなら作品に対して、歌い手に対してあまりに礼を失しています。

まったく意図と意味が不明です。









後日、配給会社に電話して聞いてみましたが、当初はこちらの意図が伝わりませんでした。
「それで何か問題がございますでしょうか」と。

丁寧に説明したところ趣旨はわかってもらえたものの、結局どうしてそのようになったのか分からないとのことでした。
お客様からその部分についておかしいのではないかとの意見を頂戴したとの記録を残しますとだけ言われました。


自分、おかしいですかね?










同様のケースとして テレビドラマの CM 入りの際、CM 明けのシーンが先に流される ことってありますよね。
あれも許せないし大嫌いなんです。

とある警察ドラマで CM 明けに犯人逮捕に突入するシーンが予定されていました。
CM に入る前に背景でその突入シーンがバッチリ流されたんですよ。

それもあーしてこーしてあれしてこれする格闘部分が事前にわかってしまいました。
主人公が犯人のどこを殴るかまで…

もう本当にがっかりです。


事前にこれから先の映像を見せることにどんな意味があるのでしょう。
チャンネルを変えられないための予防策でしょうか。

だったらそれだけの作品だということですよ。







K-Ballet の新作 「ラ・バヤデール」 に関しても、我々が観たのはツアー後半でした。
なのでネット上では感激、罵倒、ネタバレが入り乱れておりました。

ブロンズを絡めた新演出ということは制作ドキュメンタリーで知っていたのでネタバレには特に気を使っていました。
また個々のダンサー評についても紫織ちゃんがどうだったのか見たい気持ちをグッとこらえておりました。

おかげで自身が観た時、初めて目に耳に飛び込んできた K ワールドを大いに楽しめました。
ブロンズの登場も生の舞台を観て、はぁ〜なるほどと思ったものです。







再度言います。

意地悪な友人にネタバレされたのとは違います。
舞台、映画、テレビ等の演出で 制作側からの公的なネタバレ は本当に勘弁してください。

久しぶりに吠えてしまい、たいへん失礼しました。










F 嫁が撮った桜

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ここのところまったく休みが合わなかった F & F 嫁ですが、8 日火曜日にやっと一緒になりました。
特に予定はなかったのですが、天気も良かったのでちょっと外出しました。

目的地の前に経由地として立ち寄ったのは JR 千葉駅から程近くの 千葉公園 です。
大賀ハス (K5だよ懐かしいなぁ)で有名な公園ですが、この時期ももちろん桜。

満開が過ぎて枝の先がやや緑色でしたが充分に楽しむことが出来ました。



この日カメラは SIGMA DP3 Merrill と RICOH GR を持ち出しました。
といってもそれですべてなんですが…

F が DP3 で撮り、GR は F 嫁に預けました。
今回掲載する写真は すべて F 嫁撮影によるものです。


いつもはフルオート派の F 嫁ですが、この日は絞り優先の A モードにチャレンジしました。
開放 F 2.8 換算 28mm のレンズ、APS-C センサー、35mm、47mm のクロップを使いこなすことが出来たでしょうか。





RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR








RICOH GR


最後の写真だけは千葉公園ではありせん。
欧米風のロータリー交差点をいち早く導入した市内某所です。

クルマが通り過ぎる度に桜の花びらが舞い上がってキレイでした。






F 嫁は GR を使っていくうち、絞ってボケをコントロールする術がなんとなく分かったようです。
標準〜中望遠あたりのレンズだともっとわかりやすいんですけど。


F が撮った DP3 の RAW データはまだ現像してません。
SIGMA 独特の現像ソフトウエアがどうにも使い勝手が良くないんです。

慣れなのかもしれませんが、LR5 で弄れたらなぁとの思いが強いです。
DP の写りは腕が良けりゃそれは素晴らしいものですが、その点が稼働率を下げている原因でしょうか。




桜を楽しんだ後は当然、旨いものに続きます。












F が撮った桜

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F 嫁が RICOH GR で撮った桜 に続いて、F が DP3 Merrill で撮った桜です。
前述の通り開花のピークは過ぎていて、花びらが落ちていたり枝先には緑の葉が見えています。

DP3 の RAW 現像にはあいかわらず苦戦しています。
SIGMA 専用のソフトウェアである Sigma Photo Pro がどうにも手に馴染まないのです。

今回はその SPP で TIFF ファイルを作成し、それを LR5 でレタッチしてみました。
とはいえ RAW を直接弄るのとはやはり違いますねぇ。

それはそうと TIFF のサイズには腰を抜かしました。

トップ写真の RAW データは 56.1MB、TIFF ではなんと 84.4MB です。
写真一枚がですよ。スチルとはいえパソコンのパワーが要求されるわけです。



というわけで白飛び多発など反省点だらけですが、また適当に画像を羅列してみます。






SIGMA DP3 Merrill







SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill









SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill









SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill








SIGMA DP3 Merrill









写真の出来はともかく量的にはお腹いっぱいでしょうから、次こそ団子ならぬ美味しいものに行きたいと思います。








PANTRY COYOTE (パントリー・コヨーテ)

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桜の花を愛でた 後は当然お腹が空くわけです。

イオンモール幕張新都心ヴィレッジヴァンガードダイナー での心残り以来、美味しいハンバーガーが食べたくて仕方ありません。
ハンバーガー愛好家の方々から東京のオススメをコメントいただきましたが、まず地元からと調べたところこのお店がヒットしました。


PANTRY COYOTE (パントリー・コヨーテ) ← FB です。


これはまったく偶然なのですが、ヴィレッジヴァンガードダイナーの立ち上げに関わった方がオーナーさんだそうです。
仕事でよく往復する通りに面していたのですが、灯台下暗しとはこのことです。





RICOH GR


京成千葉中央駅からまっすぐ伸びるバス通り沿い、中央区役所近くにお店はあります。
ビルの一階で駐車場はありませんが、周囲にパーキングはいくつか存在します。

ベンチに座るのは開店が待ちきれない F 嫁です。






RICOH GR


トップ写真は店舗正面からです。
ディテールがアメリカ〜ンな雰囲気を醸し出しています。







RICOH GR


影で見難いですが外に掲示されいたランチのメニューです。
王道のバーガー系なのかメキシカン系なのか迷うところです。

サンドイッチやライスもあるんですね。







RICOH GR


11時半開店に一番乗りです。
後方は次に入ってきたお客さん、慣れた様子でテイクアウトを注文していました。

店内は狭いですがテーブル、床や天井などに木を多用した落ち着く空間です。








RICOH GR


まず頼んだのは オニオンリング (フルサイズ) です。

ランチの時間帯ですからハーフサイズというのもあります。
ウチはふたりな上に両者とも食いしん坊ですので迷わずフルです。

王道のオニオンリングで厚めの衣が美味しいです。







RICOH GR


さてメインの皿ですが F は迷いに迷った挙句、クラシックビーフバーガー にしました。
いちばんの王道でしょうし、メニュー筆頭にあるのは間違いないだろうと。

皿にはフレンチフライと、串が刺さった分厚いハンバーガーが盛られていました。
開店〜 16 時までやっているランチではスープがつき、プラス 100 円でドリンクを頼むことが出来ます。

スープの写真は撮り忘れました。
チェコのピールが飲みたかったのですが、クルマなので泣く泣くコーラを注文しました。







RICOH GR


手ごねの超粗挽きパティはビーフ 100 %です。
野菜は房州の農家から仕入れる千産千消だそうで好感の持てるところです。







RICOH GR


F 嫁は入店前に外のメニューで即決した ベイクドアップルバーガー です。

ラム酒で煮込んだアップルがパティの上に乗っています。
てっきりアボカドと思っていたので意外な選択でした。

アップルがソース代わりとなり、ジューシーなパティと一体化して見事な旨さだそうです。
「具」の一部であるアボカドバーガーとはまったくの別物ということでした。







RICOH GR


さ、熱々のハンバーガーから串を外し、テーブルに備え付けの紙で包んでからギュッと潰していざ実食!








RICOH GR


カリッと焼かれたパンズの香ばしさとジューシーかつホロホロと解けるパティの旨味がダイレクトにやって来ます。
ええ、たいへん美味しいです。

味付けは控えめなので肉の旨さがビンビン伝わります。
もの足りない場合はテーブルに常備された小分けのケチャップ等を使用します。







RICOH GR


付け合せのフレンチフライも皮付きの好きなタイプです。
塩は最低限でホクホクと甘みを感じさせるとっても旨いポテトです。







やはりこういった手作りのハンバーガーは、ファストフード店のものとはまったくの別物であることを再確認させられます。
もちろんお値段もそれなりなんですが、ひと皿の料理として満足度は段違いです。

大食いの上早食いの F ですから、クラシックビーフバーガーはあっという間に消えてなくりました。
でもその僅かな時間はたいへん充実した楽しい時でした。

パントリー・コヨーテはご夫婦で営まれているわけですが、おふたりともとても丁寧な接客です。
帰りはランチタイムの厨房で忙しい御主人はそのままでしたが、奥様が店外までお見送りしてくれました。




というわけでパントリー・コヨーテさんのリピートは確実となりました。
次はダッチオーブンチリバーガーを狙っています。

夜に電車で行ってチキンや自家製ピクルスでビールを飲んでハンバーガーで締めるのもいいなぁ。













佐々木派

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以前から書こうと思っていたエントリーです。
日本を代表するフュージョンバンド(でいいのだろうか?)である カシオペア についてです。

カシオペアのファンでありますが、ひねくれ者の F が総論的な俯瞰で語るはずもございません。
30 枚以上のオリジナルアルバムをリリースしている歴史の長いパンドであるカシオペアの極初期。

デビューアルバムと 2 枚目を録音して脱退した ドラマーの佐々木隆さん についてなんです。



以前から書いている ように F はロックにせよジャズにせよバンドの中ではドラムフェチです。



1979 年、カシオペアのデビュー当時のメンバーは、野呂一生(g) 櫻井哲夫(b) 向谷実(key) 佐々木隆(ds) の 4 人です。
トップ写真はそのデビューアルバム裏面で、左から 2 番目、長髪が佐々木さんです。
F が大好きなドラムの佐々木隆さんは 2 枚のアルパムを録音して音楽性の違いを理由に脱退してしまいました。

後任として加入したのが神保彰さんで、そのスマートな容貌に加えスーパーテクニックで一躍人気ドラマーとなったのでした。
万人が認めるカシオペアを代表するドラマーは神保さんですが、F は 断然佐々木さんの方が好き なんです。








アルバムデビューした年、六本木ピットインでのライブ映像です。
いや〜カッコイイですね。

F の好みはまず手数が多いドラマーです。
カシオペアの当時のキャッチコピーは 「スリル・スピード・スーパーテクニック」 の 3S だそうでまさに。

この「Time Limit」という曲はデビューアルバムの 1 曲目なんです。
F がよく聴いていたのは第 1 期の 80 年代終わりまでですがその頃とは勢いが違います。

野呂さんのソロもかなり歪んでいてイイ音だし、櫻井さんのイントロ〜テーマ部分のベースラインには痺れます。
マッチドグリップの佐々木さんですが、レギュラー大好きの F でも気にならないくらいカッコイイです。

イントロのスネアがどーなってんのかさっぱりわかりませんでした。単なる裏じゃないし。
リズムが走り出す直前のキメ 4 発の間、パラディドル(?)している佐々木さんが好き。

昔の言い方だとバンド全体が 「バカテク」 ってヤツですね。









個人的にカシオペアの曲の中でいちばん好きなのが 「Take Me」 です。
これは佐々木さんの後任、神保彰さんが加入した後の 「Mint Jams」(1982) です。からです。




世間一般では神保支持が圧倒的なのがよく分かる洗練度ですね。
これが一発撮りのライブ録音なのだから、海外ミュージシャンも含めた玄人筋から受けがいいのも当然でしょう。

でもね神保さん加入からカシオペアの黄金時代が始まったのを百も承知で言いますよ。
やっぱり佐々木さんの方が好きです。









1979年のセカンドアルバム 「Super Flyght」 のオープニングが 「Take Me」 です。
もうね最初のスネア一音から好きw

パーカッションやストリングスが入って上のライブのように 4 人だけということはありません。
でも佐々木さんの跳ねるようなドラムは圧倒的です。

特に好きなのが 02:04 に野呂さんのソロ (再度言いますがこれくらい歪んでいる方が好き) 直後、
向谷さんのピアノが鳴り始めた直後のロール〜裏打ちです。

細かすぎます?w

もっと好きなのは 02:18 から向谷さんのメロディが盛り上がるのと同時に鳴り出す佐々木さんのフィルインです。
フロアタムから逆に駆け上がっていくオカズに気づいた時には鳥肌が立ちました。

…ということを以前にお会いしたプロのドラマーの前で熱苦しく語って苦笑された事がありますw
その方は佐々木さんを認めつつも神保さんがお好きと仰っていました。






余談ですが 1979 年の 「Take Me」 は思い出のある曲なんです。
高校時代に文化祭の自主制作でショートフィルムを撮ったことがあります。

ひょんなことから監督を任された F は、強権を発動してオープニング曲をこの 「Take Me」、
エンディング〜クレジットのテーマを同じアルバムから 「Mighty Mouse」 にしたんです。

フィルムの出来は酷いものでしたが、2曲の 「映画音楽」 にはたいへん満足していました。
視聴覚教室で絵と音を合わせようとベーカムの編集で四苦八苦していたのは懐かしい思い出です。






たとえばセカントアルバム収録曲 「Magic Ray」(←大好き) のようなスローな曲では佐々木さんの手数が裏目に出てしまうのかもしれません。
たとえば脱退後の名曲 「Smile Again」 は神保さんのカウベルワークが素晴らし過ぎて佐々木さんが叩いているのが想像できないかもしれません。

それでも 1979 年に残された 2 枚のアルバムはドラマー佐々木隆のかけがえの無い記録として輝き続けると確信しています。








 


 

ガラスコーティング・メンテナンス

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昨年10月の納車 以来、毎日の通勤に休日のドライブにと順調に走行距離を伸ばしている ABARTH 595 COMPETIZIONE です。
半年経った 4 月で約 8,900km と年間 2 万km弱のペースで走ってます。

おかげさまでメジャートラブルどころかマイナートラブルも無く、前車 500 DIESEL 以上に快調です。

5,000km でオイル交換をした他は、ディラーでの整備はありません。
そのかわりガラスコーティングをしたボディについて、半年経過後のメンテナンスを行いました。


HIGH PERFORMANCE 【ハイパフォーマンス】


前車からお世話になっている東習志野のハイパフォーマンスさんに朝一番で入庫しました。
施工時の記事はこちらです ボディコーティング&透明断熱フィルム施工

代車を用意してもらいいったん帰宅、完了のコールが鳴ったのは 15 時半でした。






RICOH GR


屋根つき車庫に甘えてろくに洗車もしませんでしたが、薄皮が向けたようにキレイになって待っていました。
いや〜新車のような輝きです。

ブレーキダストとドロでくすんでいたホイール&キャリパーもピッカピカで気持ちイイです。






RICOH GR


代表の斉藤さんとボディの状況について少々お話ししました。
「高速をよくお使いになりますか?」と看破されたのは流石です。

F の通勤路は片道約 20 kmの高速道路です。
虫の死骸やら付着物が多かった事とボンネットに石はねの跡がバッチリ残っていたのだそうです。

それ以外はコーティングも良い状態だったそうでホッと一安心です。

この日は休みだったはずなのに18時から会議が入るという悲劇的状況でした。
本当は斉藤さんともっとお話したかったのですが、時間が押していてバタバタと出立してしまい残念でした。




GW 開けには 1 万キロのオイル・エレメント交換をディーラーで予定しています。
気持ちのよい季節になり、音楽を止めて窓を開け レコードモンツァ の爆音を楽しんでいます。





ライトウェイト

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ある日、出先で綺麗な色の二代目チンクエチェントに遭遇しました。
コンディションも良くオーナーさんに大事にされているんだろうなというのがよく分かります。
三角窓を開けて健気に御主人様を待つチンクが可愛くて思わず写真を撮ってしまいました。
現行 500 がいかなキュートといえど、こうして見るとやはり先代に軍配が上がります。




その時ちょっとした違和感が。

なんだかほんの少し左に傾いて見えるのです。
サスがおかしいのかな?と思いつつ右側に回ってみると…









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なんとコインパーキングの駐車ストッパーで車体が持ち上げられていたのでした!

これぞ本当のライトウエイトですね。
う〜む、やはり可愛すぎる。





春の鮮

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ウチの場合、給料日後に伺うことの多い 季節料理「鮮」 です。
今回も GW (ふたりとも関係ありませんが) 突入直前に F 嫁と店で待ち合わせました。

25 日の金曜日ということもあって店内は大入り。
偶然にも予約のキャンセルがあり、いつものカウンターではなく奥のテーブル席につくことができました。




RICOH GR


まずは ビール で乾杯。
しかし毎回この乾杯写真がどうしても上手くいきません。
関西の師匠 (女性!) に教えを請いたいくらいです。






RICOH GR


春キャベツが美味しい季節ですね。
まず頼んだのは 新玉葱のスライス with 温泉卵 です。






RICOH GR


お約束の混ぜ混ぜ写真を見るまでもなく旨いです。
やはり新玉は生ですなぁ。
シャキシャキとした歯応えと甘みがたまりません。






RICOH GR


美味しくて後にお替わりしたのが 黒はんぺんの旨煮 でした。
いやいやこれ旨いですなぁ。
出汁をたっぷり吸った黒はんぺんに魚粉がジャストマッチ。
となるとそろそろ日本酒にいきたくなるわけで…






RICOH GR


F は山梨県の 旦(DAN) 山廃純米 無濾過生原酒 にしました。
この表面張力の粘り腰を観てくださいw

秋田県 ゆきの美人 が売り切れだったのは残念です。






RICOH GR


F 嫁は奈良県の 篠峰 山田錦 無濾過生酒 を半合でお願いしました。








RICOH GR


毎回予定調和で申し訳ないのですが、こうなると次は当然 お造り ですね。
カツオ、イワシ、カンパチ、イシガレイ の四点に ホタルイカ を加えてもらいました。






RICOH GR


イシガレイはものすごく旨かったですねぇ。
奥にあるエンガワも歯応えと脂の甘みが絶品でした。







RICOH GR


カンパチもとても美味しかったです。
アクロバティックな左手シャッターなのでブレてます。







RICOH GR


自家製塩辛 も定番でいつも頼んじゃいます。






RICOH GR


日本酒との相性は言及するのも飽きたほど。
こういう時は日本人で良かったとしみじみ思います。






RICOH GR


F は京都のお酒 澤屋まつもと 特別純米「愛山」 に切り替えです。
F 嫁はやはり半合で新潟の銘酒 〆張鶴 純 を頼みました。

トップ写真は〆張鶴に手を伸ばす F 嫁です。






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ここで待ってました あんこうの唐揚げ が満を持して登場です。






RICOH GR


カラッと揚がった表面とホクホクした身の対比がウマ過ぎです。
揚げ物にも合うなぁ日本酒は。







RICOH GXR / GR LENS A12 50mm F2.5 MACRO


いつもだったら バラちらし か 炒め蕎麦 が締めの定番ですがこの日は変化球で。







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特製の ハムカツサンド にしてみました。
突っ込まれる前に言っておきますが、このくらいのマヨネーズだったら酸味としてありですw






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厚すぎず薄すぎない絶妙なハムカツがレタスとサンドされるのはカリッと焼いたトーストです。
これ旨いなぁ。
今後締めでたいへん迷うことになりそうです。







RICOH GR


いつも通り飲んで食べて大満足の 季節料理「鮮」 でした。
ランチも美味しかった けれどやはりここの真骨頂は旨い肴と旨い酒ですね。














ロイヤル・バレエ 「眠れる森の美女」 公開リハーサル

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我ら夫婦が愛してやまない英国ロイヤル・バレエの 崔 由姫 (チェ・ユフィ) ちゃん についてです。
ロイヤル・バレエの HP におけるユフィちゃんの紹介ページは以下です。


Yuhui Choe


あいかわらずたいへんわかりにくいページを辿ってやっと見つけるのですが、今回は素晴らしい映像がリンクされていました。
元プリンシパルであり芸術監督であった、アンソニー・ダウエル卿の指導による「眠れる森の美女」の公開リハーサルです。






※ ぜひ HD 画質、フルスクリーンにてご鑑賞ください。




それにしても見応えのある映像です。

パートナーはロイヤル・バレエのアーチストである Benjamin Ella 君です。
第 3 幕グラン・パ・ド・ドゥのアダージョ冒頭が観客の前でダウエル卿によってコーチングされます。

英語の細かなニュアンスまではわかりませんが、文字通り一挙手一投足に非常に細かな指導が入ります。
指先と視線の関係など指導後は素人から見ても良くなっていてとても楽しいです。

ダウエル卿は決してピリピリした厳しい教え方ではなく、時にユーモアを交えて観客を笑わせたりします。
それによってふたりのダンサー、特にまだあどけなさの残る Ella 君はリラックスしたことでしょう。

Ella 君も頑張っていますが、リフトなどまだヒヤヒヤしますね。
そしてやっぱりフィッシュは難しいんだなぁ。

ユフィちゃんはあいかわらず素晴らしくエレガント。
すべてが丁寧で端正です。意識してキッチリ五番に入れてます。






F 嫁曰く、「こうして見ると RB でのコジョカルちゃんのオーロラはコジョカル色が強すぎるのかも」

なるほどコジョカルちゃんはそのあまりに確固とした舞踏自我が独自色を出しているといえます。
もちろんそれは素晴らしい才であり、そのまま彼女の魅力にもなっているのですが。

前芸術監督のモニカ・メイソンが言ったとされる言葉も当時は「酷い!!」と憤ったものでしたが、
ENB への移籍も含めてこれで良かったのではないかと思うようになりました。






この映像がどのタイミングで撮られたか不明ですが、ユフィちゃんは 「眠れる森の美女」 でオーロラデビューを飾りました。
オシポワの怪我による降板を受け、本拠地ロイヤルオペラハウスでの楽日にも立派にオーロラを踊りました。

これ以上何を望まれます?
関係者の皆様、この上野暮なことを言わせないでくださいね。








串膳

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以前に職場の飲み会で教えてもらったお店です。
美味しかったので F 嫁を誘って予約の上で再訪しました。


串揚げ三昧 串膳


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お店はいわゆる雑居ビルの 2 階に位置しています。
カウンター 16 席の細長く小じんまりとしていますが腰を下ろすと落ち着きます。

19 時の時点で先客は男性 2 人組だけですが、1 時間ほどですべての席が埋まってしまいました。
とりあえず 中小生ビール で乾杯。







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まず口直しの 生野菜 が出されます。

お店はご主人と奥さんの 2 人で営まれているようです。
とても家庭的で暖かい雰囲気のお店です。






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カウンターの上には 2 種類の器が置かれました。
左は熱々の串を置くもの、右は食べ終わった串を入れるものです。

その他、ソース、ポン酢、塩、薬味等が入ったお皿も並べられました。
串揚げといっても関西大衆店のようなソース共同使用 (いわゆる2度づけ禁止) ではありません。

そちらはそちらで興味津々ですが、やはり“現地”で食べたいですよね。






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さあお品書きです。
夜は 14 本の串膳コースというのもありますが、串揚げ屋さんの醍醐味はストップするまで揚げ続けるおまかせでしょう。

(回らない) 鮨屋さんと天ぷら屋さん、そして串揚げ屋さんは出されたらすぐに食べたいですよね。
これから延々と続く串揚げ地獄‥否、天国ですが、食べてしまって撮れなかった串もたくさんあります。






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左上から時計回りに、豚ヒレ肉、アスパラ豚バラ巻、芝海老しそ巻、ペティオニオン

まずヒレを右側のソースにドプンとつけてがぶり。
熱い、旨い、あれ?ソースに若干のカレーフレーバーを感じます。

ご主人は串を出すときに 「○○です。塩でどうぞ」 とオススメを教えてくれます。

もちろんカウンター越しで見えませんので、自分の好きに変えてかまいません。
三連皿の手前は生野菜用の味噌ですが、こいつを串揚げにつけても旨いです。

F は最初に 「チーズとマヨネーズ抜きでお願いします」 と頼みました。
見事なアスパラは F 嫁ので、豚バラが薄く巻かれています。






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上 2 つは 紋甲イカ、下 2 つは さやえんどう

もみじおろしがアクセントの紋甲イカは柔らかくて文句なく旨かったです。
塩で食すさやえんどうは贅沢にも海老でまとめられていました。







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この頃にはカウンターは老若男女のお客さんでいっぱいです。
ビールのお代わりを撮ろうとしたんですが、串をつまんで豪快にハイボールをあおる F 嫁を捉えてしまいました。







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左上から時計回りに、餅明太子、餅明太子食いかけ、蓮根、明太子ササミ巻

その F 嫁がつまんでいたのは餅明太子ですが、間違いのない美味しさですね。
蓮根のシャキシャキした歯応えは最高ですし、焼き鳥のようなササミ巻きも旨かったです。

お品書きにある ずわいがにキス巻 も変化球ですが最高でした。
気づいた時には胃の腑で、写真を撮り忘れたのが悔やまれます。







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上 2 つは きす、下左は 真鯛、下右は 生椎茸

白身魚はフライに間違いなく合いますよね。
小ぶりですが肉厚の生椎茸も絶品でした。






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中生 2 杯の後、レモンハイ へとシフトしました。
F 嫁も元気に串に手を伸ばしてますねw







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左上はウニが乗った 平目、右上は たらの芽、下 2 つは サーモンタルタルとサーモンタルタルなし

繊細なたらの芽を塩で食べるもいいですが、F はサーモンをソースにどっぷりつけていただきました。
タルタルで食した F 嫁もこれに関してはソースつけたかったと申しておりました。






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ゆりね

この百合根が最高だったんです。塩で食べたのですが、ホクホクして良かったですね。
天ぷらの百合根も美味しいですが、串揚げもなかなかでした。







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喰いも食ったりふたりで 合計 48 本
さすがにお腹がいっぱいになり、ここでご主人にストップを告げます。

ところが最後に待っていたのですよ、女王様が






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金時いものアイスクリームのせ

奥さんに 「シナモンかけますか?」 と聞かれ、一も二もなく乗りました。
甘い金時いもをカラッと揚げた熱々の串にアイスクリームが乗っているという究極のビジュアルです。







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がぶりとかじりつくと冷たさと熱さの対比が楽しいです。
もちろん串三昧を締めるデザートとしても完璧。

浅草の天ぷら「春日」名物 “さつまいもの天ぷら和三盆かけブランデー垂らし” を思わせる‥といったら言い過ぎでしょうか。
(じつは食べたことありませんがw)




RICOH GR


大満足でお会計をして京成千葉中央駅まで歩いて帰りました。
いちばん高いのは一串 450 円、ほとんどは 250 円と 150 円の串でした。

とはいえお酒も含めるとそこそこの金額にはなりますが満足度は高いです。
また時間を置いて食べに来たいと思います。

何度も前の道を通っているのにこのお店には気づかずにいました。
教えてくれた友人に感謝です。














武器庫の整理

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来週土日はもう 静岡 ですね。
2008 年に日帰りで行って以来、とんとご無沙汰してしまってます。

5 月の半ばって時期的に仕事が忙しいんです。
まぁそんな言い訳をしても、遠征される方々は皆折り合いをつけて参加されているわけですから。

スケジュールをやり繰りする気にいまいちならないのは、もちろん模型が完成しないからですね。
スコットランドから海を渡ってきたイタチ にしても、さらに前作であるシャーマン にしても完全放置の状態です。

あ、戦艦扶桑改装計画 も蜜柑だった…

諸先輩方に数多くの有益なアドバイスをいただきながらこの体たらく。
なさけない限りです。






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今回の本題はこの、IKEA で買ったチェスト についてです。
過去の記事の通りカラフルな衣服が収まることはなく、F の 武器庫 として使われきました。






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武器庫の上には数少ない 「完成品」 が展示されております。
別格のオーラを放つ中央はプロの手によるもので、篠原比佐人さんの名作「スターリングラード 冬 1943」 です。





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その他はこの 8 輪重装甲無線車 sd.kfz.263 を始め半端ものばかりです。
当時はまともな写真が無かったので、改めて撮ってみたい気もあります。

ただカメラの性能、撮影の技術が向上すればするほど、作品の粗が目立つというまさにジレンマ (笑
 
この作品はタミヤの 8 輪に レジン製戦闘室を合体 させて苦労しましたが、今は 263 として 1/35 で普通に出てるんですね。
左中段の Flak on Truck も悩みに悩んだ 20mm 砲の架台がサクッと発売 され、ニッチがどんどん埋まっていく実感です。



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新しい仲間としてこれのみ「完成品」を購入したものですが、ピットロードの 1/144 TSR.2 架空配備仕様です。

低空侵攻する複座の攻撃機っていちばんのツボなんですよ、個人的に。
マルチロールもいいですが、やはり専門の攻撃機/爆撃機というのは萌えますな〜

航空機脚フェチの F 的ナンバーワンの主脚も簡易ですが再現されています。
マーテル TV 誘導爆弾を 4 発翼下に吊って、ペントラルドロップタンク仕様の機体です。

胴体下の膨らみは BAC ライトニングを彷彿とさせます。










おっとまたもや話がズレました。武器庫の話でした。






F の部屋にある武器庫 8 年前の状況です。
上段には当時の三丁規制対象である P90、MP7、USP-C が収納されてます。

その上の浅い引き出しにはマガジン類、ゴーグル、グローブ他が整然と並んでいます。
下段は BDU が中心で、プレートキャリアにチェストリグも収まっています。



で、現在はどうなったかというと…








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上段は VFC SR-15E3 と Tokyo Marui XDM-45 が収納されてます。
どちらもゴリゴリにカスタマイズしてあり、原型をとどめていないと言っても過言はありません。







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上段の浅い引き出しは雑然としていますが、マズルブレーキ等小物がザクザクと。







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で、以前は BDU (バトル・ドレス・ユニフォーム‥迷彩服ですな) やアーマー類が入っていた下段には LCT AMD-65 改 を収納しました。
残念ながらワイヤーストックをたたまないと入りません。その点 M4 のカービンストックはいいですね。







何故武器庫のレイアウトを変更したかといいますと、AMD-65 改 はウチに来て以来、ずっとリビングに放置されていたのでした。


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F 的には気が向いた時に撫で回せて非常に良いのですが、さすがに F 嫁がキレ始めました。
「こんな物騒なモノを居間に置きっぱなしにするんじゃない!」 と。

まぁそうですよね、ストック伸ばした状態ですから邪魔は邪魔ですね (←そんな問題じゃない)。
それで武器庫の下段を使って収納したわけです。




これで居間もスッキリ、武器庫もスッキリです。
ところでそこに入っていた BDU 等、ミリタリーアパレル類はどうなったのか。

結果、居間に隣接するクローゼットに F 嫁の素敵な衣装とともに仕舞われております。
「同じアパレルだろう」 との強引な理論を振りかざしてです。





 
ゲームの参戦前にこの AMD-65 改をお座敷距離以上でゼロインしなくてはなりません。
ゲーマーでごった返すファールド併設のレンジは敷居が高いので、昔の職場の裏庭を使わせてもらえるようお願いしてみようかと思ってます。











トゥッカーノで1.5ポンド

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4 月末の事ですが F と F 嫁、それぞれ目的のフロアは違えど秋葉原のヨドバシカメラに一緒に出かけました。

F はカメラ売り場で Fujifilm の X-T1 を各種単焦点レンズでいじりまくり、F 嫁は美容コーナーで目的のブツを入手しました。
さて昼飯をどうするか‥と考えた時、前夜が魚だったこともあり肉でも喰うかとなったのでした。




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アキバで肉といえば、とんかつの丸五や牛皿のサンボなどが思い浮かびます。
揚げ物という気分ではなかったし、サンボは女子供の立ち入る場所じゃないし(嘘)

なのでガッツリ肉が喰えると評判の トゥッカーノ グリル&バー を思いついたのでした。
とはいえヨドバシカメラの 1 階にある同店は、カウンターのみで女性には少々ハードな環境。

そこで少し離れますが、トゥッカーノ秋葉原 2 号店まで歩いて行くことにしたのでした。




トゥッカーノ 秋葉原 2 号店


2008 年 11 月 21 日 トゥッカーノ グリル&バーについての記事はこちら




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ドスパラパーツ館の交差点を少し奥に入ったところの路面に 2 号店は存在します。
ブラジルらしい華やかな外装でとても目立っています。





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入店と同時に押し寄せる脂の匂い(笑
それにもめげず肉を食う気満々の F 嫁です。

お昼には少し早かったこともあり、運良くテーブル席につくことができました。






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我々の後、次から次へとお客さんがやって来てあっという間に満席となりました。
この時点で女性客は F 嫁 1 人だけ、見事なまでの 男祭り です。






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F 嫁はメインにサラダとライスのセット、F はメインの皿一枚勝負です。







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F 嫁は 牛ランプステーキ&ガレット です。
ガレットとはブラジル流の秘伝のスパイスでしっかりと味付けしたジューシーなチキンだそうです。

この日は嬉しい事に 29 日、ニクの日ということでガレットサービスデイ(無料)でした。
180g のランプステーキは尋常じゃない熱さの鉄皿で自ら好みの焼き加減にすることができます。






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F は直球勝負、牛ランプステーキ 1.5 ポンド です。
さすがにこちらは量が多いので最初から焼かれています。

1.5 ポンドといえば約 680g です。
これ肉が 2 列しか見えてませんが、付け合せの下にももう 1 列存在するんですよ〜






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途中、肉の脂をさっぱりと流すブラジル独特の フルーツピンガ・ハイボール で乾杯です。
上の写真にある黒板にも書いてありますが、F がレモン、F 嫁はクランベリーです。








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牛ランプステーキ 1.5 ポンドを 1 列食べ終わった状態です。
最後列が見えてきましたね。

680g で 3 列ということは、1 列約 200g 強ということになりましょうか。
牛肉はオーストラリア産でもちろん霜降りなんかじゃありませんが、ガッツリ赤身肉を喰らっている感じがよいです。






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F 嫁のガレットも味見させてもらいました。
これが楽しみで通われる方もいると聞くほどニンニクがガツンと効いていて旨いです。








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F の場合、基本的にステーキは塩胡椒で食べることが多いです。
後半、味に変化をつけたい場合は濃いステーキソース系ではなく、この ビネグレットソース がオススメです。

これビックリするくらいあっさりと食べられます。
ガレットにつけても旨いです。






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というわけで無事に 1.5 ポンド完食しました。
まぁこの腹具合だとプラス 400g はいけそうなので、まだまだ 1 kg は逝けまっせ(笑








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その後は腹ごなしに街中を散歩してから再びヨドバシカメラに戻り、4 階の丸福珈琲店 でお茶しました。







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F はコーヒーだけでしたが、F 嫁はお約束というか強迫観念(笑)のようにホットケーキを注文しました。
この健啖ぶり、さすが F 嫁だけあります。
















アバルト千葉 ローンチ

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昨年 9 月末の納車 以来、順調に走行距離を伸ばし 7 ヶ月目で 10,000 kmが見えてきたウチのサソリです。
そんな昨今、サソリの実家ともいうべき フィアット・アルファロメオ千葉 からお手紙が来ました。

アバルト正規ディーラー千葉店開設記念 特別謝恩セールのご案内 

そうなんです、やっと千葉県にアバルトの正規代理店が誕生するのです。
ウチのサソリは正式オープン前に納車された日陰の身でしたが、これからは堂々としていられます(笑


アバルト正規ディーラー アバルト千葉

アバルト千葉 スタッフブログ


そんな F を含めたフライングゲット組に「既納客様向けアバルト千葉特別内覧会ご招待券」も同封されていました。
2014 年 5 月 10 日の正式オープンを前にしてサソリとともに里帰りしました。



※この日はカメラを持っていなかったのでスマホ写真です。



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フィアット・アルファロメオと同じ屋根の下ですが、ショールーム左奥がアバルトのスペースとなっています。
常時 2 台が屋内展示されるそうですが、大きさが大きさなので限られたスペースでも余裕です。

F のサソリを担当してくれた吉田店長(スタッフブログ参照)の案内で見て回ります。






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壁際にはアバルトのロゴ、歴史を物語る写真等のディスプレイがされておりました。






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そして商談テーブルにはお約束のバケット椅子。






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グッズを収納している真っ赤な棚がふたつありました。
ここら辺りはフィアットやアルファと違うところでしょうか。

このメッシュのキャップが欲しい。






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細々としたグッズはこちらの平棚。
アバルト印のテディベアには笑いました。

サソリのピアスとかいいね!






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F が最後の最後まで迷っていた黒い アバルト 595 コンペティツィオーネ が一番良い場所に鎮座していました。
やはりネロ・スコルピオーネ(黒)もカッコイイな〜これでミラーを赤にしたりなんかして。

この茶色のサベルト製バケットシートに惹かれたのですが、いまの真っ赤なシートにもう慣れました(笑







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そして街道沿いの窓際には真っ赤な アバルト 595C ツーリズモ が通行人の目を惹きつけています。(トップ写真も)
C はキャンパストップが開くセミオープンカー、この季節は最高でしょうね。

ピコローレ (2トーン) はよく見かけますが、ロッソ(赤)もカッコイイですな。







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外に出ると 595 コンペティツィオーネの試乗車が置いてありました。
ボディカラーは F のサソリと同じグリージョ・レコード (グレー) です。

左が試乗車、右が F のサソリですが、見事なまでにそっくりです。
ミラーをマットグレイにしたのとボンネットのサソリステッカーくらいですね違いは。

でもあらためて見てもマットのミラーカバーは正解だと思いました。




この後、吉田店長としばらくお話しをして帰りがけにグッズが入った特別内覧会の景品を頂戴しました。
アバルト印の真っ赤なタオルや、サーキットのレイアウトに数字が振ってある 実用性ゼロのカレンダー(笑) もらしくていいですね。


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5 月はシルバーストーンでした。






正式ディーラーが誕生し拠点が生まれたことで、千葉にもサソリが増殖していくことでしょう。
街中で出会う機会が増えることを期待しています。

現在ショールーム内はオープニング期間限定でサソリだらけです。
後々はフィアットやアルファロメオと共存していくようです。

ウチのサソリは 10,000km のオイル・エレメント交換、タイヤ前後ローテまでもう少しです。 
吉田店長をはじめスタッフの皆さま、これから忙しくなると思いますが頑張ってください。 









ナポリ名物 「タコの溺れ煮」

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毎週欠かさず録画するテレビ番組というのは誰しもあると思います。
喰いしん坊の F の場合、テレビ朝日土曜日朝 9 時 30 分からの 食彩の王国 はその代表といえるものです。

土曜日に録画した食彩の王国と 新チューボーですよ! を日曜日の早朝にまったり見るのが習慣です。
朝からお腹が減るんだこれが(笑

で、その食彩の王国の第 518 回、3 月 8 日に放送された 「イイダコ」 は見応えがありました。
瀬戸内海の春の名物、子持ちのイイダコはめっちゃ旨そうでしたねぇ。

中でも中目黒のイタリアン、リストランテ ティ ピッキオ のシェフが教えてくれたイイダコの溺れ煮にはグッときました。
さっそくイイダコを探しに出かけたわけですが、近所のスーパーですんなり手に入るわけもありませんでした。




結局デパ地下にも行きましたが手に入らず、おつまみ用のタコぶつで代用したのでした。
なのでイイダコの…ではなくタコの溺れ煮です。

詳しい分量はわからないのでレシピはあまりあてになりませんが メガトン級に旨い ですよこれ。





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まず鍋にオリーブオイルを 1cm 程度たっぷり入れます。
F 嫁秘蔵 小豆島 井上誠耕園 のオリーブオイルを惜しげもなく使ってしまいました。

ニンニクを適量、鷹の爪 1 本ですが無かったので輪切りを少々、生のイタリアンパセリを投入して弱火にかけます。






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徐々にオイルが煮立ってきてニンニクが程よい色合いになってきたら…






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ドーンとタコぶつを投入します。それにしても色気ないなぁ〜
生の子持ちイイダコだったらどんなに良いでしょうね。

タコは約 400g 用意しました。






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続いてプチトマトを 2 パックをすべて半分に切って入れて中火にします。
プチトマトもピンからキリまでありますが、いちばんお手頃なのにしました。

多量のプチトマトを半分にカットする手法としてこんな方法があると知ったのは事後でした(笑









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後はグツグツと 20〜30 分煮るだけです。
タコとトマトから水分がたっぷり出て赤い海状態になります。

これが姿のイイダコだったらまさに溺れ煮なのですが、ぶつ切りじゃどうにも様になりません。
時折かき混ぜながら煮詰まるまで頑張ります。

生の子持ちイイダコだと味付けは不要ですが、タコぶつなので味をみながら塩を少々追加しました。





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この程度まで煮詰まったら完成です。
ドライのイタリアンパセリを振って、ダッチブレッドを軽くトーストして添えます。

いつもと違うスーパーのパン売り場でたまたま見つけた細長いダッチブレッドですが、
カリッとしてひび割れた表面とモチモチの生地が美味しいです。





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日曜ということもあって義父からいただいた白ワインなんか開けちゃってます。







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タコがタコだけにあまり期待せずに食べたのですが…

これがまた超絶に旨かったのです。
トーストに載せていくらでも食えますがな。

単にオリーブオイルで煮ただけなのに、この味の深みは何でしょうね。
やはりタコとトマトのダシなんでしょうか。

ぶつ切りのタコも食感こそイマイチですが味は旨いんです。
さらにその上をいくのがソース、そしてオイルです。







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様々な旨味をまとったオイルは絶品でした。
F 嫁も指にソースが付くのも厭わず、皿をこれでもかとキレイに拭き取ります。

余ったらパスタソースに…とかナポリで修行したシェフは仰ってましたが、余るわけないでしょ常識的に考えて。







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F のラストはダッチブレッドの端っこを繰り抜いてそこにたっぷりとタコの溺れ煮を収納しました。

こいつをガブッと逝ったときの幸せがわかりますか〜
いま写真を見直してもウットリです。




というわけでイイダコは手に入りませんでしたが、この料理は文句なく美味しかったです。
後で調べたら通販でも購入できるようなので、来年は大鍋いっぱい作って余らせてパスタソースにするぞ!

イイダコ入手の問題はありますが、調理は極簡単なのでオススメです。
他の食材でも試してみたくなる魅力的なナポリ名物でした。














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